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ゴールデンカムイ

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【ゴールデンカムイ】白石のモデルは?彼の面白い性格など情報満載!

2021.06.20

 ゴールデンカムイのコメディリリーフ、白石由竹。「脱獄王」の異名を持つ天才脱獄犯でありながら、周りからも“役に立たない”と言われるなど、かなり抜けている男です。ここではそんな彼の彼の面白い性格、それ故の魅力を紹介していきます。

  1. ゴールデンカムイ:白石とはどんなキャラクター?
  2. ゴールデンカムイ:脱獄王に至るまで
  3. ゴールデンカムイ:白石と杉元
  4. ゴールデンカムイ:白石とアシリパ
  5. ゴールデンカムイ:白石の総合評価
  6. ゴールデンカムイ:白石と動物
  7. ゴールデンカムイ:欲深き白石
  8. ゴールデンカムイ:好色漢白石
  9. ゴールデンカムイ:「そんな装備で大丈夫か?」→白石
  10. ゴールデンカムイ:白石の強み
  11. ゴールデンカムイ:白石脱獄王としての活躍
  12. ゴールデンカムイ:白石の役割
  13. ゴールデンカムイ:白石のモデル
  14. ゴールデンカムイ:白石由竹と白鳥由栄の共通点
  15. ゴールデンカムイ:白石の声優
  16. まとめ
 本名は白石由竹(しらいしよしたけ)、脱獄王の異名をもつ天才脱獄犯。そして、本作ゴールデンカムイの物語の鍵となる、入れ墨の囚人の一人です。最初は強盗での投獄でしたが、その度重なる脱獄により、強盗での懲役が脱獄での懲役を上回るという、脱獄王の名にふさわしい記録をもっています。しかし、脱獄の才や技術はあるものの、その思慮の浅さ、軽率さ、そしてある女性に対する下心故に脱獄しては、投獄され、全国各地の監獄を転々としていました。そのため、全国の警察関係者に顔を知られてしまってもいるという抜け作的側面も大いに持ち合わせてもいます。

熊岸長庵との出会い

 熊岸長庵は、白石と同時期に樺戸集治監に紙幣贋造の無期徒刑で収監されていた偽札犯。
「俺に脱獄王という異名がついたのは熊岸のせいだ」
白石は後に語ります。
「そして、熊岸にかかわらなければ俺は・・・・・あんな恋などせずに済んだのに」と。

熊岸が焚きつけた白石の恋とは?

 終身懲役の熊岸―彼は白石に脱獄の際、自分も連れていってほしいと頼みます。そしてその見返りに、絵が得意との自負がある彼は白石のために絵を書くことに。そして、できたのが、シスター宮沢(全国にある監獄の教会で奉仕活動をしているという美しい顔をした修道女)の絵。
 しかし、その絵は下手くそで、シスター宮沢は全く美人ではない・・・・にも関わらず、辛い監獄生活故か、白石はシスター宮沢に思いを寄せていくようになっていきます。日に日にシスター宮沢への恋慕は募っていき、そして白石は脱獄を決意します。
 それから、彼はシスター宮沢を求めて、監獄を練り歩きます。しかし、白石の顔はとっくに知られていますから―
「オイお前、白石だろッ」
と幾度となく捕まってしまい、そして幾度となく脱獄を繰り返すうちに白石はこう呼ばれるようになりました。 「脱獄王」と・・・。
 そして、脱獄王となってから白石はようやく理解することになります。熊岸長庵はめっちゃ絵がうまかったのだということを。
そう、ミスター宮沢は熊岸が描いた絵の人物通りの目見形をしていたのです。

杉元

 本作ゴールデンカムイの主人公。日露戦争の帰還兵で、戦場での鬼神のような戦いぶり、異常なまでの回復力から「不死身の杉元」と呼ばれています。彼は戦場で、死にゆく幼馴染の寅次から彼の妻である梅子のことを頼まれます。その遺言を受けて、惚れた女でもある梅子の眼病の莫大な治療費をどうにかしようとしていた時、アイヌの埋蔵金の話を耳にし、彼もまた金塊を巡る物語の歯車に組み込まれることに・・・・。

