『鬼滅の刃』とは
『鬼滅の刃』とは、週刊少年ジャンプにて連載されている大人気少年漫画です。ニュース番組で特集が組まれるなど、普段漫画やアニメに触れない人々にもその名が知られている人気作で、単行本には購入制限がつくほど。物語はすでに終盤に差し掛かっており、ジャンプ発売日である月曜には、日付が変わった瞬間から、電子版を購入しているファンによる呟きがTwitterでされるなど、その注目度と人気の高さがうかがえますね。
主人公は竈門炭治郎という少年で、早くに亡くなった父の代わりとして家族を支えていましたが、ある日人喰い鬼に家族を殺され、唯一生き残った妹・竈門禰豆子も人喰い鬼に変えられてしまいます。人喰い鬼の存在、人喰い鬼を生み出せる鬼の親玉・鬼舞辻無惨の存在、そして、そんな鬼と無惨を倒すべく動く組織・鬼殺隊の存在を知った炭治郎は、家族の仇を討つため、禰豆子を人間に戻すため、鬼殺隊の剣士となることを決めたのです。
【鬼滅の刃】胡蝶しのぶについて
名前:胡蝶しのぶ(こちょう しのぶ)
階級:蟲柱(むしばしら)
使用呼吸法:蟲の呼吸
趣味:怪談話
好きなもの:生姜の佃煮
鬼を滅殺するために存在する鬼殺隊のなかで、幹部的立ち位置にある「柱」と呼ばれる存在のうちのひとりです。鬼を倒すためには、日輪刀と呼ばれる特別な刀と、特殊な呼吸法が必要なのですが、しのぶは蟲の呼吸という独自の呼吸の使い手で、その呼吸を使っていることから「蟲柱」と呼ばれています。
両親を鬼に殺され、実姉とともに鬼殺隊に入隊しました。その後は、自分たちと同じように鬼に家族を殺された子どものや、親のいない子どもたちを引き取り「蝶屋敷」と呼ばれる自分たちの屋敷で面倒を見るように。最愛の実姉が鬼に殺されてから柱に就任し、姉を殺した鬼を滅することを強く心に誓います。
【鬼滅の刃】胡蝶しのぶは童磨戦で死亡
しのぶが死亡した戦いは、最終決戦となる無限城編での上弦の弐・童磨との戦いでした。この童磨というのは、しのぶの姉・カナエを殺した鬼でもあり、しのぶの宿敵になります。しのぶにして見れば、待ちに待った戦い、ということになりますね。ただ、上弦の弐というのは、無惨を除いた全鬼のなかで2番目に強いという意味で、もともと筋力のないしのぶは劣勢を強いられます。
鬼というのは、呼吸を使いながら日輪刀で頸を斬り落とさなせればいけないのですが、しのぶは鬼の頸を斬るために刀を振り切る筋力がなく、その代わりに鬼を殺す薬を調合することに成功した、一風変わった剣士でした。筋力がないとはいえ、柱にのぼり詰めただけのことはあり、決して弱いというわけではありません。そんなしのぶを、たいした怪我を負うことなく殺してしまったというだけで、童磨の強さがわかりますね。
【鬼滅の刃】胡蝶しのぶが死亡したときの詳細
無限城に取り込まれた鬼殺隊員は、それぞれ鬼を滅するべく動きます。そのなかでしのぶが最初にたどり着いたのが童磨が控えている部屋でした。瀕死の姉から鬼の特徴を聞いていたしのぶは、童磨が姉を殺した鬼だとすぐに気付き、姉の仇を討つため童磨と抗戦します。頸を斬り落す筋力はないものの、突く筋力は非常に強く、そのスピードは童磨も驚くほどでした。毒を打ち込まれ膝をついた童磨を見た際は、しのぶでも十分勝てるのでは、と思いましたよね。
ただ、童磨はやはり鬼の中でも実力が高く、しのぶの調合した毒を次々体内で分解してしまいます。しのぶ自身、それは想定していたことですが、やはり頸を斬り落とせれば勝てた可能性もあることを考えると、その筋力のなさが悔やまれますよね。童磨に「小さいから頸を斬れない」と言われた際、しのぶも自分の体の小ささに改めて絶望しました。
そんなしのぶの心を再び奮い立たせたのが、亡きカナエです。すでに亡くなったキャラクターが意思を持ってピンチのキャラクターを救うのは本作の特徴でもありますが、カナエとしのぶのシーンはまさに、といった感じでしたね。普段はとてもおっとりと優しいカナエが、鎖骨も肺も肋も斬られ呼吸さえままならないしのぶに対し「立ちなさい」と言い放つシーンは、元柱としての彼女の信念が感じられ、グッとくるものがありますよね。
カナエの叱咤激励により、再び立ち上がることができたしのぶ。最後の力を振り絞り、童磨も追えないほどのスピードで近付き、見事ひと突き食らわせます。しかし、すぐに毒は分解され、頸を狙ったものの斬り落とせず、抵抗する余力のないしのぶはそのまま骨を折られ童磨に吸収されてしまいました。
【鬼滅の刃】胡蝶しのぶは最初から死亡することを視野に入れていた
しのぶはそもそも、童磨と戦ったときのために、鬼を殺せる藤の毒を自ら摂取していました。カナエから童磨が必ず殺した女性を喰うという情報を得ていたしのぶは、自分が喰われることを前提として一年以上毒を摂取し続けたのです。毒は血液内のみでなく、内臓や爪の先まで巡っている状態で、鬼にとっての致死量の700倍ほどの毒が体に蓄積されていました。
