唇はとってもデリケート
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唇って毎日口紅を塗られて、外気にさらされ、とっても過酷な環境におかれています。それに、乾燥にはまず一番に影響を受けるのが唇。どうして唇ってすぐ乾燥してガサガサになってしまうのでしょう。
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それは唇の構造にあります。まず、唇は皮膚ではなく、粘膜に区分されています。そして、角質層が皮膚にくらべて1/3の厚さしかなく、しかも皮脂を分泌する皮脂腺がないんです。角質層が薄ければ、それだけ保持していられる水分もすくなくなり、皮脂が分泌されないわけですから、とても乾燥しやすいということになります。そんな保護する力の弱い唇に毎日口紅をつけたり、外気にふれたりしているわけですから荒れるのもムリはありません。
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そんなデリケートな唇ですが、角質層が薄い分、ターンオーバーが早く行われます。通常、皮膚のターンオーバーは28日周期と言われていますね?一方唇のターンオーバーは3~4日。つまり、皮膚よりも回復力が高いということ。そのため、正しいケアをしてあげることで、早く症状の改善が見られるというのも他とは違う特徴です。
唇のためにやってはいけない事
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ただでさえ荒れやすい唇。そんな唇を守るためにも、日常生活の中でやってはいけない事が3つあります。それは、「唇はなめない」「唇はむかない」「唇はこすらない」の3つ。普段無意識にやってしまっている事だと思いますがいかがですか?唇を舐めると、唇についた唾液はすぐ蒸発します。その際に唇がわずかに保っている水分も一緒に持って行ってしまうんです。つまり乾燥を促してしまっているということ。唇の皮を無理やり剥くのが良くないのは分かりますね?無理やり剥かれた下にはまだ未熟な角質層が表にでてきてしまいます。これも余計に荒れる原因。こするも同じことです。
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リップクリームで唇の荒れが改善されない場合
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ほとんどの人が、唇の保湿や乾燥予防にはリップクリームを使っていると思います。ですが、乾燥がヒドイ場合、リップクリームがしみるという経験をした人も少なからずいるハズ。毎日こまめに塗りなおしてもなんかガサガサが続く、という人。もしかしたら、唇がリップクリームの成分に対してアレルギー反応やかぶれを起こしてしまっている可能性があります。
はちみつから得られる効果
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まずははちみつ大さじ1杯に含まれる栄養素を見てみましょう。大さじ1杯は21g。その中には、【主要成分】タンパク質0.04g、脂質0g、炭水化物16.74g 【ビタミン】ナイアシン 0.04mg、葉酸 0.21μg、パントテン酸0.11mg、ビオチン0.05μg、ビタミンC0.63mg 【ミネラル】ナトリウム 1.47mg、カリウム 2.73mg、カルシウム 0.42mg、マグネシウム 0.21mg、リン 0.84mg、鉄 0.17mg、亜鉛 0.06mg、銅 0.01mg、クロム 0.21μgが含まれます。
はちみつに含まれる成分は活性型
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はちみつって甘いですよね。確かにはちみつの80%が糖分(炭水化物)ブドウ糖と果糖です。でも、それ以外に沢山のビタミンやミネラルが含まれています。実際に含まれる量はわずかであっても、何も人口的に手を加えていない純粋はちみつの場合、それら栄養分は生きた栄養。サプリメントなどで摂取するのに比べて生の栄養素はそれだけ効果が高くなるので、ただ数字だけで判断するのは相応しくありません。
はちみつから得られる効果
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はちみつを摂ることで得れる効果には次のものが挙げられます。疲労回復、美肌効果、アンチエイジング効果、整腸作用、殺菌作用、保湿効果、眼の疲労回復、安眠効果などの効果が望めます。中でもスキンケアやヘアケアとしてはちみつを使用する場合に注目すべき効果は、美肌効果、アンチエイジング効果、殺菌作用、保湿効果の4つの効果です。
唇ケアにはちみつパックをおすすめする理由
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体内に取り込む以外で得られる効果は美肌効果、アンチエイジング効果、殺菌作用、保湿効果の4つの効果だとお話しました。少し詳しくお話していきます。
美肌効果
はちみつのビタミン類は”活性型ビタミン”という天然のビタミンです。サプリメントの”不活性型ビタミン”と違い大量に摂取しなくても効果を発揮してくれます。ミネラルも同様に生きた天然のミネラルです。含有量自体は少なくても天然のミネラルは身体にとってとても有益。また、ビタミンミネラル類が美容にとってとても重要な栄養素であることは言うまでもありません。
アンチエイジング効果
抗酸化作用をもつポリフェノール。老いの原因である活性酸素を抑制する働きがあり、アンチエイジング対策として欠かせない要素です。
殺菌作用
はちみつの糖度は80%とかなり高糖度です。この糖分ははちみつの中に細菌が入ってきた際に、最近の水分を吸い出してしまう働きをもっています。水分を吸いだされた細菌は死滅してしまい、繁殖することができません。それを利用して、海外では軟膏代わりに傷口に塗ったり、セキ止めとして重宝されてきました。(ノドの感染症を引き起こす菌をはちみつが死滅させてくれるため)
保湿効果
はちみつは全体の20%程度で、とても水分の少ない食べ物です。また、周りの水分を吸収するという性質をもっています。そのためはちみつは、周りの水分をあつめ、はちみつの粘土によって肌の水分を逃がしません。また、はちみつに含まれる18種類のアミノ酸には角質層の水分を保持させる機能をコントロールするアミノ酸も含んでいるため、保湿効果が得られるというわけです。
唇はちみつパック
