肌の構造
そもそも、肌荒れの原因などもそうですが、皆さんは肌の構造を知っていますか?「美肌に必要なコラーゲンやヒアルロン酸などが肌の奥深くまで浸透していき」と言われてもあまりピンっとこないのではないでしょうか。
皮膚は3つの層から出来ています
皮膚は、表皮・真皮・皮下組織から成り立っています。
表皮
表皮とは、文字通り表面の皮膚です。人が目にしているいわゆる肌の部分ですね!役割としては、外部の刺激から体を守っています。一言で表皮と言っても、4つの層から出来ています。その中の『角質層』はバリアの役割を果たしています。その他の3つの層は肌のターンオーバーに深く関わる働きをしています。
真皮
真皮は、表皮の下に存在していて、肌をふっくらとさせる為の土台の役割をしています。表皮との大きな違いは、ターンオーバが行われません。なので真皮まで届くケガをしてしまったら、治すのは難しくなります。
皮下組織
皮下組織は脂肪で出来ています。役割としては、外部からの衝撃や刺激を和らげたり、熱を伝えにくくしたりしています。皮下組織もターンオーバーは行われない為、皮下組織まで傷つけてしまった場合、綺麗に治すことは難しくなってくると思います。
肌がヒリヒリする原因は?
肌がヒリヒリした痛みや張っているように感じたことはありませんか?
それは肌が乾燥した状態、もしくは炎症が起きているなど、様々な理由があります。ここでは3つの原因を紹介していきます。
1,肌が薄くなっている
肌が少しの刺激でヒリヒリすると感じた場合、肌が薄くなっている可能性があります。どういう状態なのかというと、いわゆる敏感肌の状態です。肌が薄くなっているということは、角質層が薄くなっている、あるいはほとんど機能していない状態です。この角質層が薄くなっていることで、肌のバリアがきちんと機能しておらず、外部からの刺激をもろに受けてしまいます。肌の深いところにある神経が敏感に反応するようになって、少しの刺激でもヒリヒリと感じてしまうのです。
2,肌の乾燥
肌の角質層が薄くなることで、肌の水分量の低下にも繋がっていきます。肌の水分量が30%を切ってしまった肌の状態を、乾燥肌と言います。皮脂が多く感じられる方でも、実は乾燥している場合があります。それはインナードライと言われており、肌は乾燥すると肌を守ろうとする作用が働いて、皮脂を多く分泌していきます。なので、皮脂が多く潤いがあるように見えても実際は、内部的には乾燥しているという場合があります。
3.肌が炎症を起こしている
肌が刺激を受け続ける事で、炎症が起こる場合があります。その場合は肌がヒリヒリするのとは別に、熱を帯びている場合もあります。ひどく熱を持っている場合などは、早急に皮膚科などの医療機関を受診することをおすすめします。肌が炎症を起こすと、コラーゲンなどが破壊されてしまい、敏感肌になってしまいます。
敏感肌・ヒリヒリ肌を生み出している4つの原因
肌の状態がヒリヒリとした敏感肌になっている場合がありますが、敏感肌にしているのは、実は自分自身かもしれません。女性の約70%が悩んでいる、と言われている敏感肌。そもそも敏感肌って何が原因なの?と思っている方もいるのではないでしょうか。ここではその敏感肌を生み出している原因を紹介します。
1,洗顔方法
1番の原因の元となっている場合がある、洗顔方法。洗顔する際は、手のひらでゴシゴシ洗わずに優しくゆっくりと洗うのがベストです。肌をゴシゴシと洗いすぎてしまうと、必要な皮脂成分まで落としてしまい、肌の乾燥を招いてしまう恐れがあります。良いとされている洗顔方法は、思い切り泡立てたモコモコの泡で肌を包み込む感じが望ましいと言われています。
2,化粧品
化粧品を選ぶ際は、自分の肌に合っているかどうかが重要ポイントとなっています。どの化粧品が合うか分からない場合でも、成分を見てアルコール成分が含まれている化粧品は、避けるのが好ましいです。なぜなら、アルコールは蒸発します、その成分を含んだ化粧品を肌に付けると、肌の水分も一緒に蒸発してしまいます。場合によっては乾燥肌になってしまう方がいるからです。
3,年齢やホルモンバランス
肌は年齢とともに、コラーゲンなどの潤い成分が減少していきます。結果肌が薄くなったり、乾燥肌になったりと敏感肌を作り上げてしまいます。
