汗のアンモニア臭が気になる…
汗をかきやすいときは、臭いが気になりますよね。確かに、汗臭いというのは、昔からよくありますが、最近汗のアンモニア臭が気になるという人が、増加傾向にあります。アンモニア臭というと、尿を想像しますが、汗の中にも、あのアンモニア独特のツンとする臭いがあるようです。
自分で臭いに気づくときは、対処することができますが、気づかずに放置していると、他人から、アンモニア臭がすると指摘されたり、不快な思いをさせることもあります。
制汗剤となんかしらんがアンモニア臭で気持ち悪い
— 氷織(ひおり)@ステそういうとこやぞ (@kuraha_plum) June 28, 2018
隣の女マジ汗くせぇ…アンモニア臭するねんけど
— みん (@MasaNagi_0126) June 28, 2018
あまりにも自分が汗臭すぎて、自分のシャツの匂いで吐きそう。
— 山本@デレステP (@kawa_dere) June 27, 2018
アンモニアの臭いがする。刺激臭…
汗についての基礎知識
汗のアンモニア臭の原因を探るために、まずは汗についての知識を深めておきましょう。
汗は2つの汗腺から出ている
人間の体には、エクリン腺とアポクリン腺という、2つの汗腺があります。エクリン腺は、全身の皮膚に存在しています。一方のアポクリン腺は、限られた部位にしか存在しておらず、毛根に存在しています。特に、ワキの下に多くアポクリン腺があります。
2つの汗腺から出る汗の違い
実は、エクリン腺から出る汗も、アポクリン腺から出る汗も、ほとんど臭いはありません。ただし、前述したように、エクリン腺は皮膚に、アポクリン腺は毛根にあり、毛穴に向けて存在しています。毛根部分には、皮脂腺もあるため、アポクリン腺から出る汗には、皮脂やたんぱく質なども含まれています。
元々、アポクリン腺から出る汗もほとんど臭いはありませんが、白く濁っているのが特徴です。また、皮脂が過剰に分泌されていたりすることで、臭いの発生の原因になります。しかも、ワキなど蒸れやすい場所では、雑菌が繁殖しやすい環境になり、臭いを発する原因になり得ます。
汗のアンモニア臭は疲労が原因?!
疲労臭と呼ばれるものがある
前述で、アポクリン腺から出る汗は、臭いのもとになる可能性があると説明しました。ただ、それは、いわゆる汗臭いという臭いであって、アンモニア臭とは少し違います。疲労臭というのは、疲労が蓄積したときに出る臭いであり、体の表面ではなく、内側から発している臭いのことなのです。
なぜ疲労臭が発生するのか
疲労臭は、体内から出るアンモニアが原因で起こる体臭のことです。もちろん、汗と混じれば汗のアンモニア臭の原因になり得ます。では、なぜ疲労によってアンモニアが発生するでしょうか。そもそも、アンモニアは、筋肉疲労などの回復時に発生し、たんぱく質が分解される際にできる成分です。
ただ、通常であれば、肝臓で尿素に分解され、残りは尿となって体外に排出されるため、体内にアンモニアが残ることはありません。でも、疲労などにより、肝機能が衰えていれば、アンモニアの分解能力が低下し、体内に滞在しているアンモニアが血流に乗って、全身に回ることになります。その結果、皮脂や汗を混ざり、アンモニア臭の原因になるのです。これが、疲労臭と呼ばれるものですね。
汗のアンモニア臭が発生しやすいとき【運動後】
運動のあと
運動は体にとっていいことですが、筋肉を使い、疲労がたまりやすいのも事実です。そのため、日ごろから運動をたくさんする人は、筋肉疲労が蓄積して、アンモニア臭が起こりやすくなります。
極度の筋トレ
少しの筋トレでは、問題はありませんが、過剰に筋トレを行うと、それだけ筋肉が疲労します。筋肉疲労によって、アンモニア臭の原因になるのは、前述のとおりですね。また、筋トレを行う人の中には、筋肉量アップのために、たんぱく質を多く摂取している人もいるかと思います。たんぱく質が分解されるときには、アンモニアが発生するため、よりアンモニア臭の発生の可能性を高めてしまいます。
汗のアンモニア臭が発生しやすいとき【環境・習慣・体質】
運動や筋トレのあとは、汗のアンモニア臭が発生しやすいですが、それ以外にも、汗のアンモニア臭が発生しやすい状況を生み出すことがあります。
ストレス
ストレスは、一見疲労とは関係なさそうに思えますが、ストレスによって、精神的な疲労が溜まることでも、体内の代謝は低下してしまいます。代謝が低下すれば、成分の分解や合成にも関わるため、アンモニアの排出にも影響が現われます。しかも、ストレスによって、内臓機能が低下することでも、アンモニア臭の原因となり得ます。
寝不足
仕事で忙しいときや、もともと夜更かしをしていて、寝不足の人も注意が必要です。睡眠によって、疲労起回復が望めますが、睡眠時間が短く、寝不足の場合は、体の疲労がとれないため、汗のアンモニア臭を生み出す可能性があります。
大量の飲酒
摂取したアルコールは、肝臓で分解されるため、お酒を大量に飲むと、肝機能が低下します。アルコールの分解に追われるため、他の毒素の解毒能力が低下することになります。アンモニアも肝臓で分解されるため、当然のことながら、アンモニアが分解されなければ、体内に残ることになり、アンモニア臭の原因となります。
便秘
