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ボタニカルアートとは?歴史や有名アーティスト、描き方を徹底解説!

2024.02.22

ボタニカルアートとは写実的な植物画。ボタニカルアートの歴史は長く、多くの有名アーティストの作品はインテリアとしても魅力的です。ボタニカルアートとは何か、魅力を歴史や有名アーティストから紐解きます。また描き方を学びたい人向けに東京都内の教室やレッスン本も紹介!

  1. ボタニカルアートの知識~まずは歴史や有名アーティストを知ろう
  2. ボタニカルアートとは?その歴史を振り返る~そのはじまり
  3. ボタニカルアートとは?その歴史を振り返る~ヨーロッパでの広がり
  4. ボタニカルアートとは?その歴史を振り返る~世界への広がり
  5. ボタニカルアートとは?その歴史を振り返る~アーティストとパトロン
  6. ボタニカルアートとは?その歴史を振り返る~科学の発展による影響
  7. ボタニカルアートとは?その歴史を振り返る~フランスでの発展
  8. ボタニカルアートとは?その歴史を振り返る~イギリスでの発展
  9. ボタニカルアートとは?その歴史を振り返る~日本での発展
  10. インテリアにもおしゃれ!ボタニカルアート界の有名アーティストをご紹介~ルドゥテ
  11. インテリアにもおしゃれ!ボタニカルアート界の有名アーティストをご紹介~エーレト
  12. インテリアにもおしゃれ!ボタニカルアート界の有名アーティストをご紹介~フィッチ
  13. インテリアにもおしゃれ!ボタニカルアート界の有名アーティストをご紹介~スミス
  14. インテリアにもおしゃれ!ボタニカルアート界の有名アーティストをご紹介~ブラックウェル
  15. インテリアにもおしゃれ!ボタニカルアート界の有名アーティストをご紹介~関根雲停
  16. ボタニカルアートの描き方を学びたい!!~絵画教室のすすめ<東京編>
  17. ボタニカルアートの描き方を学びたい!!~通信教育のすすめ
  18. ボタニカルアートの描き方を学びたい!!~レッスン本のすすめ
  19. ボタニカルアートで豊かな心を…
引用: http://www.arch-img.co.jp/wp-content/themes/temp01_05/images/under/page_12_02.png
ボタニカルアートとは、背景や花瓶などを描かず、植物だけを描く絵です。そのはじまりは何だったのか、そしてどんなアーティストたちがこの世界を切り開いていったのでしょうか。まずはボタニカルアートの歴史から振り返ってみましょう。

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引用: https://rr.img.naver.jp/mig?src=http%3A%2F%2Flivedoor.blogimg.jp%2Fcordthree_cosmorama%2Fimgs%2Fb%2Fb%2Fbb6a07d1.jpg&twidth=1000&theight=0&qlt=80&res_format=jpg&op=r
ボタニカル(botanical)とは、「植物の」という意味です。ファッションの世界でも、ボタニカルファッションと呼ばれる、植物をデザインした服を目にするようになりました。そして、アートの世界でも、ボタニカルアートの人気が高まり、インテリアにも重宝されていますね。
引用: https://www.karakusamon.com/2016k/20160807k/s-n-SCAN0007.jpg
このボタニカルアート、もともとは古代エジプトや中国で、薬草を見分けるための図譜が起源といわれています。近代医学が発達する以前は、、薬イコール植物。薬物の研究には、植物をちゃんと見分ける必要がありました。そこで役立ったのが、細密で詳細な植物図です。
引用: https://sumau.com/2016/wp-content/uploads/sites/3/2016/02/64.jpg
15世紀になると、活字印刷の発明により、書物がヨーロッパ中に広がるようになります。植物図についても、ルネサンス期に見られる、自然をありのままにみつめようとする精神の高まりにより、どんどん細密度を増していきました。このころには、研究としてだけでなく、純粋に美術の主題としても、植物が描かれていくようになり、ボタニカルアートがヨーロッパで広がり始めます。
引用: https://sumau.com/2016/wp-content/uploads/sites/3/2016/02/33.jpg
16世紀にかけての大航海時代には、世界の各地から続々と新しい植物がヨーロッパにやってきました。ヨーロッパでは未知の世界とされていた、こうした各所からの見慣れない植物は、人々に大きな驚きと関心を与えることになります。
引用: http://www.yumeori.net/cms/photo/item/20151201_MSF_0106_sub_02.jpg
それまで薬草としての植物だったものは、17世紀以降、見て楽しむ鑑賞としての対象となり、王侯貴族や大商人といった富裕層の間で、趣味として定着していきます。ヨーロッパの貴族文化の時代、彼らはパトロンとなり、文化の担い手であるボタニカルアートのアーティストたちの保護と育成を行ってきたことで、文化はさらに発展していきます。
引用: http://img-cdn.jg.jugem.jp/64e/3081086/20160209_4149585.jpg
一方でこの時期は、自然科学の分野でも著しい発展を遂げた時代でもあります。植物学の分野での発展も、このボタニカルアートには多大な影響を与えていきます。多くの植民地からやってきた新しい植物を、貴族や商人たちは自分たちだけではなく、広く世間で楽しめるようにしていきました。
引用: http://image.books.rakuten.co.jp/books/img/booking/naka/_h475_9784309255194_2.jpg
ボタニカルアートの発展に欠かせないといわれる人物が、「薔薇の画家」と呼ばれたルドゥテです。マリーアントワネットを教え、ナポレオンの皇后・ジョセフィーヌが住んだマルメゾン宮殿の薔薇を描きました。ルドゥテは植物画のスタイルを改革し、芸術性の高い植物画の普及に努めたといわれています。
引用: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/3/31/Curtis%27_-_title_page_serie_3_%28vol_71%2C_1845_%29.jpg/800px-Curtis%27_-_title_page_serie_3_%28vol_71%2C_1845_%29.jpg
イギリスでは王立植物園を軸として、植物画が盛んになりました。18世紀末に創刊のボタニカルアート、「カーティス・ボタニカルマガジン」は、世界各地の美しく珍しい植物の彩色画を掲載して人気を集めました。
引用: https://mag.japaaan.com/wp-content/uploads/2017/10/kohnobairei-660x350.jpg
一方で日本では、古くから花鳥画の伝統もあり、植物を題材にした絵が数多く描かれてきた歴史があります。その当時の絵は、日本画の手法で描かれており、植物学から見れば正確性に欠けていました。しかし、江戸時代には、植物学の進歩により、いまの意味での写実性のある植物画が描かれるようになっていきました。
引用: http://ines.e-rosecottage.com/art/RR-S1-3.jpg
なんといってもボタニカルアートを語る際に、外せないのが、さきほどの歴史の中でも登場した、ルドゥテです。ベルギーで生まれたルドゥテは、フランスの王室、特に当時の皇帝妃マリールイーズからの庇護を受け、植物画家としての名声と人気を集めました。

