そもそもハロウィンとは？
日本人はハロウィンと聞くと、「仮装して大騒ぎする日」と言うイメージですが、そもそもハロウィンは伝統行事の一つです。キリスト教では聖人たちを称える万聖節の前夜祭がハロウィンで、ハロウィンの語源も「神聖な（Hallow)」と「夜（Evening)」からきていると言われています。
さらに元をたどれば、ハロウィンの起源は古く2000年以上も前のケルト人の宗教儀式からきていると言われています。古代ケルトでは、10月31日が1年の終わりで新年と秋の収穫をお祝いすると同時に、その日は亡くなった先祖や家族、友達が戻ってくる日と信じられていました。日本のお盆と似ていますが、ケルトでは、一緒に地上に来た悪霊を追い払うために自宅の明かりを消して冷たい料理を用意したのが始まりと言われています。
アメリカのハロウィン
アメリカのハロウィンを楽しむには、「カボチャのランタン」や「仮装パーティー」「Trick or Treat」の3大要素の意味を知りましょう。由来が分かれば、さらにアメリカのハロウィンを楽しむことができます。
カボチャのランタンの由来
ハロウィンの時期になると日本でもカボチャのランタンを模したお菓子がたくさん売り出されます。アメリカでは「Jack-O'-Lantern」と呼び、アイルランドの移民がアメリカに伝えたと言われています。昔、アイルランドに、ジャックと言うケチで嘘つきな大酒飲みの男がいました。ジャックが死んだ時、生前の悪行で天国にも地獄にも行けず、悪魔からもらったカブのランタンをもって冥界をさ迷ったのが始まりとされています。最初はカブでしたが、アメリカに移民したアイルランド人が可愛らしいカボチャを使ってランタンを作ったことで今のスタイルが定着しました。
仮装パーティーの由来
これも古代ケルトの時代までさかのぼります。当時、ハロウィンには、悪霊が徘徊して悪いことをしたので、村人が自ら悪霊に扮して本物の悪霊を追い払ったと言われています。
Trick or Treatの由来
これは19世紀のヨーロッパが起源と言われています。万聖節の翌日である11月2日は「死者の日」。この日は、死者の魂を天国に送るために「魂のケーキ」を乞いながら村中を練り歩いたことが起源とされています。今のようなスタイルが定着したのは半世紀くらい前からです。
アメリカと日本のハロウィンの違い
日本のハロウィンは、仮装した若者が、その日限りのイベントとして繁華街で大騒ぎをしたり、クラブの仮装パーティーで盛り上がるイメージがありますが、本場アメリカでは、町中の老若男女問わず全ての人が楽しむお祭りとして定着しています。ハロウィンの日は、家族や友達とホームパーティをするのがアメリカ式です。しかし、アメリカも日本も仮装して楽しむのは共通していると言えるでしょう。
アメリカのハロウィンは日本と気合が違います
アメリカでは、ハロウィンの準備に1ヶ月以上かけるほど気合が入っています。家やお店では、カボチャのランタンやゾンビの墓を作って庭や室内を飾り、子供たちのためにお菓子をたくさん用意します。仮装の衣装も早めに購入しないと人気の商品は売り切れてしまいます。また、小学校では、子供たちはみんな仮装して学校に行きます。もちろん先生方も仮装して授業を行い、午前中は校庭で仮装のお披露目、親たちは写真を撮りに集まります。スーパーの店員もレストランのスタッフも全て仮装してハロウィンを楽しみます。このように、アメリカのハロウィンは大切な行事の一つとして多くの人に親しまれています。
アメリカのハロウィンを楽しむためには
アメリカのハロウィンを楽しむためには、恥ずかしがらずに思いっきり仮装することです。アメリカでも日本のアニメが大人気なので、アニメのキャラクターに扮すると受けること間違いなしです。せっかくなので、仮装コンテストに参加しみても楽しいでしょう。町のあちこちで仮装して楽しむ人が多いハロウィンですが、間違えて人の庭に入って銃で撃たれる事件も起こっています。ハロウィンを楽しむときは、注意を怠らないようにしましょう。
ハロウィンの時期にアメリカ旅行をしたら思いっきり楽しもう！
ハロウィンの時期にアメリカを旅行するのであれば、思いっきりハロウィンを楽しんでみてはいかがでしょうか。アメリカのハロウィンは日本のハロウィンと違い、家族や友達、町中で行うお祭りです。恥ずかしがらずに目立つ仮装をしてお化けになった気持ちで楽しみましょう。いつもとは違うアメリカを体験できること間違いなしです。
