醤油の種類
独特な香りや旨みで日本食には欠かすことの出来ない調味料である醤油も、実はいくつかの種類がある事をご存知でしたか?おそらく皆さんが普段よく口にしているのは「濃口醤油」ではないでしょうか。その他に淡口醤油、溜醤油、再仕込み醤油、白醤油に分けられています。
濃口(こいくち)醤油
日本の醤油の生産量8割以上を占める最も一般的な醤油です。料理につける、かけるといったような卓上調調味料としてももちろん煮物に焼物、だしやたれなどの調理用醤油としても使われる万能タイプです。丸大豆を原料とするものや、有機JASの認定を受けたものなど、高価なものも増えてきています。濃口醤油に使われる麹は、大豆または脱脂加工大豆を蒸したものと、それにほぼ等量の炒って砕いた小麦を混ぜてつくります。香りと色、味のバランスに優れているのが特長で、特に関東圏を中心に親しまれています。
淡口(うすくち)醤油
淡口とは、「色が淡い」という意味で味が淡いわけではありません。食塩分では濃口醤油よりも約2%ほど高くなっています。魚や野菜などの持ち味や色合いを生かすのに向き、淡めの色合いと控えめで上品な香りが特徴です。発酵・熟成をおさえて醸造期間を短くし、醸造過程の仕上げには甘酒や水あめを加える事で醤油の旨みや香りも淡い色と同様、控え目に仕上がっています。煮物や吸物、うどんのつゆ等によく合います。
溜(たまり)醤油
醤油と言えば大豆と小麦をほぼ等量ずつ用いるのに対し、溜醤油の場合はほとんど大豆だけで作られます。愛知県を中心に中部地方では良く親しまれており、刺身のつけ醤油等に使われます。加熱すると美しい赤みを帯びるので、煎餅やあられなどのつけ焼きでも知られています。
再仕込み(さいしこみ)醤油
国内での生産量は約1%とシェアの少ない醤油です。2度醸造する製法から「再仕込み」醤油と呼ばれます。色が濃く濃厚な味が特徴で、価格も高い事から主に刺身や鮨に用いられます。別名甘露しょうゆと呼ばれています。
白醤油
国内生産量は全体の1%弱と再仕込み醤油よりも更にシェアの少ない醤油です。小麦中心につくられた麹で香りを生かし、淡口醤油よりもさらに発酵を抑えてつくられます。生産地は主に三河地方で、江戸末期に開発された比較的新しい醤油の一種になります。見た目はビールくらい淡く、旨みやコクも抑えらえれています。素材本来の色を活かしたり、高級料理のかくし味やうどんの汁などに使われます。
おすすめの美味しい醤油の選び方は?
美味しい醤油の選び方はいくつかあります。一つ目は素材にこだわった本物の醤油であるかどうかの違いです。本来の醤油というのは『大豆、食塩、小麦粉』のみで 作られています。それ以外の物、例えば醸造アルコール、アミノ酸等が書かれている物は、厳密に言えば醤油に近いよう作られた調味料です。また、大豆を丸ごと使った丸大豆の醤油はさらに手間をかけて作られたかこだわり醤油と言えるでしょう。
とは言え今は醤油風調味料でも工夫が凝らされかなり美味しい物が多いです。また、本物の醤油を買おうと思うとインターネット通販やデパート等の専門売り場で取り扱われることが多く、なかなか手軽に購入出来るものでもありません。スーパーで醤油を選ぶ時は用途に合わせた選び方を意識しましょう。
濃口醤油は煮物や照り焼き、冷奴等しっかりとした味付けがしたい時におすすめです。淡口醤油白醤油はダシやつゆを使うお料理との相性が抜群です。白醤油の方が甘さがあります。再仕込み醤油や溜醤油はこっくりとした角煮などとの相性も良いですが高価なものが多いので料理に使うのであれば濃口醤油で十分です。お寿司やお刺身等に付けて食べる際におすすめです。
美味しい醤油の人気ランキング5位【日東醸造 足助仕込三河しろたまり】
