【はだしのゲン・朴さん】はだしのゲンとは?
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はだしのゲンは、太平洋戦争末期の時代からその後の日本、戦後の広島を舞台として描かれた作品であり、原爆というものの悲惨さや戦争というものがいかに愚かであることかということを綴った作品になります。作者は広島県出身であり自身も被曝の体験者であるという中沢啓治先生であり、当初週刊少年ジャンプにて連載されていた作品です。アンケート至上主義というものがジャンプでは貫かれておりましたが、それを無視した編集長の意向で連載が続けられていた経緯があります。
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編集長が移動になってからは他の掲載誌を転々としており、最終ゲンが東京へ行くというところで第一部完となりましたが、その後中沢先生が体調を崩されて二部は結果的に描かれずじまいになりました。今では全国の小中学校の図書室に必ずといっていいほど置いてある作品であり、おそらく皆さんが一度は目を通したことがあるとされている国民的な漫画となっております。
【はだしのゲン】朴さんとは?
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朴さんはそんなはだしのゲンに登場するキャラクターの一人であり、当初主人公のゲンの家族である中岡家の隣に住んでいる朝鮮人というキャラクターになっております。強制連行され父と二人で日本へやってきた人物であり、戦争末期には朝鮮人であることからかなり酷い差別や迫害を受けてきたキャラクターでもあります。中岡家も同様に非国民として差別されてきた経緯があり、そんな中岡家と朴さんはかなり親しい間柄であったとされております。
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原爆投下後にまたしても朝鮮人であるということから差別を受けており、そのことから日本人を深く恨むようになります。その当時はあの親しかったゲンでさえも憎んでいたところがありますが、ゲンが朴さんのお父さんの棺桶を一緒に作ったことによってなんとか関係は修復します。その後中盤では一度出番が無くなりますが、後半にまた再登場し、異例の姿で読者をびっくりさせるなどある意味ではネタの部分で面白いとされているキャラでもあります。
【はだしのゲン】朴さんの性格は?
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とても心優しい性格であり、戦争に反対していた非国民として差別されている中岡家と特に親しくしていたところから、差別を受けてもしっかりと生きている心の強さというものも持っているキャラクターといっていいでしょう。激動の時代を生き抜くだけの力強さと苦しい想いをしながらもゲンたちにはとても優しかった器の大きい性格であるということが個人的な見解になります。
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おとなしい性格でもあり、表立って差別されていることを憎んでいるような発言はほとんどありませんが、いざという時はしっかりと動けるだけの強さも持っているとてもたくましいキャラクターであるように感じております。君江を助けた時はなんていい人なのだろうかと私自身は感じました。普通であれば自分のことで精一杯であることでしょうが、それでも相手に気を配れるだけの心の広さを持っている人物だと思います。
【はだしのゲン】朴さんの米エピソードが泣ける
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初期の頃の朴さんのイメージというとやはりとても優しい人物、また悲しくなるような場面が多数ありました。そんな中で一番心に残っているのはやはりお米のシーンでしょうか。お米のシーンというのは、中岡家の大黒柱であるゲンのお父さんが戦争反対を掲げたことによって非国民として憲兵に拘束され拷問などを受けて帰ってきたときにお祝いとしてお米を持ってきた場面になります。
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当時のお米、いわゆる白米は「銀シャリ」と呼ばれており、通常ではほとんど手に入らない貴重で高価な食べ物であるにも関わらず、それをお祝いであるといってわけてくれた場面がとても心に残っております。おそらくはだしのゲンを読んだことがある方は必ずといっていいほどこの場面が頭に残っていることでしょう。今ではお米をあまり食べない方もいらっしゃる世の中ではありますが、当時はとても貴重であったということもこの場面ではわかりますね。
【はだしのゲン】朴さんは強制連行された朝鮮人
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上記でも述べてきましたが、朴さんは日本人ではなく強制的に連行された朝鮮人となっております。朝鮮人という言葉自体が現在では差別用語としてあげられるのですが、当時はそれはもうかなり迫害や差別も酷かったことが言えるでしょう。今では考えられないほどの差別を受けてきたということになりますね。同じ人間であるというにも関わらず差別をするというのは今でも少なからずあるといっていいですね。
