手荒れを改善するのに市販薬でないとダメ?
手荒れがひどい場合はハンドクリームでは中々改善されません。そのようなときは、やはり薬で早急に改善した方が治りは早く、大事に至りません。
手荒れを改善するのに市販薬とハンドクリームの違いとは?
ハンドクリームには保湿が目的です。医薬部外品は薬用成分が入っていて、医薬品には治療を目的とする、第2類医薬品と第3医薬品があります。症状の強さにより分けられています。
手荒れの予防にハンドクリーム
手荒れの予防には保湿が目的のハンドクリームを、こまめに手を保護することが大切です。ハンドクリームは種類が多いです。
市販薬の医薬部外品は薬用予防や改善を目的
有効成分が規定量配合され医薬品とハンドクリームの中間です。予防や改善など使用方法について記載されています。
第2類医薬品・手荒れを改善するために副作用の注意が必要
手荒れがひどく手荒れを治すことを目的とした医薬品ですが、相互作用や副作用があるので注意が必要です。
第3類医薬品・手荒れを改善するのに手軽な医薬品
第2類に比べリスクが低く、購入しやすく手軽に使用できる医薬品です。
第2類と第3類の違いは、効果の高さではなく、リスクの高さの違いですので、自分の症状にあった薬を選ぶことが大切となります。
手荒れを改善するのに、薬とハンドクリームの使い分けとは?
ハンドクリームは上でも書きましたが目的は保湿です。医薬部外品はその保湿に他の効果がプラスされます。また手荒れがある場合は、その症状に合わせた医薬品を使用することが大切です。
手荒れの市販薬はどのように使えばよいの?
ひび割れ・あかぎれで痛みを伴う
痛みを伴いひび割れ・あかぎれの場合はヘパリン類似物質が配合された保湿力を高め血行を良くしてくれる薬でバリア機能の回復を行い、荒れた肌の修復にアラントインの配合やビタミン類が配合された医薬品や、医薬部外品を使用することが大切です。
肌表面の溝から亀裂が入った軽症のものをひびといい、痒みを伴い悪化した症状、血がにじんでいる症状をアカギレといいます。寒さなどで血液の循環が滞って末梢神経部分がうっ血して、炎症や痒みなどを起こした状態をしもやけといいます。
炎症を起こしている場合
手荒れがひどくなって水疱がでたり、赤みがでて出血がでたりすると、炎症を抑える薬を使用することが必要です。「ステロイド剤」の抗炎症作用が効果を発揮してくれますが、炎症の度合いが低いときは、グリチルリチン酸などの抗炎症成分配合のものを選ぶと良いでしょう。
手荒れの市販薬でひび割れ・あかぎれを改善する薬
指先をよく使う仕事や、水仕事をする人の中に多く見られる、ひび割れやあかぎれで、痛くて集中できなくて何事もはかどらないときがあります。
アットノンEX
引用: https://askul.c.yimg.jp/img/product/3L5/4597855_3L5.jpg
第2類医薬品で、ヘパリン類似物質を含み、保湿効果を高め、皮膚の乾燥を防ぎ血行を良くします。小林製薬からでている保湿作用のあるヘパリン類似物質を配合しています。成分にアラントインが含まれ肌組織修復作用が期待できるものや、グリチルリチン酸二カリウムの成分が含まれているので抗炎症作用が期待できるのです。
アットノンEX 15g
価格
1,060円
ひびケア軟膏
引用: https://photo.kenko.com/X413480H_L.jpg
第3類医薬品で池田模範堂が販売している保湿成分であるグリセリンを配合している軟膏です。アラントインの修復作用が期待でき、ジフェンヒドラミンで痒みを抑えます。そのほかにひび・あかぎれに対し効果のあるパンテノールやトコフェロール酢酸エステルなどの成分を含んでいます。
ヒビケア軟膏 15g
価格
1,166円
手荒れの市販薬で炎症を抑える薬
手荒れの市販薬・フルコートF
田辺製薬の第2類医薬品軟膏で、炎症を抑え、化膿を防ぐ働きがあり、抗炎症成分として「フルオシノロンアセトニド」が配合されたステロイド剤です。ステロイド剤と聞くと心配する人もいますが、中間のステロイド剤です。また、細菌が繁殖しないようにフラジオマイシン硫酸塩の抗菌成分が配合されています。5g 1058円です。
手荒れの市販薬・ベトネベートN軟膏
引用: https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/products/imgs_product/pict_betnevate_n.jpg
