行動心理とは?
行動心理とは、人間の行動・しぐさは全て心が動かしているという考えから始まっているものです。「行動心理学」として多くの研究がされており、人間関係を円滑に進めることなどと我々の生活に役立つ学問の一つです。そんな行動心理をしぐさ別にご紹介していきますので、恋愛や仕事における本音の見極め方の参考にしてみてください。
【行動心理①】まばたきの回数が増える
会話中に相手のまばたきの回数が増えた場合、それは緊張したり不安になっている証です。それが仕事関係などでの交渉中であり、その相手のまばたきが増えたら一気に畳みかけるチャンスです。また恋愛においては、緊張や不安はあるけれど本音では相手が好意を持っているサインともいえます。好意的な方の不安であるかどうかを見極め、積極的になるタイミングを逃さないようにしましょう。
【行動心理②】湯のみやカップを両手で持つ
お茶やコーヒーを飲む時にカップを両手で持つのは、品の良さや可愛らしさを醸し出すしぐさですよね。実際にやっているという女性も多いのではないでしょうか。しかし、テーブルに置かれた状態のカップにも両手を添えるしぐさには防御態勢を取っている心理が表れています。飲み物を自分に見立てて両手でガードするという、警戒心が生まれている証拠といえます。
【行動心理③】会話中に鼻を触る
会話中に相手が鼻をずっと触っていたら、緊張を紛らわせようとしている証拠です。本音では、あなたから圧迫感を感じてしまっているのかもしれません。緊張をほぐしてあげるような会話をして、関係を良好に保てるようにしましょう。
【行動心理④】ゆっくりと話す
会話の途中から突然相手の話すスピードがゆっくりになったら、本音では逆に焦っている証拠かもしれません。話の展開で何かまずいことがあるなど、時間稼ぎをしようとしてゆっくりになった可能性があります。しかし一見すると余裕があるように思えますので、仕事関係での会話テクニックとしては活用できそうです。
【行動心理⑤】口元を隠す
口は本音を吐き出す場所です。相手に本音を言いたくないとき、言葉を抑えようとしてして口元を隠すしぐさをしてしまいます。顔の一部を隠すというしぐさ自体にも相手を警戒している、まだ心を許すことができる関係ではないという本音が表れています。
【行動心理⑥】よく腕組みをする
腕組みをするというしぐさは、相手や相手の考えを受け付けたくないという心理が働いています。また自分に自信があり、優位に立とうと相手をけん制するしぐさでもあります。仕事中に腕組みをするのがクセになっている人は、本来の気持ちとは関係なく相手を威圧してしまうので気を付けるようにしましょう。
【行動心理⑦】「要するに」とよく言う
「要するに」「つまり」などが口癖の人は、仕切り屋タイプな傾向があります。仕事中に使われがちな言葉ですが、自分の思う通りの結論に結び付けようとしている可能性が高いです。大事な場面でこの言葉が出たら、都合よくまとめられないように注意しましょう。
【行動心理⑧】話すときに手のひらを開く
「手の内を明かす」という言葉のとおり、相手に隠し事がないということが表れています。このしぐさをよくする人は、解放的でとてもフレンドリーな性格のようです。正直すぎることで失敗もあるかもしれませんが、仕事相手としても恋愛対象としても好感の持てる人物といえます。
【行動心理⑨】行列にすぐ並びたがる
行列に並ぶことで、人気のスポットや魅力のあるイベントに「行った」「参加した」という満足感を得ることができます。集団に受け入れてもらえた、自分も仲間になれたという安心で孤独感を打ち消そうとしている行動といえます。物理的にも周囲を人に囲まれるので、寂しい気持ちを補いたいという本音がそうさせるのかもしれません。
【行動心理⑩】とにかく「限定」が好き
数量限定や期間限定などの言葉に弱く、見かけるとすぐに買ってしまうという人は何かしらの欲求不満を抱えています。今しか買えないものを手に入れる優越感によって、恋愛や仕事における精神的な不満を解消しようとする行動です。
【行動心理⑪】まめにお返しをする
プレゼントやお礼の意味でのお返しなどを、まめにきちんとする人は保護本能が働いているといえます。職場での人間関係を円滑に進めたい、礼儀知らずと思われたくない、などといった恐れから自分を守ろうとしての行動です。この傾向にある人は、相手も悪い気はしないと思いますが気を遣いすぎて疲れないように気を付けましょう。
【行動心理⑫】早口で話す人
話すときにいつも早口な人は、孤独感を打ち消したい本音が表れていると考えられます。自分を理解してもらいたい、もっと注目してほしい、などといった焦りが早口となって表れているのです。とにかく自分をアピールしたいという自己顕示欲が強い人ほど早口になる傾向にあります。
【行動心理⑬】仕事場の机がごちゃごちゃ
机の上が片付けられず、ごちゃごちゃしている人は心の中までごちゃごちゃしています。このタイプの人は意見がいつも違っていたり、落ち着きが無かったりする傾向にあります。幼少期の環境も関係するようですが、余裕のない不安定な心理状態である可能性が高いといえます。職場でこのような状態を見かけたら、フォローしてあげるといいかもしれません。
【行動心理⑭】爪を噛む
悔しい思いをしたときに爪を噛む人は、精神的に幼さを残してしまっているといえます。爪を噛むというしぐさは一種の自傷行為であり、心が傷つく前に身体を傷つけることでごまかそうとしての行為です。よく爪を噛んでいる人がいたら、その人は傷つきやすい人なのかもしれません。そっと声をかけてサポートしてあげましょう。
【行動心理⑮】食べ物を口に運ぶときによく確認する