これは体質の問題になってしまいますが、日ごろから便秘がちな人も、汗のアンモニア臭を発生するリスクがあります。便は不要なものですから、体内に残った状態になれば、体に悪影響を及ぼします。便にアンモニアが発生すれば、血流に乗って全身に回るため、アンモニア臭を発生させる可能性がありあす。
汗のアンモニア臭対策法①清潔にする
こまめにタオルで拭く
汗の臭いを抑える基本中の基本は、清潔に保つということです。体の中からの臭いは、なかなか消すことが難しいですが、汗をそのまま放置すると、更に悪臭になってしまうため、運動や筋トレの後などはもちろん、汗をかく環境にいるときは、こまめにタオルでふき取りましょう。
汗を流す(湯船につかる)
汗をかいたら、シャワーで洗い流すことも、清潔に保つ上では重要なことです。できれば、運動や筋トレの後は、タオルで拭くだけでなく、汗を流すほうがいいです。もちろん、時間がなければ、シャワーのみでも構いませんが、より対策効果を得ようと思うと、湯船にしっかりつかることが、おすすめです。湯船につかることで、血行が良くなり、代謝アップにもつながります。
着替え
汗をかいた服や下着を、そのまま着用していると、雑菌繁殖の原因になります。しかも、汗にアンモニア臭がするなら、服にもアンモニア臭がついてしまっています。そのため、汗がひいても、そのまま汗をかいた後の服を着ていると、アンモニア臭がとれません。また、シャワーなどでせっかく汗を流しても、汗のついた服を着たら、それも意味がありませんね。汗をかいた服も、放置しないで、こまめに洗濯しましょう。
汗のアンモニア臭対策法②生活習慣改善
規則正しい生活
寝不足や偏った食事など、生活習慣の乱れは、体に負担がかかり、疲労の回復が遅れます。汗のアンモニア臭の原因には、疲労が挙げられるので、自分の体に極力負担をかけないことが、対策法になります。しっかりと睡眠がとれる時間を確保し、バランスの整った食事の摂取を心がけましょう。
ストレス解消
ストレスは、精神的に悪影響を及ぼすだけでなく、体にも影響を与えてしまいます。完全にストレスをなくすことは難しいかもしれませんが、少しでもストレスを軽減できるように、趣味の時間を作ったり、普段運動不足気味の人は、ウォーキングなどの軽めの運動をしてみるのもおすすめです。
飲酒量を減らす
大量に飲酒すると、アルコールの解毒のために、肝機能が低下してしまいます。習慣的に大量に飲酒している人は、お酒の量を調節してみましょう。
食事の改善
汗のアンモニア臭が気になる場合は、オルニチンやクエン酸を含む食べ物で効果が得られれます。オルニチンは、肝臓でアンモニアを分解する際に必要な成分で、シジミやチーズなどに含まれています。クエン酸は、疲労解消を促す成分で、梅干しやレモンなどの酸っぱいものに含まれています。
汗のアンモニア臭対策法③制汗剤
ミョウバン入り制汗剤
引用: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/71oS-vPraSL._SL1500_.jpg
制汗剤は、汗を抑えるとともに、清潔に保つことできるため、使用すると臭い対策として効果が期待できます。特に、ミョウバンには、アンモニア臭を抑える効果があると言われているため、選ぶときには、ミョウバン入りの制汗剤がおすすめです。
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価格
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ボディーペーパー
汗を拭きとるボディーペーパーも販売されています。多くの商品は、石鹸などの良い香りがついているので、拭き取ることで、汗を吸収して、嫌な汗の臭いを防ぎます。運動や筋トレの後、すぐに汗を流せない場合は、ボディーペーパーの使用もおすすめです。
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汗のアンモニア臭対策法④洗濯
衣類の汚れがしっかり落としきれていないと、体臭の原因になりますので、汗のアンモニア臭をしっかり落とすためにも、洗濯にも工夫してみましょう。
アルカリ性洗剤を使う
色々な洗濯洗剤がありますが、汚れを落とすのに効果的なのは、アルカリ性の洗濯洗剤です。衣類には、汗と皮脂と垢汚れが付着しています。これらの汚れは弱酸性なので、汚れを落とすには、アルカリ性の洗濯洗剤が効果的なのです。
漂白剤・重曹の使用
アルカリ性の洗濯洗剤で、あまり効果が得られなかったときは、漂白剤や重曹を使用してみましょう。酸素系の漂白剤なら、色落ちの心配がありません。漂白剤を使用することで、繊維の内側の汚れもしっかり落とせます。また、重曹は、脂質やたんぱく質を分解する働きがあるため、衣類に染み込んでしまった、洗濯でも落ちない汚れを落とすのに適しています。
まとめ:疲労をためずに汗のアンモニア臭を対策しよう
汗のアンモニア臭の原因について、解説しました。疲労が原因で、アンモニア臭の汗が発生することがわかりましたね。もちろん、疲れを溜めこまないことが前提になりますが、それ以外にも、生活習慣の改善などで対策が可能な場合があります。ご紹介した対策法を講じて、アンモニア臭を改善しましょう。