ビールの注ぎ方のマナー
3月~4月は、歓送迎会など仕事絡みの飲み会が増える時期ですね。気の合う仲間内での飲み会では気にする事のないお酒の席でのマナーですが、上司や先輩がいるとなると話は別です。
ただでさえ気を使う事が多い場なのにお酌の仕方にまで気を使わなければ身が持ちません。
「とりあえずビール」と言う人が多いように、お酒の席で欠かせない飲み物を言えばビールですが、普段から飲まない人にはもちろん、いつもビールを注文している人にさえ意外と知られていない注ぎ方のマナー。
瓶ビールからの注ぎ方はもちろん、ピッチャーやサーバーからの注ぎ方も知っていればどんなシチュエーションにも対応できます。
知っているのと知らないのとでは大違い。基本的なビールの注ぎ方のマナーや泡だらけにしない美味しい入れ方を勉強しておいて堂々と飲み会に臨みましょう。
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ビールの注ぎ方のマナー:美味しいビールとは
ビールの注ぎ方のマナーを知る前に、そもそも美味しいビールとはどういうものなのでしょう。自分がビールを飲まないと言う人はもちろん、いつも飲んでいると言う人でも普段はあまり気にする事がありませんよね。ビール好きの上司や先輩に喜んでもらえる美味しいビールとはどういうものなのかを知っておきましょう。
・泡との比率は3:7
見るからに泡だらけで飲めるところがないようなビールはいかにも美味しくなさそうですが、そもそもあの泡っているの?と疑問に感じる人もいるのではないでしょうか。
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実は泡にはビールの香りの発散や酸化、炭酸が抜けるのを防ぐと言う働きがあるのです。見た目がいかにも「泡だらけ」にならずにビールの美味しさも守ってくれる黄金比率は3:7だと言われています。
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・ビールを美味しくするのは三度注ぎ
ビールをさらに美味しくする「三度注ぎ」のやり方を紹介します。
1、ビールを高い位置方勢いよく注いで泡をたて、泡がグラスの半分ほどに収まるのを待ってからそっと二度目を注ぎます。
2、グラスから少しはみ出すくらいにまで注いでまた泡がグラスすれすれまで収まるのを待ちます。
3、最後にグラスから少しはみ出すくらいに三度目を注ぎます。
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通常の飲み会ではここまで時間をかけて注ぐ事はないかと思いますが、このやり方を知っていると美味しいビールとはどうゆうものなのかがわかりやすくなるので見た目が美味しそうなビールを注ぎやすくなるのではないでしょうか。
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ビールの注ぎ方のマナー:瓶ビールの場合
次は実際にビールを注ぐときに注意する事を順番に見ていきましょう。大人数での飲み会の席などに用意されるビールと言えば瓶ビールがほとんどでしょう。まずは基本的な瓶ビールをグラスに注ぐ方法です。
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・持ち方
まずは持ち方です。大前提として「両手で持つ」と言う事があげられます。シチュエーションによって「両手では注ぎにくい」と言う場合でも、瓶を持っていない方の手は瓶の底に添えるように置くのが基本です。間違っても「片手で注ぐ」なんて事のないようにしましょう。
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向きは、ビールの銘柄が見えるようにラベルを上に向けます。添える方の手でラベルを隠してしまう事がないように注意しながら持ちます。指は揃えておいた方が注ぎ方がキレイに見えます。
・注ぎ方
ビールをグラスに注ぐ際にグラスの縁に瓶の口をつけてしまうのはマナー違反です。とは言え、高い所から勢いよくビールを注ぐと泡だらけの美味しくなさそうなビールになってしまいます。
始めは少し離した位置からグラスの2/3くらいの位置まで勢いよく注いで泡立ちくらいを確認し、様子を見ながら瓶の位置と角度を調整してみる事で泡だらけにしてしまう事を防げます。
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ビールの注ぎ方のマナー:お酌を受ける場合
場合によっては上司や先輩からお返しに注いでもらう場合もありますが、相手からのお酌を受け入れる場合にもマナーが必要です。こちらも大前提として両手は必ず使うようにします。
本来はグラスを傾けるのはマナー違反だとされていますので片方の手でグラスを持ち、もう片方の手でグラスの底を支えるように真っすぐに持つようにしますが、相手の方が注ぎにくそうだと感じたら自然な角度で傾けていくのも相手への心遣いです。
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ビールの注ぎ方のマナー:グラスが空にならないようにする
人数が少ない飲み会や取引先相手を接待する場面などでは特に注意したいのが「相手のグラスを空にさせない」と言う事です。
次に何を飲むか予測ができないと言う時でも乾杯を瓶ビールでするのなら、テーブルに常に新しいビール瓶が1~2本はおいておる状態がキープできるように目を光らせておきましょう。相手のグラスが空になった時につぎ足すビールもないと言う気まずい空気を回避できます。
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ビールの注ぎ方のマナー:つぎ足す時は?
