折り紙を使った七夕の笹飾りの作り方や笹の葉への飾り方と意味を解説
毎年7月に行われる伝統行事として七夕があり、その日が近くなるとお店でも飾りつけをしていたり関連商品がよく販売されているのを見たことがあると思います。
他にもショッピングモールなどでは小さい子供たちが書いた短冊などが大量に飾られている様子を見るのも通例です。そんな小さい子供から大人まで知ることになる七夕ですが、実際どのような行事なのでしょうか。
今回は七夕における笹飾りの作り方や意味、笹の葉への飾り方などを解説します。
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折り紙を使った七夕笹飾りの作り方!まず七夕とは
旧暦で7月7日の夜に行われる七夕を簡単に説明すると織姫と彦星という2人の男女が毎年七夕の日だけ再会することが許されるという伝説に基づいてできた星をまつる行事です。
この織姫と彦星は織姫の父親を通して知り合いやがて結婚、それまでは2人とも働き熱心だったのに対して結婚後は全然働かなくなり、2人は引き離されてしまいます。
ただし以前のようにしっかりと働くなら毎年1回だけは会っても良いと許されたのがこの七夕の伝説の基になっている話です。
優しく言うと
引用: https://www.instagram.com/p/Bh26XLjh9-y/?tagged=%E5%A4%A9%E3%81%AE%E5%B7%9D%E4%BC%9D%E8%AA%AC
七夕を優しく解説すると、七夕の日にお願いごとを書いた短冊(縦長の紙)を笹の葉に飾り付けすることでお願い事が叶う又は上達するといった意味が込められているイベントです。
このときの短冊の願い事は「〇〇が上手くなりますように」や「〇〇くんと結ばれますように」といった例が挙げられます。
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折り紙による七夕笹飾りの作り方!その意味は
七夕笹飾りの意味は1つに絞られないため一言で言えるものではありません。というのも七夕笹飾りには主に7種類が存在しており、それぞれに異なる意味があるからです。
この7種類の七夕笹飾りで共通しているのは、意味が違うもののそれぞれを折り紙で折って飾ることでそれぞれの意味の願いが叶うといったことです。
また7種類は全て作り方は違えど折り紙があれば折ることが出来るという点が共通しています。
一番有名な物で誰もが知っているのが短冊ですが、今回は7種類それぞれの意味や作り方を解説していきます。
折り紙による7種の七夕笹飾りの作り方と意味!「短冊」
誰もが知っている短冊は願い事が叶うという意味が込められた七夕笹飾りです。願い事として書くのは「何かを上達したい」といったものが一般的であり、「欲しい」とか「行きたい」といった欲望はあまり書くものではありません。
他にも健康や安全を願うのが通例となります。
短冊の作り方
短冊は折り紙を3つ折りにしたものを切り分け、穴を開けて紐を通すだけで完成するシンプルなものでした。
折り紙による7種の七夕笹飾りの作り方と意味!「紙衣(かみこ)」
紙を使って着物の形に折ったものが紙衣です。裁縫・手芸の上達や厄払い、服装に困らなくなるといった意味が込められています。
紙衣の折り方
1枚の折り紙と帯用の小さめの紙、ハサミや糊を使って作ります。
折り紙による7種の七夕笹飾りの作り方と意味!「投網(綱飾り)」
通年豊作豊漁を願う意味が込められている投網は他にも幸福をすくい上げるといった意味が込められたものです。
投網の折り方
折り紙とハサミがあれば簡単に出来ます。作り方も紙を折り込んでハサミで切り込みを入れていくシンプルなもので手間もかかりません。
折り紙による7種の七夕笹飾りの作り方と意味!「巾着」
引用: https://www.instagram.com/p/Bit2B5RH0I1/?tagged=%E5%B7%BE%E7%9D%80
巾着にはお金を貯める意味合いが込められています。この時飾るのは折り紙の巾着でもいいですが、本物のお財布を飾ることもあります。
巾着の作り方
中々作るのが大変そうです。
折り紙による7種の七夕笹飾りの作り方と意味!「屑籠」
物を粗末に扱わない、粗末にしないようにするための飾りです。ゴミが入れられるカゴのようなものを作ります。
屑籠の作り方
投網と似た作り方ですが、中にゴミを入れられる空間を作り飾れるように加工するため少しだけ手間のかかる印象でした。
折り紙による7種の七夕笹飾りの作り方と意味!「吹き流し」
織姫の織り糸を表しているようにも見える吹き流しは機織の上達を願うほか魔よけの意味合いを持っています。、
吹き流しの作り方
一見難しそうにも見えますが、シンプルに織り込んで切り込みを入れただけで完成します。
折り紙による7種の七夕笹飾りの作り方と意味!「千羽鶴」
病気の方や災害に遭った方のために折られることがある千羽鶴は七夕で飾る場合長寿祈願を意味するものになります。
千羽鶴の折り方
七夕笹飾りの飾り方を解説!
