『鬼滅の刃』とは
『鬼滅の刃』とは、吾峠呼世晴先生原作の少年漫画です。家族を鬼に殺され、唯一生き残った妹も人喰い鬼にさせられてしまった少年・竈門炭治郎を主人公に、人喰い鬼でありながら人を食べることのない妹・竈門禰豆子との絆や、我妻善逸や嘴平伊之助など同期メンバーとの絆、鬼殺隊員としての成長、鬼との戦闘を描いた物語になります。
アニメ化されて以降爆発的に人気となった本作は、漫画の売り切れが続出し、入荷されても購入制限されるほどの売れ行きとなりました。コラボグッズも早々に売り切れてしまうなど、まさに大ヒット作といえる作品になりましたね。すでに舞台化もされており、加速度的に人気となった漫画でもあります。
【鬼滅の刃】鬼殺隊について【階級】
鬼殺隊とは、人喰い鬼を生み出す鬼の親玉・鬼舞辻󠄀無惨をはじめ、鬼たちの幹部である十二鬼月や、それ以下の人々を襲う鬼たちを討伐する政府非公認の組織のことです。政府に認められていない、というのがポイントになるかもしれませんね。代々鬼殺隊という人もいれば、家族を鬼に殺された、家族を鬼にされた人々など、これまで鬼の存在を知らなかったような人も多く所属しています。
鬼殺隊を率いているのは、かつて一族から鬼舞辻󠄀無惨を生み出してしまった産屋敷一族の長です。一族から鬼を出してしまったせいで、産屋敷の人間は呪われ代々長く生きることができません。物語中盤まで鬼殺隊を率いていた97代目当主の産屋敷耀哉は、その呪いのせいで顔の半分が爛れ、目も見えない状態でした。
【鬼滅の刃】階級とは【階級】
階級とは、当主以外の鬼殺隊員に平等に割り振られるもので、家柄に関わらずはじめは一番位の低い癸から始まります。
位が高い順に「甲(きのえ)」「乙(きのと)」「丙(ひのえ)」「丁(ひのと)」「戊(つちのえ)」「己(つちのと)」「庚(かのえ)」「辛(かのと)」「壬(みずのえ)」「癸(みずのと)」となります。
これは十干と言われるもので、カレンダーなどにも記されているものですね。それぞれ五行の「木」「火」「土」「金」「水」に当てはまり、例えば「甲」「乙」であれば「木」に、「丙」「丁」なら「火」なります。ひらがなで考えるとわかりやすいかもしれませんね。「陰陽五行」と言われるように、物事には陽と隠があるとされていますが、昔は陽が兄、隠が弟と考えられ、それぞれ陽のものは「兄(え)」、隠のものは「 弟(と)」が付けられて呼ばれるようになりました。
わかりやすい覚え方はありませんが、この五行というものを「木」「火」「土」「金」「水」の順に覚えれば、それぞれに「え」と「と」を順番で付ければいいので、覚えやすいかもしれません。漢字に関しては、見て覚える以外にないですが、「甲乙(こうおつ)」「丙丁(へいてい)」「戊己(ぼき)」「庚辛(こうしん)」「壬癸(じんき)」というセットで考えると、それぞれ覚えられるかもしれませんね。
【鬼滅の刃】主人公とその同期の階級は?【階級】
竈門炭治郎
炭治郎の現在の階級は「丙」になります。入隊してからまだ一年経っていないということを考えると、だいぶ早い昇級と言えますね。早期に無惨に会ったこと、柱たちと知り合えたことが理由だと考えられます。
我妻善逸
善逸の現在の階級は炭治郎と同じ「丙」になります。怖がりで、なかなか任務に行きたがらない善逸ですが、炭治郎たちと行動することで自然と強い敵に立ち向かうことになり、自然と階級が上がったようですね。
嘴平伊之助
伊之助の現在の階級も炭治郎たちと同じ「丙」です。伊之助の早い昇級の理由も善逸と同じでしょう。伊之助は強い相手と戦うことが好きなので、炭治郎たちに出会ってなくても昇級は早かったかもしれませんね。
栗花落カナヲ
カナヲの現在の階級は「丁」になります。当初の実力としては炭治郎たちよりカナヲのほうが格上でしたが、炭治郎たちのように頻繁に十二鬼月に遭遇したりしてるわけではないので、炭治郎たちに比べて下の階級にいるのだと考えらます。
不死川玄弥
玄弥の現在の階級はカナヲと同じ「丁」です。玄弥は呼吸を使えないので、炭治郎たちより下の階級にいることはおかしなことではありませんが、むしろ呼吸を使えないのに「丁」までのぼり詰めたことを考えると相当の実力があることがわかりますね。
【鬼滅の刃】柱とは【階級】
