日焼けの後が困ったことに
曇りで涼しい天気予報の日に、UVケアも手抜きをしていると、日差しが強くなってうっかりの日焼けをしてしまう、そんなことがあったりしますよね。
実は、日焼けは火傷と同じでお肌に強いダメージになるんです。お肌が何ともないからいいや、とケアをしていないと、乾燥や肌荒れ、シワや色素沈着などのトラブルの原因になります。また、日焼けがひどければ、皮膚科に行って薬を貰わなければ回復しないこともあるんです。日に焼けてしまったな、という時には適切な対策をとって、お肌の早い回復のためと、あとあとのトラブル肌にならないように薬やパックなどでケアをしてあげましょう。
日焼けと後のお肌の変化
そもそも日焼けって、子どもの頃からしているけどどんなことなのでしょうか。そしてお肌はどうなるのでしょうか。
サンバーンの日焼け
日焼けは2種類に分かれます。紫外線が皮膚にあたって赤く炎症を起こす、急性の症状のことをサンバーンと言います。日光皮膚炎と呼ばれるものです。皮膚がヒリヒリ痛んだり、ほてったり、ひどければ水ぶくれができたりします。日焼けといっていますが、これは火傷なんです。火傷の深さを1度から3度であらわすと、なんでもない普通の日焼けが1度、赤くヒリヒリするのが2度、水ぶくれやひどい痛みがあるのが3度になります。
サンタンの日焼け
強い日光で紫外線が皮膚の細胞に届くと、メラノサイトが働きはじめます。メラノサイトは皮膚細胞を守ろうとメラニン色素を作った結果、サンバーンが沈静化した後に皮膚が褐色になります。これをサンタンといいます。サンバーンのように赤くなったりヒリヒリしたりはしませんが、肌奥の真皮まで届いてシワやタルミの原因になります。紫外線は水分も奪いますので、乾燥した褐色の肌になります。
日焼け後72時間以内にするべき対策
日焼けをしたら、サンバーンでもサンタンでも72時間以内にとるべき対策があります。日焼けは赤くなくても、お肌は熱を持っています。直後から熱感やヒリヒリ感が無くなって沈静化するまでは、冷やす、保湿、水分補給という3つのことをしましょう。ほかに同時かもしくは沈静化してからとる対策には栄養補給、睡眠、UVカット、パックなどがあります。次からは、それぞれの対策のポイントについてご紹介していきます。
日焼け後の冷やし方
まず熱をとるために、日焼け部分を冷やしましょう。冷たい氷水でしぼったタオルや、冷水や保冷材で冷やします。氷を直接当てると、強い刺激になってしまいますので避けましょう。水風呂はいいのですが、シャワーは皮膚の強い刺激になってしまいます。お湯のお風呂には入らないのはもちろんです。水分を拭く時はこすらず、そっとおさえましょう。できるだけ熱をとって沈静化を早めましょう。
日焼け後の保湿のし方
【ボーテ・ド・モード:ナイス&クイックボタニカル高保湿化粧水】オリーブから抽出した高純度スクワラン配合の8つの無添加処方の敏感肌用化粧水です。【無印良品:ホホバオイル】ホホバの種子をしぼってから精製したオイルで、肌によくなじんで全身の保湿に使えます。コットンパックなどども用いることができます。
【資生堂:カーマインローション】日焼けの肌に化粧水といえば必ず選ばれる80年以上の歴史の化粧水です。冷蔵庫で冷やして、よく振ってから使います。乾くとパウダーがお肌に残ります。コットンパックにもおすすめです。
紫外線は水分を奪います。皮膚の保湿は冷やした後すぐにします。赤くてヒリヒリするなら、普段の化粧水や乳液、クリームは使えません。敏感肌用の保湿化粧品や、日焼け肌用の化粧品や薬品をつけます。しみるようなら、ワセリンや馬油、ホホバオイルだけで保湿します。また、美白作用のある成分は刺激が強いので、保湿作用の高いものだけにしましょう。アルコールやパラベンも無配合がおすすめです。コットンパックもいいでしょう。
【大塚製薬:オロナインH軟膏】殺菌成分配合で軽い火傷に効果があります。保湿もかねて使うのがおすすめです。
【大正製薬:コパトーンアフターサンオイルフリージェル】日焼け後のほてりを沈めて保湿してくれるジェルです。メントール、アロエエキス配合。
日焼け後の水分補給のし方
日焼けするとお肌の水分が奪われますが、体内も水分不足になります。水分不足になると、新陳代謝やターンオーバーがうまくいきません。脱水症状を起こしているときと同じように、こまめにたっぷり水分を補いましょう。喉が乾いたら補給するのでは遅いです。水以外には、経口補水液やスポーツドリンク、ノンカフェインのお茶などがいいでしょう。ビールなどアルコールは脱水を進めます。
日焼け直後のお肌の状態別ケア
