いつでもゆったりめに構えていて、あたたかいほほ笑みをたたえている田之倉くんの第一の魅力は、その雰囲気に余裕があること、そしてセリフからあふれ出る自信です。いつも焦ったり悩んだりしている主人公の女性を、田之倉くんはそのほほ笑みで優しく包み込みます。大体の場合は、何を言っても何をしても、ことごとく受け入れるのです。 　 また、彼は節々で、自信たっぷりなセリフを堂々と言ってのけます。 （まだ付き合っていない段階で、主人公に）「たぶん青石さんオレのこと好きですよ」 （主人公が両親に会ってくれないか聞いた際）「どんな男と付き合ってるのか心配なんでしょ？ ヨユーで会うよ」 ――など。こうした、自分に自信を持った「上手」感が、女性の心をくすぐるのかもしれませんね。

名門の筋や素封家の子弟が入学する事で知られる英徳学園高校に、娘の玉の輿を願う母親の勧めで入学した一般庶民の牧野つくし。学校は、道明寺財閥の御曹司・司、花沢物産の御曹司・類、日本一の茶道の家元「西門流」の跡取り息子・総二郎、総合商社・美作商事の息子あきらのF4（Flower 4―“花の四人組”）に牛耳られていた。学校は、F4の親から多額の寄付を受けていたため、生徒達はもちろん教師達ですら彼らに逆らう事が出来なかった。つくしは、それに違和感を持ちながらも平凡な高校生活を送ろうとしていた。 ところがある日、つくしはF4に花瓶の水をかけた事が原因でF4に赤札を貼られ、学校全体からいじめのターゲットにされてしまう。しかし、正義感の強いつくしは彼らの性根を叩き直さんとばかりに立ち向かって行く。 そんな中、F4のリーダーである道明寺はつくしのことを好きになってしまい、それからは彼女一途でそればかり。いじめられ騙され続けたつくしの人生が、このF4によって変わり始めた。次第に2人の思いは通じ合っていくが、様々な事情（司の母、楓が中心）が彼らの恋路を阻むようになる。

東京大学理学部で抜群の記憶力もつ主人公の夏井真琴(石原さとみ)、IT企業NEXT INNOVATIONの社長である日向徹(小栗旬)が互いに惹かれあいながら成長していく様子が描かれ、人気を集めました。 ドラマ『リッチマン、プアウーマン』ではNEXT INNOVATIONを中心にIT業界の人間模様が描かれます。 日向と共にNEXT INNOVATIONを立ち上げ、副社長として活躍する朝比奈(井浦新)は、日向を変えてしまう存在である真琴との関係を不安に感じ、朝比奈の思いはNEXT INNOVATIONの経営にも影響を及ぼします。 真琴は、学校の課題や卒論の準備などに追われる中で就活を進めて行かなければならず、 あまりの忙しさに徐々に消耗して行く様子がドラマの第1話で描かれています。一方、日向の天才社長ぶりは華やかに描かれており、選ぶ側と選ばれる側の違いがリアルに観る者の胸に響きます。