北海道の最北端・宗谷岬の魅力
「宗谷岬」があるのは、サロベツ原野の自然豊かな地、稚内市。人口約4万人の日本最北端の市です。日本政府の実効支配の及ぶ範囲にあり、一般に訪れることができる日本最北端の地になります。
「宗谷岬」は、北緯45度31分22秒、東経141度56分11秒、本州最北端のに位置し、青い空と青い海、サハリンの島の影を臨む絶景はぜひ見ておきたいもの。岬には日本最北端の碑が建ち、平和や協調の意味が込められており、宗谷岬公園内には平和を願う様々な建造物が点在しています。360度すべてが撮影スポットになっています。
夕刻に訪れたのであれば、ぜひ夕陽を見ておきましょう。水平線に沈んでいく真っ赤な夕日は感動ものです。美しさのあまり見とれてしまうかも分かりませんが、しっかり写真に収めておきましょう。
北海道の最北端・宗谷岬への行き方
電車・バスでの行き方
13時20分稚内駅前バスターミナル発音威子府行きに乗ると14時10分に日本最北端宗谷岬に着き、帰りは15時01分宗谷岬発で稚内駅前バスターミナルに戻る方々が多い #宗谷岬 #宗谷バス #稚内 #最北端の地 #稚内サンホテルから乗場迄は徒歩すぐ#1番乗場 pic.twitter.com/HXJLzwRq7c
— 稚内サンホテル (@3hotel) September 10, 2017
電車であればJR北海道の最北端の駅、稚内駅で下車します。JR稚内駅の場合、稚内駅前ターミナルの1番乗り場から乗ります。バスターミナルから宗谷バスで天北宗谷岬線の宗谷岬・鬼志別・浜頓別方面行きに乗車します。
稚内駅バスターミナルから約50分、宗谷岬バス停で下車、目の前が宗谷岬です。冬には厳しい寒さと自然が物語る日本の最北端を実感できます。
札幌から稚内までの鉄道のルートはもちろんありますが、さほど特急の本数は多くはないので、稚内空港を利用する行き方も考えてみてはいかがでしょうか。稚内空港から稚内駅までは路線バスを利用して約30分。7月から9月、10月から6月で時刻表が変更になりますので確認しておきましょう。
日本最北端・稚内のバス会社 [ 宗谷バス株式会社]のホームページ
日本最北端・稚内のバス会社 [宗谷バス株式会社] のホームページ
車での行き方
車では札幌から道央自動車道を経由して留萌方面に抜ける行き方と、旭川市を経由する行き方があります。約5時間で到着します。大自然を眺めながら、爽快なドライブが楽しめます。
それでは、最北端・宗谷岬の観光スポットをご紹介していきましょう。それぞれ近い距離にありますので、すべて観光できます。
北海道の最北端・宗谷岬の観光スポットと行き方① 日本最北端の地の碑
「日本最北端の地の碑」は、宗谷岬のシンボル的存在。北緯45度31分22秒、宗谷岬の突端に位置しており、まさに日本の最北端に建てられています。碑は北国のシンボル・北極星をイメージした三角錐がデザインされています。中央にある「N」は「北」を、台座の円形は「平和と協調」を表してるのだそうです。
「日本最北端の地の碑」から眺める風景はまさに絶景!ここが日本の最北端であることを実感できるでしょう。写真スポットになっていますので、ぜひ海と空との絶景とともに渾身の1枚を撮影しましょう。
夕暮れから夜の「日本最北端の地の碑」も昼間とはまた違った幻想的な雰囲気を放ち、カメラを向けずにはいられない衝動にかられます。夕陽に照らされた情景や、ライトアップされ美しい姿を現す「日本最北端の地の碑」はぜひ時間や季節を確認して見ておきましょう。
北海道の最北端・宗谷岬の観光スポットと行き方② 間宮林蔵の立像
日本最北端の地の碑の隣で、海と見つめて立つ「間宮林蔵の立像」が目を引きます。間宮林蔵は世界地図に日本人でただ1人名前を残した探検家です。サハリンへ渡る決意をし、その海の向こうにあるサハリンを見つめている哀愁漂う立像です。
間宮林蔵のお生誕200年にあたる昭和55年7月に、林蔵の功績をたたえて立像が立てられました。実物より2割ほど大きい、高さ2mのブロンズ像になっています。日本最北端の地の碑とともに写真スポットになっています。
北海道の最北端・宗谷岬の観光スポットと行き方③ 宗谷丘陵
宗谷丘陵は、1万年以上前の氷河期に形成されたなだらかな地形(周氷河地形)を見る事ができる場所で、その後も山火事で木がなくなり、気候などにより木々が育ちにくい環境であるため、遮るものがなく、丘陵地帯が広がっています。
