栄養ドリンクを飲むタイミングと注意点
そもそも、栄養ドリンクと一口にいっても、その中身の成分はさまざまです。一般的な成分は、①ビタミン、②アルコール、③アミノ酸(タウリン)、④カフェイン、⑤生薬、⑥ミネラルです。一般的なタイミングとしては、食前食後、寝る前が効果があると言われています。
他の成分としては、食物繊維や乳酸菌、オリゴ糖などが栄養ドリンクに含まれています。栄養ドリンクで重視すべき成分はビタミンです。主に、ビタミンB群が代表的成分で、疲労回復には最適な成分です。体内のビタミンB群が欠けると、疲労はもちろん、食欲不振や肌荒れなどのトラブルが体に起こりがちになります。そこで栄養ドリンクを飲めば、不足している分を補えます。
ビタミンにつづき、アミノ酸も栄養素において素晴らしい働きをしてくれます。特にタウリンは血圧の低下や肝臓を元気にする効果を持ちます。また、体内の細胞が正常に機能するのにも役立ちます。生薬は、動物性生薬と植物性生薬の二種類があります。配合されている成分によって、医薬品の指定を受けているものもあります。高価な場合があり、滋養強壮のための生薬が主成分です。
カフェインやアルコールは、中枢神経を刺激する成分で、脳を覚醒させたり興奮させたりします。体を目覚めさせるのには適しています。
栄養ドリンクの注意点①:過剰な摂取は避ける
栄養ドリンクは、あくまでも体の疲労快復を助ける一要素です。特に飲みすぎに注意すべきなのは、カフェイン飲料です。現実に過剰摂取のために命を落とした事例もあるので、薬のように常飲するのは避けましょう。また、多種類の栄養ドリンクを一緒に飲むことも控えてください。構成成分が重なる場合があり、栄養素によっては体に逆効果をもたらします。
栄養ドリンクの注意点②:栄養ドリンクの飲み合わせはしない
現在、何かしら服薬している場合は栄養ドリンクの飲み合わせはしないでください。主に飲み合わせを避けるべき薬種は、①風邪薬や喘息の薬×カフェイン、②睡眠薬や糖尿病治療薬×アルコール系ドリンクなどです。飲み合わせで想定される症状は、頭痛や血糖異常などです。栄養ドリンク中のカフェインなどが薬の配合成分と連結して、本来の効果を阻害してしまうためです。
目的別栄養ドリンクのタイミング:風邪
風邪を引いたときは、体が弱っている証拠なので、まずはたっぷり休養することが大切です。栄養ドリンクを飲むタイミングは、寝る前がおすすめです。
風邪を引いたら、一番の薬は睡眠だと思います。寝る前に栄養ドリンクを飲めば、快眠とともに高い効果を期待できますよ。
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風邪は寝る前のタイミングが〇
翌日早く活動しなければならない場合は、快眠したいですよね。寝る前に栄養ドリンクを飲む利点は、疲労回復に効果的な栄養素を補給して、それが就寝中に全身の修復に役立てられます。かつ免疫力も高まるのです。
また、寝る前以外に、もう一つのケースとして仕事を休めない方は、出勤して職場でつらくなる前、起床直後や通勤途中のタイミングに飲むといいでしょう。午前中から夕暮れ時までには、栄養ドリンクの効果が発揮されるはずですので、万一退勤後や職務中に眠くなることもありません。
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風邪のタイミングで効果のある栄養ドリンク
風邪に効果的な栄養ドリンクは、①ノンアルコール、②ノンカフェイン、③ビタミンB群が成分のドリンクです。ノンアルコールは、肝臓への負担を軽減する効果があります。ノンカフェインは、カフェイン成分のドリンクだと寝る前に飲んで、覚醒作用で寝付けないためです。ビタミンB群は、たんぱく質や糖質などをエネルギーに変換し、補給には欠かせません。
ノンアルコールは、寝る前の肝臓への負担を軽減するのに効果的です。効果的ではありますが、成分の中では積極的に摂取しなくても問題ありません。ノンカフェインに関しては、風邪薬との併用を想定しています。風邪薬にはカフェインが含まれている場合があり、カフェインの摂取量をおさえるために飲用します。
なお、カフェイン系栄養ドリンクは、脳が目覚めるので快眠(風邪)用に寝る前に飲用するのは避けましょう。また、候補にあがってはいませんが、生薬を配合した栄養ドリンクもあります。ただし、こちらも風邪薬との飲み合わせにはご注意ください。ノンカフェインや生薬に関しては、併用を想定してまとめていますが、栄養ドリンクを飲む際は医師や薬剤師に相談することをおすすめします。
目的別栄養ドリンクのタイミング:徹夜
明日までに仕上げなければいけない発表資料や、片づけなければいけない仕事がある場合、徹夜することがあるでしょう。徹夜するときに栄養ドリンクを飲むタイミングは、徹夜する可能性がある前の時間帯です。
徹夜したいときにはこのタイミングで栄養ドリンクを飲もう!
