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この世界の片隅に

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【この世界の片隅に】あらすじネタバレ(ドラマ・映画・漫画)!簡単にまとめて紹介!

2021.06.11

原作漫画からドラマ、アニメ映画とメディア展開をして、そのストーリーの素晴らしさから大きな話題となった作品『この世界の片隅に』。今回はあらすじを中心に『この世界の片隅に』の魅力を簡単に紹介します。あらすじといえどネタバレを大量に含んでいるため注意です!

  1. 【この世界の片隅に 簡単ネタバレあらすじ】『この世界の片隅に』とはどんな作品?
  2. 【この世界の片隅に 簡単ネタバレあらすじ】主な登場人物紹介
  3. 【この世界の片隅に 簡単ネタバレあらすじ】漫画版『冬の記憶』〜すずと周平の出会い〜
  4. 【この世界の片隅に 簡単ネタバレあらすじ】漫画版『大潮の頃』〜すずとリンの出会い〜
  5. 【この世界の片隅に 簡単ネタバレあらすじ】漫画版『波のうさぎ』〜すずと哲の出会い〜
  6. 【この世界の片隅に 簡単ネタバレあらすじ】漫画版『この世界の片隅に』前編
  7. 【この世界の片隅に 簡単ネタバレあらすじ】漫画版『この世界の片隅に』後編
  8. 【この世界の片隅に 簡単ネタバレあらすじ】ドラマ版『この世界の片隅に』について
  9. 【この世界の片隅に 簡単ネタバレあらすじ】アニメ映画版『この世界の片隅に』について
  10. 【この世界の片隅に 簡単ネタバレあらすじ】まとめ
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『この世界の片隅に』は、漫画家である『こうの史代』氏による漫画作品及びテレビドラマ、アニメ映画です。
『この世界の片隅に』は本編と短編で構成されており、本編は第二次世界大戦真っ只中の1943年から1945年までの二年間を広島県呉市を舞台に主人公・浦野(北條)すずを中心として、生家である浦野家と嫁ぎ先である北条家の生活を描いた作品。短編はすずの幼少期を描いています。
原作である漫画は『漫画アクション』で2007年から2009年まで連載されていて、単行本は上・中・下の3巻発行されています。2011年に日本テレビ系でスペシャルテレビドラマ化、2016年には劇場アニメ映画化、2018年にはTBS系で連続テレビドラマ化されるなど大変人気のある作品です。
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浦野(北條)すず

主人公。1925年生まれ。広島市江波の海苔梳きを生業とする浦野家に生まれ育つ。おっとりとした性格をしており、特技は絵を描くこと。この特技で複数人の心を救うことになります。18歳のときに突然舞い込んだ縁談により北条家に嫁ぐことに。幼馴染の水原哲への思いを捨てきれずにいましたが、徐々に夫である北条周作を愛するようになります。同時に周作と白木リンの関係に複雑な感情を抱いています。

北條周作

すずの夫。1921年生まれですずの4歳年上。職業は呉鎮守府の軍法会議録事(いわゆる書記官)。生真面目なゆえに影のある性格をしており、周りから『暗い』と言われていることを気にしています。すずが18歳のときに突然父親と一緒に浦野家を訪れ、すずに結婚を申し込みました。すずには幼少の頃に一度会ったことがあり、その頃から淡い恋心を抱いていました。すずを心の底から愛しており、結婚したあともすずが哲に淡い恋心を抱いていることに胸を痛めています。

水原哲

すずの幼馴染。幼少の頃に海軍兵学校の生徒だった兄を海難事故で亡くしており、やさぐれていました。小学校を卒業と同時に海軍に入隊して水兵となります。すずとはお互い意識しあいながらも素直になることができないでいます。同時に周作の妻となったすずに恋心を抱いている自分に罪悪感を感じているところも。

