さまざまな「肌荒れ」の症状
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ブツブツやかぶれの様な肌荒れなど、女性を度々悩ませる「肌荒れ」にはさまざまな症状と原因があります。この肌荒れを予防・改善するためには“症状に合った対処法”が必要となってきます。それではまず、代表的な肌荒れの症状をいくつかご紹介します。
赤みのある肌荒れ
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赤みは“炎症が起きている場合”と“皮膚が薄くなっている場合”があります。皮膚が薄くなって毛細血管が浮き出て見えるため、赤み肌に見えてしまいます。また、肌のバリア機能が低下してしまうため、洗顔やスキンケア用品がヒリヒリと沁みて赤くなってしまったり。沁みる赤みの肌には「低刺激の洗顔やスキンケア用品」を選んでケアすることが重要です。肌のバリア機能を修復させるために“セラミド”や“ヒアルロン酸”などの保湿成分が配合されたスキンケア用品が効果的です。
カサカサ乾燥
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季節の変わり目は乾燥しやすく、肌もダイレクトに影響を受けてしまいます。肌の水分量や皮脂が不足しているため、特に目元や口元などが乾燥し“カサカサ”し始めます。カサカサを放っておくと肌の炎症に繋がり、ちょっとした刺激やスキンケア用品などがヒリヒリ沁みてきたり。肌の乾燥を感じたら、保湿効果の高いスキンケア用品で、肌に潤いを与えてあげましょう。カサカサ乾燥にあまり刺激を与えないように、優しく肌をいたわってあげることがポイントです。
ニキビ・吹き出物
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ニキビは酸化した皮脂や落としきれなかったメイクの汚れなどが“角栓”となって毛穴に詰まり、そこからアクネ菌が繁殖して肌の炎症を引き起こします。ニキビも「赤ニキビ」や「白ニキビ」などいくつか種類がありますが、ニキビはまず肌を清潔に保ってあげることが重要ですので、まずは1日2回“優しく丁寧な洗顔”で汚れを落とすことを心掛けましょう。洗顔の後は保湿ケアも忘れずに!
湿疹・皮膚炎
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カサカサかゆみやかぶれなど、赤みのある細かいブツブツが肌の広範囲にできてしまう「湿疹」や、花粉などの異物が肌に侵入して赤く腫れてしまい、かゆみや痛みを伴う「皮膚炎」などの症状があります。肌の保湿成分が減少していたり、生活習慣やホルモンバランスが原因で引きおこる場合もあります。原因はさまざまですので、赤みやかぶれ・腫れがひどい場合は、皮膚科での治療をおすすめします。
「肌荒れ」の原因は?
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「肌荒れ」には、その症状や箇所によって原因はさまざま。それでは、肌荒れで悩む女性に多く見られる「原因」をいくつかご紹介したいと思います。
栄養バランス
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美しい肌のためには「内側からのケアが重要」と言われる通り、毎日口にする食事はとても大切。ただ1日3食とればよいというわけではなく、きちんと「栄養バランスの摂れた食事」を心掛けることが重要です。食事からとることができる「ビタミン」や「ミネラル類」には、肌のターンオーバーを整えたり、ホルモンバランスを整える作用もあるので、肌荒れの予防と改善には基本的なケアとなります。
ホルモンバランスの乱れ
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生理前に肌荒れやニキビやできやすいように「ホルモンバランスの乱れ」は、女性の肌に大きく影響をを及ぼします。この症状は、生理前に分泌される“黄体ホルモン”の影響で、女性ホルモンのエストロゲンの分泌が減ってしまうため肌荒れが起こります。黄体ホルモンは、皮脂分泌が増やし、角質層を厚くするなどの役割があるので、ニキビや吹き出物ができやすくなってしまいます。その他に、体の水分や栄養をため込みやすくなるので、むくみや便秘などが現れ、肌荒れの原因になることがあります。
紫外線
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朝晩の冷え込みがありコートが手放せない春ですが、昼間は気温が高くなり薄着になるこの季節は特に「紫外線」に要注意です!暖かい日差しが差し込み、外を歩くと心地良い気候のこの時期は、ついつい紫外線対策を怠ってしまいがち・・実は春の紫外線量は夏と変わらないほど強力なのです!肌のカサカサ乾燥も引き起こします。「光老化」という言葉があるように、細胞の遺伝子やダメージを加速させてしまう「紫外線」。シミやくすみ・しわやニキビなど女性の悩みの多くの肌トラブルを引き起こしてしまいます。
