モロッコの物価①『水(ミネラルウォーター)』
モロッコの通貨はディルハム(DH)。2019年6月現在の為替相場は、1DHが約11.3円となっています。海外旅行先の物価は、為替相場に大きく左右されるのですが、多くの日本人が「モロッコの物価はとても安い」と感じるようです。
まず、水の相場ですが、500mLが4DH(≒45円)、1.5Lが6DH(≒68円)程度となっています。水の値段は日本の半額ぐらいといえるでしょう。
水道水にご用心!
モロッコの人は水道水を平気で飲みますが、日本からの観光客はミネラルウォーターを飲むのが無難です。レストランで出される無料の水は、水道水の場合が多いので、かならずミネラルウォーターをオーダーするようにしたいですね。
モロッコの物価②『交通機関(タクシー・バス)』
日本とは違い、モロッコのタクシーは庶民が日常的に利用する交通手段です。街ごとにカラーの違うプチタクシーはその街の中しか走れず、長距離可能のタクシー(グランタクシー)のカラーはだいたいホワイトで「乗合タクシー」となっています。観光地の場合は、ほとんどがメーター制。3人乗りのプチタクシーの初乗り料金の相場は1.4DH(≒16円)~。市内の移動の相場は20DH(≒226円)以内と非常に安いので、積極的に利用したいですね。ちなみにプチタクシーも3人未満で利用の場合は、ほかのお客さんとの乗合になる場合もあります。お釣りが準備されていない場合もありますので、小銭の用意を忘れずに。
タクシーと大手の遠距離バスが旅行者におすすめ!
地元の人でもない限り、市内バスの利用はかなり難しいので、タクシーがおおすすめ。一方、遠距離バスは非常に発達し旅行者の強い味方です。特に大手のsupratoursやCTMは、比較的時間通りに発着し快適でおすすめ。例えば、マラケッシュからティネリールまで、CTM社のバスを利用した場合、所要時間は8時間、値段は135DH(≒1525円)。冷暖房完備で非常にお得。
モロッコの物価➂『美術館・博物館』
元宮殿だった「マラケシュ博物館(Museum of Marrakesh)」は、モザイク装飾が豪華なイスラム建築の美術館。スークのそばにあります。博物館、美術館の中では入館料が非常に高く、50DH(≒565円)となっています。基本的なお土産の揃う「伝統工芸館」は、お土産品の相場がよくわかり、値段交渉が煩わしいと感じる観光客に人気。こちらは入館料無料です。たとえば、パブーシュ(ビーズや刺繍の装飾の付いた履物)が60HD~80HD(≒680円~900円)程度。この値段を元にスーク(市場)で、根切交渉をするのがおすすめです。
「マラケッシュ博物館」詳細情報
マラケッシュ博物館・公式サイト
モロッコの物価④『レストラン』
マラケシュのフナ広場からほど近い、地元の人とヨーロッパ人観光客が約半々の食堂風の大衆的なレストランでは、野菜のタジンを25ディルハム、ミントティーを6ディルハムでいただきました。 ローカルな食堂で、ある程度こぎれいなところでは、おおむね野菜のタジンが25ディルハム~、チキンのタジン30ディルハム~、ミントティー6ディルハム~、ハリラ(モロッコのスープ)5ディルハム~、豆の煮込み10ディルハム~、サラダ10ディルハム~など。 パンは無料でついてくるので、食欲旺盛な人でも50~60ディルハム出せばお腹いっぱい食べられるはずです。
2018年の3月に現地調査した人のブログによると、地元の人も利用するこぎれいな食堂で、50~60DH(≒565~680円)程度も出せば、誰でもお腹いっぱいになるそうです。モロッコは食いしん坊さんにも安心な国ですね。ただ、同じブログで、外国人のみが利用する高級レストランの場合は、ラビオリ、サラダ、デザートの合計の値段が160DH(≒1800円)ということなので、単純比較はできませんが、高級レストランを利用した場合、日本人にはそれほど割安感はなさそうです。
モロッコの物価⑤『ホテル』
モロッコを旅行する場合、おすすめなのが「リヤド」。リヤドとは、アラビア語で「植物の生えた庭」を意味する言葉だそうです。つまり、富裕層の旧邸宅をリノベーションしたホテルで、中庭やプールがあり、雰囲気抜群。
1泊10000円程度で豪華な旅が楽しめます!