「宗谷丘陵」には日本最大級の本数を有する風車が建ち、美しい風景を作り出しています。夕刻にはこのような素晴らしい風景に出会えるかも分かりませんね。
北海道の最北端・宗谷岬の観光スポットと行き方④ 宗谷岬展望台
「宗谷岬展望台」は、宗谷岬から国道を渡って、少し山を登ったところにあります。宗谷岬の風景を一望できる展望台も、宗谷岬を訪れたらぜひ訪れておきたいスポットです。宗谷海峡を臨み、サハリンを遠くに見ることができる眺望が良い場所にあります。
展望台には食堂と土産店があり、稚内のお土産を買うことができます。2階は展望室になっており、宗谷岬の風景をたっぷり楽しむことができます。
北海道の最北端・宗谷岬の観光スポットと行き方⑤ 白い道
「白い道」は、宗谷丘陵フットパスコース(ウォーキングコース)の後半約2キロを歩いたところにある白い道で、宗谷産のホタテの貝を敷き詰め、足にやさしく、たくさん歩いた足にはありがたい途です。そして自然にもやさしいものにもなっています。そして白い道と青い空、遠くに見える青い海、周囲の緑とのコントラストが素晴らしい風景を作り出しています。
そして夜空には美しい星空と天の川、遠くに利尻富士が臨め、星空に照らされた「白い道」が美しく輝いています。日常を忘れ癒される時間が過ごせます。
北海道の最北端・宗谷岬の観光スポットと行き方⑥ 宗谷岬公園
「宗谷岬公園」は宗谷岬の観光スポットが一堂に集まる場所になっており、異国サハリンを遠望できる眺望の素晴らしい場所です。「日本最北端の地の碑」や「間宮林蔵の立像」、「祈りの塔」も公園内にあります。
「宗谷岬公園」内にある「あけぼの像」は、北海道の牛乳生産量100万トン突破と、飼育乳牛50万頭突破を記念して、昭和46年7月に宗谷岬の丘陵に建てられれました。牧柵を型どった台座の上に、作業着を着た男女が宗谷丘陵を眺めながら力強く立つブロンズ像で、酪農の発展を位置づけた象徴的なものになっています。
北海道の最北端・宗谷岬の観光スポットと行き方⑦ 祈りの塔
「祈りの塔」は、昭和58年9月1日未明に、サハリン西海域で起きた大韓航空機撃墜事件の遭難者の慰霊と、世界の恒久平和を祈念し建てられました。もう二度とあのような悲惨な事件が起こらないよう祈りたいものです。
サハリンを臨む宗谷岬の高台に建ち、塔の周辺には地域の人たちが平和を願い丹精込めて植栽しているアルメリア花壇があります 真っ青な空に美しく映える風景は絶景です。祈りの塔を訪れて事件の内容を知り、平和の大切さを改めて実感できます。
北海道の最北端・宗谷岬の観光スポットと行き方⑧ 旧海軍望楼
「旧海軍望楼」は、宗谷岬の突端にある軍事史跡です。明治35年に旧帝国海軍が建設したもので、日露戦争の際に使用され、太平洋戦争の際にも活躍した施設です。稚内で現存する唯一の明治時代の建造物で、昭和43年12月に市の有形文化財に指定されています。
宗谷岬灯台の横に位置しており、眺めがよく、現在は観光地にもなっていますが、宗谷岬を見渡す展望台として当時は重要な役割を果たしていたことが想像できます。望楼上からは宗谷岬の日本最北端の地碑が眼下に見え、天気が良ければ対岸のサハリンまで望めます。
日本最北端のお土産屋さんで日本最北端到着証明書を買おう
記念碑のすぐ近くにある日本最北のお土産屋さんがあります。こちらのお店ではお菓子や海産物、雑貨、稚内市のゆるキャラ「出汁之介」グッズなど、様々な日本最北グッズが販売されています。また店内には「流氷館」があり一年を通して-10℃に保たれた部屋には大小の流氷が展示されています。
日本最北端到着証明書
— トクターK (@toktor_K) June 21, 2018
近くのおみやげ屋に100円払うと
もらえます pic.twitter.com/FtlGzcJNEW
宗谷岬周辺のお土産屋さんでは「日本最北端到着証明書」が販売されています。日本最北端・宗谷岬に訪れたらほとんどの人が買い求める人気商品です。お店で到達日スタンプを押してもらえます。宗谷岬周辺のお土産店での限定販売なので、何よりも記念になりますね。
まとめ
北海道最北端の地・宗谷岬の観光スポットと行き方をご紹介しました。壮大な海の風景も清々しく素晴らしいのですが、丘陵の風景もまた北海道らしい素晴らしい風景です。また歴史的建造物もあり、その背景に思いを巡らせてみるのもいいのではないでしょうか。次の旅行では、ぜひ宗谷岬を訪れてみてはいかがでしょうか。