眠気覚ましにもリラックスにも
疲れた時の眠気覚ましにも、ゆっくりリラックスしたいときにも飲みたくなるのがコーヒー。でも、苦手な方も多いですよね。実はコーヒーにはたくさんの飲み方があるんです。お気に入りを探してみませんか?
味わいの変化が楽しみ!コーヒーの飲み方1【エスプレッソ】
エスプレッソはイタリア生まれのコーヒー。極細挽きにしたエスプレッソコーヒー豆を、エスプレッソマシンで圧力をかけ、お湯をコーヒーの粉の中に瞬間的に通して抽出したものです。ごく短時間で抽出するため、コーヒーの雑味や酸味を出さず、その美味しさだけが引き出された、濃厚な味と深いコクを味わえるコーヒーです。
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味わいの変化が楽しみ!コーヒーの飲み方2【アメリカンコーヒー】
アメリカン・コーヒーとは、浅く焙煎したコーヒー豆で入れたコーヒーのことですが、最近では「濃度が薄い」という意味でも使われるようになってきました。焙煎度が低い「シナモンロースト(浅煎り)」や「ミディアムロースト(やや浅めの中煎り)」の豆を使って、多めのお湯でいれるのが特徴です。味は、浅煎り豆を使用しているので、苦味よりも酸味が強くなるのが特徴です。
また、エスプレッソ・コーヒーに湯を注いで作る「アメリカ―ノ」というコーヒーもあります。エスプレッソをお湯で割ることにより、うま味が凝縮し、後味もスッキリと飲みやすいコーヒーです。
味わいの変化が楽しみ!コーヒーの飲み方3【カフェオレ】
カフェオレ(カフェ・オ・レ)はフランスで好まれるコーヒーの飲み方です。濃く淹れたコーヒーと熱い牛乳同量を、カップに同時に注いだもので、取っ手のない「カフェオレボウル」で飲むのが特徴です。これには、フランスで朝、眠気を覚ますために濃いコーヒーを飲みたいけれど、空腹時に濃いコーヒーを飲むと胃に刺激が強い為、牛乳で和らげ飲みやすくした、という背景があります。
引用: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/41/Cafe_au_lait_bowls.jpeg
味わいの変化が楽しみ!コーヒーの飲み方4【ウィンナ・コーヒー】
ウィンナ・コーヒーはオーストリア発祥のコーヒーの飲み方です。日本では、コーヒーの上にホイップクリームを浮かべたものを「ウィンナ・コーヒー」といいますが、実際にウィーンので日常的に飲まれているのは、エスプレッソに温かいミルクを加えたものの上にミルクの泡を載せたものです。
ホットでもアイスでも飲まれ、シナモンやココアパウダーがトッピングされていることもあります。コーヒーの苦みが苦手な方でも比較的飲みやすいコーヒーです。
味わいの変化が楽しみ!コーヒーの飲み方5【フレーバーコーヒー】
フレーバーコーヒーとはコーヒーが本来持っているものとは別の香りをつけたコーヒーのことをいいます。有名なものに、バニラ、チョコレート、オレンジ、シナモン、アーモンドなどがあります。あくまでも香りをつけただけなので、チョコレートフレーバーのコーヒーを飲んでもチョコレートの味がするわけではありません。
コーヒーにフレーバーを付けるタイミングは、コーヒー豆を挽くタイミングでフレーバーをつける方法、焙煎する段階でフレーバーを噴霧する方法、抽出した後のタイミングでフレーバーをつける方法があります。抽出した後でフレーバーエッセンスを足す方法なら、家庭でもお好みの香りを楽しむことができます。
味わいの変化が楽しみ!コーヒーの飲み方6【カフェラテ】
カフェラテ(カフェ・ラッテ)は、エスプレッソとミルクを混ぜたイタリア発祥の飲み物です。カフェオレとの違いは、エスプレッソを使うものがカフェラテ、ドリップコーヒーを使うものがカフェオレだと言われていますが、イタリアやフランスでは厳密に区別されていないようです。