上司や先輩のグラスのビールが少なくなってきたからと言って気を使って勝手につぎ足してしまうのは良くないマナーです。
ビールは飲みほしてから次を注ぐ方が美味しく飲む事ができますし、相手がビール以外のものにしようと考えている場合もあります。「ビールお注ぎしましょうか?」の一言をかけてから注ぐのがマナーです。
また、相手から勧められた場合には、グラスのビールを飲みほしてから差し出すようにするのもマナーです。もちろん、お酒が弱いのに無理して飲む必要はありませんので「あまり強くありませんのでゆっくり楽しみます」とはっきりと断る事も必要ですが、場をしらけさせないように口をつける素振りくらいはしておく事も相手への気遣いだと言えるでしょう。
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ビールの注ぎ方のマナー:缶ビールの場合
普段の飲み会ではあまり見かけませんが、シチュエーションによっては上司や先輩などと缶ビールでお酌をする場面もあるかも知れません。
缶ビールの場合も、基本的なマナーは瓶ビールの時と同じです。
瓶ビールとの違いで注意する点と言えば、缶ビールの方が形状上ゆっくりと注ぐと缶の口からビールがこぼれやすくなってしまうと言う事です。また、瓶ビールに比べて炭酸が強めに作られていますので、その点でも勢いよく注いで泡の量を調整する事で口当たりの良い美味しいビールを注ぐ事ができます。
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ビールの注ぎ方のマナー:ピッチャーの場合
上司や先輩を交えた飲み会でもカジュアルな居酒屋などではピッチャーでビールを頼む場合も想定できますが、ビールが満杯まで入ったピッチャーは多少扱い慣れている人でもこぼしてしまったり泡だらけになってしまったりと注ぐのが難しいです。そんなピッチャーからビールを注ぐ場合には、とにかく「キレイに」注ぐ事に気をつけましょう。
ビールが満杯まで入ったピッチャーは重くて持ち上げるだけでも大変です。無理をしてこぼしてしまってはマナー以前の問題ですので、ピッチャーを机に固定したまま傾けて注ぐようにしましょう。
この時、ピッチャーと机の間におしぼりをひいてから傾けると上手く滑り止めの効果を果たしてくれて注ぎやすくなります。
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ビールの注ぎ方のマナー:サーバーの場合
飲み会と言うよりは社内のレクリエーションなどですが、屋外でのバーベキューやビアガーデンなどでビールサーバーを利用する事があるかも知れません。サーバーが準備されている場所でのビールの美味しい注ぎ方やマナーも知っておきましょう。
グラスをななめにした状態でサーバーのレバーを手前に引くとビールが出てきます。ゆっくりとグラスを起こしてビールを注いでいき、7から8割ほど入れたところで今度はレバーを奥に押して泡を足します。
サーバーからビールを注ぐ時、グラスの口をサーバーに付けるようにして注いでいる姿を見かける事がありますが、これはやめましょう。
こうゆう場面ではグラスを使い回しの場合も多いですし、飲み口を何かに触れさせると言う行為自体がマナー違反です。
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まとめ:マナーとは相手への気遣いと思いやり
ビールの注ぎ方のマナーと言うと難しそうな感じがしますが一つ一つを見てみると、「両手でお酌をする」「銘柄を相手に分かりやすくする」「飲み口に何も触れさせないようにする」「泡だらけでない美味しいビールを注ぐ」「相手のグラスに気を配る」など、相手にその場を気持ち良く過ごしてもらうための心遣いだと言う事がわかります。
相手が上司や先輩・取引先の相手だと言う事に関わらずに使えるビールの美味しい注ぎ方やマナー。ぜひ、次の飲み会で実践してみて下さい。