七夕笹飾りを飾る場合に必要な物は飾るものと笹の葉です。
1.笹の葉を用意しよう
飾り方として必要な笹の葉は七夕には必用不可欠な存在。大抵七夕に近い時期になればスーパーやホームセンターといった場所で販売されています。
このとき笹の葉には本物と模造品がありますが、どちらでも問題はありません。
本物の笹の葉の場合は虫がついたり葉っぱが散乱したりと片付けなどが微妙に大変になるので模造品のが優れる部分はあります。ですが本物を使いたいなら本物でいいでしょう。
2.飾る場所を決める
笹の葉を用意したらまずは飾る場所を決めてください。飾る場所に関して特に決まりはないですが、屋外なら屋外、屋内なら屋内でいいと思います。
このときの注意点は場所を決める前に飾らないことです。特に意味はないですが、先に飾ってから移動するとせっかくの飾り物が引っかかるなどして損壊する恐れがあります。
紙は丈夫ではないので安全を考えて飾る場所を先に決めたほうがいいということになります。
3.紙の飾り方を決める
折り紙の笹の葉に対する飾り方は飾れれば何でも大丈夫です。一般的には折り紙に穴を開けて紐や輪ゴムを通して笹の葉にかける、テープで貼り付ける、糊で貼り付けるなどがあります。
4.飾る
飾り方が決まれば後は紙を飾るだけです。頑張って作った七夕笹飾りや願いを込めた短冊を飾りつけしましょう。
屋外に飾るなら天気には注意
部屋なら問題ないですが、屋外で飾る時は天気に注意してください。特に注意するべきは風と雨です。風が強ければせっかくの飾りが吹き飛ばされる可能性があり、雨が降っていれば濡れて台無しになることもあります。
屋内なら問題ないですが、屋外で飾るなら特有の問題には目を見張っておきましょう。
七夕笹飾りを飾る期間
七夕笹飾りは基本的に7月6日から7月7日の夜に飾ります。ただし1日だけではもったいないということからもっと前から飾る人もおられます。
お店やイベントだと一か月前からイベントとして出されていることもあるのでそこまで期間は重要ではありません。ただ縁起ものなので7月7日の夜にはお片づけをするような感覚で飾るといいかもしれません。
七夕笹飾りの処分方法
引用: https://www.instagram.com/p/BilewCyF583/?tagged=%E7%AC%B9%E3%81%AE%E8%91%89
七夕笹飾りは昔なら川に流してしまうのが主流でしたが、現在は川を汚染するだけなのでそういった風習はありません。
そのため処分の仕方にはただ燃やすだけかお焚き上げをしてもらう、または普通に捨てるなどが考えられます。特に考えなければ捨てるだけ、一応考えるなら燃やして処分、こだわりがあるなら神社などでお焚き上げをしてもらうようにしましょう。
七夕笹飾りの行事を楽しもう
引用: https://www.instagram.com/p/Bid_yinjYNu/?tagged=%E7%AC%B9%E3%81%AE%E8%91%89
七夕笹飾りの意味や複数種類の折り紙による作り方、期間や処分方法と飾り方などを紹介させていただきました。毎年恒例の行事だからこそ正しい知識で楽しんでみてはいかがでしょうか。