万能すぎる!はちみつの効能・効果まとめ
健康食品として広く知られているはちみつはビタミン類・ミネラル・アミノ酸・酵素・ポリフェノールなど、体やお肌に良いとされる150種類もの栄養素が含まれています。そのため、「完全栄養食」や「食べる美容液」とも呼ばれ、スプーン1杯分のはちみつを摂取するだけでさまざまな効能・効果が得られます。今回はたくさんある効能・効果の中からいくつかご紹介します。
【その1】疲労回復
はちみつの主成分となる「ブドウ糖」はこれ以上分解される必要がない「単糖類」であることから、体内に入ると20分程で吸収され、胃腸に負担をかけずに素早くエネルギーへと変換されます。そのため、仕事や勉強、スポーツなどで疲れている時に摂取すると、効率よく疲労が回復できます。
【その2】便秘解消
はちみつに含まれている「グルコン酸」「オリゴ糖」「トリプトファン」という3つの成分には、善玉菌を増やして腸の動きを活発にし、腸内環境を整えてくれる働きがあります。さらにはちみつが持つ保水作用により便が排出されやすい状態になるため、便秘の解消につながります。
【その3】不眠症の改善
【その2】でも触れましたが、はちみつには「トリプトファン」という成分が豊富に含まれていて、脳に運ばれるとリラックス効果を促進してくれる「セロトニン」に変化します。セロトニンが増えると睡眠ホルモンが生成され、質の良い睡眠が得られるようになります。
【その4】老化予防
はちみつには活性酸素を取り除き、細胞が酸化するのを防いでくれる「ビタミン類」が10種類も含まれています。さらに老化防止に有効とされる「ミネラル」も27種類と豊富に含まれているため、アンチエイジングはもちろんのこと、美肌にも効果が期待できます。
【その5】口内環境の改善
はちみつには高い殺菌・抗菌作用があり、口内炎の治療や虫歯・歯槽膿漏・歯石などの予防にも効果を発揮します。また、口内炎は主にビタミンB1・B2の不足が原因で発生してしまうため、はちみつを摂取することでそれらの栄養素を補うことができます。
【その6】感染症などの予防
高い殺菌・抗菌作用があるはちみつは、その殺菌力によって細菌の増殖を抑え、気管支系の症状をやわらげてくれる効能があります。さらに喉をうるおしてくれる保湿効果もあるため、喉を痛めた時や風邪などで咳が止まらなくなった時などにも活躍します。
【その7】動脈硬化の予防
血液がドロドロの状態になると起こりやすい動脈硬化の予防にも、はちみつは大いに役立ちます。はちみつに含まれている「コリン」という成分が細くなった血管を拡張し、悪玉コレステロールが血管壁に付いてしまうのを予防してくれます。加えて血圧を上げる効能もあるため、高血圧の予防にも期待できます。
美容効果を高めるはちみつの選び方
このほかにもまだまだ体とお肌にうれしい効能・効果があるはちみつですが、どのはちみつでも効能・効果が期待できるのかと言うとそうではありません。ここでは美容効果を高めるために注意して欲しい、はちみつの選び方をご説明します。
栄養価の高いはちみつを選ぶ
花の種類によって効果の度合いが変化することはありませんが、栄養価の高い「非加熱のはちみつ」を選ぶのがオススメです。はちみつに含まれている栄養素の多くは熱に弱いため、加熱してあるものだと本来の効果を発揮することができません。
国産であれば「純粋はちみつ」の中から非加熱のものを選ぶと高い美容効果が得られます。また、外国産を選ぶ場合には、ドイツ・ニュージーランド・オーストラリアの中から非加熱はちみつを選んで購入すると良いでしょう。
本当に「純粋はちみつ」かをチェックする
はちみつ本来の効果を期待できるのは非加熱の「純粋はちみつ」ですが、一目で非加熱だと分かるものもあれば分からないものもあります。見分けるポイントとしては「1.結晶化しているかどうか」「2.濁っているかどうか」「3.液体の中まで泡立ちがあるかどうか」という3つをチェックしてみてください。
非加熱の「純粋はちみつ」であれば、主成分となる「ブドウ糖」が白く結晶化して固まるはずです。また、透明度が高かったり褐色になっていたりするはちみつや、液体の中まで泡立っているはちみつは本物ではない可能性が高いので、避けた方が賢明です。
食べる美容液「はちみつ」を美味しくいただく方法
「食べる美容液」と呼ばれるはちみつはそのまま食べても十分美味しいですが、ひと手間加えるだけでさらに美味しく、効果的にいただける方法があります。たとえば「はちみつレモン」はレモンと組み合わせることによって、脂肪燃焼やメラニン色素の抑制、免疫力アップなどの効果がプラスされます。
そして「はちみつ牛乳」は牛乳を加えることで、安眠効果やストレスの緩和、シミや肌荒れの予防などの効果が得られるようになります。いずれもレモンと牛乳を用意するだけで簡単に作れますので、ぜひ試してみてください。
はちみつ美容法で体の外側からもキレイに
体にもお肌にも効果的な栄養素を豊富に含んでいるはちみつは、毎日のスキンケアにプラスして使用することもできます。お肌に直接つけることではちみつが持つ美容成分を外側からも吸収できるので、うるおい美肌になること間違いなしですよ!
はちみつ+洗顔
はちみつには新陳代謝を高め、皮膚のトラブルを改善してくれる「亜鉛」が含まれているため、洗顔料に加えることで新しい皮膚が作られやすい状態になるとのことです。使用方法としては「はちみつ1:洗顔料2」の分量で、泡立てネットを使用してきめ細かな泡を作り丁寧に洗いましょう。
ちなみに、クレンジングをする場合はその前にはちみつを顔全体に塗ることで界面活性剤などからお肌を保護し、負担を大幅に減らすことができます。はちみつの分子は微細で毛穴まで入り込んでくれるので、クレンジング効果が落ちる心配もありません。
はちみつ+化粧水・美容液
はちみつに化粧水・美容液を混ぜることにより、お肌への浸透率がぐんと高まるのはもちろんのこと、保水・保湿効果によってうるおい肌へと導きます。使用方法としては「はちみつ1:化粧水3」くらいの分量を手に取り混ぜ合わせ、手のひらで押し込むようにしてお肌になじませて行きましょう。
また、美容液の場合は「1:1」の分量を手の中で少し温めた後、下から上方向に向かってマッサージをしながら塗って行きます。乾燥が気になる部分には重ね塗りをするとより効果が上がります。
はちみつ+パック
はちみつにはコラーゲンの生成に必要な「アミノ酸」と「ビタミンC」が含まれているため、直接お肌に塗ることでハリとツヤをもたらすことができます。パックの方法は大さじ1杯くらいのはちみつを顔全体に塗り、5分ほど放置したらぬるま湯でしっかりとすすぐだけでOKです。
さらに美容効果を高めたい人は、シートマスクやヨーグルト、クレイなどをプラスするのもオススメ。シートマスクははちみつを顔全体に塗った後に貼り付け、ヨーグルトは「はちみつ2:ヨーグルト1」、クレイは「1:1+少量の精製水」の割合で混ぜ合わせ、顔全体に塗って行きましょう。
まとめ
「食べる美容液」と呼ばれるはちみつは、摂取することで体の内側と外側からキレイになれることが分かったかと思います。ですが、どちらの場合もはちみつの選び方が重要で、名ばかりの「純粋はちみつ」では十分な効果を得ることはできません。この記事を参考にしっかりと本物を見極めて、美容と健康にあふれたはちみつライフを満喫してください。