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作中の描写では非国民=人間ではないという概念が日本の中にはあったようであり、もはや狂っている世の中であるといってもいいでしょう。あくまでも個人的な意見ではありますが、その中でも朝鮮人というのは特に被害が大きかったとされております。差別というのがどれだけ愚かのことなのか、そして残酷なことなのかということを伝えている作品でもあります。
【はだしのゲン】中岡家と親しかった朴さん
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これについても上記で述べておりますが、中岡家は戦争反対をしてきた一家です。当時の日本は「天皇のため」「国のため」に死ぬのは名誉なことであるという考えが普通であり、戦争をすることそのものを肯定しなければ非国民として差別を受けてきた時代でした。言論の自由などもちろんなく、戦争を反対する言葉を発しただけで酷い刑罰が与えられる世の中でもあり、そんな中でも必死に戦争を反対していた中岡家と朴さんはとても親しい関係でした。
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この戦争は間違っていると言い続けてきたゲンの父親に対して尊敬の意を持っている朴さんでもありました。その言葉をお米のシーンから受け取られますね。この朴さんについてですが、実際に作者の中沢先生の隣人で朝鮮人の方がいたとされております。その人物をモチーフに描かれていたとされているので、当初親しい付き合いをしていたのではないかと個人的には想像しております。
【はだしのゲン】君江を助け、そしてその後・・・
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作中でもかなり衝撃的なシーンである原爆投下(ピカドン)があってから、目の前で父親や進次をなくしてしまうということからパニックになっている君江を朴さんは担ぎ上げ助けるシーンがあります。逃げなければ火の手が回ってきてしまうということで必死になって助けているシーンがかなり有名ですね。しかし朴さんのお父さんも同じくかなりの深手を負ってしまいます。
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この時に、瀕死の重傷を負っていた父親を助けようと救護所へ行きますが、「朝鮮人」であるということから薬を回されない状況になり、結果的に父親はその後亡くなってしまいます。こんな時であってもまだ差別が行われているということから流石の朴さんも激怒し、日本人を深く憎むような場面があります。しかしながらゲンによってまたいつもの朴さんへと戻るシーンもかなり有名であるといっていいでしょうね。
【はだしのゲン】再登場時の朴さんの風貌がヤクザだった件
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その後、物語の中盤ではあまり登場しなくなります。再登場したのは友子が病気になってしまい死にかけている時であり、その時の風貌がかなりインパクトがあるものでした。おしゃれなハットにサングラスと髭で一見するとヤクザにしか見えないような見た目でした。再開した当初ゲンもその代わりように誰かわからなかったほどです。いってしまうとちょっと怪しい感じでしたね。
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しかしヤクザではなく、証人としてかなり成功しているようであり、その時に妹を助けるための薬代10万円を軽く差し出してしまうほどのお金持ちになっておりました。しかし結果的には間に合わず友子は死んでしまいます。朴さんのその後についてはゲンたちを援助するとても良い人柄の人物であり、昔と変わらずゲンに対してはとても優しい人物ということが言えるでしょう。
【はだしのゲン】朴さんは変わらず最後までいい人だった
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原爆のことを詳しく綴っている書籍を発行するために紙を集めなければならないとされている時でも援助したのが朴さんです。本を作るためとされているのでかなりの枚数の紙を用意したことになっておりますね。様々な援助を惜しまない朴さんの心優しさと懐の深さといのは当初から一切変わらないとても優しくいい人であるということがこの作品を通して言えることであると思われます。
【はだしのゲン】朴さん まとめ
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いかがでしたでしょうか? 今回ははだしのゲンに登場するキャラクターの一人であり、一番迫害を受けていたとされている朴さんについて綴ってきました。当時、かなりの差別を受けていたこと、そしてそれでも必死に行きているとても勇敢な姿が描かれているキャラクターであると感じました。この作品をみて差別というものがいかに酷いことであるかを伝えたキャラクターでもあるでしょう。