第一三共ヘルスケアの抗炎症、抗菌成分配合の第2類医薬品軟膏で、ベタメタゾン吉草酸エステルの抗炎症成分が配合されたステロイド剤です。これも、フルコートFと同じく中間のステロイド剤です。また、フラジオマイシン硫酸塩の抗菌成分も配合されています。5g 1058円です。
ベトネベートN軟膏AS 5g
価格
890円
手荒れの市販薬でごわつきを解消する薬
ワムナールDXII
引用: https://www.yakuji.co.jp/pic/2006/shinseihin/y10271_6-4.jpg
ゼリア新薬から販売された第3類医薬品で、尿素が20%配合され、ビタミンや抗炎症成分も配合され、痒みなどがある場合におすすめの市販薬です。シットリするのは尿素の成分で肌の水分を角質層に集め肌を柔らかく保ちます。しかし、使い続けるとインナードライを呼ぶともいわれ、長期に使用することは避けた方が良いでしょう。120g 2268円が参考価格です。
ワムナールDXII 120g
価格
1,575円
ケラチナミンコーワクリーム
引用: https://item-shopping.c.yimg.jp/i/i/matsuda88_b-4987067216802
コーワ新薬の第3類医薬品で、尿素が20%配合され、角質を尿素が柔らかくし、ゴワゴワを解消してくれます。固くなっている肌専用で、本来の柔らか肌に戻ったら使用中止にしないといけません。皮膚の薄い部分に使うとヒリヒリして副作用が出る可能性があるので、踵など硬い角質層のところに使用すると良いでしょう。150g 2160円が参考価格です。
ケラチナミンコーワ20%尿素配合クリーム 150g
価格
1,490円
手荒れの市販薬でカサカサ乾燥や痒みを解消する薬
コラージュDメディアパワー保湿ハンドクリーム
引用: https://www.collage.ne.jp/_shared/images/products/item_041.jpg
医薬部外品で、スキンケア用クリームの顔用のオールインワンゲルですが、ハンドクリームもあって、ヒアルロン酸やローズヒップ油、ホホバオイルなどの保水保湿力に優れた成分をふんだんに配合し、優しく手肌をケアします。
肌荒れ防止成分に肌のバリア成分の修復を助けるセラミド2、肌荒れ防止成分のトラネキサム酸を配合しています。セラミド2はヒト型セラミドの中でも最も保湿力に優れている成分です。カサカサの肌をしっかりとケアして、ヒアルロン酸やアミノ酸系保湿成分、コラーゲンでしっとりと肌を改善してくれます。30g 1350円+税
HPクリーム
引用: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/61isXsM8pRL._SX342_.jpg
ヘパリン類似物質配合で、皮膚科で処方してもらう場合は、ヒルドイドという名前で知られています。保湿クリームで有名でヘパリンは50年以上の歴史があります。安全性も高く、血行促進や保湿成分の強い働きがあります。患部の血流を良くし新陳代謝を良くして、荒れた皮膚の再生を促します。HPクリームは第2医薬品です。60g1700前後です。
手荒れ改善の薬とハンドクリームを使って手荒れ改善を行うコツとは?
洗い物にお湯を使わない
引用: https://www.instagram.com/p/BfBKc-XgaPQ/?tagged=%E3%81%8A%E6%B9%AF
炊事などの洗いものの場合、熱いお湯を使うと皮脂が落ちてしまうので、できるだけぬるま湯で洗います。また、ハンドクリームを塗って綿の手袋をして、その上からゴム手袋をして、炊事をすることが手肌を守ることになります。手が濡れたらこまめに拭いて、手の洗いすぎに注意が必要で、除菌用のアルコールは手から脂分を奪うので使いすぎには注意が必要です。
手荒れが気になる方は、洗剤や薬剤を使うときは、綿の手袋をしてその上からゴム手袋をし、界面活性剤など配合された洗剤は、肌に優しい洗剤を使うことが必要です。そして、寝る前にハンドクリームをしっかり塗って、綿の手袋を着用しハンドケアして、血流がよくなるようにして手を保護することが大切です。
手荒れのレベルで薬を使い分けることが大切です。手荒れを感じたら、自分の症状に合わせて早めに対応し、自分の症状にあった薬を使い分けることが必要です。とにかく強力な薬を使うという発想は良くありません。
まとめ
「ひどい手荒れにおすすめの市販薬 l ハンドクリームとの違いって?」を見てきました。ハンドクリームは保湿をするだけですが、薬は現在の状態を改善するために使うものです。自分の症状にあった薬を早めに使うことが大切です。