■オレガノオイルとは一体どんなもの?
日本ではまだ認知度の低いオレガノオイルですが、オレガノとはヨーロッパの地中海地方で野生になるスパイスです。 海外ではスパイスの一つとして、お料理に使われています。特に香りの強いハーブであるため、お肉料理に用いられたり、トマトやチーズとも相性が良いので、イタリア料理やメキシコ料理で使われることが多いです。
古代ギリシャにおいてオレガノオイルは、傷や虫刺され、呼吸器系疾患を癒やすのを助けるのに用いられました。また、オレガノオイルが特定の真菌と寄生虫に有毒であると考えられており、カンジダ症を患う人々の助けになるかもしれないと期待されています。前述の通り様々な使い方ができるオレガノオイルですが、一体どのような成分で作られているのか、薬効や効能についてはどのようなものなのか、詳しくご紹介していきます。
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■オレガノとは
オレガノという植物はヨーロッパの地中海地方を原産とするシソ科の多年草で、別名を「ワイルド・マジョラム」「オリガナム」「ハナハッカ(花薄荷)」なと呼ばれています。
ハナハッカ属の中では最も認知度の高い種類で、精油の成分の一つにカルバクロールという化合物があり、樟脳に似た特有の香りを発します。植物そのものよりも発する香りをオレガノと呼ぶことが多いです。 耐寒性の多年生草木の灌木でハッカ(シソ科)属)の葉と花から抽出されます。この草木は高さが90 cm ほどに育ち、濃い緑色の葉は長さが2~3 cm あります。
夏から秋にかけて、白〜赤紫の花を咲かせ園芸用としても好まれています。 やや乾燥した地域での生育が適しているようです。
■オレガノオイルの薬効は?
■オレガノオイルの薬効①体への効果
オレガノは天然の抗生剤と言われており、成分としてフェノール類(主にカルバクロール)が含まれており抗殺菌、抗ウィルス・抗真菌作用が強いです。
効能として風邪や、インフルエンザウィルス、食中毒などの感染症に対して有効であるとされています。 そのほかに痰切り作用や気管支炎、肺炎や喘息などの呼吸器の不調に対しても効果が高いと言われています。 また、食べたものの消化を助け、食中毒や消化器系の潰瘍や解毒にも効能があるとされていて、 その他にもリウマチや関節炎、筋肉痛などの痛みを和らげるといった鎮痛作用の効果も期待されています。
■オレガノオイルの薬効②心への効果
オレガノの持つ独特なスパイシーな香りが、弱った神経を刺激し、心を落ち着かせ活力を戻してくれるという効果があります。また、集中力を高め、刺激的な香りのおかげ、無気力状態やなんだかやる気が出ないなどといった、精神的な疲れを癒すのにも有効とされています。
心が落ち込んでいたり、ストレスが溜まってネガティブな思考から抜け出せないとき、オレガノを使えば気持ちがキリッとリフレッシュし、柔軟な思考を手に入れることができるでしょう。
■オレガノオイルの薬効③肌への効果
オレガノオイルは、強い抗酸化的性質を持っております。 実際にオレガノは抗酸化ハーブのトップ10に入るほどの、抗酸化力があると証明されています。 しかし、成分の中にフェノール類(カルバクロール50%〜70%)が多く含まれている為、皮膚への刺激が心配されるので使い方としては、使用濃度は1%以下にすることとされています。効能としては、抗菌、抗真菌作用によるニキビや吹き出物などの赤い炎症や水虫に対しての効果が期待できます。
また抗酸化作用による、アンチエイジングにも期待がされています。 オレガノには「ビタミンC」と「ビタミンE」の含有率がズバ抜けており、アンチエイジングや細胞の老化を遅らせるといった効果が大きいと言われているのです。 但し、いずれの場合も使い方に対して十分な注意が必要です。炎症を起こしている部位は特に敏感ですので、使用濃度の厳守と・パッチテストを行ってから利用するようにしましょう。
■オレガノオイルの薬効④寄生虫への効果
オレガノオイルは寄生虫の除去(パラサイトクレンズ)としても効果があります。 よく、海外旅行に行って寄生虫を持って帰ってきてしまったという話を聞いた事があると思いますが、 実は近年寄生虫というのはもっと身近な存在であるようです。温暖化が進み、日本へも様々な影響が出始めています。 例えば、カタツムリやナメクジに寄生する広東住血線虫というものですが、カタツムリやナメクジの通った跡の粘液に存在するようです。
野菜などきちんと洗っていなかったりすれば、食べて口から侵入し、体内に生息するというのです。このような例から、梅雨の時期に子どもたちが、アジサイの葉にカタツムリがいて捕まえる光景をよく見ます。万が一に備えて、カタツムリを触ったあとは、きちんと手洗いすることは大切なことであると感じます。因みに、もし体内に寄生虫がいるのであれば、4月はパラサイトクレンズを行うのに1番適した時期のようです。なぜなら、暖かくなり始めた時期というのは寄生虫たちも卵を産む時期でもあります。増殖する前に撃退するのが良案です。
■オレガノオイルの使い方は様々!それぞれをご紹介!
■オレガノオイルの使い方①食べる
オレガノオイルはそのまま飲むことが可能です。但し、味が美味しくない上に食べたり、皮膚に塗るとピリッと辛いため、あまり感じないよう様子を見ながら、使うことをオススメします。辛さは薬効の一つなのかもしれませんが、刺激が強すぎるのはあまりよくありません。精油であればそのまま飲むのは難しいので、使い方としてはオリーブオイルなど他のものと合わせて、薄めたものを食用として使用するのが一般的です。
■オレガノオイルの使い方②塗る
オレガノオイルは直接患部へ塗ることが可能です。水虫やカンジタ、ヘルペスなどででお悩みの時は、患部へ直接塗り、薬効成分を直に吸収することで効能が現れるでしょう。その他の効能として、虫刺されや歯茎が痛い時には直接塗ることで鎮静効果を発揮します。
■オレガノオイルの使い方③うがい
オレガノオイルを風邪予防として飲んだり、口臭予防としてうがいに使うのであれば薄めたものを使用すると良いでしょう。コップにお水を入れオイルを2〜3滴入れ、その水で数回うがいをするのが良いでしょう。風邪や様々なウィルスに対して早く治したい時は、舌下に1滴直接垂らしてください。オレガノオイルは効能が強力ですので、決して飲むことはしないでください。
■オレガノオイルの使い方④サプリメント
オレガノオイルは、オイルを直接摂取する方法もありますが、苦手な方はサプリメントで摂取するのが良いでしょう。サプリメントだと、無味無臭の上、手軽に使えるので以外とオススメかもしれません。サプリメントを摂取する場合は成分を確かめてから、正しく服用してください。
■まとめ
以上、オレガノオイルについてお伝えしましたがいかがでしたか?欧米ではオレガノオイルは広く使われていますが、まだ日本では馴染みがありません。しかし、オレガノオイルについて、多くの化学的な研究が存在します。オレガノオイルの効能は、いくつかの抗生物質より副作用がなく優れている事が証明されているためオレガノオイルは次世代の万能薬であると考えても良いかもしれません。そして、強力な抗菌作用や抗酸化作用のあるオレガノオイル。上手に使って、いつまでも若々しく健やかな体を保ちましょう。