一緒?喪服と礼服の違い
若いうちはいいですが、ある程度年齢を重ねてきたら礼服と喪服の違いは、ぜひ知っておきたいもの。男性の場合、フォーマルなシーンはほとんどスーツであることが多いので、「同じ黒だからいいか」と結婚式、葬儀の区別なくスーツを着てしまうことがあります。
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似たような印象がある喪服と礼服ですが、この2つは単に名前が違うだけではありません。ちゃんと正しい使い方や着こなしというのがあります。ある程度の年齢を重ねてきて、喪服と礼服の違いを知らないと公衆の面前で恥をかいてしまうこともあるので、喪服と礼服の違いについては覚えておくといいでしょう。
一緒?喪服と礼服の違い1 喪服
喪服は、葬儀や法事といった故人を弔うシーンで着る服装です。現在ではブラック系の色が基本ですが、昔は白を基調としたスタイルがスタンダードだったようです。喪服にはいくつか種類があり、亡くなった相手との関係に合わせて使い分ける必要があります。
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具体的には、相手が遺族や親族なのか、同僚や友人といった関係なのかによって、選ぶ喪服に違いがあるということですね。
一緒?喪服と礼服の違い2 礼服
相手を敬うシーンで着られる礼服は、結婚式などフォーマルな格好で出向くときに使うものです。礼服は冠婚葬祭などの場面を厳かに受け止めて、相手を尊重するという意味合いから「礼装」「正装」と呼ばれます。
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実は礼服には昼用と夜用の2種類があり、昔はそれらを使い分けていたそうです。日中の結婚式などのイベントであれば昼用、同じ結婚式でも夜に出向くのであれば夜用を着用するといった具合ですね。最近はそこまで区別して着こなすことは少なくなりましたが、一つの知識として覚えておくと、大人のたしなみとして格好がつくのではないでしょうか。
【喪服と礼服の違い】スーツと兼用できる?礼服の特徴
ここからはもう少し詳しく礼服の特徴について解説していきます。礼服の基礎的な内容について覚えておくと大事な場面で恥をかくこともないので、しっかりと確認しておきましょう。
【喪服と礼服の違い】スーツと兼用できる?礼服の特徴1 結婚式で着る
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冠婚葬祭といった幅広いフォーマルな場面で着用する礼服は、結婚式で着る物としてとらえてほぼ問題ありません。他のシーンでは、たとえば子供の入学式などがあり、おめでたい出来事があったときなどにも相応しい服装です。
礼服には、黒とカラーの2種類があって、黒の礼服は葬儀で使われます。また礼服は、一般的なスーツとは作りに違いがあるので、仕事用として使うということはまずないです。礼服は通常のブラックスーツよりも深みのある黒色をしているので、明るい場所で見比べれば両者の違いがよくわかるはずです。一方の仕事で着用するブラックスーツは、明るさの残る軽い感じがします。
【喪服と礼服の違い】スーツと兼用できる?礼服の特徴2 基本的な正装
厳かな雰囲気がする礼服は、最も礼儀正しい服装なのでこれ以上フォーマルなものはないといえます。先ほど礼服には、昼用と夜用があるといいましたが、厳密にいうとそれらは「正礼装」「準礼装」「略礼装」といったパターンに分類することができます。ひとくちに礼服といっても、どの礼服を選ぶかによって格式が異なるので注意が必要です。
ちなみにこの中で最も格式高いのは「正礼装」で、昼用としてはモーニングコート、夜用としては燕尾服が代表的です。「略礼装」は、基本的な黒いスーツのことでネイビーなども黒っぽいデザインのスーツはこの部類に入ります。
【喪服と礼服の違い】スーツと兼用できる?喪服の特徴
仕事用のスーツと兼用するという人も多い喪服は、大切な人との最期の別れに着る衣装。ビジネススーツや礼服と一緒と考えるかもしれませんが、実際のところどうなのでしょうか? 以下、喪服の特徴についてまとめてみました。