味わいの変化が楽しみ!コーヒーの飲み方7【カフェ・マキアート】
カフェ・マキアートとはエスプレッソコーヒーにフォームドミルク(蒸気などで泡立てた牛乳)を注いだもののことです。「マキアート」とは、イタリア語で「染みのついた」と言う意味で、エスプレッソに注いだミルクの跡が染みの様に見えることから名づけられました。その名の通りミルクの「染み」で、エスプレッソの上に模様やイラストを描いた「ラテアート」も人気です。
味わいの変化が楽しみ!コーヒーの飲み方8【カフェモカ】
カフェモカは、エスプレッソコーヒーにチョコレートシロップ、スキムミルクを混ぜたものです。チョコレートとミルクの代わりにココアを使うこともあり、砂糖やミルクを入れなくても甘いため、コーヒーの苦手な方にも飲みやすいコーヒーです。
味わいの変化が楽しみ!コーヒーの飲み方9【アフォガート】
アフォガートはアイスクリームやジェラートにエスプレッソをかけて食べるスタイルのイタリアのデザートです。かける飲み物はエスプレッソ意外にもコーヒーや紅茶のこともあります。あくまでも主役はアイスクリームなので、かけるエスプレッソは少量にします。
味わいの変化が楽しみ!コーヒーの飲み方10【カプチーノ】
カプチーノはコーヒーカップに注いだエスプレッソに、クリーム状に泡立てた牛乳を加えたものです。カフェオレや、カフェラッテとの違いはスチームミルク(蒸気で温められたミルク)とフォームミルク(蒸気で泡立てられたミルク)を使いうことです。カプチーノの泡の表面にココアパウダーなどで模様やイラストを描いた「デザインカプチーノ」と呼ばれるもの人気です。
リラックスタイムに最適なコーヒーは?
コーヒーの香りにはリラックス効果があると言われています。その理由はコーヒーの香りを嗅いだ際に、脳からα波が出るためです。α波は心身ともにリラックスしているときに出る脳波で、音楽療法などにも取り入れられています。特にリラックス効果が高かったのは、豆の種類だとグアテマラやブルーマウンテン、焙煎具合は深煎りのコーヒー豆がより効果的でした。
また、ある程度苦みのあるコーヒーもリラックスに効果的です。コーヒーは、苦味が速やかに抜ける「キレのよさ」が美味しさのポイントです。この苦味(ストレス)が、素早く消えるという爽快さが「カタルシス効果(心の浄化作用)」になり、幸福感と癒しが得られ、リラックス効果につながるといわれているのです。
眠気覚ましに最適なコーヒーは?
コーヒーにはカフェインという眠気を覚まし、脳を覚醒させる成分が多く含まれています。カフェインには、「ノルアドレナリン」という体を興奮した状態にさせる、神経伝達物質の生成を促す覚醒作用があります。この覚醒作用によって眠気が覚まされ、疲れを感じにくくさせてくれるのです。
より眠気を覚ますには、浅煎りのコーヒーがおすすめです。というのも、コーヒー豆のカフェインは加熱処理されることで失われてしまうのです。そのため、豆を焙煎する時間が長い深煎りのコーヒーより、熱をあまり加えていない浅煎りコーヒーの方が、カフェインが失われにくく、眠気覚ましに効果があるのです。
ちなみに、コーヒーを飲んでカフェインの効果が脳と体に出始めるのは、コーヒーを飲んでから20分~30分後ぐらいだと言われています。そして、もう一つ眠気に効果的と言われているのが食後の20分~30分の昼寝です。その食後の昼寝の前にあらかじめコーヒーを飲んでおくと、ちょうど起きなければいけないころにコーヒーのカフェインの効果が発揮され、すっきり起きられます。
いろんな飲み方でコーヒーを楽しもう!
一口にコーヒーといっても、飲み方や味わいはさまざま。コーヒーが大好きな方もちょっと苦手な方も、自分だけのお気に入りコーヒーの飲み方を見つけてみてくださいね。