髪の伸びる速さが知りたい
ロングヘアを目指しているけどどのくらいかかるのか、髪を切りすぎたから早く髪が伸びてほしい、など髪の伸びる速さを知りたいことってありますよね。
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髪の伸びるメカニズム
髪の伸びる速さを知る前に、まずは髪の伸びるメカニズムについて知っておきましょう。
髪の伸びるメカニズム
引用: http://iikami.net/image-moukon.gif
髪は、毛根部分の一番下にある毛母細胞が増殖を繰り返すことによって伸びています。毛根部分にあるたまねぎ状の毛球と呼ばれる部分が、毛母細胞が毛乳頭から栄養補給を受けて細胞分裂を繰り返して、頭皮上に髪を押し出します。
毛乳頭は、血液から送られる栄養分を毛母細胞に与えるだけでなく、必要な形に変えて補給していると考えられます。それにより、増殖した毛母細胞は、上へと押し上げられながら水分をなくして角化し、髪になっていきます。
髪の伸びる速さは1ヶ月でどのくらい?
髪の伸びる速さは1ヶ月でどのくらいなのでしょうか。
1ヶ月で1cm~1.5cm
髪の伸びる速さは、1日で約0.3~0.4mmといわれています。1ヶ月にすると、約1cm~1.5cmしか伸びません。
髪の伸びる速さには違いがある
髪の伸びる速さは、1ヶ月で約1cm~1.5cmですが、性別や習慣、季節などさまざまな条件によって違いがあります。一説によれば、1年間でプラスマイナス10%の差が生じるそうです。
髪の伸びる速さの違いについて調べました。
髪の伸びる速さの違い①性別による違い
髪の伸びる速さは、性別により違いがあります。
女性の方が髪が伸びるのは速い
同じ環境下にいたとしても、女性の方が髪が伸びるのが速く、男性は女性に比べると遅いといわれています。これは女性ホルモンが関係しています。
女性ホルモンと髪の関係
女性ホルモンは、プロゲステロンとエストロゲンの2種類のホルモンがあり、エストロゲンというホルモンが髪の成長に関係しています。
エストロゲンが活発だと、ヘアサイクルが長くなり、丈夫な髪になるといわれています。またプロゲステロンには、髪の寿命を延ばす役割があり、髪の成長に関係しています。
髪の伸びる速さの違い②年齢による違い
髪の伸びる速さは、年齢によっても違いがあります。
若い人の方が髪が伸びるのが速い
年齢が高い人よりも、若い人の方が髪が伸びるのが速いといわれています。これは、年齢を重ねると髪へ行きわたる栄養が減ってくるので、髪の成長が遅いことが関係しています。
年齢を重ねることで白髪が増えていくのは、髪に栄養が行きわたらなくなるのが原因の一つです。
髪の伸びる速さの違い③生活習慣による違い
髪の伸びる速さは、生活習慣によっても違いが生まれます。
①タバコを吸わない方が髪が伸びるのが速い
喫煙すると、タバコに含まれるニコチンの成分によって血管が収縮し、頭皮への栄養が届きにくくなります。それにより、髪の成長を遅らせてしまいます。
そのため、タバコを習慣的に吸う人より吸わない人の方が髪の伸びるのは速くなります。
②ストレスがない方が髪が伸びるのが速い
ストレスがたまると、交感神経に影響が及び、毛細血管が収縮してしまいます。毛細血管が収縮すると血行不良が起こって、頭皮に栄養が贈られにくくなってしまい、髪の成長を遅らせてしまうのです。
そのため、ストレスのない生活を送っている人の方が髪の伸びるのは速くなります。
③質の良い睡眠をとると髪が伸びるのが速い
質の良い睡眠は成長ホルモンの分泌を促す効果があります。成長ホルモンの働きにより髪の生成力が高まるため、質の良い睡眠をとることで髪の伸びるのが速くなります。
