スピリタスとは?
皆さんはスピリタスというお酒をご存知でしょうか?スピリタスは、ポーランドが原産のウォッカの名前です。スピリタスは、アルコール度数がかなり高く、世界一アルコール度数の高いお酒であるということでも知名度があります。
日本でも近年アルコール度数の高さから、YouTuberなどがネタとして取り上げるなど話題になっています。アルコール度数の高さで話題のスピリタスとは、どのようなお酒なのかをご紹介していきます。
スピリタスはウォッカの一種
アルコール度数世界一として多くの方に知られているスピリタスは、ポーランドが原産でポーランド語ではspirytusといい、エタノールを意味しています。
ポーランドではウォッカとは違う種類として認識されており、果実を漬け込んだ果実酒やカクテルのようにして飲むことが主流です。ポーランドでもストレートで飲むことはなく、アルコール度数が高いことから、消毒薬として使うことも多いです。
スピリタスのアルコール度数が高すぎる!
スピリタスのアルコール度数が世界一の高さであるとご紹介していきましたが、実際にアルコール度数は何度なのでしょうか?他のお酒のアルコール度数を見ると、ビールであれば約5度、日本酒であれば約15度、ワインであれば14度、ウィスキーであれば約40度ほどが平均です。
スピリタスの度数は96度!
スピリタスもウォッカの1種ですが、スピリタスのアルコール度数は、ウォッカの中でも高い驚異の96度です。この驚異的に高いアルコール度数のスピリタスは、ストレートで飲まれることはほぼないほどです。
スピリタスのアルコール度数が高い理由
世界一アルコール度数の高いお酒、スピリタスはどうしてアルコール度数が高いのでしょうか。一般的なウォッカの平均的なアルコール度数は40度ほどです。
ウォッカの40度は、お酒の中では高アルコールと言われています。では、一般的なウォッカの2倍以上のアルコール度数のスピリタスのアルコール度数が突出しているのか理由を解説します。
スピリタスのアルコール度数が高い理由:70回以上の蒸留
スピリタスのアルコール度数が高い理由に、70回以上の蒸留を繰り返し行っていることで世界最高純度のスピリッツを作り出すことを可能にしています。スピリタスの高いアルコール度数を作り出す要因となる、蒸留とは一体何なのかを解説します。
高アルコールを作り出す蒸留とは?
スピリタスを含む、ウォッカは蒸留酒と言われ、醸造酒を加熱して気化したアルコールを冷却させたお酒です。一般的なウォッカは回数が少ないため、アルコール度数は一般的な度数になります。
しかし、スピリタスの場合この蒸留という工程を70回以上繰り返し行うことで、アルコール分の量が多くなり、結果としてお酒のアルコール度数が高くなるという訳です。
アルコール度数の高いスピリタスの種類
主原料が穀物とジャガイモで70回以上蒸留を繰り返すことで、アルコール度数が世界一のスピリタスには何種類あるかご存知ですか?日本のビールの種類は、ビールが好きな方は何種類でもすぐに分かりますが、スピリタスの種類は知らない方が多いです。
日本での販売種類は少ない
原産国であるポーランドでは、複数のブランドから販売されていますが、日本国内で販売されている種類はごくわずかです。日本国内でよく見られる種類として、ポルモス・ワルシャワ社製の緑色のキャップトラベルが特徴のスピリタスが販売されています。
ポルモス・ワルシャワ社製のスピリタスをミリオン商事株式会社が輸入して、酒店やインターネットで販売されています。他の種類も販売されていますが、基本的この種類が多く出回っています。
アルコール度数の高いスピリタスの値段
日本の良い手ビールメーカーのビールは、350mlの値段が約250円~300円ほどで販売されています。アルコールは度数で値段が比例するわけではありませんが、アルコール度数が高いお酒は造るのに手間がかかり、値段が高い印象がありますが、スピリタスの値段はいくらなのか見ていきましょう。
スピリタスの値段は?
