日焼け止めの効果が出ないのってどうして?
外出時には欠かせない日焼け止めですが、UVカット機能が強力なものを使っているのに肌が焼けてしまう、効果が出ない、と感じたことはありませんか?実は日焼け止めというのは、ただ肌につければ効果を発揮するものではないのです。
正しい使い方をしっかり行ってからこそ、しっかり紫外線から肌を守り、肌を焼かない効果を表します。つまり、日焼け止めを使用しているにも関わらず肌が焼けてしまう人は正しい使い方ができていないのが原因なのです。
日焼け止めのSPF効果って何?
日焼け止めのパッケージに表示されているSPFは、どのくらいの量を受け止められるかという基準で、数値が大きい程、たくさんの料の紫外線に対応できます。基本的には、SPFの数値が大きいと、肌が赤くなりにくく、また日焼けをするまでの時間を延長してくれると言われています。そのため、真夏の日差しの強い日、つまり紫外線量が特に多い日にはSPFの大きい値の日焼け止めが推奨されるのです。
日焼け止めのPA効果って何?
PAもSPFと一緒に日焼け止めのパッケージに表示されていますが、これはUV防御がどれくらいの強度で含まれているかというものを表しています。+の数が多ければ多いほど、肌に対するUV防御が大きくなるのです。
SPF50+などといった日焼け止めは多くがPA++++と非常に強力な日焼け止めであることが多いですよね。しかし、正しい塗り方をしなければ、いくら日焼け止め自体に高い効果が含まれていても無駄になってしまうのです。
日焼け止めの正しい塗り方/使い方
日焼け止めの持つ日焼け対策効果をしっかり発揮させるために、早速正しい日焼け止めの塗り方、使い方を確認していきましょう。
塗るときはムラなくたっぷりと
顔でも体でも日焼け止めを使うときは、量をケチっていては効果は出ません。塗り残しのないように、たっぷりと満遍なく塗り広げることが必要です。例えば顔に塗るときは、500円玉大の量が1回分の目安とされています。腕や足などは、顔の2倍~3倍の量が目安です。これを肌につけ、ただ擦り伸ばすのではなく、くるくると円を書きながら優しく伸ばしていきましょう。
いつでも衛生状態を保つ
ほとんどの日焼け止めの中には防腐剤といって中身を劣化するのを防ぐ成分が入っています。しかし、日焼け止めはいつも清潔な状態にしておかなければ、中で菌の繁殖を引き起こします。菌が繁殖し、綺麗な状態でなくなると、日焼け止めは劣化してしまい、効果が薄れたり、肌に思わぬトラブルを起こすこともあるのです。
そのため、日焼け止めを出すときは、容器の口をできるだけ肌に付けないように落としながら出すことがおすすめです。また、使った後の液だれなども菌を繁殖させやすいので、毎回しっかり拭き取ると良いでしょう。キャップは使うたびにしっかり締め、外部からホコリなどが入らないように気をつけましょう。
保存にも気をつける
衛生状態を保つことが大切だとお話しましたが、日焼け止めは保管にも注意しなければなりません。極端に寒いところや暑いところには保管せず、できるだけ常温を保てる場所に保存します。温度や湿度の急激な変化は、日焼け止めの成分を分離させてしまったり、劣化を早めてしまいがちです。そのため、使った後は直射日光の当たらない、適度な温度の場所に保存しましょう。
日焼け止めの効果をしっかり実感するコツ
正しい日焼け止めの塗り方、使い方などが分かったところで、しっかり日焼け止めの効果を実感できるコツについて確認していきましょう。
①目安量をしっかり使う
既にお話しましたが、日焼け止めは使う部分によってある程度の目安量が決まっています。これは、表示されている効果を発揮するためには、皮膚1cm辺り2mmの日焼け止めを塗らないといけないということから、量が計算されています。
特に顔などでは、日焼け止めの後にファンデーションなどさらにコスメを重ねる場合が多いので、量を少なめに塗る人が多いです。しかし、量を少なくすれば少なくするほど日焼け止めとしての紫外線対策効果は薄れてしまいます。そのため、毎日日焼け止めを使用しているのに肌が黒くなっている、と感じることがあるのですね。
②焼けやすい部分には重ね塗りを
顔などでは、皮膚の薄い目元や口元、また他の部分より出っ張っている鼻の頭などは特に紫外線を吸収しやすく焼けやすいと言われています。そのため、目元、口元、鼻の頭などには一度日焼け止めを塗った後に、再度薄く重ね付けをすることがおすすめです。重ね付けをしたからといって、もともとの効果がアップするわけではありませんが、日焼け止めを落ちにくくする働きがあるので、効果的です。
③塗り直しを行う
日焼け止めを使っているのに焼けてしまうという人は、塗り直しを行っていないことによるものが一番多いと言われています。日焼け止めは、いくら紫外線カット効果が高いものでも、水や汗に強いウォータープルーフのものでも、服に擦れたり、メイクといっしょに流れてしまったりして経時的に効果が薄れてしまいます。
基本的には1回塗った日焼け止めは2~3時間しか効果が持続しないとされているので、外出時には数時間置きに必ず日焼け止めを塗り直すようにしましょう。とはいっても、腕や足は簡単に塗り直しができるけど、メイクを重ねた顔は塗り直しできない!と思いませんか?
顔の日焼け止めの塗り直し
顔の日焼け止めの塗り直しは、アイメイク意外を乳液で一度軽く落としてから再度日焼け止め、化粧下地、ファンデーションを重ねる方法がおすすめです。単に日焼け止めを上から重ねるよりも、乳液効果で保湿力も高まり、メイク仕立ての肌を演出でき、紫外線対策もばっちりできます。面倒くさそうに思えますが、慣れてしまえば10分かからずに塗り直しができるようになります。
しかし、化粧直しの時間がない!という人はSPF30以上のパウダーファンデーションやフェイスパウダーを活用することもおすすめです。日焼け止めそのものの塗り直しに比較するとやや効果は薄れてしまいますが、何もしないよりかは何倍も紫外線対策が出来る上に、時短でさらさら肌に仕上げることができますよ。
④場面に合った日焼け止めを使う
最後に大事なことは、場面に合った日焼け止めを使い分けるということです。例えば普段の生活で少しの外出や通勤、通学程度であれば、SPFは30前後のものでも十分肌を紫外線から守ることができます。また、毎日使うものなので、肌への刺激も減らすことができ、肌トラブルを起こしにくいです。しかし、真夏のキャンプなどのレジャーアクティビティでは、防御力の弱い日焼け止めでは効果は実感しにくいのです。
そのため、SPFやPA値の強いものを使う必要が出てきます。また、スポーツを行う時や、プール、海水浴などでは、水への耐久性の強いウォータープルーフの日焼け止めを使うのが良いでしょう。完全に水を弾くことはできませんが、普段の日焼け止めよりは格段に効果を発揮してくれます。
焼かない日焼け止めの塗り方・まとめ
今回は、日焼け止めの効果をしっかり実感し、肌が焼けない日焼け止めの使い方やコツを紹介しました。今までどうしても肌が焼けてしまっていたという人は、今回の塗り方のコツなどを参考にし、今年は絶対焼かない工夫をしてみましょう。