さて、いよいよおすすめの材料が少ない基本のパックから、スペシャルパックまではちみつパックの作り方と方法をご紹介しましょう。はちみつパックを行う時間は、お風呂で皮膚が柔らかくなっているお風呂上りがおすすめ。もし、お風呂上り以外にパックしたい場合は、蒸しタオルなどをまず唇にあてて、唇を柔らかくしてからパックしましょう。材料もシンプル、方法も簡単なので是非試してみて下さい。
唇はちみつパック 基本編
一番シンプルなはちみつだけのパック。用意するものははちみつとラップのみ。パックの方法は、お風呂上りで柔らかくなった唇にオーバーリップ気味にはちみつを塗り、口が覆える程度の大きさにしたラップをのせて5~10分放置するだけ。ベタベタするので洗い流した方がよいでしょう。
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それに、拭き取るだけだとNG行為のひとつ、強く唇を擦ってしまう恐れがあるのでおすすめできません。それに、甘いはちみつがおいしくて、唇の乾燥を促してしまう、唇を舐めるというNG行為も無意識にしてしまう恐れがあります。パックを洗い流す時は洗顔料は使わずにぬるま湯で流しましょう。ワセリンやリップクリームで保湿ケアをお忘れなく。
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唇はちみつパック はちみつ+ワセリン
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次にご紹介するのははちみつとワセリンのパックです。サラサラしたはちみつの場合、垂れてきてしまってうまくパックができない!という人は基材としてワセリンを使うとよいでしょう。材料ははちみつとワセリン、サランラップと混ぜる器とスプーンです。はちみつとワセリンの割合は1:1ですが、はちみつの粘度によって割合を調節して下さい。
パックの方法は、パック剤を唇に塗った後、ラップで蓋をして5~10分パックします。その後、拭き取ると唇に力が加わり負担になってしまうので、洗い流すのがおすすめです。パックを流し終わった後、ワセリンを薄く塗ると完璧です。
唇はちみつパック はちみつ+オリーブオイル
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オリーブオイルには肌のターンオーバーを促してくれるオレイン酸、抗酸化作用のあるポリフェノール、肌の老化を防いでくれるビタミンEなどお肌にとって大事な成分が含まれています。このオリーブオイルとはちみつの最強コンビのパックは唇ケアに持ってこいです。それに、オリーブオイルの匂いや味が気になる、というひとにははちみつのやさしい甘味と香りがオリーブオイルを気にならなくさせてくれますのでおすすめです。
パックの方法は基本の分量がはちみつとオリーブオイルが1:1。やり方は他のパックと同じです。こちらもパック後に拭き取るだけだと力を入れがちなので、洗い流すのがおすすめ。パック後はワセリンやリップクリームを塗っておきましょう。
唇はちみつパック はちみつ+砂糖 シュガースクラブパック
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美容意識の高い人たちに人気のシュガースクラブ。スクラブ剤として砂糖を使用し、保湿ケアとしてはちみつを使います。材料と作り方はちみつと砂糖を1;1で混ぜるだけ。
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はちみつシュガースクラブパックの方法は、お風呂上りの唇にはちみつ砂糖をのせ、小指や薬指など力の入らない指でやさしく、マッサージするようにくるくるさせます。しばらくすると砂糖のザラザラ感がなくなるので、その後ラップをし5分放置します。5分経ったらパック剤を洗い流してワセリンやリップで保湿ケアすれば完璧です。スクラブはあまり頻繁に行ってはいけません。やりすぎると必要な角質までとってしまう恐れがあります。月に1回程度にとどめておきましょう。
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唇はちみつパックで注意すること
はちみつパックをする際の注意点を挙げておきます。せっかくパックしたのにトラブルになっちゃったなんてことのないよう、目を通しておいてくださいね。
パックの前の注意:はちみつ選び
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ここまでお話してきたはちみつの効果は、あくまで何も精製加工されていない生の純正はちみつでのお話です。精製・加糖されたはちみつに上記のような効果は望めません。しっかりラベルをチェックして、純正はちみつ(材料が生はちみつだけ)を選んで下さい。
パックの前の注意:器具について
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これははちみつパックの時のみのお話ではありませんが、普段私達が使っている金属製やプラスチック製のスプーンははちみつとあまり相性が良くありません。はちみつが激変してうほどの相性の悪さではありませんが、可能なかぎりはちみつを瓶からすくう際は、木製のスプーンや専用のはちみつディッパーを使うことをおすすめします。
パックの前の注意:パッチテスト
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はちみつパックを行う前に、必ずパッチテストを行ってください。はちみつは花の蜜から作られています。もしあなたがその植物のアレルギーを持っている場合、唇ケアどころの話ではなくなってしまうからです。例えば、蕎麦アレルギーの人が、そば花はちみつを使用した場合、体内に取り込まなくてもアレルギー反応が出てしまいます。最近は直接野草などに触れる機会もありませんから、あなたが実は何かのアレルギーを持っていることもありえないわけではありません。
パック中の注意:パック時間
そんなに効果があるなら、パック時間が長ければ長いほど効果もえられると考えがち。ですが、どんなに効果のあるパックだって肌には負担になるんです。ですから通常5分~10分を目安に、ただラップしてしまっており、状態があまり確認できないこともあるので、10分を超えないように時計を気にしておきましょう。ちなみに頻度も週に1・2回程度を目安にして。とにかくやり過ぎは肌への負担になると覚えておいてください。
まとめ
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