DIYの用途で使われる木材の種類
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DIYの用途で使われる木材を選ぶ時にサイズや価格が選ぶ時の基準になる人が多いと思いますが、DIYの用途別に適した木材の種類があるので、「木材の種類」は木材選びの大事なポイントとなります。
木材は3種類の加工状態に分けられる
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木材は加工の状態によって大きく3つに分けられます。そして、それに使われた木の種類や加工の方法によってさらに様々な種類に分かれていくのです。まずは加工状態別の種類について説明していきます。
木材の加工状態:種類①「無垢材」
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無垢材とはその名前から連想されるように、加工されていない切りっぱなしの木材のことをいいます。ホームセンターなどで扱っていることが主な無垢材ですが、DIYの用途で使う場合はホームセンターなどで必要なサイズにカットしてくれのでサイズの融通はききます。一方で価格が高くなる傾向があるのでそこは財布と要相談です。
木材の加工状態:種類②「集成材」
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集成材とは一見すると1枚の木材のように見えますが、板材や角材を接着剤で再構成して作られた木材になります。すでに需要の多い様々なサイズ感になって販売されているので、DIYの用途に合ったサイズなら加工せずそのままDIYに使用することもできるでしょう。また、無垢材と比較して反りにくく価格が安いという特徴もあるので無垢材よりも集成材の方がDIYに使われることが多い。
木材の加工状態:種類③「合板」
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合板とは一般的にベニヤ板とも呼ばれるもので、薄くカットされた木材が奇数層になって熱圧接着された木材のことをいいます。DIYで薄い木材を使用したい場合は合板の一択となると思いますが、価格も安くDIYの用途に合わせてカットする時も薄い合板なら簡単に必要なサイズにできるのでDIYでの需要も多くなることでしょう。
屋外向きの木材?DIYの用途別おすすめの木材
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ここまで木材の加工状態別の種類について説明してきましたが、その時に使われる木の種類や加工の方法でさらに種類は分かれていきます。木材に使われている加工の方法によって「室内向きの価格の安い木材」や「屋外向きの反りにくい木材」に分かれていくので、DIYの用途に合わせて材木の種類や加工の方法が大事になるのです。
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この時の木材選びでDIYの用途別に適切なものを選ばなければ「室内向きの価格の安い木材で屋外のDIYをして失敗してしまう」「屋外向きの反りにくい木材で室内のDIYをして価格的に損をしてしまう」などになりかねないので、【室内向き】と【反りにくい屋外向き】という2つのDIY用途に分けて木材の特徴と種類を解説していきます。
【室内向き】DIY用途別の木材の特徴と種類①:「パイン集成材」
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パイン集成材はパイン(松)の間伐材からできている木材で、内装や家具などに使われることがあり、価格も比較的安いことからDIYに使われることが多い材木です。材木の中でも軽くて柔らかいのが特徴でそれでいて反りにくいことから室内の家具などのDIYで活躍してくれる人気の木材です。パイン集成材の注意点としては膨張、収縮しやすい性質から直射日光に弱く、木材の色味があめ色に変化していくのでそれを踏まえてDIYに使いましょう。
【室内向き】DIY用途別の木材の特徴と種類②:「桐集成材」
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桐集成材と聞くと高級家具の桐たんすを思い浮かべて高価な印象を持っている人も少なくないようですが、桐集成材は100均などでも販売されている安いものもあります。桐集成材の特徴としては「圧倒的な軽さ」が挙げられます。パイン集成材と比較して重さが約半分ほどなので、DIY初心者の人でも扱いやすい木材だと言えます。軽い反面強度は落ちてしまうので、強い負荷がかからない室内のDIYに適しています。
【室内向き】DIY用途別の木材の特徴と種類③:「中密度繊維板(MDF)」
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MDFは木を1度細かく解体し接着剤と合わせながら10分の1になるまで圧縮された木材のことをいいます。木材というよりは紙という意味合いもあるMDFですが、実際の木材のように強度と厚みがあり、価格も安価なことから室内のDIYに向いている木材です。弱点としてはクギ打ちをする時に割れが発生してしまい上手にいかないことがあります。また、湿気に弱いので屋外の使用は難しいでしょう。
【室内向き】DIY用途別の木材の特徴と種類④:「工作用木材」
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工作用木材はその名前の通り、工作などのちょっとした補助材に使われるもので、ホームセンターなどに行くと様々なサイズになって売られています。価格も安く、DIYをする時に補助・補強が必要な部分に工作用木材が活躍してくれます。また、非常に軽いことから子供が工作に使っても扱いやすく安全に作業が行えることでしょう。
【室内向き】DIY用途別の木材の特徴と種類⑤:「SPF材」
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DIYで使われる木材の代名詞とも言われるのが「SPF材」です。SPFとはカナダ中西部産のスプルース、パイン、ファーの3種類からなる木材なので、その頭文字を取ってSPF材と呼ばれています。このSPF材の特徴はどこのホームセンターでも扱っているので簡単に手に入るところと価格も安いということです。
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SPF材が人気の理由としてはその他にも、サイズが規格化しているのでDIYの用途によっては木材の加工も必要なく簡単に揃えることができるのでDIY初心者には嬉しいポイントです。また、DIYによっては木材へ塗装を行うこともあると思いますが、その場合もSPF材は塗料の乗りが良いので適しているのでおすすめです。
【反りにくい屋外向き】DIY用途別の木材の特徴と種類①:「ウエスタンレッドシダー」
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太陽や雨風の影響をもろに受ける屋外のDIYに使う素材は反りにくい強度のある木材でなければいけません。室内のDIYにはおすすめした木材は「集成材」がほとんどですが、屋外の場合は接着剤を使用した集成材は向いていません。
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それを踏まえて、反りにくい屋外向きの木材としておすすめなのが「ウエスタンレッドシダー」です。ウッドデッキ材として人気があるウエスタンレッドシダーは耐久性が高く腐りにくい上に白アリなどの防虫効果もあるので、屋外での使用にもってこいの木材だと言えます。屋外のDIYには防腐剤入り塗料が必須と考え、定期的なメンテナンスは怠らないようにしましょう。
【反りにくい屋外向き】DIY用途別の木材の特徴と種類②:「SPF(ACQ材)」
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室内のDIYにおすすめのSPF材は屋外での使用にもおすすめできる万能な木材です。ただ、そのまま普通のSPF材を使うのは耐久性に不安が残るので「ACQ材」と呼ばれる高耐久防腐注入材が使われたSPF(ACQ材)なら屋外でも安心して使うことができます。
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SPF(ACQ材)の耐久力は同じ屋外向けの木材ウエスタンレッドシダーと比較すると劣ってしまいますが、価格は圧倒的にSPF(ACQ材)の方が安く済ませることができます。耐久力が不安な人は防腐剤入り塗料で定期的なメンテナンスを行うと良いでしょう。
DIYにおすすめの木材【まとめ】
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DIYにおすすめの木材は室内、屋外共に「SPF材」がコスパなども含めて優れています。しかし、小物などをDIYする場合は価格が安く、小物をDIYするのに適したサイズで売られている「MDF材」や100均でも購入可能な「桐集成材」などもおすすめできます。しかし、最も適した木材はDIYする物によって変化するので、上記を参考に木材選びを行ってみて下さい。