薄くて優しい味わいが特徴の白醤油です。つゆの様に透き通っていて、味も淡くさっぱりとしており醤油っぽくありません。茶碗蒸しや炊き込みご飯など、優しい味付けを出したい料理にはぴったりです。三河地方で有名なつゆやたれ等を手掛けるメーカーですが、このしろたまりはインターネット通販でも全国から買い求める顧客の多い人気商品です。
日東醸造 足助仕込三河しろたまり 300ml
価格
¥ 605
美味しい醤油の人気ランキング4位【キッコーマンいつでも新鮮しぼりたて生しょうゆ】
加熱処理をしていない新鮮な生醤油はさらりとした旨みが素材の味を引き立たせてくれます。柔らか密閉ボトルが酸化を防いでくれるので常温でも約3ヶ月も新鮮な醤油を味わうことが出来ます。また、密閉容器で出し過ぎる心配もなくそのまま卓上醤油としても使える便利さやスーパーやコンビニでも購入出来る手軽さ等から多くの方からの方支持を集めています。
他の種類の醤油もあります。CMでは綾瀬はるかさんが美味しそうに醤油を堪能する姿がとても印象的ですが、魚はもちろんお肉をつけて食べても相性抜群でオールマイティな醤油です。
美味しい醤油の人気ランキング3位【井上醤油店井上古式じょうゆ】
国産の丸大豆に国産小麦、食塩のみを使った正真正銘の醤油は、古式製法を誠実に伝える天然醸造の濃口醤油。国一般の仕込に比べて大豆を2割増しで仕込む事で旨味風味が格段によく仕上がります。しっかりとした味の中にまろやかな柔らか味のある醤油で、特に煮物におすすめです。タレやかけ醤油としてももちろん美味しくいただけます。
井上古式じょうゆ 900ml
価格
¥ 1,037
美味しい醤油の人気ランキング2位【鎌田醤油だし醤油】
醤油の名産地讃岐の天然醸造醤油に、厳選されたさば節、かつお節、昆布の天然材料からなるだしをブレンドして普通濃口醤油よりも減塩して作られた風味豊かなだし入り醤油です。品揃えの多いスーパーでも見かける事がありますね。かけや炒め物の味付けや、だし入りなので薄めて煮物やめんつゆとしても使えます。
贈り物としても喜ばれると評判が良く非常に人気の高い醤油です。
鎌田醤油 だし醤油500ml 2本入り
価格
¥ 1,301
美味しい醤油の人気ランキング1位【フンドーキン吉野杉樽天然醸造醤油 】
吉野杉で作られた木樽に、厳選された国産丸大豆、国産小麦、天日塩を仕込んで自然の温度でじっくり1年以上発酵・熟成させた天然醸造の丸大豆醤油です。天然醸造ならではの豊かな香りや澄み切った赤褐色、塩味を感じさせないまろやかな旨みを味わう事が出来ます。湯豆腐や冷奴等のシンプルな味のお料理を始め、お漬物、焼きなす、おさしみ等様々なメニューと相性ぴったりです。
フンドーキン 吉野杉樽天然醸造醤油 500ml
価格
¥ 593
美味しい醤油のを保つために
選び方の他に保存の仕方も大切です。醤油は塩分のおかげで腐る事はありません。しかし酸化によって色も風味も劣化します。透き通った綺麗な褐色色だったのに気が付いたら真っ黒…なんて経験はありませんか?酸化をした醤油は苦くえぐみのある風味になってしまいます。
醤油を美味しく保つには、「光」「熱」「空気」から守り開封後は1ヶ月で使い切りましょう。開封前は冷暗所に、開封後は冷蔵庫で保管するのがおすすめです。最近多い密閉ボトルは酸化から守る事が出来る醤油の保存には待望の容器と言えます。
風味の落ちた醤油の美味しい使い道
古くなった醤油も腐っていないのであれば最後まで頂きたいですよね。酸化した醤油は色はもちろん味も濃く辛くなっているのでかけや刺身等直接食材にかける用途には向きません。角煮等濃い味に煮詰めたり、みりんや砂糖を一緒に使う調理方法であれば美味しくいただけます。にんにくや生姜等と一緒に味付けすれば風味の劣化も気になりません。
美味しい醤油のまとめ
いかがでしたか?意外と醤油にはこだわりなく濃口醤油1本で全てまかなってた方も多いのではないでしょうか?おすすめな醤油の選び方ランキングを参考に用途や好みに合った醤油を見つけてお料理をさらに美味しく仕上げてみませんか。