恋愛相手がこのしぐさをよくしていたら注意が必要です。自分の体内に入る食べ物を、口に入るまでじっくり観察する人は、ストーカーになりやすいと言われています。相手を自分のものであると勘違いしやすい性格である傾向があるようです。関係性が深まる前に見極める必要がありそうです。
【行動心理⑯】よくアゴをさする
「アゴで人を使う」と言いますが、アゴをさするというしぐさにも傲慢さが見え隠れします。アゴをさすっている時には、自分の不安を隠したい、誰かに偉そうな態度を取ってごまかしたい、といった心理が働いています。このタイプはDVをしてしまう傾向にありますので、恋愛対象としては注意が必要のようです。
【行動心理⑰】よく独り言を言っている
独り言を言う人は、本音ではもちろん誰かに話したいと思っています。仕事や恋愛において、寂しい時や自分の気持ちを誰かに理解してほしい時に独り言が出てしまいがちです。話したい、聞いてもらいたい、だけど相手がいない。そんな時に仕方なく自分自身で完結させようとしているのです。そんな独り言が聞こえてきたら、少し話し相手になってあげましょう。
【行動心理⑱】女性が自分の髪を触る
女性にとって髪は大切なものであり、恋愛において男性へのアピールとして髪を触るしぐさをします。また自分自身の「寂しい」という本音を紛らわせるために触ることもあります。いずれにしても、誰かの優しさを求める欲求から出るしぐさといえます。
【行動心理⑲】女性が小首を傾げる
女性が小首を傾げるしぐさって、とても可愛らしいですよね。これは恋人にもたれかかるしぐさと同じで、相手に甘えたい、頼りたいと思っている証拠です。恋愛の駆け引きにおいて、好きな相手が小首を傾げてきたらチャンスかもれません。
【行動心理⑳】女性が足を組む
恋愛対象と一緒にいる時の女性の「足を組む」というしぐさには、無意識に働く女性らしさのアピールである可能性があります。このしぐさも小首を傾げるのと同様に、好きな相手が足を組んでいたらチャンスかもしれません。動きで目を引くという効果も込められているので、頻繁に足を組み替えている場合にはさらに可能性が高いといえます。
【行動心理㉑】女性がため息をつく
好きな人と話をしている時にため息をつかれると、嫌われているのか、退屈させてしまっているのかと心配になると思います。しかし、女性のため息の意味は少し違うようです。本当に退屈な相手には、ため息はつかないように気を付けるものです。ただ、好きな人の前で思うようにいかない場合に無意識についてしまうことがあるようです。もっとこうしたいのに、という思いが強すぎる嬉しい証拠と言えます。
【行動心理㉒】男性が背もたれに寄りかかる
好きな男性と向かい合わせに座っている時に相手が背もたれにピッタリと寄りかかっているなら、あなたは警戒されている可能性があります。警戒心から、お互いの距離を取ろうとしているということです。こういった場合は、ゆっくりと二人の関係を築くように心がけましょう。逆に前のめりになっている場合には、安心してもいいかもしれません。
【行動心理㉓】男性が足を組む
「足を組む」というしぐさにおいて、男性と女性とでは行動心理が多少違うようです。男性が足を組んでいる時に、足が横を向いている時にはあなたともっと近づきたいという証拠です。逆に足が彼とあなたの間にある時は距離が離れますよね。心理的にも距離を置きたいという表れのようです。また頻繁に足を組み替えている時には、焦りを感じている可能性があります。
【行動心理㉔】男性がため息をつく
「ため息をつく」のも男性と女性とでは違った心理が働いているようです。男性の場合は正直なのでそのままの意味、つまり本当に退屈している可能性があります。ただし、それがあなたに対してではなく、あなたに構って欲しいゆえにわざとらしくアピールしていることも考えられます。相手との関係性によっては、さりげなく気にかけてあげると喜ぶかもしれません。
【行動心理㉕】机の上から物をどかす
机の上の物を動かす、どかすというしぐさは何かを決断した時や了承したときに見られるものです。例えば仕事で交渉中に相手がこのしぐさをしていたら、まだ口には出していなくてもOKしようとしている前兆です。もう一押しする絶好のタイミングといえます。
【行動心理㉖】机の下に手を置く
机を挟んで話をしている時に相手が手を机の下に置いていたら、無関心であるか消極的であるかのどちらかの可能性があります。ただし、緊張している場合やかしこまっている場合も考えられます。それまでは机の上に手を置いていたのに、途中から手を下ろした場合には要注意です。
【行動心理㉗】伊達メガネをかける
伊達メガネをかける人は、自分の存在をアピールしたい、目立ちたいという願望があるのかもしれません。コンプレックスを隠したい、知的イメージを高めたいなど理由は様々ですが、自己顕示欲や変身願望などといった精神的な欲求を満たすために伊達メガネをかける場合が多いようです。
【行動心理㉘】伊達マスクをする
人と話したくない、顔を見られたくないという理由から、常にマスクをしている人が増えています。物理的にただ顔を隠すだけでなく、心理的なものも隠して安心させる効果がマスクにはあるようです。声を掛けられたくない、表情を観察されたくない時にマスクで隠し、相手と距離を取ろうとします。顔は心理が表れやすいところなので、隠すことで得られる安心感は大きいでしょう。
行動心理で本音を理解!
行動心理をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。相手が全てを言葉で伝えてくれることはありません。特に仕事や恋愛においては、本音を隠す場合も多いです。行動心理を知ることで相手のちょっとしたしぐさから心理を読み取ることができれば、円滑なコミュニケーションがとれるのではないでしょうか。良好な人間関係を築く参考になれば幸いです。