柱とは、「十二鬼月を倒す」もしくは「鬼を五十体倒す」ことでなれる、鬼殺隊最高位の存在です。死亡や引退で柱に空きが出た場合は、甲の隊士から選ばれますが、条件をクリアしていなければ柱になることはできず、空席のままとなります。無惨との全面戦争が起きた時点では「音柱」「炎柱」が空席で柱の席に2つ空きがありましたが、それが埋められることはありませんでした。
逆を言えば、「十二鬼月を倒す」「鬼を五十体倒す」のいずれかをクリアすれば、甲以外の隊士でも柱になれる可能性は十分あります。
ちなみに柱には上限があり、一度に存在できる柱は9名のみ。これは「柱」という漢字が9画だからだそうです。これが作者の遊び心なのか、作中世界での本当の設定なのかはわかりませんが、規定枠があると考えただけで特別感がありますよね。
【鬼滅の刃】今まで登場した柱の種類【階級】
今まで登場したのは「水柱」「蛇柱」「花柱」「蟲柱」「炎柱」「恋柱」「岩柱」「風柱」「霞柱」「鳴柱」「音柱」の11種類です。炭治郎が鬼殺隊に入隊した時点でいたのは、「水柱」「蛇柱」「蟲柱」「炎柱」「恋柱」「岩柱」「風柱」「霞柱」「音柱」の9名ですね。
柱の名前はそれぞれ使う呼吸に由来しており、「水柱」なら「水の呼吸」、「炎柱」なら「炎の呼吸」の使い手という風になります。基本の呼吸は「水」「炎」「岩」「風」「雷」の5つで、始まりの呼吸である「日の呼吸」以外の呼吸はすべてどれかの派生です。
【鬼滅の刃】水柱について【階級】
現在の水柱は、最初に炭治郎と禰豆子に出会った冨岡義勇です。水の呼吸は初心者がやりやすい呼吸法なため使う者が多く、また基本の呼吸のひとつであるため、どの時代にも柱として存在していたそう。義勇の同期であり、那田蜘蛛山編で炭治郎たちと知り合った隊士の村田も水の呼吸の使い手ですね。
義勇と炭治郎に水の呼吸を教えた鱗滝左近次も元水柱になります。隊士になるため子どもたちを育てる育手は、元柱や元隊士が担うことが多いようですね。ただ、同じ水柱といえど、オリジナルに編み出した技などもあるため、全員がまったく同じ技を使うというわけではありません。
【鬼滅の刃】炎柱について【階級】
炎柱とは、水柱と同様どの時代にも存在した柱で、その歴史も古いです。ただ、現在炎柱の席は空席となっており、炭治郎が鬼殺隊に入隊した当初は煉獄杏寿郎という人物が炎柱を務めていました。彼の家は代々炎の呼吸を使う一族で、彼の父・槇寿郎も元炎柱でした。杏寿郎の弟・千寿郎が剣士になれないことで「炎柱の継承は絶たれた」と言っていることから、煉獄家は代々炎柱を輩出してきた名家だと思われます。
他に炎の呼吸の使い手がいないのかどうかはわかりませんが、千寿郎の言葉から察するにおそらく他に受け継いだ人はいないのでしょう。ただ、杏寿郎を失ったことや炭治郎から言われた言葉で、無気力だった槇寿郎が気力を取り戻したので、彼が今後弟子をとれば、新たな炎柱が生まれる可能性は十分にありますよね。
【鬼滅の刃】音柱について【階級】
音柱は、雷の呼吸から派生した音の呼吸を使う宇髄天元がなったものです。天元は左目と左腕を失ったことで柱を引退したため、現在は存在しないものですね。また、彼が今後弟子などを取らない場合は一代限りとなる可能性もあるのでしょう。雷の呼吸の使い手が、音の呼吸の使い手に変化していった場合はその限りでもありませんが。
ただ、音の呼吸は派手好きな彼らしい派手な技が多いので、やはり音の呼吸を会得するには天元に教えてもらうほうが確実でしょう。今後の鬼殺隊がどうなるのかはわかりませんが、音柱という存在は今後続いていかないかもしれませんね。
【鬼滅の刃】霞柱について【階級】
霞柱は、風の呼吸から派生した霞の呼吸を使う時透無一郎がなったものです。始まりの呼吸の使い手と同時期に存在した剣士が霞の呼吸を知っていたことから、霞の呼吸の使い手は以前にも存在し、霞柱もいたのではないかと思われます。無一郎が誰から霞の呼吸を教わったのかはわかりませんが、おそらく育手がいたのでしょう。
最終決戦となる「無限城編」で、無惨の次に強い鬼だと思われる上弦の壱・黒死牟と激突した無一郎は、この戦いで命を落とすことになってしまいます。炎柱・音柱に続き空席となってしまいましたね。霞の呼吸は浸透しているようなので、新たに霞柱が生まれる可能性は高いですが、天才と言われた彼ほどの使い手はもう誕生しないかもしれません。