女性の方なら特に、生理前や体調・環境の変化でのストレスなどで、ホルモンバランスが乱れてしまいます。ホルモンバランスが乱れると、肌のターンオーバが正常に行われず、角質細胞が形成されずに古い角質も残ったままになり、どんどん蓄積されていってしまいます。
4,季節
季節の変わり目に、肌トラブルを引き起こしやすくなっています。特に寒暖差などの気温の変化によって生じる場合があります。急激な寒暖差、特に冬場は空気が乾燥してしまい、肌の水分が奪われバリア機能が低下し、肌トラブルを引き起こしてしまいます。
繰り返す負のスパイラル
間違った洗顔の仕方や、紫外線、肌に合わないスキンケア用品、ホルモンバランスの乱れ、ストレス、暴飲暴食、飲酒・喫煙など様々な刺激を受けた肌は、炎症を起こしてしまう『炎症憎悪タンパク質』が増加し、肌の内部で炎症が引き起こされます。するとかゆみ・かさつきなどを併発してしまい、この時点で正しいケア方法を実行すれば、肌荒れは改善される見込みがありますが、放って置いたり間違ったケア方法をしてしまうと、肌のバリア機能が低下してしまいます。これが繰り返される負のスパイラルです。
肌の乾燥などによるかゆみ
乾燥肌になると、肌がかゆくなる場合がありますが、その場合はなるべく掻かないようにしましょう。掻いてしまう事で、かゆみをよりひどくしてしまいます。掻くことによってヒスタミンが分泌されると同時に、熱を帯びてかゆみを更にひどくしてしまいます。もしかゆみを感じたら掻かずに、氷などをタオルに包んでかゆい部分に当て冷やすと、かゆみは和らいでいきます。
敏感肌・ヒリヒリ肌に優しい化粧品の選び方
リピジュア
次世代の保湿成分とも言われている、『リピジュア』は細胞を包み込む細胞膜の成分とよく似た構造の成分で、ヒアルロン酸の約2倍の保湿力があるとされています。元々保湿効果が高いヒアルロン酸よりも、約2倍の保湿力があるということは、十分な潤いを保持している成分だとお分りいただけるのではないでしょうか。
ヒアルロン酸
ヒアルロン酸は誰もが知っている成分で体のあらゆる部分に存在しています。ヒアルロン酸は1gあたりに6ℓもの水分を保つほどの保水力があります。ヒアルロン酸は年齢とともに、減少していき水分保持能力が衰え肌の調子が悪くなったりしていきます。なので人間には大事な成分と言えますね!
コラーゲン
コラーゲンは体のいたるところに存在するタンパク質の一種で美肌には欠かせない成分です。肌のハリや弾力をキープしています。コラーゲンには美肌効果、傷の回復を早くしたり、髪や爪の質を良くしたりなどの効果もあります。
敏感肌・ヒリヒリ肌でも使える化粧品
敏感肌だと洗顔しても、化粧水を塗ってもヒリヒリしたりかゆみが出る場合があります。どうせ塗ってもヒリヒリするからと言って、何もしないのは逆効果になります。肌はどんどん乾燥していき、バリア機能が低下しますます肌が敏感になってしまいます。正しいケアで肌をしっかりと守りましょう。
保湿成分が高いものを選びましょう
前述でも述べている通り、乾燥は敏感肌の症状を悪化させてしまいます。なのでケアする時に選ぶ化粧品などは、保湿成分が高いものを選びましょう。
敏感肌・ヒリヒリ肌に良い化粧品
敏感肌用スキンケア用品などありますが、あえてこちらのページでは紹介しません。なぜなら、いくら敏感肌用だからと言っても、個々の肌に合う合わないがありますし、化粧品会社なども次から次へと商品は生み出されていきます。なので仮にこのページで紹介してしまうと、ネット上では永久保存版になりますので、検索してこられたユーザー様に古い情報を与えてしまう恐れがあるからです。ただ言えることは、アルコール成分などの刺激があるもの、保湿力が低いものなどは選ばない方が良いです。
最後に
日焼けなど肌に負担をかける紫外線や、生活習慣の乱れ、メイク後のお手入れの仕方、自分の肌に合ったスキンケア用品など気をつけることはたくさんあります。ですが、どうか面倒だとは思わずに行ってみてください。今すぐには効果が出ないかもしれませんが、長年続けていくことで、シミやシワ、たるみなども防げることでしょう!!
洗顔から気をつけていっても、最終的には未来のあなたのお肌に関わります。是非、行ってみてください。