炊飯器の電気代① 基本の計算方法
◆家電の電気代を計算してみましょう!
電気代は、「電力量(kWh)×契約している電力会社の1kWhあたりの電気料金(円)」で求めることができます。電気料金の単価はご自宅の電気を契約している電力会社や契約内容によって変わるので、一度契約内容を確認してみてくださいね!
◆電力量の計算方法
電力量は、「消費電力(W)×時間(h)」で求めることができます。「炊飯時」と「保温時」で消費電力量は変わります。また、この消費電力は炊飯器によって違ってきます。
炊飯器の電気代② 炊飯時
電力量(kWh)ごとの基準単価を約25円と仮定して、大体の炊飯時にかかる電気代を調べたところ、1回あたり約3.3円~約4円程度でした。炊飯器の種類(IHタイプやマイコンタイプ等)によっても電気代が変わるので、後程詳しくお伝えします。
炊飯器の電気代③ 保温時
保温時の電気代も同じく、電力量(kWh)ごとの基準単価を約25円と仮定して調べたところ、保温1時間あたりの電気代が約0.37円~約0.47円程度でした。こちらも炊飯器の種類のよって電気代が変わってきます。
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炊飯器の電気代④ 種類別比較
先程、炊飯時・保温時の大体の電気代をお伝えしましたが、節約に向いている炊飯器の種類はどういったタイプなのでしょうか。3合炊きを標準サイズとして、種類別にまとめてみました。
◆マイコン炊飯ジャーの電気代
引用: https://www.tiger.jp/product/upload/main/jbh_g1.jpg
マイコン炊飯ジャーは、ヒーターが釜の底部分のみにあるタイプで、その熱を釜に伝えてご飯を炊きます。小容量の3合炊きの製品等に多くみられ、金額が比較的安いです。
炊飯時にかかる電気代:約4円
保温1時間あたりの電気代:約0.47円
◆IH炊飯ジャーの電気代
引用: https://www.tiger.jp/product/upload/main/jpc_a1.jpg
最近の機種はIH炊飯器または圧力IH炊飯器が主流となってきています。IH炊飯器は、電磁の働きで内釜全体が発熱するため、全体にむらなく直接熱を伝えることができるのが特徴。また、マイコンタイプよりも高火力です。価格は幅広く、基本的にマイコン炊飯器より高めです。
炊飯時にかかる電気代:約3.6円
保温1時間あたりの電気代:約0.39円
炊飯器の電気代⑤ サイズ別比較
先程は炊飯器のタイプ別に電気代をみてみましたが、サイズ(合数)別でも金額を調べてみました。(※タイガー魔法瓶製で比較、基準単価は25円と仮定しています)
◆3合炊き
引用: https://www.tiger.jp/product/upload/main/jai_r.jpg
炊飯時にかかる電気代:約2.3円
保温1時間あたりの電気代:約0.35円
◆5.5合炊き
引用: https://www.tiger.jp/product/upload/main/jpe_b.jpg
炊飯時にかかる電気代:約4.5円
保温1時間あたりの電気代:約0.37円
◆8合炊き
引用: https://www.tiger.jp/product/upload/main/jkx_v2k.jpg
炊飯時にかかる電気代:約5.1円
保温1時間あたりの電気代:約0.48円
炊飯器の大きさが大きくなるほど、炊飯時・保温時ともに電気代が高くなっているのが分かります。
電気代節約のコツ① 保温をつけっぱなしにしない
炊飯器の電気代は毎日使用するものなので、意外と馬鹿にできません。まずはついつけっぱなしにしがちな保温時の電気代を節約してみましょう。
◆保温OFFで節約
保温は長時間置いてしまうことが多く、いつの間にか電気代が積み重なっているケースが多いです。できれば、炊き終わったらすぐに保温を消すのがオススメ。ちなみに1日6時間×30日保温を使った場合、保温だけの電気代は約66.6円です。(5.5合炊きの場合)
◆保温のデメリット
保温時のデメリットですが、電気代がかさんでしまうのはもちろんとして、ご飯が黄ばんでしまったり、固くなってしまうなどのデメリットがあります。
電気代節約のコツ② 炊飯器で炊くのは1日1回に
炊飯時の節約のコツは、なんといっても「炊く回数を減らす」です。炊飯器の電気代は炊くご飯の量を変えても、大して変わりません。電気代を節約するのであれば、沢山炊くことを意識して、1日1回に炊飯回数を抑えましょう。
ちなみに朝、昼、晩と炊飯を行っているご家庭の場合、1度の炊飯にまとめるだけでひと月で約200円程度の節約になります。
電気代節約のコツ③ エコ炊きモードを活用しよう
メーカーや機種によって、エコ炊き機能がついているもの、ついていないものがあります。利用した場合、炊飯時の電気代が1回あたり0.5~1円程度変わってくるものもあります。もしご自宅の炊飯器にエコ炊きモードがついていたら、是非活用してみてくださいね。
電気代節約のコツ④ 炊飯器の待機電力を削ろう
家電の電気代節約の基本といえば、「待機電力の節約」。炊飯器の待機電力は、月で大体10円~20円程度。細かい部分にはなりますが、その他家電と併せて待機電力の削減を行っていくだけでも積み重なると大きな金額になっていきますよ。
電気代節約のコツ④ 冷凍を活用して、節約上手になろう!