【鬼滅の刃】蟲柱について【階級】
蟲柱は、水の呼吸から派生した花の呼吸を、さらに派生させた胡蝶しのぶがなったものです。他の呼吸が「壱ノ型」「弐ノ型」と「数字+型」というネーミングをとっているのに対し、蟲柱の使う蟲の呼吸は「蝶ノ舞」「蜻蛉ノ舞」という風に「蟲の名前+舞」というネーミング方法をとっています。
しのぶも無限城編にて命を落としており、蟲柱は空席、今後出てくるかもわからなくなりましたね。しのぶはカナヲを継子にしていますが、カナヲが使うのは花の呼吸で蟲の呼吸ではありません。また、蟲の呼吸は力の弱いしのぶだからこそ編み出せた技だとも言えるので、今後蟲柱が誕生する可能性は限りなく低いかもしれませんね。
【鬼滅の刃】恋柱について【階級】
恋柱は、恋の呼吸というオリジナルの呼吸法を編み出した甘露寺蜜璃がなったものです。蜜璃はもともと杏寿郎の継子でしたが、オリジナリティが溢れすぎたため、恋の呼吸という独自のジャンルを生み出しました。一応、基礎は炎の呼吸になりますが、薄い刀をはじめ炎の面影はほとんどないですね。
恋の呼吸については、おそらく蜜璃のみ使うことが可能で、教えられても会得できるものはいないと考えられます。そのため、蜜璃が柱を引退した場合、新たに恋柱が生まれることはないでしょう。炎の呼吸を教わっても、恋の呼吸になることはまずないと考えられます。
【鬼滅の刃】岩柱について【階級】
岩柱は、岩の呼吸の使い手である悲鳴嶼行冥がなったものです。岩の呼吸の使い手は現在行冥のみで、他の呼吸と違い派生したものも登場していないため、柱の中では少々影が薄い気もしますが、背も高く筋骨隆々な行冥にぴったりの階級ですよね。
行冥は呼吸の使えない玄弥を弟子として手元においていましたが、他に継子もいないため、彼の後継というものは誕生しないと思われます。ただ、岩の呼吸は基本の呼吸のひとつなので、他にも呼吸の使い手は多くいるでしょう。今後行冥が岩柱を引退しても、岩柱が誕生する可能性は大いにありますね。
【鬼滅の刃】風柱について【階級】
風柱は、基本の呼吸のひとつである風の呼吸を使う不死川実弥がなったものです。風柱も、実弥が引退したとしてもまた新たに誕生する可能性が高いものですね。ただ、現在の風柱である実弥が他の隊士からひどく恐れられていることを考えると、実弥のあとの風柱になろうと考える人はあまり多くないようにも感じます。
実弥は鬼を酔わせるほどの希少な血の持ち主で、自身の血をわざと流させ鬼を酩酊させていました。おそらくこの自傷にも近い戦い方が、風の呼吸と相性が良かったことも考えられるので、実弥ほどの力を持った風柱が次生まれるかどうかは少々わかりませんね。
【鬼滅の刃】蛇柱について【階級】
蛇柱は、水の呼吸から派生した蛇の呼吸を使う伊黒小芭内がなったものです。他に蛇の呼吸の使い手がいるのかどうかはわかりませんが、水の呼吸から正式に派生したもののため、おそらく小芭内以外でも使おうとも思えば使うことができ、小芭内が引退したあとも蛇柱が生まれる可能性はあるでしょう。
ただ、小芭内の家がもともと蛇のような鬼に支配されていたこと、小芭内の弱視の目を蛇の鏑丸が補っていたことなど、彼自身相当蛇に対する因縁があることを考えると、小芭内以上に蛇柱に相応しい人物は存在せず、こちらも小芭内一代で終わってしまう可能性が考えられますね。
【鬼滅の刃】炭治郎たちが柱になる可能性【階級】
炭治郎たちが柱になる可能性ですが、無惨を倒したら鬼殺隊は必要なくなるので、おそらく柱になることはないでしょう。ただ、もし仮に無惨討伐後も鬼殺隊が残るとなると、十分可能性は出てきます。現状、柱の空席は4つで、亡くなってしまった玄弥以外の同期4人は、十二鬼月を倒していることから、空席となった柱に昇級する可能性はとても高いですよね。
炭治郎はヒノカミ神楽使うことからおそらく「日柱」、善逸は雷の呼吸を使うので「鳴柱」、伊之助はオリジナルの獣の呼吸を使うのでおそらく「獣柱」、カナヲは花の呼吸を使うので「花柱」となるでしょう。
『鬼滅の刃』の階級についてまとめ
『鬼滅の刃』の階級制度はわりとわかりやすく「実力主義」で、階級の名前さえ覚えてしまえばその仕組みも簡単に覚えられると思います。すでに本誌は終盤に差し掛かってきていますが、物語は終結を迎えるのか、鬼殺隊はどうなのか、今後の展開が楽しみですね。