ケルン観光の概要
ケルンは地図のようにドイツの北西部に位置します。1世紀にはローマ帝国の植民地として創建され、462年にはフランク王国に占領されました。中世時代には東西ヨーロッパを結ぶ場所として繁栄し、ルネッサンス期までは、アルプス以北では最も大きな都市でした。第二次大戦中にはドイツの都市の中でも最も多くの空爆を受け、多くの歴史的建造物は消滅しました。現代のケルンと言えば、ケルン大聖堂とビールのケルッシュを思い浮かべる人が多いと思います。比較的新しい都市の雰囲気があるのは多くの建物が第二次大戦後建てられたからです。、ケルンメッセで見本市もよく開かれる都市です。ロマンチック街道からは外れていますが、美しい街です。それではおすすめの観光スポットを穴場も交えて8つ紹介いたします。
ケルン観光おすすめ1ケルン大聖堂
まず何といってもケルン大聖堂です。幅86メートル奥行144メートル高さ157メートルの大きさはゴシック様式のナンバーワンの大きさを誇ります。ファサードニには2つの尖塔と3つの玄関があります。スケールは大きいですが、細部にまで細かな彫刻が施されています。西側の正面扉には旧約聖書の一部が浮き彫りにされています。内部は重厚感と荘厳な印象を与える柱や天井の高さ、幻想的なステンドグラスに圧倒されます。ステンドグラスには新旧の聖書を描いたものやバイエルンの王様、ルードヴッヒ1世が奉納した5枚のステンドグラスから構成されるバイエルンの窓も必見です。外から差し込む日の光によって荘厳で神秘的な雰囲気となります。明るい光のある時間帯に訪れてください。中央の祭壇の奥には黄金の棺があり、東方三博士の頭蓋骨がその中に祭られています。祭壇の右の柱には、ミラノのマドンナと呼ばれる聖マリアの彫像があります。 そして南の塔には509段の螺旋階段があり、塔に上れます。ケルンの街やライン川を一望できます。しかし、途中下が抜けて見える場所がありますので、高所恐怖症の人は覚悟して上りましょう。
ケルン観光おすすめ2ローマゲルマン博物館
次に紹介するのは、ケルン大聖堂の前の広場にあるローマゲルマン博物館です。ケルンはローマ帝国時代にローマの植民地であったため、地面を掘ると、あちこちに遺跡が出てきます。展示は遺跡から発掘された、さまざまな美術品やモザイク画から構成されています。地下に展示されているディオニソス(お酒の神様バッカス)にまつわる神話のモザイク画は見る価値があります。10メートル×7メートルの大きさで100万枚以上のモザイクタイルで描かれています。
ケルン観光おすすめ3ルードヴィッヒ美術館
3番目にローマゲルマン博物館の隣にあるルートヴィッヒ美術館を紹介します。アール形状の屋根が特徴の美術館で、20世紀以降の現代美術を展示しているのがルードヴィッヒ美術館です。ロイ・リキテンスタインのM-maybeやアンディ・ウォーホルのぶりろ・ボックスなど、ポップアートコレクションが見れます。また、ピカソのコレクションやロシアのアヴァンギャルドレクションを見学できます。月曜日が休館日で、毎月第一月曜日が入場無料です。かつては地下にあったコンサートホールが音響効果の良さで有名になりましたが、地上広場を歩く足音が地下のホールに響くことがわかり、現在はホール使用中は広場に立ち入り禁止となっています。
ケルン観光おすすめ4ファリナハウス香水博物館
4番目に紹介するのはファリナハウス香水博物館です。ご存知の方も多いですが、オーデコロンは、フランス語でケルンの水という意味です。18世紀にケルンで誕生したオーデコロンは、当時ケルンを占領していたナポレオンがその香りを愛したため、フランスに広まったと言われています。最も古い工場の跡地に香水博物館は建っており300年の香水オーデコロンの歴史を展示しています。いろんな香りを見つけてお土産にいかがでしょうか。
ケルン観光おすすめ5チョコレート博物館
5番目に紹介するのはチョコレート博物館です。ドイツ人は実はチョコレート大好きで、チョコレート大国です。ケルンのチョコレート博物館は世界ナンバーワンの規模と内容と評価されています。チョコレートを学べるコーナーや工場もあり、製造工程を見学できたり、出来立てのチョコレートをいただけたりできる穴場スポットです。子供も大人も楽しめる美味しい博物館です。お土産の調達にももってこいです。博物館の前の広場ではクリスマスに合わせてクリスマスマーケットが開かれます。港がテーマで、魚フライやニシンなどのシーフードや航海にまつわる雑貨が並んでいます。
ケルン観光おすすめ6ホーエンツォーレン橋の愛の南京錠
ケルンの観光写真によく出てくるのがホーエンツォーレン橋を渡った川向うからの写真です。そのホーエンツォーレン橋を渡ってみますと、南京錠が大量にかけられています。最近恋人同士や夫婦で名前入りのカギを、橋や公共施設に取り付ける愛の南京錠が流行していますが、このケルンのホーエンツォーレン橋にも多くの愛の南京錠がかけられています。びっくりするくらい多くのカギがかけられています。むかしは穴場中の穴場だったのですが、今では観光スポットになっています。周辺のお土産屋さんでは南京錠を売っています。6番目におすすめしました。 この橋からの大聖堂の眺めも素晴らしく、写真を撮ることに集中していると、猛スピードで走ってくる自転車にぶつかることもありますので注意してください。
ケルン観光おすすめ7川向うの大聖堂展望エリア
7番目におすすめする観光スポットは、2ヵ所の撮影ポイントです。ケルン大聖堂とホーエンツォレルン橋を収めた写真は観光ガイドやパンフレットによく使われていますが、そのアングルで写真が取れる地点がホーエンツォレルン橋を渡ったところに展示ゾーンとして設けられています。さらにケルン市街が一望できる展望台Koin Triangleがあります。エレベーターで28階まで行き、展望デッキがあります。ここからの眺めはとても素晴らしい。いずれも夜のライトアップを狙って行きましょう。できればケルッシュをいただく前に。撮影スポットは知る人ぞ知る穴場です。
ケルン観光おすすめ8ラインエネルギースタジアム
最後8番目におすすめはドイツの一部サッカーリーグ、ブンデスリーガーに所属するFCケルンの本拠地スタジアムであるラインエネルギースタジアムです。ドイツでのワールドカップで5試合行われたドイツを代表するサッカースタジアムです。大迫半端ないで有名な大迫勇也選手は2018年途中まで所属していたクラブです。試合のある日時をチェックしチケットを購入するのも良いですし、いろんなグッズを購入してはどうですか。
ケルン観光のまとめ
今回は観光場所として8つのポイントを紹介しました。穴場は最近の情報の速さで少ないのですが、ケルン駅近くには個性的なビアホールもあります。現地ではブラウハウスと呼ばれ、ビールの醸造所とレストランが一緒にある場所のことを言います。おすすめはガッフェルアムドム、フリューアムドム、ブラウハウスシオン、ブラウハウスペフゲンの4店。各々のビアホールも趣があって、夜は楽しむことができます。昼から飲んでも問題はありませんが。 何泊のケルン滞在となるかにもプランは左右されますが、コンパクトな街ですので、一日で楽しく回ることも可能です。ケルン大聖堂をしっかり見て、夕食にはわんこそばのようにどんどん運ばれてくるケルッシュをいただくことを軸にケルンの過ごし方を考えてみてください。