はちみつはミルクで摂るのがいい！喉や風邪、ダイエットに効果あり？

「はちみつホットミルク」

みなさんは「はちみつホットミルク」を飲んだことはありますか？喉・風邪・ダイエット効果など様々な効能があると言われています。

「はちみつホットミルク」とは、そのものずばり、ホットミルクにはちみつを混ぜたものです。ホットミルクとはちみつ…想像しただけで、甘くて温かくて、体に優しそうですよね。そんな想像は、名前を聞くだけで簡単にできると思いますが、実際には飲んだことがない人も少なくないのではないでしょうか。

そもそも、はちみつとホットミルクにはどんな効果があるの？

詳しい理由や効果は知らなくても、はちみつもホットミルクも体に良いものだということは、なんとなくご存知の方が多いと思います。

でも実際のところ、そう言われる所以はなぜなのでしょうか？

今回はちみつホットミルクの効果をご紹介する前に、まず、はちみつとホットミルクそれぞれの効果を喉・風邪・ダイエットなどからご紹介したいと思います。

はちみつの効果

はちみつとは、ミツバチが花の蜜を集め、それを巣の中で加工、貯蔵したものです。本来はミツバチの食料ですが、採集によってしばしば他の生物も食料にします。自然界で最も甘い蜜と言われており、約8割は糖分で構成されています(残りの約2割は水分)。

「はちみつの歴史は人類の歴史」という言葉もあるほど、昔から人間は様々なことにはちみつを利用してきました。日本でもその歴史は古く、平安時代には宮中への献上品として用いられていました。当時の養蜂は今のように発達しておらず、採れるはちみつの量も少なかったので、高級品として扱われていたのです。

はちみつがリーズナブルなものになった昨今では、食用としてはもちろんのこと、スキンケアやダイエットにも多く用いられています。その代表的な効果をいくつかご紹介します。

喉や風邪に効く？強い殺菌効果

はちみつはその高すぎる糖度のせいで、細菌が生命を維持できるだけの水分を確保できません。まれに、はちみつを入れた容器の中に食べ物のかすが入ったり、舐めたスプーンで触れたりすることでそこからカビが生えてしまうことはあります。しかし論理的には、はちみつは永遠に腐らないと言われています。

数々の美肌効果

はちみつには美肌を作るために必要な成分が多く含まれています。ビタミン類はもちろんのこと、酵素やアミノ酸、ポリフェノールなども。また、ピーリング効果や強い保湿効果もあり、様々な用途の化粧品やスキンケア用品に用いられています。

糖度とカロリー

はちみつと白砂糖の甘味度合いを比較すると、はちみつは白砂糖の1.3倍甘さを感じやすいと言われています。しかしカロリーは、白砂糖の3分の2程度。白砂糖100グラムで384キロカロリーなのに対し、はちみつ100グラムでは294キロカロリーです。

ホットミルクの効果

寒い夜、なんだか疲れた夜、辛いことがあった夜…。なんだか心が落ち着かない、眠れない夜に、ホットミルクを飲んだことのある人は少なくないのではないでしょうか。

ホットミルクの最も知られている効果といえば、安眠効果でしょう。牛乳に含まれるトリプトファンという成分は、睡眠を促すメラトニンというホルモンを分泌させやすくします。また、カルシウムには興奮やストレスを軽減させる効果があり、そもそも温かい飲み物にもリラックス効果があります。

更に、上記のような理由から「ホットミルクには安眠効果がある」というプラシーボ(思い込み)効果も生まれます。

はちみつはホットミルクで摂るのがおすすめ

はちみつもホットミルクも、それぞれ単独でも素晴らしい効果があることはお分かりいただけたかと思います。しかし、おいしいものとおいしいものを混ぜ合わせたところで、おいしいものにはならないときもありますよね。でも、大丈夫です。そんな2つを混ぜ合わせたはちみつホットミルクは、おいしい上に、効果もアップするのです！

はちみつホットミルクの具体的な効果

ここからは、はちみつホットミルクの具体的な効果をご紹介します。はちみつも牛乳も手に入れやすく、レシピも簡単なので、気軽に作ることができるのも魅力的ですね。何か気になる効果があったら…と言わず、おいしそうだな、何かいいな、と思ったそこのあなたも、是非飲んでみてはいかがでしょうか。

はちみつホットミルクの効果①「安眠」

先程、牛乳には、メラトニンという睡眠を促進するホルモンを分泌させる、トリプトファンという成分が含まれているということをご紹介しました。実はこのトリプトファン、はちみつにも含まれているのです。はちみつと牛乳、ダブルのトリプトファンパワーと、もともとホットミルクが持っている安眠効果で、はちみつホットミルクには更に安眠効果が期待できます。

更に、人間の体は体温が下がると眠気を催す仕組みになっています。温かい飲み物を飲むとお腹が温まり、体温が上がります。その後体温が下がるときに、眠気が催されるのです。

また、ホットミルクは胃に優しいです。冷たい牛乳はお腹を壊してしまうひとも多いですが、もともと牛乳には胃の粘膜に薄い膜を張る作用があります。お酒を飲む前に牛乳を飲んでおくと良いと言われるのは、この作用によってアルコールの吸収が穏やかになり、二日酔いなどを起こしにくくなるためです。

空腹だと、なかなか眠れませんよね。しかし上記のように、ホットミルクは胃に優しいので夜寝る前にも飲むことができます。小腹を満たせる上に安眠効果もあるなんて、一石二鳥ですね。

はちみつホットミルクの効果②「ダイエット」

このダイエット効果というのは、上記の安眠効果と密接に関わってきます。

年を取ると痩せにくくなる原因をご存知ですか？それは、成長ホルモンが減少するからです。「成長ホルモン」という名前ですから、子供の身長の伸びに関わるだけのホルモンかと思いきや、こんなところにも影響が。成長ホルモンは、夜正しい時間に深い睡眠を取ることで多く分泌されます。また、そもそもはちみつにはこの成長ホルモンを分泌させる成分も含まれているので、またもや一石二鳥というわけです。

また、睡眠不足は代謝を低下させます。代謝が低下すると脂肪が燃焼されなくなり、蓄積され、老廃物や水分も体の外に排出されないため、むくみなどが起きやすくなります。

睡眠不足は、様々な面からダイエットの天敵です。睡眠不足が続くと食欲も落ちて、なんだかげっそりしてしまいそうなイメージがありますが、いくら痩せたいと思っていても、そんな不健康な痩せ方はできれば避けたいですよね。それどころかむしろ太ってしまうというのですから、ダイエッターにとっては絶対に避けたいところです。