特に、美のゴールデンタイムと呼ばれている22時~2時までの間は睡眠をとることが大切です。この時間に習慣的に睡眠をとれている人は髪の成長が速い傾向です。
④運動をする方が髪が伸びるのが速い
運動することで、血行が良くなり頭皮に栄養が届きやすくなり髪の成長を促します。また運動することによって、ストレスの発散にもつながることも影響します。
髪の伸びる速さの違い④食生活による違い
髪の伸びる速さは、食生活でも違いがあります。
髪に良い栄養を摂っているかどうか
食生活において、髪に良い栄養を摂っているかどうかで髪の伸び方は違います。たんぱく質、亜鉛、ビタミンなど髪に良いとされる栄養素を含んだ食事が髪の成長を促進するのです。
髪に良い栄養素 たんぱく質・亜鉛・ビタミン
【たんぱく質】髪の主成分はケラチンと呼ばれるたんぱく質です。たんぱく質は髪の生成や成長に必要不可欠です。たんぱく質を多く含む食材は、マグロ・肉類・豆乳などです。
【亜鉛】亜鉛は、体内で分解されたアミノ酸を、髪の原料となるたんぱく質ケラチンに再合成する時に必要となる成分です。亜鉛を多く含む食材は、牡蠣・煮干し・豚レバーなどです。
【ビタミン】ビタミンは、他の栄養素がうまく働くためのつなぎ役です。皮膚の代謝を促したり、細胞分裂のサイクルを正常にする働きがあり、髪や頭皮の健康を促進します。ビタミンを多く含む食材は、果物類・野菜類などです。
砂糖を摂りすぎると髪が伸びるのが遅い
砂糖を多く摂取すると体の糖化を招きます。糖化とは体内のたんぱく質と結びつき細胞を劣化させてしまうことです。髪はたんぱく質が主成分であるため、髪の成長を妨げます。また糖分の摂りすぎによって血糖値が高くなることも影響しています。血糖値が高くなると血液がドロドロになり、髪に栄養が行きわたらずに髪の成長を妨げます。
油分を摂りすぎると髪が伸びるのが遅い
油分の多い食事は、脂質の摂り過ぎとなり頭皮の皮脂の分泌量を増やしてしまいます。頭皮の皮脂の分泌量が増えると、毛穴詰まりを起こし、頭皮の健康を損ない、髪の成長を妨げます。
髪の伸びる速さの違い⑤ヘアケアによる違い
髪の伸びる速さは、きちんと頭皮を労わったヘアケアをしているかどうかで違いが出ることがあります。
①シャンプー・トリートメント
シャンプーやトリートメントの仕方によっても、髪の伸びる速さに違いが出ることがあります。きちんとしたシャンプー・トリートメントの仕方をして、頭皮の毛穴詰まりなどがなく健康な髪の人は髪の成長も早くなります。
②ブロー
髪を洗った後に、乾かさずにそのままにしていると髪に雑菌が繁殖したり、乾燥したりして頭皮の健康を損なってしまいます。そのため髪の成長を妨げてしまうのです。
③頭皮マッサージ
日ごろから頭皮マッサージをして、頭皮のケアをしている人は髪の伸びが速くなります。頭皮マッサージによって頭皮が柔らかくなることで、髪の成長を促すのです。
髪の伸びる速さの違い⑥部位による違い
髪の伸びる速さは、部位によっても違いがあります。
トップや前髪は伸びるのが遅い
前髪は伸びるのが速いと感じる人が多いかもしれませんが、実は前髪は伸びるのが遅い部位です。前髪が伸びるのが速いと感じるのは、比較的目に入りやすい部位であることが考えられます。
トップや前髪は伸びるのが遅く、後頭部や側頭部は伸びるのが速いといわれています。
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まとめ 髪の伸びる速さの違いには様々な要因がある
髪の伸びる速さは1ヶ月で約1~1.5cmしか伸びないことがわかりました。ただ、髪の伸びる速さは様々な要因によって違いが出るようです。性別や年齢、生活習慣などで髪の伸びる速さは違ってきます。髪の健康や成長のために、髪の伸びる速さや、様々な要因による違いを知っておくことが大切です。