白石と杉元

 “そして脱獄しては捕まるドジなおっさん”(5巻)
 二人は初めは入れ墨の囚人と入れ墨の暗号を狙うものとで、敵同士といえる関係だったが、第七師団に捕まった杉元の救出の手助けをしてから、一緒に行動するようになります。
 杉元(やアシリパ)からはしばしば役立たずと言われる白石ですが、ギャグパートでは、杉元や他キャラクターとの掛け合いをはじめ、大いに役に立っています。

アシリパ

 10代前半だが、大人びた聡いアイヌの少女。父親の死と関わりがあるとされる入れ墨の囚人の話を杉元から聞いたアシリパは杉元と協力関係になり、白石は物語の途中で、その二人に加わることになります。

アシリパと白石

“お前は確か「脱糞王」の・・・・”(2巻)
 アシリパは最初、白石のことを「脱糞王」と間違って記憶してしまっているなど、アシリパの白石に対する評価は初めから高いものではないでしょう。
“見ろ杉元、役立たずの白石が帰ってきているぞ”(4巻)
“飲んだくれてるただのブタだと思った白石が金塊の手がかりを持ってくるとはな。私の中で白石の地位はぐっと上がってリュウ(犬)のちょっと下だ” (4巻)
“そしてこっちの役立たずは白石だ”(5巻)
“シライシの体の関節がぐにゃぐにゃなのはヒグマのチンポがシライシになったからかもな!”
 それもすべて身から出た錆というか、思慮に欠く言動のせいでもあるのですが、時折アシリパが口にする白石を表す言葉は遠慮会釈ないものです。
 他キャラクターからの白石の評価は基本的に役立たずですが、それでも彼には彼にしかできないこともあります。
 物語の重要な局面ではしっかしと役割を果たしてもいるので一概に役立たずというわけではありません。とはいえ、その活躍を覆い隠してしまうほど普段の行動がなっていないのも確か。そして、同時に、そこがまた彼の魅力でもあるのではなでしょうか。
 白石はどういうわけか、動物に頭をガブリとされやすい体質の持ち主です。
 頭から獣が好むエキスでも出ているのでしょうか?
“タヌキはどういうわけか死んだフリをする!気をつけろ白石頭を噛まれるなよ。絶対に頭を噛まれるなよ”(4巻)
 アシリパからはそんなフリをされるほどです。白石の頭は“ほねっこ的”、理由はさだかではありませんが、よく動物に噛みつかれます。狸に噛まれ、リュウ(犬)に噛まれ、子熊にも噛まれ、と彼の頭は様々な動物を誘惑しているようです。
 白石はかなり欲望に忠実なキャラクターです。酒、女、賭博(競馬など)、彼は欲望の向くところに金を投げ込むのです。
“飲んだくれてるただのブタだと思った白石が金塊の手がかりを持ってくるとはな。私の中で白石の地位はぐっと上がってリュウ(犬)のちょっと下だ” (4巻)
というアシリパさんの評価も一応は根拠あるものなのです。
 一例をあげるなら、シスター宮沢に会うために脱獄したはずなのに、その直後に賭場にいくといういかれ具合。いや、そもそもシスター宮沢に会うだけために、脱獄と投獄を繰り返すといった時点で、頭のネジがゆるゆるなのかもしれませんが、少し良い言い方をするなら、愛すべき馬鹿なのかもしれません。
 彼の評価が総じて低いのはその思慮の低さとあまりに欲望に忠実なところも手伝っているのでしょう。
 欲望に忠実な白石、シスター宮沢の例をとってみてもわかるように、彼は好色漢のきらいがあります。美人を見つけては―
“シライシヨシタケです。独身で、彼女はいません。付き合ったら一途で情熱的です”
と決まり文句が滔々と口から流れ出る始末。金塊を手に入れる旅の途中、家永カノやインカㇻマッにまったく同じセリフを吐きます。ただ、家永カノにおいては、女装している男で、なおかつ同じ入れ墨の囚人、そしてその時同時に同じく入れ墨の囚人である牛山も家永に迫っていたという超複雑な状態。本当に白石は読者を飽きさせないキャラクターです。
 白石の基本装備はたぶだぶの半纏、そして、なぜか常備している飴ちゃん。
「そんな装備で大丈夫か?」
と、問いかけたくなるようなものですが、実は、その身体には針や針金を埋めるようにして隠し持っているという、白石は案外抜け目ない奴です。杉元とともに極寒の川に落ちた際、二人の凍死の危機を救ったのは彼が隠し持っていた実包だったりと、身軽な姿とは裏腹に白石はさまざまな小道具をその身に隠しているのです。
 ここまで、主に白石のだめっぷりを遺憾なく並べたてる形となってしまいましたが、彼にだって強みの一つや二つぐらいあります。むしろ彼がいなければ、つんでいた可能性だって出てくるんです。
 白石は全身のありとあらゆる関節を外すことができるという特殊体質の持ち主で、人間には通り抜けることはできないと思われるような隙間からでも出入りすることができてしまいます。そして、その常人離れした体質こそ彼が「脱獄王」となり得た能力であり、彼の最大の強みでもあるでしょう。
アシリパには“シライシ”の体の関節がぐにゃぐにゃなのはヒグマのチンポがシライシになったからかもな”などと辛らつなことを言われたりもしていますが、その体質を使って、いざという時には白石もちゃんと役に立っています。
 白石がその特殊な体質を生かして、大きな活躍をすることは多くないかもしれませんが、それでもいざという時の潜入をはじめ、彼にしか打破できない局面も存在しています。
 実際杉元が第七師団に捕まった時、彼は「脱獄王」としての能力をいかし、アシリパと二人で杉元を助け出しています。
 物語における白石の役割は「脱獄王」としての能力を生かしたもののほか、他の脱獄囚の解説役や、コメディリリーフ的な役割もになっています。
 メタ発言にもなると思いますが、コメディリリーフとしての白石はゴールデンカムイの作風の確立に大いに役立っているのではないでしょうか。白石の登場シーンだけでもかなり笑わせてくれる場面も多くあると思います。