日焼け直後のお肌の状態は、人によって違います。それでも大きく3パターンの反応になります。それぞれのお肌の状態別の対策もご紹介しましょう。
赤いまま黒くならない
日焼けすると赤くなったまま黒くならずおさまる肌は、ヒリヒリタイプで炎症が続きます。そのため冷やして沈静させることが重要です。とてもデリケートになっていますから、少しの刺激も肌にダメージを与えます。こすらす冷やしてから化粧品は使わずワセリンや軟膏などで保護します。刺激が感じなくなってから日焼けケアをはじめましょう。水ぶくれができてしまったら、医療機関、皮膚科にかかりましょう。自己流ケアでは危険です。
【日興リカ株式会社:サンホワイト】日焼けで敏感になった肌の保湿に、精製度の高いプロペトの中でも最高純度のワセリンです。デリケートな眼や口のまわりにも安心して使えます。敏感肌の方の下地メイクにも使えます。チューブタイプ、平型ケース入りもあります。
赤くなってから黒くなる
【エーザイ:ヴェラリス】オーガニックの無香料、無着色の99%がアロエ成分のジェルです。
日焼けの状態が変化するタイプです。まず冷やして保湿をしますが、アロエ成分の配合された刺激の少ないジェル、冷蔵庫で冷やしておいた刺激物の配合されていない化粧水はお肌が冷えますし、炎症を抑える効果も期待できます。使う時には優しく肌に乗せてなじませます。こすって塗り込んだり、パッティングはしないことです。赤みが無くなったら、ビタミンC、ビタミンE、保湿成分配合の化粧品を使いましょう。
【メンソレータム:サンベアーズアローバジェル】昔かなある保湿鎮静のジェルです。冷蔵庫で冷やしておくと気持ちいです。
赤くならずすぐ黒くなる
日焼けしても特に赤みも出ず、ヒリヒリしたりほてりもなくすぐに黒くなるタイプです。日焼け後すぐに化粧水や乳液で保湿ができますし、ジェルもすぐ使えるお肌です。メラニンが活発に作られてお肌に沈着してしまう前に美白成分を積極的に使うことをおすすめします。美白成分では、ビタミンC、ハイドロキノン、コウジ酸、エラグ酸など配合が効果的ですが、成分が強いので医療機関で処方されたものや、市販品も相談してみましょう。
【HAKU:薬用美白7日間トライアルセット】日焼け後に美白をしていくのにおすすめのトライアルセットです。
【スタイリングライフ・ホールディングス:ヴェキュアスパエッセンスマスク】美白作用もあるライスミルク由来成分とアミノ酸、ヒアルロン酸など配合の大容量のシートマスクです。医療用オーガニックコットン100%使用です。
日焼け後ケアで摂るべき栄養
日焼け後に食べ物で対策をするのは大切です。ターンオーバーの正常化と促進と美白が必要だからです。また日焼けという体内の炎症で活性酸素ができて、お肌以外の細胞もサビさせるので抗酸化作用のあるものも食べましょう。
緑黄色野菜のカロテンやビタミンA・C・Eや、豆や肉、魚のタンパク質、カキやウナギなど魚介類の亜鉛などは特に心がけながら、バランスよく食べましょう。抗酸化作用を持つトマトのリコピンは、生より加熱した方が多く摂りやすいです。
日焼け後ケアで続けるべきUVカット
日焼けした後になぜUVカットが必要なのでしょうか?それは、日焼けで傷んだ肌は、紫外線のさらなる刺激を受けると、回復が遅くなります。メラニンの排出がされず色素沈着を起こします。肌のバリア機能は低下していますから、必ずUVカットをしましょう。タップリ塗っても汗や皮脂で連れたり薄くなりますから2~3時間ごとにつけ直しましょう。サングラスや長袖、帽子や日傘も使いましょう。
【ヴェレダ:エーデルワイスUVプロテクト】エーデルワイスエキスと保湿効果のあるカレンドラエキスを配合した、赤ちゃんの肌にも使えるオーガニックの日焼け止めです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?うっかりの日焼けも、毎日の何でもない日焼けも、あとあと困らないようにパックなどで対策のケアが必要なんですね。日焼け後によくある皮剥けは死んだ角質細胞がはがれ落ちてきたものです。無理に剥かず自然に任せましょう。服やアクセサリーで刺激にならないようにしましょう。手に負えない日焼けや発熱や吐き気があるなら、すぐに皮膚科に行って治療すれば、回復も可能になるでしょう。
初夏から夏にかけてや、海外の海などでは、全身に日焼けの可能性があります。日焼けは火傷だということを、しっかり頭においてUVカットをしておきましょう。お肌表面だけでなく、体の中からも日焼け後の対策ができます。この対策を参考にされて、日焼けも怖くなくなったかも知れませんね。思いっきり太陽の下で楽しみましょう。