コーヒーを飲むと下痢や腹痛になる原因とは?
コーヒーに癒されたり助られたりとファンはとても多いですが、なぜコーヒーを飲むと下痢や腹痛、便秘になってしまうのでしょうか?これにはコーヒーに含まれるカフェイン、ポリフェノールの成分や飲んだ方の体質など様々な原因が考えられます。順に見ていきましょう。
コーヒーに含まれるカフェインが下痢の原因
コーヒーには誰もが知っているカフェインという成分が含まれています。眠気覚ましや頭痛の軽減など様々な良い効果がある反面、不眠症になったり問題である下痢になってしまったりとマイナスな面もあります。カフェインには過剰摂取をしてしまうと、交感神経という消化器官や泌尿器官などの内臓をコントロールしている神経を興奮させる効果があり、これにより胃腸の正常な働きを妨げてしまいます。
胃腸が正常な働きを出来なくなってしまうと、カフェインによる利尿作用のせいで水分がどんどん尿として体外に出ていってしまう為、必然的に体内における水分量が少なくなってしまうのです。その結果、身体が異常を感じ、下痢や腹痛に繋がってしまうという事もあるようです。
コーヒーに含まれるポリフェノールが下痢の原因
コーヒーの中にはポリフェノールの一種であるクロロゲン酸も含まれています。苦味や渋みを出す成分で、抗酸化の効果があり、近年ではこのコーヒーに含まれるポリフェノールを摂取した量が多いほどシミが少ないと結果があるそうですが、接種し過ぎるとこの成分により便秘を起こしてしまう場合もあります。下痢と便秘は全く関係ないのでは?と疑問に思う方もいると思いますが、便秘のあとは腸が縮まっており、その縮まった上部に水分が増えて溜まり、水っぽい下痢を伴ってしまう事もあるそうです。
コーヒーに含まれるタンニンが下痢の原因
タンニンもポリフェノールの一種で強い渋みが特徴です。タンニンには収れん作用があり腸粘膜の分泌を抑える働きをしています。適量であれば整腸剤として便秘や下痢にも効果はありますが、やはり過剰に摂取してしまうと分泌を抑制する働きが強くなってしまい、それにより下痢や便秘、腹痛を起こしてしまう場合もあります。適時適量が大切ですね。
コーヒーアレルギーが下痢の原因
世間では全くと言っていいほど聞いたことのないコーヒーアレルギー、実は存在しているのです。一般的に牛乳や卵アレルギーなどは有名で、痒みが出たり吐き気があったりとすぐに症状が出て「自分はこの食べ物アレルギーなんだ」と自覚することが出来ます。アレルギーにはこの通り、すぐに症状が出る「即時型アレルギー」と「遅発型アレルギー」と2種類あります。
遅発型アレルギーとはその名の通り、アレルギーによる症状の発生が遅いもののことをいいます。摂取した後、しばらく時間が経って起こる症状なので何が原因なのかが分からず、気づきにくい問題点があります。コーヒーはこの遅発性アレルギーであり、他にも頭痛や吐き気、蕁麻疹などの症状がありその中に腹痛や下痢も入っています。数時間後の時もあれば、数日後に症状が現れる場合もあるので、これがコーヒーのせいだとは中々思えませんよね。もしコーヒーを飲んだあと、何か具合が悪いなと感ることがあれば一度病院でアレルギーの検査をしてみるといいかもしれません。
アレルギー全般に言えることですが、アレルギーは先天性のもあれば、ある日いきなり現れるものもあります。基準量を遥かに上回って摂取していたりすると、大好きなのにアレルギーが発症してしまい、症状が重いため飲めなくなってしまった…ということも十分にあり得ます。便秘や下痢にならないからと言って摂取し過ぎるのも危険ですね。
コーヒーによるカフェイン中毒が下痢の原因
上記で説明したコーヒーアレルギーにとてもよく似ている症状が出るカフェイン中毒というものがあります。中毒性のあるカフェインを日々過剰に取ることにより、慢性カフェイン中毒になってしまいます。吐き気や頭痛などカフェインアレルギーと症状は似ているのですが、この中に胃腸症状もあり下痢や腹痛に繋がる場合もあります。