白木リン

朝日遊廓『二葉館』の遊女。闇市ですずと偶然知り合い、すずの描く絵をきっかけに仲良くなります。周作とは浅からぬ仲。幼少の頃に口減らしのために子守として売られ、そこから逃げ出して遊女になった過去があります。
海苔梳きを営む浦野家で生活しているすず(8歳)はある日、兄の代わりに商品の海苔を料理屋まで届けるように母親から言われます。街に着いたはいいものの、料理屋の場所がわからないすず。そこで近くにいた男に話かけますが、その男にカゴに押し込められてさらわれてしまいます。そのカゴのなかには幼い周作がいました。
頭の回転が早いすずは機転をきかせて周作とともに逃げ出します。すずの股引に書いてあった名前を見た周作はすずに礼を言い、父親のもとに帰って行くのでした。このときから周作はすずに淡い恋心を抱き続けることになるのです。
すず(10歳)は母と兄の三人で祖母の家へ。夕食を済ませて床につくすず。眠れないすずは一人天井を見つめ続けます。すると天井の板が外され、少女が自分を覗いていることに気が付きました。
少女は座敷に降りると物欲しそうに先程まですずたちが食べていたスイカの皮を凝視。いたたまれなくなったすずはスイカを持ってきます。すると少女はすでにいなくなっていました。
翌日、少女のことを兄に話すと座敷わらしなのではないかと言われます。しかし、この少女はのちにすずが闇市で出会う白木リンその人だったのです。
すず(13歳)は学校の図工の時間に皆が驚くほどの絵を描き、ゆうゆうと帰宅し、家の手伝いを行っていました。すると海辺にクラスメイトの哲を見つけます。哲は何も描いていない画用紙を広げて海をずっと見つめていました。
絵を描かないと学校から帰れない決まりのため、すずは描かないのかと哲に質問。すると哲は父親と母親が飲んだくれているから帰りたくないと答えます。哲の家は一月前に海難事故で海軍兵学校に通っていた兄を亡くしたばかりで、それゆえ両親は酒で悲しみを慰めているのでした。
哲は海難事故が合った日もこんな海だったと白波をうさぎに例えます。すずはそんな海を見続ける哲の後ろ姿を描き、渡しました。こんな絵を描かれては海を嫌いになることなどできないと哲は憎まれ口を叩きながら自宅へ帰っていくのでした。それからすずは気がつけば哲のことばかり考えている自分に気づくことになります。
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すずと周作の結婚

ある日、すず(18歳)のもとに突然すずを嫁に欲しいと周作とその父親がやってきました。すずが気まずさのあまり家に入らないでいるとあっという間に両親同士の間で周作との結婚が決まってしまうのでした。
周作の家である北条家に嫁いだすずは、戦時中にも関わらず豪華な祝言を開いてもらいます。しかし、その間すずと周作が声を交わすことはありませんでした。
祝言が終わり、寝室で二人きりになるすずと周作。周作は幼少のときにすずと会ったことがあることを話します。しかし、すずはそのことを全く覚えていません。すずが困惑していると周作はよく来てくれた、とすずを愛おしそうに抱きしめるのでした。

すずとリンの再開

戦争が激化し、砂糖が貴重品となった1944年8月、すずは闇市に砂糖を買いに行くことになりました。闇市からの帰り道ですずは歓楽街に迷い込んでしまいます。道に迷って歩き疲れたすずは地面に座り、スイカやキャラメルなど食べ物の絵を描いていると近くの遊郭で働く遊女であるリンが通りかかりました。
リンに道を教えてもらったすずが立ち去ろうとしたところ、リンからこの紙にスイカを描いて欲しいと頼まれます。他にも要望があるなら描くとすずが答えると、アイスクリームの絵を描いて欲しいとリン。アイスクリームを食べたことがないすずが悩んでいるとリンの馴染みの客が通りかかり、行かなくてはいけないからやっぱりいいとリンは話しかけます。そしてすずは今度アイスクリームの絵を描いてくることを約束するのでした。

周作とリンの関係に思い悩むすず

ある日、納屋の掃除をしていたすずは、リンドウの絵が書かれた茶碗を見つけます。この茶碗は周作が嫁に来る人のために買ったものでした。その茶碗を周作からもらい喜ぶすず。
茶碗をもらってから数日後、すずがふとリンが着ていたリンドウの着物を思い出します。そして結びつくようにリンドウの茶碗が頭に浮かびました。不安な気持ちになったすずは周作の机から帳面を出します。以前、リンに会いに行ったときに見せてもらったリンの住所と名前が書かれた厚紙が帳面の紙と同一のような気がしたからです。
恐る恐る帳面を確認するとリンの名札を切り取った跡がありました。すずは周作とリンが結婚を考える仲であった事実を知り、思い悩むことになります。

哲との再開

軍艦・青葉の乗組員になっていた哲は外泊のために北条家を訪ねてきました。哲はすずのことを呼び捨てにし、普段はおとなしいすずも声を張って反撃する様子を見ていた周作は、二人が親しい関係であることを察知して嫉妬します。
嫉妬に駆られた周作は、哲を自宅ではなく納屋に泊めることにします。周作はすずを哲と話をしてきたら良いと納屋に送り出し、母屋の玄関の鍵をかけました。
納屋に行ったすずは哲から頬にキスをされ、抱きしめられます。すずはそれを拒まず、ずっとこの日を待っていた気がすると哲に打ち明けました。
すずは周作から追い出されたことに対して怒りをあらわにして哲に打ち明けます。その様子を見て哲は、すずは本当に周作が好きなんだと実感しました。そして哲はすずと語り合い、夜が明けないうちに去っていったのです。
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すずと周作、初めての夫婦喧嘩

