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風の谷のナウシカ

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ナウシカ原作漫画版との違いを徹底考察!公開当時の評判は?

2019.11.20

国民的ヒット映画『風の谷のナウシカ』。宮崎駿の代名詞とも言える本作には、監督が描いた漫画版原作が存在します。原作漫画版と映画『風の谷のナウシカ』にはどんな違いがあるのでしょうか。映画公開当時の評判とともに考察していきます。

  1. 『風の谷のナウシカ』とは
  2. 【ナウシカ】映画は原作の触り程度【原作漫画版】
  3. 【ナウシカ】ラステルについて【原作漫画版】
  4. 【ナウシカ】巨神兵について【原作漫画版】
  5. 【ナウシカ】クシャナについて【原作漫画版】
  6. 【ナウシカ】腐海とはなんなのか【原作漫画版】
  7. 【ナウシカ】原作漫画版のラストは?【原作漫画版】
  8. 【ナウシカ】映画制作の裏話【原作漫画版】
  9. 【ナウシカ】映画公開当時の評判は?【原作漫画版】
  10. 『風の谷のナウシカ』についてまとめ
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『風の谷のナウシカ』とは、宮崎駿監督が原作の漫画および同名アニメ映画のことです。地上波で何度も放送されているにも関わらず、変わらず人気の高い作品で、宮崎監督の代表作と言われて、「ナウシカ」を思い出す方も多いかもしれませんね。その作り込まれた世界観や、考え込まれた設定に、国内のみならず海外からの支持も大きい作品です。

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映画では、風の谷で生まれ育った少女・ナウシカが、大国トルメキアと小国ペジテの争いに巻き込まれ、風の谷を救うべく立ち上がる様を描いていますが、原作ではより深く、『風の谷のナウシカ』の世界観、巨神兵とは何か、腐海とは何かを説明しています。約2時間という限られた尺のために、映画では原作よりコンパクトなストーリーにまとめられてしまったようですね。

先述の通り、「ナウシカ」は非常に凝った世界観の上で成り立っています。世界の成り立ちをきちんと説明しようとすれば、それだけで半分以上は時間がすぎてしまいそうなほどです。そのため、映画「ナウシカ」は「退廃した世界に住むすべてを平等に愛する少女が、人間・蟲・動物と心を通わせ世界を救う」というわかりやすい物語になっているのです。

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原作は全部で7巻あるのですが、そのうち映画で描かれたのは1〜2巻ほどと、全体の3分の1程度。映画では出落ちで終わってしまった巨神兵もまだまだ出番はありますし、腐海が誕生したわけもきちんと原作では明かされています。原作既読者が、映画より原作のほうが良いと口を揃えて言うのは、『風の谷のナウシカ』の世界について原作のほうがより深く理解できるからなのです。

映画序盤で、トルメキアの輸送船に人質として乗せられており、風の谷に墜落後ナウシカに看取られ息を引き取った少女が、ペジテの王女・ラステルです。その後登場する少年・アスベルの妹にあたる人物ですね。映画では、ナウシカに巨神兵を焼くようお願いしますが、原作では「秘石」というものをナウシカに託し、それをアスベルに届けるよう頼みます。

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「秘石」とは、巨神兵を蘇らせるために必要なもので、おそらくペジテの王族は巨神兵を操り世界を平定する立場にあったのではないかと考えられます。巨神兵の1体もペジテの地下から掘り起こされていますしね。原作では最終的に秘石はナウシカに戻り、ナウシカが巨神兵を導く存在となりますが、ラステルが生きていたら、物語はまるで違う結末になっていたかもしれません。

映画では秘石などは存在せず、巨神兵は目覚めるもののすぐ朽ち果てる存在として描かれていますが、原作では秘石を持つナウシカを「母さん」と読んだり、意思疎通を図ることのできる知能性が表現されています。

そもそも巨神兵とは、1000年前、高度産業文明を崩壊させ、世界を焼いた「火の7日間」を行った巨大な兵士です。作中では原始的な生活をしているナウシカたちですが、その1000年前には現代のような発達した文明が世界にはありました。ナウシカが移動で使っているメーヴェなどは、確かに文明の力のようにも感じますね。

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ナウシカは、現在存在している自分たちはいずれ滅びなければならないという世界の真実を知り、巨神兵の力を使ってその事実を葬り去ってしまいます。体を蝕む腐海が存在したとしても、ナウシカはこの世界とそこに生きる生物を愛していました。だからこそ、それらが失われるような未来にならないよう、巨神兵と共闘したのです。