生活習慣の乱れ
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「睡眠不足」や「偏った食事」またビタミンや美肌成分を破壊してしまう「喫煙」などの「生活習慣の乱れ」は肌荒れやニキビを起こしやすくしてしまいます。通常、“肌のゴールデンタイム”と言われる22時から2時までの間に、細胞分泌と再生を行っているので、やはり早寝・早起きが理想的です。またホルモンの分泌や自律神経も乱れてしまうので、女性の美肌には睡眠不足は大敵。睡眠時間だけではなく、偏った食事でビタミンB群が不足してしまうと、眠りの妨げにもなってしまうので、「規則正しい食事・睡眠」を心掛けることが重要です。
ストレス
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ストレス社会といわれる現代、多くの女性がさまざまなストレスを抱えていますが、ストレスを感じることでカラダの新陳代謝が悪くなり、活性酸素が発生しやすくなることで肌荒れやニキビを引き起こしてしまいます。カラダの新陳代謝が悪くなることで、せっかく食事で摂った栄養成分も肌細胞まで行き渡らずに、肌は新しい細胞が生み出せなくなってしまいます。また、老廃物も溜まりやすくなってしまうので、健康な肌が保てなくなってしまいます。
花粉や大気汚染
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花粉や大気汚染の影響は、ほとんどが「アレルギー」によるもの。ある特定の物質に対して反応してしまうのですが、花粉症の季節だけではなく、大気汚染の影響などもあり1年中カサカサ乾燥やかゆみ・湿疹・赤みなどの肌荒れの症状を感じやすい方も多くいらっしゃいます。これは人の体には異物が侵入すると、外に出そうとする“免疫機能”が備わっているため。また「PM2.5」や「黄砂」などの大気汚染物質は、肌に付着すると汗腺や皮脂腺をふさぎ、肌の排出機能が阻害されて肌荒れを引き起こすとも言われています。
「肌荒れ」は皮膚科で治すべき?
「肌荒れ」の症状や原因はさまざまあることがわかりましたね。では、肌荒れは皮膚科で治療した方が良いのでしょうか?皮膚科では症状に合わせて“内服薬”や“塗り薬”などの治療法があります。セルフケアで長期間肌荒れが治らない時は皮膚科の受診をおすすめします。ただ皮膚科での治療は「いま出ている症状の緩和・改善」を目的にした治療になるため、“根本的な肌荒れの改善にはならない可能性”もあります。肌荒れの原因である「栄養バランスの摂れた食事」や「生活習慣の改善」などは、努力次第で何とかなります!すぐに皮膚科の治療というより、まずは自身で「カラダの内側からのケア」を心掛けるだけで肌荒れには効果的ですので、セルフケアで改善していきましょう!
「肌荒れ」に効くビタミンをご紹介!
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肌荒れの予防・改善には毎日の栄養補給が重要です。特に「ビタミンB群」をはじめとした「ビタミン」の摂取を心掛けましょう。それではここで、肌荒れに効果のある「ビタミン」について詳しくご紹介します!
肌荒れに効果的なビタミン①「ビタミンB2」
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ビタミンB群は、細胞の活動に必要なエネルギーを生み出すために欠かせない栄養成分です。特に美肌ビタミンとも言われる「ビタミンB2」は、タンパク質・炭水化物(糖質)・脂質の三大栄養素を分解してエネルギーに変える重要な役割を果たしており、“新陳代謝を促進する”・“脂肪を燃焼させる”・“腸内環境を整える”など美容と健康を保つために重要な成分です。他にも、皮脂の分泌をコントロールして肌のターンオーバーを促進させる役割を果たします。このビタミンB2が不足すると「肌荒れ」や「口内炎」「舌炎」や「脂漏性皮膚炎」などの皮膚や粘膜に影響を及ぼし、疲れやすくなるといった症状が現れます。
ビタミンB2が豊富な食材
うなぎ/牛・鶏・豚のレバー/サバなどの青魚/アーモンド/納豆/卵/牛乳などの乳製品
肌荒れに効果的なビタミン②「ビタミンB6」
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ビタミンB2と共に、皮脂の分泌をコントロールして肌荒れの予防・改善に重要な成分が「ビタミンB6」です。ビタミンB6はタンパク質の代謝に関わるビタミンで、タンパク質を摂取するとアミノ酸に分解され、このアミノ酸から人間の体は作られているので、ビタミンB6が不足するとさまざまな症状が現れます。特に女性は、排卵期になると女性ホルモンである“エストロゲン”が放出されますが、このエストロゲンがアミノ酸の代謝を促進させるので、ビタミンB6が多く消費されるため不足しがちになってしまいます。不足すると“肌荒れ”や“口内炎”・“じんましん”・“足がつる”などの症状が現れます。