白鳥由栄

 白石のモデルとなったのは白鳥 由栄(しらとり よしえ、)、「昭和の脱獄王」とまで呼ばれていた人物です。
 26年にも及ぶ服役中の脱獄回数は四回、いずれにおいても強行突破に出たことはなかったといいます。

白石由栄の来歴

 白石由栄の最初の犯行は強盗殺人でした。そして、投獄された彼に脱獄のきっかけを与えたのは、刑務所の劣悪な待遇、その事への抗議に対する苛烈な懲罰でした。
 その後、脱獄囚として身を潜めていた白石でしたが、第二次世界大戦終戦後、畑泥棒に間違われ袋叩きにあった際相手を逆に殺してしまったことで、再逮捕されます。そこで死刑判決がでたためにまたも彼は脱獄します。最後に捕まった時、彼は警官から貴重品だった煙草を貰ったことで、脱獄囚であると認め自首します。それは、それまで刑務所で人間的な扱いを受けてこなかったからこそのものでした。その後、彼は模範囚として刑に服し、1961年に仮出所。その後、建設作業員としての仕事を得ます。
 享年72、白石由栄は1979年に心筋梗塞でこの世を去ります。
 ゴールデンカムイ白石由竹とその下地となった白鳥由栄にはやはり多くの共通点があります。一文字違いのその名前と「脱獄王」としての異名もさることながら、もっとも特徴的なのはその人間離れした能力(体質)でしょう。
 白石由栄は体の関節を容易に外すことができるという特異体質の持ち主でした。それ故、頭さえ入るスペースがあれば、全身の関節を脱臼させて、通り抜けることができたといいます。
 そして、ゴールデンカムイの白石もその体質の持ち主として描かれており、実際あり得ないような場所からの脱獄を成功させていたりもします。
 ちなみに、白鳥由栄もまた網走監獄に収監されていたことがあるそうです。
 2018年春アニメのゴールデンカムイ、コメディリーフ白石の声優を務めるのは伊藤健太郎さんです。
他出演作品:『NARUTO』秋道チョウジ、『鋼の錬金術師』バリー・ザ・チョッパー、etc.
 重要キャラであると同時にネタキャラでもある白石。彼は登場する度に、笑わせてくれるそんなキャラクターなのではないでしょうか。白石はまさに愛すべき馬鹿と言うべき人物だと思います。
サムネイル画像は下記より引用しました。
出典: https://pbs.twimg.com/media/Cob4K56UsAALR9b.jpg