ニキビ跡の種類
ニキビ跡といっても、シミのようなニキビ跡と肌が凸凹になってしまうニキビ跡があります。シミのようになるニキビ跡は、ニキビができることでメラニン色素の分泌が過剰になることで、色素沈着してしまったものです。色素沈着が原因のニキビ跡は基本的に治ると言われています。肌が凸凹になってしまうニキビ跡をクレーターといいます。そのクレーターについてこれから詳しくお話しします。
ニキビ跡 クレーター肌とは
クレーターとは、上記でいった通りニキビ跡で肌が凸凹になる症状のことを言います。炎症したニキビの放置や、綺麗に治らなかったことがクレーターの原因になってしまいます。ニキビの炎症がひどいと、ダメージが肌の奥まで及んでしまい、その場所だけターンオーバーのサイクルが乱れてしまいます。するとその部分だけターンオーバーがうまくできず、ターンオーバーができている肌とできなかった肌に差ができてしまい、凸凹になってしまうのです。炎症により肌のコラーゲン組織が損傷してしまうことも原因の一つです。
肌へのコラーゲンの効果
コラーゲンは綺麗な肌を保つために必要です。顔や皮膚の70％をコラーゲンが占めており、ハリや弾力、潤いのある肌を保つ働きをしています。美肌効果や若返り効果があるとさえれているため、化粧品やサプリメントが販売されていますね。加齢により減っていく、コラーゲンを補うためにサプリメントを服用している方が多いように、コラーゲンは肌にたいへん重要な成分なのです。
コラーゲン生成について
コラーゲンはタンパク質の一種です。タンパク質は体を作るのに必要な三大栄養素と呼ばれるうちの一つで、そのタンパク質の30％がコラーゲンなのです。食事でとったタンパク質が消化するにあたり、アミノ酸に変わり吸収され酵素によって身体に必要なタンパク質に変わっているとされています。コラーゲンも同様に作られています。コラーゲンも新陳代謝を繰り返していて、一定期間で古くなったコラーゲンと新しいコラーゲンが入れ替わっています。説明したように、コラーゲンの生成には、タンパク質とアミノ酸が必要不可欠です。
ニキビ跡 クレーター肌の種類
ニキビ跡に種類があるように、クレーターの中にも種類があります。炎症によりダメージを受けた範囲や深さ形によって種類分けされています。ですので、治療もクレーターの種類や形によって変わってきます。形で種類分けすると、アイスピックをさしたような小さな穴が空いたクレーターはアイスピックタイプ。凸凹の凹んでいる面積が広く丸くゆるやかな形のクレーターはローリングタイプ。ニキビ跡のクレーターでよくあるのが四角く肌が凹み、その表面が平らなのがボックスタイプとされています。クレーターの凸凹の深さで種類分けすると、凹みが浅いクレーターは浅斑状瘢痕(せんはんじょうはんこん)と呼ばれ、凹みが深いクレーターは深真皮瘢痕(しんしんぴはんこん)と言われています。
ニキビ跡 クレーター肌の治療方法
クレーターになってしまったニキビ跡の肌を綺麗に治すには、専門の皮膚科に行くのが一番です。皮膚科での治療方法もクレーターの凸凹具合によって変わってきますし、治療方法もたくさんあります。治療方法はレーザー治療・針治療・FGF注入治療・ピーリング治療があります。クレーターの状態で治療方法も変わってきますし、治療による痛み・施術回数・価格・ダウンタイムの日数・症状・アフターケアの有無や方法も違いますので、一度病院を探してみるなど、診察してもらうのがいいと思います。
レーザー治療
フラクショナルレーザー。レーザーで肌に小さい穴をたくさん開け、肌を傷つけることで肌の修復機能を活性化させ、コラーゲンを生成するよう促し細胞の入れ替えを行う方法です。穴が空いた肌は数日で剥がれ落ち新しい肌に生まれ変わり、コラーゲンの生成で凸凹を膨らませてくれる効果があります。ダウンタイムは1週間から10日ほどでかさぶたができてしまいます。
炭酸ガスレーザー。肌にレーザーを当てクレーターの凸凹を除去する方法です。クレーターの凸凹部分の角を削り取り表面を滑らかにすることができ、ほかの治療方法とは違い一回でクレーターを治すことができます。ですが治療にはかなりの痛みがあり、ダウンタイムも2週間から1ヶ月で痛みとかさぶたができます。深い凹みのクレーターに効果的です。
クールタッチレーザー。内側からクレーターに治療し凹みを盛り上げる効果が期待できる方法です。レーザーの痛みを軽減する冷却ガスを同時に噴射するので、レーザー治療による痛みが軽減されます。ダウンタイムはほぼ無しで、稀にかさぶたができる場合があるくらいです。浅い凹みのクレーターに効果があります。
針治療
ダマローラー治療。医療用の細い針のついたローラーで肌に小さな傷をつけます。傷を治そうとする身体の仕組みを利用しコラーゲンの分泌を増やすことで内側から凸凹を改善させる効果があるとされています。ダウンタイムは1日で赤みが残る程度ですが、治療に結構な痛みを伴うようです。浅い凹みのクレーターに効果があります。
イントラセル治療。肌に針を刺し、電流を流す方法です。イントラセル治療はダマローラー治療と同じような原理で、電流を流すことで細胞に刺激を与えコラーゲンの生成をサポートしクレーターの凸凹を改善します。ダウンタイムは3、4日で赤みや痛みが残るようです。一回の効果が高く、針の長さを変えることができるため、浅い凹みのクレーターから深い凹みのクレーターまで治療ができます。
FGF注入治療 ピーリング治療
FGF注入治療は、タンパク質の一種を直接肌に注射し細胞の再生を促すことで、注入した部分が膨らむので深いクレーターの改善に効果があります。数週間から1ヶ月後に効果が実感でき、ダウンタイムも数時間の腫れと赤みです。
ピーリング治療は、ニキビや肌トラブルの原因になる肌の古い皮膚を剥がす治療です。余分な皮膚が剥がれるので凸凹も目立たなくなります。ピーリングは浅いクレーターには効果が期待できますが、基本的にはクレーターの治療に効果はありません。他の治療方法と一緒にすることが多いようです。
クレーター肌のセルフケア
クレーター肌を綺麗に治すには病院に行くのをオススメしますが、軽い症状のクレーターや病院に行けない人のために、自宅でできるセルフケアを紹介します。ですが、効果の期待はあまり期待しない方がいいでしょう。応急処置程度と思ってください。
クレーター肌をセルフケアする方法は、とにかく生活習慣を見直すことから始めることです。生活習慣を見直すことで根本的な原因のニキビも改善されますし、新陳代謝が良くなることでターンオーバーのサイクルが正常になります。ターンオーバーがしっかりできていれば、肌を生まれ変わらせることができるのでクレーター肌にも効果的といえます。肌を清潔に保つこと。紫外線対策をすること。肌を作るのに必要な成分の、タンパク質やビタミンを摂取することです。
まとめ
ニキビ跡のクレーターについてお話しいましたが、役に立ちましたでしょうか？やはり綺麗な肌にするには、病院に行くことをオススメします。クレーターになった原因を自分自信で考えて、生活習慣を見直すのもいいでしょう。色素沈着が原因のニキビ跡もクレーターのニキビ跡も、どちらも嫌ですよね。ニキビができやすい人や、同じ場所ばかりにできる人、なかなか治らない人はニキビ跡になる前に皮膚科に行くことをオススメします。コラーゲンサプリなどを日常的に摂取するのもいいですね。