◆ごはんの保存は保温だけじゃない!
保温を早く切る方が電気代が節約できる…という話をお伝えしましたが、やっぱり温かいご飯が食べたいですよね。炊き立ての時に食べきれず、余ってしまったご飯は1食分ずつ小分けにして冷凍庫にしまい、食べる時に必要な分だけレンジで温めるのがオススメです。
ちなみに炊いてからあまり時間を置かずに食べるのであれば、常温保存してから電子レンジで温めるのもOKです。冷蔵庫保存はご飯がパサパサになりやすいので、常温保存と冷凍保存を使い分けると良いですよ。
◆冷凍保存のメリット
冷凍保存は、品質をあまり落とさず長期保存できるのが大きなメリットです。冷凍の場合、最大1ヶ月程度の保存が可能ですが、できれば1週間以内など早めの方がより一層美味しくお召し上がり頂けます。
◆保温より冷凍保存をお勧めする理由
先程、保温のデメリットのところでも簡単にご説明しましたが、保温の場合はご飯が傷むのが早いです。炊飯器の説明書では一般的に24時間まで保温OKと書いてあるものが多いですが、保温で食べる場合はできるだけ早く食べ終わるようにしましょう。
長く保温しすぎると、カビが生えてしまったり、粘り気や変な臭いが出てきてしまうケースがあります。その場合には、無理して食べずに廃棄しましょう。やはり廃棄が一番もったいないので、できるだけ早めに冷凍保存をすることをオススメします。
電気代節約のコツ⑤ 保温vs電子レンジ
先程より冷凍保存をお奨めしてきましたが、保温をつけっぱなしにする場合と電子レンジで温める場合、どちらが電気代を節約できるのでしょうか。それぞれの電気代を比べてみました。
◆保温し続ける場合の電気代
保温1時間あたりの電気代が約0.37円~約0.47円程度なので、例えば12時間保温をつけっぱなしにした場合には約4.4円~約5.6円程度の電気代がかかってきます。
◆電子レンジで温める場合の電気代
引用: https://panasonic.jp/range/ne_bs604/images/main-image.jpg
電子レンジでご飯を温める場合ですが、冷凍されている状態から温める場合でも電気代は1回あたり約1円程度です。常温の状態から温める場合は時間も短くなるので、電気代はより安くなります。
◆保温と電子レンジ、どっちがお得?
2時間以上保温をつけっぱなしにする場合であれば、保温を早く切っておいて電子レンジで温めを行う方が電気代を節約することができます。先程の12時間での計算の場合は約4円程度の節約になるので、30日続けると月で約120円、年間にすると約1,440円の節約となります。まさに「塵も積もれば山となる」ですね!
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まとめ 炊飯器でもしっかり節約!
冷暖房器具や照明などは普段から節約している方が多いかと思いますが、炊飯器の節約事情は意外とご存知でない方が多かったのではないでしょうか。
・炊飯の回数を減らす
・保温をつけっぱなしにしない
・待機電力を減らす
上記3点を守れば、炊飯器でも電気代の節約が可能です。是非ご自宅で実践してみてくださいね。