オードトワレとは?
オードトワレという言葉を聞いたことはありますか?オードトワレとは香水の1種のことです。香水には大きく分けて4種存在します。パルファム、オードパルファム、オードトワレ、オーデコロンです。左に行くほど濃度が高く、香りが強い傾向にあり、持続時間が長くなっています。
オードトワレはこのうちの3番目となるため、パルファムやオードパルファムより軽く香り、持続時間は3~4時間となっています。オーデコロンよりは長く保ち、香りが強い傾向にあります。
オードトワレの正しいつけ方を解説します
オードトワレに限らず、香水の正しいつけ方を把握していない人も多いのではないでしょうか。そこでここでは、簡潔に正しいオードトワレのつけ方を解説していきます。
オードトワレの正しいつけ方①:清潔にする
汗と混ざってしまうとせっかくのオードトワレの香りが台無しに。匂いが混ざって嫌な香りとなってしまうこともあります。そのため、オードトワレを付ける前にしっかり身体を清潔にするようにしましょう。
オードトワレの正しいつけ方②:香水は30分~1時間前に付ける
オードトワレは待ち合わせの30分~1時間前に付けるようにしましょう。オードトワレだと持続時間が3~4時間しかないため、あまりにも早くに付けすぎると香りが飛んでしまいます。ちなみに香りを持続させるために多量の香水を塗るというのはやめましょう。悪臭の原因となります。
オードトワレに限らず、香水の香りには3つの段階があるとされています。この段階をトップノート・ミドルノート・ラストノートと呼びます。香水は様々な香料から成っています。そのため、時間経過によって香りに差が出てくるのです。同じ香水であっても、時間によって香りが異なるというわけです。自分が香らせたい香りがいつ出るのか把握した上で付けるようにしましょう。それでは、それぞれの段階について、もう少しだけ詳しく解説していきます。
トップノート
トップノートは付けたあとすぐに香る香りです。香りがはっきりしているのもこの段階になります。香水を塗った後10分程度経過すると香りに変化が出始めます。
ミドルノート
ミドルノートは30分~1時間後の香りを指します。香水らしい香りがこの段階にあたります。ハートノートとも呼ばれ、3時間ほど続くとされています。
ラストノート
ラストノートは最後の方に香る香りです。香水の種類や配合されている香料にもよりますが、24時間経過しても香ることも。
オードトワレの正しいつけ方③:香水を肌に付ける
オードトワレに限らず香水は衣服ではなく肌に直接つけるようにします。香水を衣服に塗ってしまうとしみの原因となることも。また、洗わずにしばらくの間着るタイプの服(例えばコート)は、前に使用した香水と匂いが混ざってしまうこともあります。こうした理由から衣服には絶対に付けないようにしましょう。
スプレータイプの場合
スプレー式の場合は、香りを付けたい箇所から10~20cm離して吹きかけます。他にも、空中にスプレーしてその下をくぐるという方法も。スプレータイプは出すのが簡単なので量を付けがちですが、まずは1滴プッシュするようにしましょう。何プッシュもすると付けすぎている可能性があります。
香水瓶タイプの場合
こちらはスプレータイプと異なり、1滴ずつオードトワレを手の平に出してから塗ります。香水瓶タイプの場合は瓶を斜めにし、底を指で突くようにすると、1滴出てきます。瓶を傾けすぎたり、強く突きすぎるとたくさんの量が出てしまうことがあるため注意しましょう。
オードトワレのつけ方【部位①】:腕・ひじの内側
オードトワレを付けるのにおすすめの部位のひとつとして腕・ひじの内側があります。ひじの内側は血管があり、体温も高い傾向にあります。そのため、香水のアルコールが揮発しやすくなっており、匂いが香りやすいです。また、腕はよく動かす部位のため、香水の香りがふんわり漂いやすいです。
オードトワレのつけ方【部位②】:耳の後ろ・うなじ
耳の後ろやうなじには太い血管があり、体温が比較的高い部位です。香水の主成分はアルコールなので、温度が高くなれば揮発しやすくなります。揮発すると香りも漂うように。そのため、耳の後ろやうなじは、より香りを効果的に漂わせることができます。
オードトワレのつけ方【部位③】:手首
よく手首をこすり合わせるようにして香水をつける人がいますが、これは香りを飛ばしてしまう行為なのでおすすめできません。手首にオードトワレを付ける場合は、左右の手首に1滴ずつ付けることをおすすめします。量には注意しましょう。
オードトワレのつけ方【部位④】:胸
より香りを漂わせたいなら胸が良いでしょう。体温が高くなりやすい部位なので、汗をかきにくい時期に、量に気をつけて付けるようにしましょう。また、胸から良い香りがすることにセクシーさを感じる人もいるでしょう。
オードトワレのつけ方【部位⑤】:太ももの内側・足首
ほんのりとした控えめな香りを楽しみたいという人は、この部位がおすすめです。体温が低いので、アルコールが揮発しにくいですし、上半身より鼻から遠いため香りがソフトに感じられます。ただし、太ももの内側の皮膚は敏感です。そのため、他の部位より肌荒れを起こしやすいことに注意しましょう。敏感肌の人はあらかじめパッチテストすることをおすすめします。
パッチテストのやり方
簡単なパッチテストの方法をひとつ紹介します。これは、化粧品にも応用できるので是非知っておくと良いでしょう。まずは、使いたいオードトワレを皮膚の薄い部位(太ももの内側・二の腕)に少量塗ります。24時間放置し反応を見ます。かゆみや赤みが出ていなければ問題ありません。
オードトワレのつけ方【番外編】:冬はどこに付ければ良いのか?
冬や寒くなってきた時期であれば、背中や腰付近にオードトワレを付けることもおすすめ。この部位は他とは異なり、冬であっても体温がある程度キープできます。そのため、冬の寒い時期であってもふんわりとオードトワレの良い香りが漂います。
冬にオードトワレを付ける場合は、衣服ではなく肌に付けるようにしましょう。服に付けるとしみの原因となります。冬なら背中・腰以外にはウエスト・手首・膝の裏・肘の内側がおすすめ。冬は衣服が厚めですし上着だって着ます。そのため、他の季節と同量のオードトワレを肌に付けたとしても、そこまで匂わないように錯覚することも。しかし、実際はそれなりに香っているので、いくら自分ではイマイチ匂いを感じないからといって、たくさんの量を付けないようにしましょう。
オードトワレのNGなつけ方①:量をつけすぎない
香水瓶タイプだとつけすぎることはあまりないかもしれません。しかし、スプレータイプだと簡単にプッシュして吹きかけることができるため、量をつけがちです。しかし、これはスメルハラスメントの原因になる可能性も。自分では香っていないと思っても、周りにとってはそうでないかもしれません。そのため、特にスプレータイプを使用する場合は気を付けましょう。スプレー式はまず1プッシュから試すべきです。
オードトワレのNGなつけ方②:適さない箇所につけない
汗をかきやすいワキや足の裏といった部位に付けるのはおすすめしません。匂いやすい部位なのでオードトワレで誤魔化してやろうと考えてはいませんか?匂いが混じって大変なことになるのでやめておいた方が良いです。
【まとめ】オードトワレでなりたい自分を演出しよう
スプレーでふわっと香るオードトワレ。香りによって相手に与える印象が変わることも。また、気分転換に季節によって違う香りを纏うのも風情があるかもしれません。夏は清涼感、冬は気分が盛り下がりがちなので、元気が出るような香りも良いかも。香水を上手く使って素敵な貴方を演出しましょう。