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引用: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/9d/Martynia_annua.jpg/800px-Martynia_annua.jpg
ドイツ人の植物画家、エーレトが描いたボタニカルアート、「クリフォート邸植物」は、初期の植物画の傑作と呼ばれる作品です。昆虫学者としても活躍した彼の原画は、ロンドン自然史博物館などに保管されています。
引用: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/10/Victoria_Regia._%28Opening_flower%29_%281851%29.jpeg
イギリスを代表する植物画家、フィッチは、ボタニカルアート、「カーティス・ボタニカルマガジン」の主要な画家として、多くの植物画を提供してきました。
引用: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/b/b4/Amorphophallus_titanum_%28Matilda_Smith%29.jpg/800px-Amorphophallus_titanum_%28Matilda_Smith%29.jpg
同じくボタニカルアート、「カーティス・ボタニカルマガジン」の図版を数多く作成したスミスは、40年にわたって図版作成を担った女性の植物画家です。その数なんと2300。圧倒的な美しさですよね。
引用: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/9/91/Elizabeth_Blackwell02.jpg
スコットランド生まれの画家ブラックウェルのボタニカルアートも、見るものを魅了する迫力です。世界で最も有名な植物集「キューリアス・ハーバル」は、彼女の作品です。
引用: https://blog-001.west.edge.storage-yahoo.jp/res/blog-45-31/eunosnow/folder/955505/55/16513755/img_7
日本を代表するボタニカルアートのアーティストといえば、関根雲停を外すことはできません。幕末から明治にかけて、芸術的でありながらも写実的な画風は、「東洋のフィッチ」とも呼ばれています。
引用: https://pds.exblog.jp/pds/1/201606/21/84/d0297584_11541291.jpg
有名なアーティストの作品を見ていたら、自分でもボタニカルアートを描きたくなった、という方もいるのではないでしょうか。そんな方におすすめなのが、ボタニカルアートの描き方を教えてくれる絵画教室です。全国各地に教室はありますが、今回は東京都内で通えるおすすめの教室をピックアップしてみました。まずは教室に通って、描き方を習得しませんか。

東京で通えるボタニカルアートおすすめ絵画教室①よみうりカルチャー

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まずは全国で文化教室事業を展開するよみうりカルチャー。東京なら自由が丘にボタニカルアートの教室があります。初心者でも基本から丁寧に描き方を教えてもらえますよ。本格的な受講前に、受講体験できる場合もあるので、気になった方は問い合わせしてみてくださいね。

東京で通えるボタニカルアートおすすめ絵画教室②アートスクール銀座

引用: https://icotto.k-img.com/system/press_images/000/264/592/014b84684c6fd4216b8324438c415d5dc3f283db.jpeg
東京のど真ん中、銀座の中心に教室を構えるアートスクール銀座も、ボタニカルアートを学びたい方にはおすすめの教室です。初心者はもちろん、描き方の技を磨きたい経験者の方にもおすすめできる、そんな絵画教室です。
引用: http://www.cremolato.jp/image/school_topimage5.jpg
近所にいい絵画教室がない、かといって東京まで足を運ぶのはちょっと…という方には、通信教育はいかがですか。たとえば、40年以上の通信教育の伝統を持つ日本園芸協会の植物画講座。自宅にいながら、ボタニカルアートの描き方が身についていきますよ。
引用: http://sumire5.com/wp-content/uploads/2016/09/IMG_5998.jpg
絵画教室や通信教育じゃなくて、もっと手軽にボタニカルアートの描き方を学ぶなら、レッスン本はいかがですか。初心者向きの本から、見ているだけで楽しい本まで、多くのレッスン本があります。これなら、東京まで来なくても、自宅で自分の時間で学習できますね。
引用: http://img-cdn.jg.jugem.jp/855/3324635/20161014_282463.jpg
ボタニカルアートは、見ている人の心を落ち着かせてくれる、そんな効果もあるとか。もちろん有名なアーティストの作品を鑑賞するのも楽しいですが、自分で描いてみるというのも、案外いいものですよ。自分の描いた作品を部屋にインテリアとして飾るというのも、なかなかおしゃれですよ。あなたなりの楽しみ方で、ボタニカルアートの魅力に触れてみてください。
サムネイル画像は下記より引用しました。
出典: https://res.cloudinary.com/macm/image/upload/v1531436059/vcj9yz1dmqdlxqej2doe.jpg