【喪服と礼服の違い】スーツと兼用できる?喪服の特徴1 喪服は礼服の一種
結婚式などの明るいイベントで着る礼服と対照的なイメージがある喪服ですが、実は礼服の種類に含まれます。葬儀と結婚式では全然印象が違うかもしれませんが、どちらも相手に敬意を示したフォーマルな格好ということでは共通しています。
ですから喪服を着るときに「礼服でお通夜に行く」という表現も決して間違っていないわけです。礼服の中に喪服という一つのジャンルがあるというイメージを持つといいかもしれません。
【喪服と礼服の違い】スーツと兼用できる?喪服の特徴2 黒スーツもあり
礼服と同じく喪服にも、正しい喪服のスタイルというものがあって「正喪服」や「略喪服」という種類があります。ちゃんとした正装としては、紋付羽織袴といた感じですね。
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ただ男性の場合、今は一般的に黒スーツで葬儀に行くことも普通になってきています。黒スーツは略式の格好になりますが、女性の喪服も簡単になっていきていることもあって、男性が黒っぽいスーツで葬儀に行くことは今では失礼に当たらないとされます。上記の喪服の正しい格好について、一つのマナーとしておさえておくといいでしょう。
【喪服と礼服の違い】スーツと兼用できる?喪服の特徴3 濃い色が最適
現在の喪服は、黒スーツと一緒でもいいと考えて問題ありませんが、葬儀に参列する際はできるだけ黒が深いデザインを選ぶようにしましょう。濃い黒色というのは、昔から厳格な風合いの色として喪服に使われてきました。艶のないダークな色味が、葬儀という悲哀を感じる場面ではふさわしいとされます。
ですから、いくら黒系のスーツと喪服が一緒といっても、選ぶスーツは濃いめの黒で、艶がない素材を選ぶようにするのが無難です。
一緒にしない!礼服・喪服を選ぶときのコツ
ブラックスーツがあれば礼服や喪服とも兼用できるので、それはそれでいいのですが、ある程度の年齢になったのであれば、冠婚葬祭に適切なスーツを持ってみるというのはいかがでしょうか? 色味やデザインに違いがあることをはじめ、着こなしにも差が出てくるものです。ここでは、礼服・喪服を選ぶときのコツについてご紹介します。
一緒にしない!礼服・喪服を選ぶときのコツ1 結婚式の礼服
お祝い事に着る礼服は、ポイントで明るいカラーを取り入れると祝福感がアップします。スーツは黒色の色でそろえて、ネクタイはシルバー色の色味をチョイスすると印象が良くなります。
ワンポイントで胸元にハンカチーフを差し込むとおしゃれ感もグッと増しますね。コーデとしては、全身の色合いを考えてそれぞれのアイテムを選んでいくとチグハグな雰囲気にならなくて済みますよ。
一緒にしない!礼服・喪服を選ぶときのコツ2 葬儀の喪服
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葬儀で着るスーツで華やかさを出す必要は一切ないので、スーツの色はなるべく深い黒を選ぶようにします。もちろん艶のある素材は避けるべきです。中に着る白シャツも柄ものやデザインが入ったものは敬遠されるので、シンプルなものを選ぶのが大切。ネクタイなどもブラック色で、時計など光るデザインのものは事前に外していくようにしましょう。
シューズも飾り気のないベーシックなものを選ぶようにすると、全体的に落ち着きのある葬儀にふさわしい雰囲気となります。
まとめ
引用: https://www.instagram.com/p/BcHGJlchbKj/?tagged=%E5%96%AA%E6%9C%8D
礼服と喪服は完全に違ったものではなく、とても近い存在です。喪服は礼服の一つのジャンルであり、今では黒スーツとの兼用も一般的に認められています。結婚式など華やかなシーンで着る礼服は明るいカラーを使って、喪服は光沢をおさえるなどそれぞれによって違いがあるので、着るときは各ポイントに気をつけて着用するようにしましょう!