ひとり暮らしをするとき、どれくらいお金がかかるの？
大学や専門学校に進学するときや、就職したときを切欠にひとり暮らしを始めるという人は多くいます。もしくは、実家暮らしであったもののバイトや就職したことで給料による余裕などが出てきたことで始める人もいるでしょう。そんなひとり暮らしは実家で暮らしている時とは全く違い、家族の誰かに遠慮することもなく自由気ままに過ごすことも可能です。
もちろん、その自由の裏には自分で体調管理や食生活をきちんと行う、仕事や学業における必要な手続きなどをほぼ自分で行わなければならないという責任や義務なども求められますが、悠々自適に暮らせるというのはやっぱり憧れるものです。しかし、そんなひとり暮らしをする前にきちんと調べておきたいのが家賃や電気代を始めとした生活費などがどれくらいかかるのか、ということです。平均的なものを知ることで自分の給料などを比較してひとり暮らしを行えるかどうか把握しておくと部屋選びや家電を購入する際の基準にもなってくれます。そんな気になるひとり暮らしにかかる平均金額をここで解説していきます。
ひとり暮らしでかかるお金 1.家賃について
ひとり暮らしをする前に行う部屋探しが一番楽しいという人もいます。自分が気に入った部屋で好きなインテリアや家具を揃えてコーディネートするのは楽しいですよね。しかし、そんな部屋探しをするときに基準とするのが家賃です。家賃は住む地域や周囲環境、階数などによって変わってきますが、平均的な家賃は一体どれくらいの価格なのでしょうか？
ひとり暮らしをしている人の家賃は平均5万5千円だと言われています。給料などの収入と比較しても少々安めのところを選んで、趣味や貯金、ちょっとした買い物に当てるという人がかなり多いようです。ひとり暮らしを考えているのであれば、自分の趣味や貯金なども一緒に考えつつ、家賃の平均と自分が気に入った部屋の家賃を比較してみると良いでしょう。不動産屋に行った際にすでに家賃の予算を計算できているのであれば、その予算を伝えると予算内の部屋を紹介してくれます。
ひとり暮らしでかかるお金 2.電気代について
ひとり暮らしでかかるお金で家賃の次に気になるのは電気代という人が多いのではないでしょうか？照明はもちろん、冷蔵庫にテレビ、電子レンジにエアコンなど、電気製品を使うことが必ずある現代においては生活費の中でもかなりお金がかかってしまうという人もいます。ひとり暮らしの場合はどのくらいが平均的な電気代として料金の請求が行われるのでしょうか？
ひとり暮らしをすることで請求される電気代の平均金額は約5千円程度です。電気代と言うのは家賃と違って季節によってばらつきが生じます。春や秋などの過ごしやすい季節は特に電気代を食ってしまうヒーターやエアコンなどの電化製品を使わないため、かなり低い場合だと2千円や3千円程度で済む人もいます。逆に夏や冬の場合はエアコンやヒーターを使うことが多いため、5千円以上かかってしまうことも少なくありません。季節によっての変動なども考えつつ、5千円程度を概算として立てておきましょう。また、オール電化の場合はガス代はかからないものの、電気代が高額になりやすいのでオール電化などの部屋の特徴もきちんと押さえておくと良いでしょう。
ひとり暮らしでかかるお金 3.食費について
ひとり暮らしを始めるとともに自炊を心がけ、なるべく自分で作って食べるという人も多くなります。外食すればかなり高くついてしまうため、食費をなるべく節約すると共に料理を上達させるためにも自炊するという人が特に多いのではないかと思います。では自炊をすることでかかる食費に関してはどの程度が平均的なのでしょうか？
食費は自炊が中心の場合、1ヶ月に約2万円から3万円程度が平均とされます。その季節や気候などによって食材の値上がりなども考えると3万円程度を概算としておくと余裕を持ったものになるでしょう。外食中心の場合だと4万円近くかかりますので、自炊が中心だと半額近く抑えることだできるようになります。また、なるべく安いスーパーを利用したりして毎日自炊する人になると2万円以下に食費を抑えることも可能です。
ひとり暮らしでかかるお金 4.ガス代について
オール電化でなければお湯を沸かしたり、自炊などで料理をしたりすることでかかってくるガス代も忘れてはいけません。電気代と同じく生活費の大部分を占めてくることもあるガス代も高額になることも少なくありません。平均的なガス代というのが実は契約しているガス会社によって変化するという事も踏まえて平均価格を調べていきましょう。