しのぶは、まずは自分を童磨に取り込ませ、毒で弱ったところを、継子であるカナヲに斬ってもらおうと計画していました。鬼殺隊は生きて次会える保証がない、という過酷な現場ではありますが、だからと言って全員が死ぬつもりというわけではありません。当然、生き抜くことを前提にしています。そんななか、いつも優しく微笑んでいる顔の裏で、長い年月をかけて自らの体を冒し、来たるべきときのためにずっと死ぬ覚悟をしていたと考えると、その想いの強さに胸が熱くなりますね。
【鬼滅の刃】胡蝶しのぶは死亡してもかっこよかった
しのぶが毒を摂取していたことは、童磨戦の終盤で明かされ、そこでもしのぶの覚悟の強さが感じられてかっこいいのですが、さらにそのあと、しのぶの毒に蝕まれ、カナヲと伊之助によって頸を斬られた童磨が死んだあとの描写で、首だけになった童磨をしのぶが待ち構えていたシーンが登場します。
死んでから成仏するまでに精神世界なような部分にいる描写があるのも本作の特徴ではありますが、しのぶも童磨の死を見届けるまで成仏せずに待っていました。死してなお童磨の死を願い続け、実際同じ領域まで落ちてきたら最後に「とっととくたばれ糞野郎」と言い放つのはなかなかかっこいい場面ですよね。
【鬼滅の刃】胡蝶しのぶが死亡して残ったもの
しのぶを失ったことは、継子のカナヲや、しのぶにしょっちゅうお世話になっていた伊之助にとってとてもショックな出来事ではありましたが、だからこそ、2人は余計に仲間や人の愛情の大切さを理解したのではないでしょうか。猪に育てられた伊之助は仲間意識や人に優しくする心というものをあまり理解できず、カナヲは感情自体が死んでしまっていました。
伊之助もカナヲも炭治郎たちと出会ったことで、人の心、感情というものを理解し、取り戻して生きましたが、このしのぶの死というものを目の当たりにすることで、さらに「仲間の大切さ」「人の情」というものを理解したのではないでしょうか。本作の世界では精神力の強さがすべての強さの根幹にあるため、泣くことでしか消化できない「悲しみ」を理解した2人は、さらに仲間というものを意識するようになり、その意識の強さが精神力の強さにつながっていくのではないかと考えられます。
【鬼滅の刃】胡蝶しのぶは死亡したことでさらに魅力的なキャラに
しのぶは、その可愛らしい見た目や、笑いながら鬼を殺す姿の恐ろしさからもともと人気の高いキャラクターではありましたが、自らの命を投げ打ってでも仇を討つという強い覚悟、そして有言実行するその能力と精神力、死亡してもなお挫けない心など、死亡したことでよりその生き様のかっこよさが際立ったように思います。
もちろん、死んで欲しくはありませんでしたが、しのぶというキャラクターは死んだことでその魅力のすべてが明らかになる存在だったのではないでしょうか。童磨が死後の世界でしのぶに対し心惹かれたように、死してなお決してブレないその姿は、死の悲しみよりも、鬼殺隊の柱のとしてのかっこよさが勝ったように思います。
【鬼滅の刃】胡蝶しのぶが死亡したときの皆の反応は?
しのぶさんの死にはめちゃくちゃショックを受けたけど、作品?作者?自体が彼女の生き方を肯定も否定もしないかんじが好きだし、読んでて救われるかんじがする
— 虹(こう) (@5soyo5) February 24, 2020
しのぶさん死んだことのショック大き過ぎて泣いたわ。鬼滅の刃ってばそんな簡単に重要人物死んでしまうの😭😭😭
— 補聴器 (@siorj__) March 16, 2020
こちとらドラゴンボールで育ってきた人間だから死んだ人間もドラゴンボールで生き返られるっていう希望を持っていたのに…現実世界はそんなに甘くない。
鬼滅みんなしぬのやっぱめっちゃショック受けるんだけどしのぶさんだけはうおおおお!!!ってなったんだよな。いやだってしのぶさんの生き様格好良かったじゃないですか…カナエさんのようになりきることは出来なかったけどしのぶさんの怒りも優しさも全部全部彼女自身のものだったんですよ
— 蓮根 (@homrhn) April 20, 2020
やはり、しのぶの死を悲しむ反応が多いですね。ただ、死してなおブレないその姿にはかっこいいという反応を見せた方もいた様子。もちろん、これまで死亡したキャラクターもそれぞれの信念に基づいた行動をして死亡してはいるのですが、やはりどこか物悲しさのほうが勝ってしまい、悲しむ反応がより多かったです。
一方で、しのぶに関しては、死亡しあとに彼女の思惑が明かされたことで「そうだったのか」という納得した反応もあり、また、最後死亡したこと自体に後悔はないことがみて取れたので、悲しさよりは「お疲れ様」という反応を見せた方もいました。
胡蝶しのぶの最後と死亡したときの詳細についてまとめ
童磨戦はしのぶのかっこよさが最大限に出ているシーンで、しのぶファンにとっては必見の場面になります。ファンからも反応もただ悲しいというだけではなく、感銘を受けたようなものも多いため、かっこいいしのぶを見たい方は是非童磨戦を読んでみてはいかがでしょうか。