【バレエのバリエーションの前に】人気なバレエの歴史①
バレエといえば、きらびやかなティアラや華やかな衣装が頭に浮かびます。最近は海外で活躍する日本人バレエダンサーも多くなってきました。 以前に比べて、バレエはより身近なものになっているように感じられせんか? でも、もっとたくさんの人にバレエの魅力を知っていただきたい! ということで、今回はバレエについてお話ししたいと思います。 そして、しなやかな強さと儚さを兼ね備えた美しい肉体を持つダンサー達。 一度は憧れた方も多いのではないでしょうか?
まずはじめに、全体的なバレエの歴史をおさらいしましょう。歴史を軸に、どんどん種類が増え、難易度もわかれてきました。最初にできたきっかけを知ることで、バレエに対する見方も変わるはず。それではさっそくみていきましょう!
バレエの起源は、ルネッサンス期のイタリアまでさかのぼります。 朗読やダンスといった宮廷の余興のひとつとしてバレエは生まれました。 そして、イタリアからフランスの貴族社会に伝わり、フランス宮廷で見事に花開いて現在のバレエに至っています。 なんと太陽王といわれたフランスの国王ルイ14世も自ら踊ったとか。 この時代の踊り手は、どうやら男性が主流だったようです。
【バレエのバリエーションの前に】人気なバレエの歴史②
バレエの代表的な五つのポジションが確立されたのもこのころです。 (足と手の位置が決められた立ち方) 貴族の楽しみであったバレエですが、やがて宮廷の外へと場所を移しはじめます。 軽やかさを求め、ポアントと呼ばれるつま先立ちで踊りはじめたのは、この少し後のことです。 そして18世紀にロシアへ伝わり、現在のような複雑なテクニックを用いたスタイルへと変換を遂げていきます。
【人気なバレエのバリエーション①】ロマンチックバレエ
バレエの歴史をおさえたあとは、バレエの種類とその難易度からご紹介します。バレエの種類はロマンチックバレエ、クラシックバレエ、モダンバレエの3種類が主にあげられますが、そこからさらに派生してモダンダンス、小テンポラリーという種類もあるので、みていきましょう!
まずはロマンチックバレエです。難易度は初心者向けから上級者向けまでさまざまだそう。
ロマンティックバレエは「ラ・シルフィード」や「ジゼル」に代表される妖精や精霊たちの幻想的な世界です。 女性ダンサーはひざ下まである、ふんわりしたロマンティックチュチュに、風をはらませながら優雅に舞います。 今、上演されている演目では最も古い形式のものです。
【人気なバレエのバリエーション②】クラシックバレエ
つぎに、ロマンチックバレエに並ぶクラシックバレエは古典バレエとも呼ばれています。有名な作品が多いため、ご存知の方も多いのではないでしょうか。難易度は中級車程度です。
いっぽうクラシックバレエはいわゆる古典バレエと呼ばれています。 フランスからロシアに伝わったロマンティックバレエに、物語とは無関係なダンスシーンを取り入れたもの。 このころから複雑になった「パ(ステップ)」の邪魔にならないように、短いチュチュが使用されるようになりました。 三大バレエと言われる「白鳥の湖」「くるみ割り人形」「眠りの森の美女」が有名ですよね。
バレエを見たことがない方でも聞いたことはあるのではないでしょうか? 白鳥の湖のオデット姫に憧れないダンサーはいない、と言ってもいいほどです。 映画「ブラックスワン」では、ナタリー・ポートマンが白鳥オディールと黒鳥オディールをドラマティックに演じて評判になりました。
【人気なバレエのバリエーション③】モダンバレエ
つぎは、モダンバレエです。難易度は上級者向けが多いようです。
クラシックバレエにはない、モダンダンスの要素を取り入れた自由で新しいバレエ。 「ロミオとジュリエット」や、これまでの美しいバレエとは一線を画した独自の表現で、センセーションを巻き起こした「牧神の午後」や「春の祭典」、「ボレロ」が有名ですね。
【人気なバレエのバリエーション④】モダンダンス
つぎは、モダンダンスとコンテンポラリーについてご紹介します。ひとつの種類としてあげられがちなこの二種類のダンスですが、ちょっとした違いがありますよ。まずはモダンダンスです。
バレエから派生したこの二つダンスは、今の日本ではあまり区別されることはありません。 まとめてモダン、またはコンテンポラリーと呼ばれていることが多いですね。 本当のところ、踊っているダンサーもあまり意識していないのではないでしょうか。 モダンダンスはクラシックバレエのようにストーリーや厳格な決まりはありません。 音楽に身をゆだね、内から湧き出る感情を表現します。
【人気なバレエのバリエーション⑤】コンテンポラリー
つぎはコンテンポラリーです。
コンテンポラリーはそのモダンダンスの流れを汲んだ、より新しく独創的なダンスです。 バレエを基礎とし、あらゆるダンスの要素を柔軟に取り入れています。 プロのバレエダンサーなら、どちらも踊れることが望まれるでしょう。 しかし、たとえば国語は好きだけど算数は嫌いというように、ダンサーによって得意、不得意はあるようです。
コンテンポラリーは、若手ダンサーの登竜門として有名なローザンヌ国際コンクールでも重要視されています。 そういった背景からコンテンポラリーを教えるバレエ教室も増えてきています。
【バレエのバリエーションのあとに】バレエの基本①
バレエのバリエーションとそれぞれの難易度、そこから派生したダンスをおさえたあとは、バレエの基本をお教えします。
クラシックバレエは全てのダンスの基本と言われています。 筋肉の柔らかい子どものうちから習うことによって体の可動域が広がり、動きも大きく見えるからでしょう。 そして「パ(ステップ)」の全ては、踊りながらインナーマッスルを鍛えられるようになっています。 あらゆるダンスの基礎となるものがバレエには存在していると言えるのではないでしょうか。 なおかつバレエは「美しく見せること」がとても大切です。 そのため、より美しさを求めて指先、目線、顔の動かし方など細くチェックするのです。 バレエも含めダンスのお稽古場に、鏡が壁一面に貼られているのは、動きの全てを自分でも確認できるようにするためなのです。 複雑なパをこなしながら、顔や腕を優美に保つことは、とても高度なテクニックが必要です。
【バレエのバリエーションのあとに】バレエの基本②
基本的なバレエの立ち方をするために、先生が教えてくれることは…。 頭と胸は上に引き上げる 肩は首が長く見えるようにできるだけ下げる 肘から先は力を抜いて優雅に 股関節を開いて、膝もつま先も体の外に向ける 下半身の意識は地面に向ける 肘から先は力を抜いて優雅に お顔はリラックス! いかがですか?
試しに一度チャレンジしてみてください。 はじめてだと頭と体の回路がつながっていないような感覚に陥って、混乱してしまうこと間違いなしです。 美しい見せ方、可動域、インナーマッスル、この三つの要素をバレエでは追求して、あのしなやかなで優美な動きが身につくのです。 これが全てのダンスの基本と言われる所以ではないでしょうか。
まとめ
今回はバレエのバリエーションと、それぞれの難易度を動画も含めてたっぷりとご紹介しましたが、いかがでしたか?ぜひこの記事を参考に、バレエに対する知識をより深めてみてくださいね。