ビタミンB6が豊富な食材
マグロ/豚肉/ハム/うなぎ/海苔/豆類/小麦胚芽など
肌荒れに効果的なビタミン③「ビタミンB1」
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「ビタミンB1」は、“中枢神経や末梢神経を正常に保つ”・“糖質をエネルギーに変換する”・“皮膚や粘膜を正常に保つ”などの役割があります。ビタミンB1が不足すると、疲労物質である乳酸の代謝がうまく行われず疲れが溜まりやすくなったり、精神的に不安定になる、肌のターンオーバーがうまくいかなくなり肌トラブルを引き起こしてしまうなどの症状が起こります。
ビタミンB1が豊富な食材
豚肉/うなぎ/小麦粉/玄米/えんどうなど
肌荒れに効果的なビタミン④パントテン酸(ビタミンB5)
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パントテン酸はビタミンB群のひとつで、水溶性のビタミンなので水に溶けやすく、熱に弱いのが特徴です。特に脂肪の代謝に関わりがあり、タンパク質・脂質・炭水化物(糖質)の3大栄養素の代謝をサポートする役割があります。他にも、紫外線などの皮膚への炎症を抑えて回復を促進する・ストレスに対する抵抗力を高める役割を果たします。パントテン酸が不足すると、ストレスが溜まりやすくなる・太りやすくなる・コラーゲンの生成がうまくいかず肌荒れやニキビができやすくなるといった症状が現れます。
パントテン酸を豊富に含む食材
レバー(牛・豚・鶏)/たらこ/卵黄/納豆/干しシイタケなど
肌荒れに効果的なビタミン⑤ナイアシン(ビタミンB3)
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「ナイアシン」は三大栄養素の全ての代謝に関わりがあり、体内のエネルギーを生成するために必要な栄養素です。また、脂質の代謝を促進して血液中の中性脂肪やコレステロールを減らす・毛細血管を広げて血行を促進する働きがあるため、ニキビや肌荒れの改善に役立つと言われています。ナイアシンが不足すると、皮膚炎や口内炎・めまい・頭痛・冷え性などの症状が現れます。
ナイアシンが豊富な食材
マグロ/レバー(牛・豚)/たらこ/きのこ類/落花生など
肌荒れに効果的なビタミン⑥ビオチン(ビタミンB7)
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ビタミンB7とも言われる「ビオチン」は、他のビタミンB群と同様に、三大栄養素の代謝に関わってきます。ビオチンはもともと皮膚の炎症を防ぐ因子としても発見されており、皮膚との関わりが強いビタミンです。ビオチンが欠乏すると、アトピー性皮膚炎や乳幼児の皮膚炎・疲労感や倦怠感などのうつ症状も招いてしまいます。
ビオチンが豊富に含まれる食材
レバー(牛・豚・鶏)/大豆/イワシ/玉ねぎ/卵黄/玄米など
肌荒れに効果的なビタミン⑦「ビタミンC」
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「ビタミンC」は効果効能が多いビタミンで、体内の老化や酸化を抑える抗酸化作用や、免疫力向上・皮膚や骨、粘膜などを維持する働きもあるコラーゲン生成などの主な働きがあります。コラーゲン生成に働くビタミンCは、美肌を維持する成分であるパントテン酸と一緒に摂ることで、さらに免疫力を強化できます。また、抗ストレスホルモンを生成する役割もあり、美容と健康に欠かすことのできないビタミンです。このビタミンCが欠乏すると、肌荒れや免疫力の低下・シミやそばかすが増える・イライラするなどの症状が現れます。
ビタミンCが豊富な食材
ピーマン/ブロッコリー/レモン/キウイ/じゃがいも/ハムなど
肌荒れに効果的なビタミン⑧「ビタミンE」
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「ビタミンE」には抗酸化作用があり、体内の活性酸素を除去する働きがあります。“若返りのビタミン”とも呼ばれるビタミンEが不足すると、体内での酸化が早くなり老化を早めることになってしまいます。肌のシミやくすみ・肩こり・冷え・頭痛などの症状が現れます。
ビタミンEが豊富な食材
ベニバナ油/アーモンド/落花生/卵/たらこ/マヨネーズなど
まとめ
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いかがせしたか?今回は「肌荒れに効くビタミン」についてご紹介しました。カサカサ肌荒れ・赤みのあるかぶれなどさまざまな症状の肌荒れがありましたが、皮膚科へ受診する前にまずは、ビタミンB群をはじめとした「ビタミンの摂取」を心掛けてみましょう!毎日の食事で摂取が難しい方は、サプリメントがおすすめ。意識してビタミンを摂ることで、“肌荒れに悩まされない美肌”を手に入れましょう!