スピリタスは輸入されて販売されているため、販売しているショップによって値段は異なりますが、一般的に値段は約2000円前後で販売されています。2000円という値段が安いのか、高いのかは人それぞれですが、アルコール度数の割に値段が安く感じる方も多いでしょう。
アルコール度数の高いスピリタスのおいしい飲み方
ここまでは、世界一アルコール度数が高いお酒、スピリタスの特徴、作り方、種類や値段についてご紹介していきましたが、スピリタスは飲むためのお酒です。しかし、アルコール度数が高いことから敬遠されがちで、飲めないという印象を持っている方も多いです。
スピリタスの美味しい飲み方をご紹介
スピリタスはアルコール度数が高いため、一気飲みやストレートで飲むことは避けることがおすすめです。アルコール度数が高すぎるため、急性アルコール中毒など身体への負担が大きく無理な飲酒は禁物です。
ストレートで飲むことが難しいスピリタスのおいしい飲み方をご紹介していきます。是非参考にしてチャレンジしてみてください。
アルコール度数の高いスピリタスのおいしい飲み方①:果実酒
アルコール度数が高いスピリタスをおいしく飲む飲み方に、果実酒があります。果実酒はフレッシュな果実をお酒に付け込んで寝かせて作ります。必要なものも少なく、スピリタスを使ってもおいしく飲みやすい飲み方で人気があります。
果実酒の作り方
スピリタスのおいしい飲み方である、果実酒を作るときに必要なものは、容器、スピリタス、果実、氷砂糖のみです。イチゴやオレンジ、サクランボなどの果実と氷砂糖、スピリタスとともに1週間程度付け込むだけで簡単に飲みやすい果実酒ができます。
アルコール度数の高いスピリタスのおいしい飲み方②:カクテル
アルコール度数の高いスピリタスのおいしい飲み方の定番が、カクテルです。他の酒類やフルーツの果汁、薬味などを混ぜ合わせたカクテルは、おいしい飲み方として幅広い世代の男女に人気があります。お酒が得意でない人にもおすすめの飲み方です。
スピリタスのおすすめカクテル
カクテルは世の中に無限大と言われるほど存在しており、好みも飲む人によってさまざまです。世の中に多くあるカクテルの中でも、スピリタスとの相性が良いおすすめの人気カクテル、スクリュードライバーをご紹介します。
スクリュードライバー:スクリュードライバーは氷を入れたタンブラーにオレンジジュースとスピリタスを注いで、割るだけの簡単なカクテルです。簡単なだけでなく爽やかでスッキリとした飲み口で飲みやすいおいしいカクテルです。
アルコール度数の高いスピリタスのおいしい飲み方③:梅酒
アルコール度数の高いスピリタスのおいしい飲み方に梅酒があります。梅酒は、梅が多く販売される次期となる、5月~6月におすすめのお酒です。梅酒は一般的にはホワイトリカーといわれる、お酒を使って梅を漬けて作りますが、スピリタスでも美味しく作ることができます。
スピリタスを使った梅酒
とろ~っとした甘みと梅の優しい酸味が幅広い世代に人気のあるお酒、梅酒は一般的にホワイトリカーがベースになりますが、スピリタスをベースにして作ることも可能です。
スピリタスと梅と氷砂糖を1:1:1の割合で用意して、梅の下処理、瓶の消毒をして材料を瓶に入れます。3か月ほど放置したらスピリタス梅酒の完成です。フレッシュでおいしい梅酒を是非、お召し上がりください。
アルコール度数の高いスピリタスのおいしい飲み方④:ドリンクと割る
アルコール度数の高いスピリタスのおいしい飲み方で、めんどくさい作業をしたくなく特に簡単にスピリタスをおいしく飲みたいという方におすすめの方法が、ジュースやドリンクとスピリタスを割る方法です。スピリタスに味はあまりなく、基本的なドリンクとの相性はいいです。
スピリタスと割るドリンク
スピリタスと割るドリンクに、特定の物が適しているという物はなく、基本的には自分の好きなドリンクとスピリタスを割って楽しむことがおすすめです。
スピリタスはアルコール分が大半の成分なため、味を感じることは難しくなっています。スピリタスは味を感じないため、ドリンクと割るときには、フルーツジュースやお茶類など味のメリハリのあるドリンクと割ると、より美味しく楽しむことができます。
アルコール度数の高いスピリタスを飲む時の注意点
お酒は飲んでも、飲まれるなといわれるほど、お酒は節度を持って楽しい範囲で飲むものです。一般的なビールやワインであっても適切な量が推奨されており、お酒を飲みすぎてしまうと体に負担がかかりすぎてしまう可能性が考えられます。
スピリタスも例外ではなく、アルコール度数が96度と、世界一のアルコール度数の高さを誇っているスピリタスならではの注意点があるので、スピリタスを飲む時の注意点をご紹介していきます。スピリタスを飲む際には、是非参考にしてください。
アルコール度数の高いスピリタスを飲む時の注意点①:酔いやすい
アルコール度数の高いスピリタスを飲む時の注意点として、アルコール度数が96度もあるスピリタスは、かなり酔いやすいお酒です。一般的に飲まれているビールは約5度、ワインでも15度ほどのアルコール分で違いは一目瞭然です。
アルコール度数が高く飲みにくいスピリタスでも、果実酒やカクテル、ジュースなどと割ることでかなり飲みやすくなります。飲みやすくなると、ついつい飲みすぎてしまう場合がありますが、あくまでベースは96度のスピリタスなので、忘れないように飲む際は適量を心がけましょう。
アルコール度数の高いスピリタスを飲む時の注意点②:火気厳禁
一般的に販売されている、ビールやワイン、チューハイなどでは気にしている人は多くなく過敏になる必要はありませんが、アルコール度数の高いスピリタスを飲む時の注意点として、火の扱いには十分に注意するようにしましょう。
スピリタスが火気厳禁の理由は?
スピリタスを飲んでいる時に火の扱いに気を付けなければならない理由が、アルコール度数の高さです。スピリタスのアルコール度数は96度あり、火が引火してしまいます。
実際に過去には、車でスピリタスを飲んでいた人が、タバコに火をつけた瞬間引火してしまい、車は全焼して乗っていた人も火傷をしてしまったという事故も起こっています。たかがお酒と甘くみらずに、スピリタスを飲んでいる時にタバコを吸うなど、火を使うことは厳禁です。
まとめ
世界一アルコール度数の高いお酒、スピリタスの度数はどの位なのか、値段や種類、おいしい飲み方などをご紹介していきましたが、いかがだったでしょうか。70回以上蒸留を繰り返すことで高いアルコール度数となったスピリタスですが、飲み方を工夫するだけでおいしく飲みやすくなります。
美味しく飲みやすいお酒はついつい飲みすぎてしまいますが、元のアルコール度数が96度もあることを忘れてはいけません。飲みすぎず適量を楽しんで飲んでください。ご紹介した情報が皆さんの参考になれば幸いです。