見分け方としては、コーヒーアレルギーはそのままでコーヒーを飲んだら症状が現れるのですが、カフェイン中毒はカフェインの入っているものをしばらく摂取していないと起こる症状です。緑茶やココア、栄養ドリンク、チョコレートなども同じくカフェインを含んでいますが、これらを摂取したあとも同じ症状が現れるのであれば、慢性カフェイン中毒の可能性があります。
コーヒーに入れるミルクや砂糖が下痢の原因
甘さを出すためにミルクや砂糖を入れる方も多いですよね。コーヒーフレッシュミルクには牛乳は一切入っておらず、代わりに着色料や香料、保存期間を長くするために食品添加物が多く含まれており、これらによる働きによりお腹を壊してしまうことがあります。
じゃあ砂糖は?といいますと、砂糖を多く摂取すると血糖値が上がり、腸内に異常が生じます。身体をそれを元に戻そうと腸に水分を送ります。その水分量が増えすぎて下痢になることもあり、砂糖も全く関係ないわけではないのです。
過敏性腸症候群が下痢の原因
過敏性腸症候群とは、周りからのストレスや疲れにより腸の調子が悪化して下痢や腹痛を起こしてしまう病気です。この病気だけでも下痢の症状は出るのですが、コーヒーに含まれるカフェインにより腸が刺激されて下痢に繋がる場合もあります。お腹の調子が悪いと思ったら、コーヒーを少し控えてみるといいかもしれません。
コーヒー豆の酸化が下痢の原因
コーヒーを飲む際に豆から焙煎し、挽きたてを楽しむ方もいると思います。コーヒー豆を一度焙煎すると、時間と共に酸化が始まり、どんどん質が悪くなってしまいます。酸化が進むと酸味が増し、それによって下痢になってしまうことがあります。
特に電動式のミルで焙煎をすると熱が加わって更に酸化を進めてしまいます。コーヒー豆は鮮度が命なので、豆を挽いた後は早めに飲むようにすると、美味しいコーヒーを楽しめ、さらに下痢や腹痛を避けられて一石二鳥になるかもしれませんね。
コーヒーを美味しく飲むためには?
カフェインの摂取量に気を付ける
カフェインはコーヒーにはもちろん、緑茶やウーロン茶、ココア、栄養ドリンク、チョコレートなど色々な食べ物に含まれていますが、1日に摂っていい目安量は400mgと言われています。コーヒーカップに例えると5~6杯程度です。妊婦さんは病院によってカフェインは完全に避けたほうがいいなど制限はそれぞれ違うと思いますが、一般的にはその目安量の半分程以下にするといいそうです。
コーヒーに牛乳を入れる
コーヒー好きさんにとってコーヒーに牛乳を入れるカフェオレは邪道!という方もいるかもしれませんが、牛乳には胃の粘膜を保護してくれる重要な役割があります。コーヒーを飲むとお腹が痛くなるけどどうしても飲みたい場合は牛乳で割って胃を労わってあげてはいかがでしょうか?
カフェインレスのコーヒーを飲む
コーヒーいっぱい飲みたいしブラックのままがいい!という方はカフェインレスコーヒー(デカフェ)をご存知でしょうか?ノンカフェインコーヒーは全くカフェインが入っていないもののことを言うのですが、カフェインレスコーヒーは少しだけカフェインが入っているものです。
ノンカフェインに比べて少量でも入っているため、通常のコーヒーにより近い味わいが楽しめます。従来ではこれはカフェインレスなの?というくらい違いが分からないもの出てきています。
カフェインレスコーヒーのおすすめ
「より本物に近い」を気にするのなら、『国太楼 カフェインレスドリップコーヒー』が特におすすめです。香りがいいと評判なのですが、コーヒー独特の苦みとコクがしっかりとあり、カフェインレスコーヒーの中では群を抜いています。
作り方もパックをコーヒーカップにセットしてお湯を注ぐだけ。個別包装もされているため、鮮度は落ちず、しかもお手頃価格です。肝心のカフェインも通常のものと比べ、97%カットしており、腹痛や下痢などを気にせず飲めそうですね。ぜひ一度、飲んでみてはいかがでしょうか?
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