徹夜で栄養ドリンクを飲むタイミングは、就寝しないと決めた時間帯より30分~1時間前が効果的です。睡魔が襲うタイミングや眠気が強くなる瞬間をきちんと見計らって、栄養ドリンクを飲むことが大切です。
カフェインの投入で、糖分や血糖値が上がって覚醒した気分になります。ですが、インスリンが分泌されて睡魔に襲われやすいので注意してください。
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徹夜のタイミングで効果的な栄養ドリンク
徹夜や眠気覚ましに効果的な栄養ドリンクは、ずばりカフェイン系ドリンクです。よく作業中にコーヒーを飲まれる方がいますが、カフェインには覚醒作用があるので、摂取量とタイミングに注意すれば活用できます。
炭酸系ドリンクも効果があり、飲み口が爽やかでより眠気覚ましに効くでしょう。ただ、飲んだ後にお腹が膨れる感じがします。満腹感をおさえたい場合は50mlの栄養ドリンクがおすすめです。
カフェイン系ドリンクの注意点
引用: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51oIQTuUOxL._SX425_.jpg
カフェインを摂取するうえで、いくつか注意しておきたい点があります。①眠気覚ましとしての効能はありますが、中毒性があるので大量の飲用は危険です。②一般的に成人男性の標準摂取量は、1日400mgです。カフェイン含有の栄養ドリンクの目安として、100mg以上のカフェインだと強めの眠気覚ましになります。③カフェインは即効性がありませんので、実際に目が覚めるまで1時間ほど要します。
目的別栄養ドリンクのタイミング:運動時
通勤前の早朝や、就寝前にランニングなどの運動をされる方がいるでしょう。運動時に栄養ドリンクを飲む場合、運動効果を高めたいか、疲労の回復か二つの目的に絞れます。
栄養ドリンクのタイミングは運動前=運動効果の向上、運動後=疲労回復の二つ
運動時に効果的な栄養ドリンクのタイミングは、運動前です。これは、運動効果を高めたい場合のタイミングですが、単純に運動後に疲弊した肉体を癒したい場合は後がいいでしょう。
運動のタイミングで効果的な栄養ドリンク
運動時に効果的な栄養ドリンクは、運動前のタイミングであればカフェイン系ドリンクがおすすめです。軽度の運動ではなく、筋トレや本格的なトレーニングを実践したい方には、効果があるでしょう。ただし、カフェインのを飲用する際には容量を守って、飲みすぎに注意してください。
運動後に効果的な栄養ドリンクは、タウリンやビタミンB群系のドリンクがおすすめです。特に、BCAA(バリン・ロイシン・イソロイシンの略)は、アミノ酸の系統で吸収性が高く疲労回復にはもってこいの成分です。
目的に合わせたタイミングで栄養ドリンクを
目的別①風邪、②徹夜、③運動に効果的な栄養ドリンクのタイミングは、①寝る前、②徹夜前の30~1時間前、③運動前後です。③運動に関しては、栄養ドリンクにどんな効果を期待しているかでタイミングが異なります。栄養ドリンク自体の成分については、カフェインがポピュラーで効果も高いです。ですが、過剰摂取は危険ですのでしっかり容量を守って飲みましょう。