仮にラステルが生きていた場合、巨神兵を復活させまいと秘石を持っていたことを考えると、巨神兵は復活しなかったかもしれません。映画でも処分するよう頼んでいますしね。

映画では、高圧的で冷酷、ナウシカとは対照的に蟲を忌み嫌い、優秀な軍指揮官として描かれていますが、そんなクシャナのバックボーンも原作では描かれています。クシャナはトルメキアの皇女ではありますが、4人いる子どものうち正式に王族の血を引くのは彼女のみであり、実父や実兄には命を狙われているという背景が存在するのです。

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また、原作ではトルメキアと敵対しているのはペジテではなく、土鬼という別の大国という設定で、なおかつナウシカの父がトルメキアの兵に殺されたわけではないため、クシャナとナウシカは土鬼を共通の敵とする同盟国として進攻します。原作を読んでから映画を観ると、クシャナの頑なな態度の理由などわかるので、是非チェックしておきたいですね。

1000年前、高度な文明が発達していた世界は巨神兵によって滅ぼされましたが、そもそも巨神兵を作り出し、世界を滅亡へ導いたのは人類です。大地が汚染され、食い潰されていくのを見ていた旧人類が、自分たちがまた過ごせる土地となるよう、大地を一度リセットし、自分たちの作り出したもので汚れた土地を浄化させるための装置が腐海だったのです。

腐海の地下に落ちたナウシカが、その空気の綺麗さに感動するシーンがありますが、これもすべてナウシカたちが生まれる前に生きてきた旧人類たちの想定通りの結果。蟲も腐海も、大地の毒素を浄化するためだけに存在しているのです。蟲も動物も腐海の菌類も、世界のすべてを平等に愛しているナウシカにとっては、人の勝手で生まれ、殺されるという事実は受け入れがたいものかもしれませんね。

映画では、王蟲の群れに投げ飛ばされ一度は命を失ったように見えたナウシカが、王蟲の治癒能力によって復活。争いもひと段落し、ナウシカたちには再び平穏な日常が戻ってくるという終わり方ですが、原作ではまったく違う結末を迎えています。

原作では、自分たちが1000年前に存在した旧人類に人工的に作られた新人類であり、世界の土壌がすべて浄化されたら、今地上にいる生き物諸共滅びる運命だと知ったナウシカが、旧人類が復活する鍵となるものを巨神兵とともに破壊し、その反撃で瀕死となった巨神を看取り、その後の行方は定かではない、という終わり方をしているのです。

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ナウシカは、争いも汚染もない、完全平和な世界を作ろうとする旧人類の考えには賛同できませんでした。蟲や腐海に自ら寄り添う姿からも、生も死も、清浄も汚染も、自然すべてを平等に受け入れようとする考えが見て取れますね。

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今では原作も映画も大ヒットとなった『風の谷のナウシカ』ですが、当時、宮崎駿監督は映画のみを作ろうとしていました。現代では、原作なしのオリジナルアニメは珍しくないですが、当時は前例がないということもあり、原作なしで映画を作りたいという宮崎駿監督の願いは却下されてしまうことに。実は、『風の谷のナウシカ』が制作された当時は、まだスタジオジブリは設立されたおらず、宮崎駿監督がやりたいものを自由に行えるわけではなかったのです。

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そのため宮崎駿監督は、映画制作のために、雑誌「アニメージュ」にてオリジナル漫画『風の谷のナウシカ』を連載を決意。そして、ある程度ストーリーが掲載されると、その連載中に映画制作に踏み切ったのです。それが現在も人気と評価を高めているのですから、本当にすごいですよね。

『風の谷のナウシカ』は、公開当時から評判もよく、日本アニメ大賞などの受賞や、映像ソフトの売り上げ1位など当時から人気を集めていました。ただ、興行収入は、時代もあってか今のような満員御礼大ヒットというわけにもいかず、その後販売された映像ソフトで大きな売上をあげた形になりましたね。今は懐かしいVHS時代から、最新のBlu-rayまで、時代とともに新しいソフトが登場するとその度に1位を取り、その衰えない評判がよくわかります。

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映画としての評判は、当時も今もとても良いですが、原作が完結している現在では、映画より原作を評価する声も非常に多くなっています。映画も映画として評判ですが、『風の谷のナウシカ』という作品自体をきちんと楽しむのであれば、やはりすべてが描かれている漫画のほうが評判は良いよう。

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原作を知っていると、より映画が楽しめる『風の谷のナウシカ』。豪華版はなかなかなお値段がしますが、全7巻の漫画であれば、ワイド版ながら単行本ほどの値段で買うことができるので、『風の谷のナウシカ』が好きなら是非読んでみたいですね。

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サムネイル画像は下記より引用しました。
出典: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/71kQGfNvCrL._SL1000_.jpg