哲が帰ってから二ヶ月近くたったのち、思い出したようにすずは周作に自分は子供ができないから哲とどうなってもいいと考えたのかと問いただしました。それを聞いた周作は、本当は哲と結婚したかったのだろうと言い返します。舌戦を始めた二人ですが、すずと周作がきちんと自分の気持ちを出し、夫婦喧嘩を行ったのはこのときが初めてなのでした。

すず、右手を失う

1945年6月、すずと姪の晴美は周作の父親が入院している海軍病院を訪れました。見舞いを終え、帰路につこうとすると突如警報がなり、空襲が行われました。すずと晴美は防空壕に入り、事なきを得ます。しかし、道端に落ちていた時限爆弾の爆発に二人は巻き込まれ、晴美は死亡、すずは右手を失ってしまいます。

原爆投下、そして終戦

右手を失い、日常生活に支障をきたすようになったすずは生家のある広島に帰ることを決めます。いざ北条家を出ようとしたとき義理の姉からほだされ、北条家に残りたいと話し始めるすず。瞬間、轟音が鳴り響き、広島に原爆が投下されました。
そしてすずたちは8月15日を迎えます。玉音放送を聞くすず。敗戦に納得できないすずは怒りと悔しさで号泣するのでした。

リンの死

周作に促されてリンが勤めていた遊郭を訪れたすず。遊郭は跡形もなくなり、瓦礫の山と化していました。そこですずは遊女の髪の毛とリンに渡したリンドウの茶碗のかけらを発見します。すずはリンの死を悟るのでした。

この世界の片隅で、見つけてくれてありがとう

終戦から5ヶ月、すずは原爆症を患った妹が暮らしている草津を訪れていました。妹の様子を見終わったすずは実家へと寄ることにします。広島の街に出るとすずは家族の消息を探す多くの人から探し人だと勘違いをされます。
別行動をとっていた周作と合流したすずは幼少の頃に人さらいにさらわれたことを周作に話します。そしてあのときにこの世界の片隅で、自分を見つけてくれてありがとう、と礼を言うのでした。

すずと周作、親になる

広島駅で列車を待つすずと周作の前に戦災孤児の女の子が現れます。そして女の子はすずにしがみついて離れなくなりました。話を聞くとその子の母親は被爆し、片腕をなくして亡くなったとのこと。すずはその女の子を北条家に連れて帰ることに決めます。こうして、すずと周作は親になるのでした。
冒頭で説明した通り、ドラマ版は二種類存在します。一つはスペシャルドラマ版。もう一つは連続ドラマ版です。
スペシャルドラマ版ではすず役を北川景子さん、周作役を小出恵介さんが演じました。スペシャルドラマ版では144分にストーリーを凝縮しているため、一部設定が変わっています。その最たる例が冒頭からすずが右手を失い、床に伏せており、過去を回想するという作りになっている点です。また、原作では生きている哲が戦死してしまうなど大胆なアレンジが行われています。
一方、連続ドラマ版でははすず役を松本穂香さん、周作役を松坂桃李さんが演じました。連続ドラマ版には原作漫画版になかったオリジナル要素として現代編があるのが大きな特徴。現代編では榮倉奈々さん演じる近江佳代と香川京子さん演じる節子がストーリーの大きなキーパーソンになっています。
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アニメ映画版では、すず役にのんさん、周作役に細谷佳正さんが声を当てています。129分という上映時間の関係か、スペシャルドラマ版と同じく大胆なアレンジが加えられています。一番大きな点は、原作漫画だとすず、周作、哲、リンの四角関係が大きな見どころでしたが、アニメ映画版だとそれらのエピソードがカットされている点。また、女性目線で進む原作漫画に対してアニメ映画版では男性キャラクターの想いなど男性目線の描写が追加されています。
アニメ映画版は2019年に新規カットを追加した別バージョン作品として『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』が公開される予定になっています。これはアニメ映画版では入れることの出来なかった、すずとリンとの交流を中心に30分追加した内容になるとのことです。
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重厚で味わい深い作品である『この世界の片隅に』は、原作漫画だけではとどまらず多くのメディア展開を行いました。そのどれもが高く評価されており、日本を代表する作品の一つになっています。原作漫画、スペシャルドラマ、連続ドラマ、アニメ映画とそれぞれ異なった魅力がたくさん詰まっているため、全てを視聴し、違いを見比べてみるのも楽しいのではないでしょうか。
サムネイル画像は下記より引用しました。
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