万年筆のインクが出ないときの対処法は?

近年リーズナブルでハイクオリティの万年筆が誕生したことにより、若い世代でも人気が高まっている万年筆。そんな万年筆の使い方は、インクを本体にセッティングすることで、文字が書けるようになりますが、万年筆のインクが出ないときには、どのようにして対処するばよいか知っていますか?
正しい方法で対処

インクが出ない万年筆は、万年筆としての機能を失ってしまっており、どのように対処すればいいのかわからないこともありますが、ほとんどの場合は万年筆本体やペン先に原因があります。万年筆の使い方の基本となる、インクが出ない時の対処法をご紹介していきます。
万年筆のインクが出ないときの対処法①:インクを交換

まずご紹介する万年筆のインクが出ないときの対処法は、「インクを交換」です。万年筆はインクを入れなければ、文字を書くことができないようにできており、使用する前にインクが入っていない場合は、インクを交換して使用しますが、インクが出ないというケースでよくある原因が、インクが入っていないということです。
万年筆の基本中の基本

万年筆はインクを吸収して補充するタイプ、カートリッジごと交換するタイプ、双方を併せ持つタイプがありますが、これら全てのタイプは、万年筆を使用するにつれてペン先から線となり外に出るため、インクを消費します。中のインクが外から確認できんない時には、中のインクが残っているか確認してみることがおすすめです。
万年筆のインクが出ないときの対処法②:新品のケース

続いてご紹介する万年筆のインクが出ないときの対処法は、「新品のケース」です。使い続けている万年筆の場合は、使用するうちにインクが消費されて、インクが無くなりでない時がありますが、新品の万年筆を使う時に、インクが出ないのは何故でしょうか。対処法をご紹介していきます。
ペン先に浸透するまで待つ

新品の万年筆にインクが入っているのにもかかわらず、インクが出ないという場合は、インクがペン先まで浸透していないことが考えられます。このケースはカートリッジタイプのインクに多く、インクを交換したばかりの万年筆は、ペン先までインクが到達していないため、交換後は浸透するまで少し待機することが正しい使い方になります。
万年筆のインクが出ないときの対処法③:放置した場合

続いてご紹介する万年筆のインクが出ないときの対処法は、「放置した場合」です。インクがだっぷり入っているのに、出ないということはありませんか?ボールペンは、インクを入れっぱなしにしておきますが、万年筆の場合はインクを入れっぱなしで放置する誤った使い方をしてしまうと、インクが出ない原因になります。
洗浄をして対処する

インクがたっぷり満たされているにも関わらず、インクが出ないときには内部でインクが乾燥している可能性が考えられるため、対処法としてペン先を優しく拭き取り、インクが付着しない場合は、万年筆を水を使用して綺麗に洗浄することで、綺麗になりインクが出るようになります。
万年筆のインクが出ないときの対処法④:ペン先をチェック

続いてご紹介する万年筆のインクが出ないときの対処法は、「ペン先をチェック」する方法です。インクが出ないときには、真っ先に本体に原因があると思われる方もいますが、誤った使い方を繰り返し行うことで、ペン先が原因となりインクが出ないということもあるため、使い方には注意が必要です。対処法を見ていきましょう。
ペン先の使い方に注意

ペン先にはフィードとニブという部分があり、その双方は真っ直ぐの線のような状態でなければ、インクを先端に伝えるkとができないようになります。対処法として、ペン先を横から見て前後が離れている場合は、ペン先を上から軽く押さえつけて、隙間が無くなるようにします。このとき、力が強すぎると折れてしまうことがあるため、少しずつ優しく対処することが重要です。
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万年筆のインクが出ないときの対処法⑤:ニブをチェック

続いてご紹介する万年筆のインクが出ないときの対処法は、「ニブをチェック」することです。金やステンレスが使用されることが多い、ペン先には先端のニブが原因となり、インクが出ないということも考えられるため、インクが出ない時の対処法として、ニブをチェックすることも効果的です。
丁寧にチェックする

チェックする方法は、先端部分を優しく机などに上から押しつけて、広がる場合は問題ありませんが、広がらない場合には、同じように優しく丁寧に数秒押しつけて離します。先端が広がり始めたら、フィードに指を置いて押さえて、その後両サイドから中央部分に寄せるように押すことで、対処は終了です。
万年筆のインクが出ないときの対処法⑥:洗浄

続いてご紹介する万年筆のインクが出ないときの対処法は、「洗浄」です。ご紹介している対処法を行い、インクが出ないという症状が改善されない時には、万年筆を丁寧に洗浄することで、内部のインクのつまりや汚れが綺麗になり、出るようになることがあります。
万年筆の洗浄方法

万年筆の洗浄方法は、①先端を緩めて外し、残ったインクを捨てます。②先端を水を使い綺麗に洗い流します。③インク吸入器を水を入れたコップに入れて、インクが水に出なくなるまで、水交換を繰り返します。④インク吸入器とペン先を繋げて、③の工程を繰り返します。
⑤コップの中にしばらく入れておきます。⑥コップの中の水を捨てて、中にティッシュや乾いた布を入れて万年筆を立てかけて乾燥されれば。洗浄による対処が終了です。
万年筆のインクが出ないときの対処法⑦:使い方を見直す

続いてご紹介する万年筆のインクが出ないときの対処法は、「使い方を見直す」です。万年筆を長持ちさせるためには、正しい使い方をすることが需要ですが、基本の使い方ができておらず、万年筆を握るときの癖や書き方などが要因となり、インクが出ないくなることもあるため、正しい使い方をすることが大切です。
正しい持ち方と書き方で対処

万年筆の正しい使い方は、約45~60度の角度に傾けてペン先が上を向くように持ち、力を入れずにスムーズに流れるように万年筆を動かして書きます。インクが出なかった万年筆でも、正しい使い方をすることで出るようになることもあります。また、メーカーや製品によって正しい角度は異なるので、コツをつかむことが重要です。
万年筆のインクが出ないときの対処法⑧:修理に出す

続いてご紹介する万年筆のインクが出ないときの対処法は、「修理に出す」ことです。数百円から数千円程度のリーズナブルな万年筆であれば、修理に出すよりも買い直すことがおすすめですが、高価な万年筆の場合は、下手に自分で対処せずに、プロに修理をお願いするようにすることがおすすめです。
プロに修理を依頼する

万年筆の修理は専門の販売店やメーカーで受け付けており、基本的に専門の販売店ではペン先の超音波洗浄により、インク詰りが修理可能なことが多く、それ以外の原因となるインクが出ない修理では、メーカーの修理になることがあります。家の近くに専門店がない場合も、郵送で修理を受け付けている販売店もあるため、問い合わせてみることもおすすめです。
まとめ

万年筆のインクが出ないときの対処法は?ということで、使い方のキホンとともに原因と対処法をご紹介していきましたが、いかがだったでしょうか。万年筆のインクが出ない状態というのは、普段の使い方などさまざまなことが原因となり起こります。

対処が必要にならないためにも、正しい使い方と定期的なメンテナンスをすることが重要です。ご紹介した情報が皆さんの参考になれば幸いです。