日本人が個人で宿の手配をする場合は、予約サイトを利用する場合がほとんどだと思われますので、利用者の多いトリップアドバイザーをチェックしてみたところ、それなりに豪華なホテルが、1泊15000円以内となっています。モロッコは、日本人の感覚では「お得に豪華なホテルライフが楽しめる」国といえるでしょう。
「トリップアドバイザー」公式サイト
モロッコの物価⑥『現地発着ツアー』
日本の旅行会社であるベルトラ社を利用した場合、フランスをはじめ、ヨーロッパ人に人気の「青い町・シャウエン(Chefchaouen)」まで、フェズ発着のツアーが出ています。日帰りのツアーが98EUR(≒11900円)~。1泊2日の場合は、296EUR(≒35900円)~。1名での参加の場合は、料金が倍程度になりますので、ご注意ください。
外国語が苦にならない方は、現地の旅行社へ
同じくベルトラ社を利用した場合、マラケッシュやフェズ、カサブラン発着のテントに宿泊する砂漠ツアーの値段は、マラケッシュ発着の場合、260EUR(≒31530円)。ラクダに乗ったり満天の星空を観測したりします。相場は1泊2日または2泊3日の大都市からのツアーの場合、240~280EUR(≒29000~34000円)。もちろん、1人参加は高額になります。モロッコの旅行会社を使う場合は、さらに安くなる可能性がありますので、英語やフランス語が苦にならない人はぜひチャレンジしてみてください。
「現地発着ツアー」公式サイト
モロッコの物価⑦『スターバックス・マクドナルド』
モロッコのスターバックスのコーヒーの値段は日本とそれほど変わらないようです。ご当地限定お土産の定番、マグカップやタンブラーは2018年5月の旅行者の口コミによると130DH(≒1470円)でした。日本の価格とそれほど変わらないようですね。
「スターバックス・モロッコ」詳細情報
現地では「マクド」と呼ばれているマクドナルド
モロッコのマクドナルドも日本とほぼ同じの値段です。ちなみに現地の人は、日本の関西地方と同じで、マクドナルドのことを「マクド」と呼ぶそうです。マクドといえど、ご当地色があるようですので、タジン鍋に飽きた頃に訪れてみるのもいいかもしれません。
モロッコの物価⑧『現地の人の所得』
最低賃金は、2015~17年は同額で、時間額・日額・月額で示せば1.41ドル・10.59ドル・269.76ドルである。
2019年6月現在のモロッコの最低賃金を、円に換算してみれば、時間給、日給、月給はそれぞれ、150円、1140円、290000円で、非常に低い所得となっています。また平均年収は、約300000円。現地の人とほぼ同じ食事をし、同じホテルに宿泊すれば、滞在費がかなりリーズナブルに抑えられそうです。
「モロッコの労働事情」詳細情報
2018年 モロッコの労働事情
モロッコの基本情報
「モロッコ王国」は、北アフリカ北西部に位置する立憲君主制の国家で、首都はラバト。イスラム教が国教となっています。アラビア語とベルベル語が公用語なのですが、商品はアラビア語とフランス語の併記になっている場合が多く、スペイン語もよく通じます。
日本からモロッコへの旅は18時間~
通貨は、ディルハム(DH)。2019年6月現在のレートは1DH≒11.3円となっています。日本とモロッコの時差は8時間(サマータイム時は9時間)で、日本が8時間(9時間)進んでいます。現在、日本とモロッコの間に直行便は就航していませんので、第三国での乗り継ぎとなり、所要時間は約18時間。代表的な観光地は、フェズ、マラケッシュ、カサブランカなど。
「モロッコの物価」まとめ
今回は、モロッコの物価についてまとめてみました。高級ホテルに宿泊し、高級レストランばかりを利用しない限り、日本人にとってモロッコは、「大変物価の安い国」に感じることでしょう。モロッコは、低予算でエキゾティックな文化に思い切り浸れるおすすめの国です。※掲載の情報は2019年6月現在のものとなります。最新の情報は公式サイトをご参照ください。