サンフランシスコケーブルカーはサンフランシスコ市内に三路線運行しています。まずパウエルハイドライン（POWELL-HYDE LINE）ユニオンスクエアマーケットストリートからギラデリスクエアまでを繋ぎ路線図では赤で表しています。次にパウエルメイソンライン（POWELL-MASON LINE）ユニオンスクエアマーケットストリートからフィッシャーマンズワーフまでを繋ぎ路線図では緑色で表しています。最後にカルフォニアライン（CALFORNIA LINE）ファイナンシャルディスクトリクトからヴァンネスアヴェニューまでを繋ぎ路線図では青色で表しています。

乗降は基本停留場で行いますが、ケーブルカーの混雑状況や運転手さんによってはステップ乗車（停留所以外で乗ること）が出来ます。またケーブルカーを利用する際の注意点として、一つ目は必ずしも各停留所に停止する訳ではないので降りる際には運転手さんに合図を送るようにしましょう。二つ目はケーブルカーは多くの観光客で混雑します。特にパウエルストリート駅やハイドストリート駅の乗り場はかなり混雑しケーブルカーに乗車するために2時間程並ぶことも少なくありませんが、始発から午前中は比較的に空いているのでケーブルカーに乗車するならこの時間帯がおすすめです。

☆おすすめの座席・・・外側の座席又はステップを選ぶとサンフランシスコの景色が存分に楽しめると思います。

ケーブルカーのチケット購入方法は、現金又はクリッパー（Clipper）、MUNIパスポートがあり、チケット料金は現金・クリッパーの場合片道US$7となっています。MUNIパスポートについては下記でご紹介していきます。

現金・・・ケーブルカーの主要発着地（パウエル駅）の発券所やビジターセンターで購入する方法と運転手さんに直接現金を渡す2パターンがあります。運転手さんに現金を渡す際はおつりが出ないのでぴったりの金額を用意するようにしましょう。

クリッパー（Clipper）・・・クリッパーはSuica同様交通ICマネーで事前にチャージし利用します。クリッパーはWalgreen（ドラッグストア）又はパウエル駅チケットカウンター、各駅券売機などで購入・チャージをすることが出来ます。またクリッパーはケーブルカーだけでなくメトロやバスの乗車時も使用することが出来ます。

MUNIパスポート・・・muni（ケーブルカー込み）の乗り放題パスポートです。料金は1日US$20・3日US$31・7日US$40となっています。またサンフランシスコシティパスというサービスもあり、シティパスは乗車パスポートと美術館・水族館・アトラクションなどの入場券、各種割引券なども付いている観光客には嬉しいパスとなっています。

サンフランシスコケーブルカーは混雑状況などに左右されることも少なくないので、日本でいう時刻表という正確さはあまりありません。始発、終電の時刻とケーブルカーの運行間隔のみの時刻表になっています。

パウエルハイドライン（POWELL-HYDE LINE）の始発は午前6時で終電の午前12時20分まで8分から10分間隔で運行しています。パウエルメイソンライン（POWELL-MASON LINE）の始発は午前6時30分で終電の午前12時30分まで8分から10分間隔で運行しています。カルフォニアライン（CALFORNIA LINE）の始発午前6時20分で終電の午後11時30分まで6分から15分間隔で運行しています。※パウエルメイソンライン（POWELL-MASON LINE）とカルフォニアライン（CALFORNIA LINE）は平日と週末で始発・終電時刻や運行間隔、運行しない時間もあるので詳しくはホームページを確認して下さい。

これまでケーブルカーの乗り方を説明してきましたが、実際にケーブルカーを動かしている巨大モーターを見ることができます。巨大モーターはケーブルカーでWashington St & Mason St駅を降りたところに位置する、ケーブルカー博物館内にあります。こちらの博物館にはケーブルカーの歴史や仕組みが展示されていて、ギフトショップではサンフランシスコらしいお土産も見つけることができましたよ。

ケーブルカーの路線沿いには、いくつか必見スポットがあるため紹介したいと思います。ケーブルカーの路線は、サンフランシスコの中心地でもあるユニオンスクエアから始まっています。ユニオンスクエアは高級ブランド店などが立ち並ぶ、ショッピングエリアになっています。とくに南端のPowell St & Market St駅には、ケーブルカーに乗るためにたくさんの人が並んでいました。季節や時間帯によってはまるで人気のアトラクションのように、ケーブルカーに乗るまでに結構待つことになるでしょう。

ケーブルカーに乗って小高い丘を登ってCalifornia St & Taylor St駅で降りると、近くにグレース大聖堂が見えます。荘厳な雰囲気の大聖堂で、綺麗なステンドグラスが窓際に並び、床には迷路のような円形の模様が描かれています。

さらにケーブルカーで進みHyde St & Lombard St駅で降りれば、曲がりくねった坂道で知られるロンバート・ストリートが見られます。せっかくなので一度ケーブルカーを降りて、坂道を歩いて降りて下からも眺めてみましょう。

ケーブルカーの北の終点となるのはHyde St & Beach St駅またはTaylor St & Bay St駅で、いずれもフィッシャーマンズワーフのそばです。サンフランシスコ名物であるクラムチャウダーや魚介類のレストランが多いエリアで、サンフランシスコ観光では必見の場所です。ユニオンスクエアからフィッシャーマンズワーフまでケーブルカーで行き来すれば、サンフランシスコらしい経験になりそうですよね。

今回のサンフランシスコのケーブルカー完全攻略【2018年度版】はいかがでしたか？皆様の旅行に少しでもお役に立つことが出来れば嬉しいです！