ひとり暮らしにおいてかかるガス代の平均は約4千円程度になりますが、契約しているガスがプロパンガスか都市ガスか、というところで大きく金額に差が出てきます。プロパンガスの場合1㎥あたりの料金が504円であるのに対し、都市ガスは314円と200円近くお得になります。この金額のまま1ヶ月過ごすとガス代は約1,700円近くの大きな差額を出すようになるのです。1ヶ月に置いての平均は4千円程度になりますが、ガス会社によってそれぞれ差が出て金額が違ってくるという事を念頭に、ひとり暮らしをする部屋のガス会社をチェックしてみましょう。
ひとり暮らしするなら忘れないで！ 1.引っ越し費用について
ひとり暮らしをするとなると、部屋選びやどのくらいの電気代、食費、ガス代がかかるのかということなどで頭がいっぱいになり、忘れがちなのが引っ越し費用です。ひとり暮らしをする上で距離が遠ければ利用する人のほうが多いものですが、これがかなり高額になりがちな金額になることもあります。引っ越し費用もひとり暮らしに必要な初期費用の一つになりますので、こちらも念頭におきつつ予算などを組んでみると良いでしょう。
引っ越し業者を利用しての引っ越しというのは、移動距離が遠ければ遠いほど、そして大きな荷物が多いほどかかります。大学生などの例を挙げてみると、地方から上京して大学に通うため、引っ越し業者を利用した場合、大きな荷物が多ければ約9万円ほどかかります。もちろん距離や荷物の量などによって増減することはありますが、地方から上京するほどの距離であればこれほどの高額になりえる、ということは理解しておきましょう。引っ越し業者を利用せず、両親などの協力を得て自分で荷物を運ぶ場合はこの費用を抑えられます。
ひとり暮らしするなら忘れないで！ 2.契約費用について
ひとり暮らしで部屋を選んで契約した場合、敷金や礼金を始めとした契約費用も掛かってきます。この敷金、礼金などを含めた契約費用は現在敷金礼金0円のところも多くあるため、ある程度抑えられるようになってきましたが、それでも結構な高額になることが多い物です。
こうした契約費用と言う名の初期費用の相場は家賃の4倍から5倍程度です。敷金、礼金のほかに前家賃として先払いしておく家賃、仲介手数料、火災保険料などが含まれますので、かなり高い金額になります。こうした高い金額をなるべく抑えるためには不動産屋にて担当者の方に相談してみるのが一番です。なるべくそうした契約費用を抑えたい、ということを伝えておけば敷金礼金無しの物件や前家賃無しのフリーレントなどの物件も紹介してもらえるでしょう。
ひとり暮らしの費用を抑えるコツ 1.引っ越しの時期をずらす
引っ越しの費用などは繁忙期になると上昇する傾向にあります。会社や学校などに自宅から通えない、と言う時は仕方ありませんが、自宅から通える距離というのであれば敢えて引っ越しの時期をずらして閑散期に引っ越しをする、というのも一つの方法です。閑散期になると利用者が減るため、引っ越し業者や不動産会社の引っ越し費用はかなり下がります。特に閑散期の平日は一番お得な時でもありますので、あえて時期をずらしても良いでしょう。
ひとり暮らしの費用を抑えるコツ 2.部屋の条件を緩めに探す
ひとり暮らしをするときの部屋の条件をどのように決めていますか？風呂トイレが別であることや、オートロックが付いていること、オール電化であることなど、自分にとって譲れない条件というのはいくつかあると思います。しかし、そうした部屋の条件を絞り過ぎてしまうと高額の物件ばかりが残ってしまいます。家賃をある程度抑えたい場合には、部屋の条件において譲れないものは1つくらいにしておいて、ある程条件を緩くした上で探した方が良いでしょう。
ひとり暮らしにかかるお金の概算を出して、余裕のある暮らしをしよう
ひとり暮らしは悠々自適で快適な生活を送れるという憧れがあるものですが、その反面、きちんとお金の概算などを出していないと後々慌ててしまうことも少なくありません。病気や怪我などの急な出費にも自分でなんとか対応しなくてはならないため、やりくりをきちんと行わなければ大変なことも多いでしょう。ひとり暮らしを始める前にきちんと家賃やかかる費用の概算を出して、余裕のあるひとり暮らしを始めましょう。
