ドリップポットとは、注ぎ口の細い、やかんのようなポットです。コーヒーの味は、抽出するお湯の量や注ぎ方によって変化します。コーヒーは、おいしいコーヒーを淹れるためにもっとも集中しないといけない工程のひとつです。なので、お湯を注ぐドリップポットはの選び方には注意したいところです。ただ、ドリップポットとひとくちに言ってもいろんな種類・特徴があります。ポイントをおさえ、自分の好みに合ったものを見つけましょう。
ドリップポットにもいろんな種類があります。お湯を注ぐだけならどれでもいいのでは?と思う方もいるかもしれません。ですが、種類によってお湯の注ぎやすさ、ひいてはコーヒーの微妙な味わいが変わってくるのです。それぞれにメリット・デメリットがあるので、どれが正解というのはありません。何を重視するかによります。それぞれの特徴をおさえて、選ぶ際の参考にしてみてください。
出回っているものでもっとも多いタイプがこれです。ほかと比べて割れづらくまた錆びにくいです。欠点は、ステンレスの味が水に移りやすいので、コーヒーの味を損なうこともあります。しかし、デザイン面をみると注ぎ口が細くて使い勝手がよいので、コーヒーの質にこだわりたい方におすすめ。ステンレスなので色のバリエーションには欠けますが、シンプルなのが好きという人にもおすすめです。
ステンレス製とは違い、デザインのバリエーションが豊富で、形や色など、見た目がおしゃれなものが多いです。また、お湯が沸くまでの時間が早くて冷めにくいのもこのホーロータイプ。ただ、素材の性質上、注ぎ口が太めなものが多いので、お湯の調整がステンレス製と比べ難しいです。それほどコーヒーの味にこだわりがなく、おしゃれなものを楽しみたい方にはホーロータイプがおすすめです。
熱が伝わりやすくお湯が沸くのが早い、冷めにくいことがこのタイプのうれしいところです。また、注ぎ口が細いものが多く、ステンレス製のように水への味移りがないので、上質な味を楽しみたい方には銅タイプが適していると思います。コーヒー専門店で使用されることが多いのもこのタイプです。ただ、銅なので使い続けていると酸化して色が変化していきます。サビができることもあり、お手入れが大変なのが難点です。
注ぎ口は細いものを選ぶことをおすすめします。注ぎ口が細いということは、お湯が出る量が少なくなるということです。ドリップコーヒーは静かに優しく注ぐことが重要なので、お湯の出る量が調整しやすく、また狙ったところに正確に注げる細口のドリップポットを選んだほうがよいです。太いものだと、お湯が多くでてしまうので、ドバドバ出てしまい安定した湯量が注げません。おいしいコーヒーを淹れるためには重要なポイントです。
ドリップポットの大きさは、普段よく淹れる量から選ぶと良いでしょう。1~2杯は500ml~900mlくらいのものを、3杯以上淹れる場合は900ml以上のドリップポットがおすすめです。ただし、大は小を兼ねるということばがありますが、ドリップポットに関してはそんなことはありません。大きいと持ちにくくなるため、お湯が注ぎにくくなってしまうからです。
小さいところで見逃してしまいがちですが、注ぎ口の形も大切な要素です。注ぎ口をよく見てみたらわかりますが、注ぎ口の下側が突き出ているものがあります。これを「鶴口」と呼びます。これは通常のものよりも、湯が細く注げるようにできています。鶴口になっているものは、ドリップコーヒーを作るのにはより適しているといえます。ただし、通常のものよりは値段が高い場合が多いため、どこまでこだわるかによって選ぶとよいでしょう。
おすすめのドリップポットをいくつかご紹介します!用途や好みに合わせてお気に入りのドリップポットを見つけましょう!
ハリオのドリップポット。注ぎ口が細くて持ち手も手にフィットして持ちやすいので、お湯を注ぐときに湯量を調整しやすいです。また、見た目ももシンプルでスタイリッシュながらも、波型で個性があってデザイン性に優れています。値段もお手頃で手を出しやすいので、どれがよいか迷ったらこれを選べば間違いないでしょう。IHでも使えるので、使い勝手の良さも魅力的です。
カリタの「細口ポット0.7ℓ」は、ステンレス製で注ぎ口が細く重量も少ないので少ない力でお湯を注ぐことができるので、湯量の調整や正確な狙いをつけやすいです。すっきりしたデザインなのも良いですね。値段もそれほど高くありません。ただし容量が0.7ℓと少なめなので、普段3人以上分を淹れるという場合は足りなくなってしまうのでおすすめできません。
カフェ店が作ったドリップポットで、プロ御用達です。こちらも注ぎ口が細く湯量のコントロールがしやすいようになっています。ハンドメイドで作るため、なかなか入手しづらく値段もほかのものと比べ高いですが、その品質はほかの追随を許しません。ほかの人と差をつけたい、そんな人におすすめしたいドリップポットです。
ラッセルホブスの電気ケトルは、1杯分なんと60秒でお湯が沸くという早さが魅力的です。また、保温性の高い構造で、沸騰から1時間経っても70度までしか温度は下がりません。空焚き防止機能もついているので、水が入っていないのに沸かしてしまった、というときも安心です。スイッチも沸騰してから30秒で自動で切れるので、忘れっぽい人には便利です。
タカヒロのドリップポットは定番中の定番です。本体から注ぎ口にかけてS字になっているのが特徴で、この形のおかげで思い通りにお湯を注ぐことができるのが魅力です。見た目もシンプルで高級感があり、贅沢感があります。普段2~4杯淹れるなら0.5ℓ、それより多いなら0.9ℓを選びましょう。
せっかくドリップポットを買うなら見た目もおしゃれなものを選びたいですよね。ここでは、機能面に加え、デザインや形がおしゃれなドリップポットをご紹介します!おしゃれなドリップポットで幸せなコーヒータイムを彩りましょう!
ホーロータイプのポット。色のバリエーションが豊富で、きっとおうちに馴染むドリップポットが見つかるはず。おしゃれなだけでなく、スリムで注ぎ口も細く使い勝手も抜群。職人の手で丁寧に手作りされる質の良いポットです。1980年の発売以来愛されているベストセラーで安心感もあります。
カリタの銅ポット。銅タイプで値段は高めですが、アンティーク調の見た目で味わい深くおしゃれです。このドリップポットで淹れれば、ちょっとリッチで優雅なコーヒータイムにしてくれること間違いなしです。家に人を招くときにこのドリップポットでおもてなししたいですね!
コーヒーグッズにあまりお金をかけたくない・・・そんなにこだわりがないしとりあえずコーヒーを手軽に飲めればいい!という人は、100均でドリップポットを探してみるのもよいかもしれません。100均なので、おしゃれなものや品質、バリエーションはあまり期待はできないかもしれませんが、すぐにドリップコーヒーデビューしたいという人は100均から始めてみるとよいでしょう。
ドリップポットではないですが、急須でポット代わりにすることができます。100均のドリップポットはちょっと味気ないなぁという人は、急須も見てみるとよいかもしれません。急須なら、かわいいものからおしゃれなものまで置いてあることも多いようです。
本格的なドリップポットからデザイン性に優れたもの、100均で入手できるものまで紹介しました。ドリップポットは実際に手に取ってみないと使いやすさがわかりにくいので、お店でそれぞれ比較してみるのが自分に合ったものを見つける近道です。ぜひ、好みのドリップポットを見つけてコーヒータイムを彩りましょう!