あなたはいくつ知っている?国産はちみつの種類
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はちみつはまず製法の違いから、生はちみつ(純粋はちみつ)とはちみつ(精製はちみつ、加糖はちみつ)に分かれます。また、それ以外に花の種類から、国内に流通している主なはちみつだけで16種類もあるんです。中にはスーパーには置いてなくてセレクトショップや通販でしか手に入らないものもあります。でも味の違いを知ってしまうと用途によって使い分けてみたり、色々楽しむことができます。いっつも同じはちみつばかりな人、少しだけはちみつについての知識を身につけてみませんか?
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はちみつの製法
まずは製法についての説明です。
純粋はちみつ
純粋生はちみつともいわれるこのはちみつは、加熱・殺菌や添加物、加糖をされていないそのままのはちみつのことです。加熱されていないため、はちみつがもつ栄養分をふんだんに摂取することができます。ですが、非加熱のはちみつは酵素が生きているので時間が経つと濁ったり、ガスが発生したりします。ですが、非加熱のはちみつは栄養分以外にも殺菌能力が高く、長期保存が可能な唯一のはちみつです。
精製はちみつ
そうはいっても、純粋はちみつの特徴を理解できない消費者のために品質を安定させる必要があります。それが、精製して不純物を取り除いたり、加熱処理して酵素を失活させたりした精製はちみつです。確かに品質は安定しますが、折角の酵素を殺してしまうことになり、はちみつの栄養分や風味は損なわれてしまっています。
加糖はちみつ
花からとってきた蜜はまだ水分が多く甘味が足りない状態。それをミツバチ達が羽をブンブンいわせて水分を飛ばすことで水分がとび、甘味がますんです。ですがまだ水分が多い早い段階で採取すると当然甘味が足りなくなります。また、甘味を均一にするために水あめや砂糖を加える処理をほどこしたものが加糖はちみつです。最近はカロリーを意識する消費者のために、人工甘味料を加えたものも流通し始めています。
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花の種類からなるはちみつ
次に、花の種類からなる、はちみつの種類の紹介です。
①レンゲ花はちみつ
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ちょうど良いコクとほのかな酸味、そしてフローラルな香りのする舌ざわりのなめらかなはちみつです。国産の中で一番クセがなく、人気のはちみつ。とにかくクセがないので、パンやヨーグルトと一緒にたべても、肉料理などの甘み付けとしても使える使い勝手のよいはちみつです。
②アカシア花はちみつ
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レンゲ花はちみつに続いて日本人に人気のはちみつです。はちみつには冬場など寒い季節は固まってしまうというデメリットがありますが、アカシア花のはちみつは果糖分が高いので、冬場でも固まりにくいという特徴があります。果糖分が高いといっても、ノドにはりつくような甘味ではなく、スッキリとした甘みで食べやすいのが人気の理由です。
③トチはちみつ
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別名マロニエはちみつと呼ばれています。トチの木は東北地方に自生する木です。とても大きな木で、1年に24キロものはちみつを生産できます。甘味はやわらかく、さっぱりした後味で、アカシヤ花のはちみつに次いで固まりにくいという特徴があるため関東以北で人気のはちみつとなっています。
④みかん花はちみつ
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みかんの花からとれるはちみつなので、産地はみかんの産地と同じ静岡以南です。蓋をあけると一気にミカンの香りがひろがり、甘酸っぱい味が特徴です。昭和初期までは、その柑橘系の独特の香りと甘酸っぱさで人気がありませんでしたが、昭和の後半になると逆にその香りと酸味で人気はじめ、今ではレンゲ花、アカシア花に次ぐ人気となっています。レモンと紅茶の組み合わせ同様、柑橘系の風味は紅茶との相性がバツグンです。
⑤コーヒー花はちみつ
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コーヒー豆は小笠原や沖縄でごく少量生産されているだけのため、主な原産地はベトナムになります。日本の気候だと、コーヒーの花は1年の内ほんの一瞬、咲いても1~2日で散ってしまいますが、東南アジアのベトナムの気候では一年中花が咲くため、一年を通じではちみつが生産できるんです。コーヒー花のはちみつはほんの少し酸味と苦味があり、まさにコーヒーの風味です。そのためアイスコーヒーとの相性は言うまでもありません。
⑥マヌカ花はちみつ
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マヌカはニュージーランドに自生する背の低い木です。通称マヌカハニーとして日本でも健康食品として人気のはちみつ。カルシウムやカリウム、鉄分がとても豊富です。ニュージーランドでは薬としても使われてきたマヌカ花はちみつ。現在でもニュージーランドでは最高級はちみつとして扱われています。
⑦タイムはちみつ
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タイムというと肉料理などに使うハーブとしての方が、日本人にはピンとくるのではないでしょうか。ですが、古代ギリシャ時代にすでにタイム花はちみつは存在しており、現在でもイタリアやスペインなどでは盛んに生産されていまる。タイムのあの清涼感のある香りですが、甘味はかなりどっしりとした強い甘味があり、塩気の強いチーズを使ったお菓子などに重宝されています。
⑧ローズマリーはちみつ
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タイムと同様にハーブとしての認識が高いですが、ローズマリーはちみつもタイムはちみつ同様に地中海を代表するはちみつです。味も当然ローズマリーににており、ハーブ同様に、消化器系の調子を整えてくれる効果があります。
⑨ラベンダーはちみつ
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ポプリを作る際の一番人気のハーブ。北海道のラベンダー畑はとても有名ですよね。さっぱりとした甘みで、とても良い香りがするので甘味だけでなく、香りも楽しみたいという人におすすめのはちみつです。ヨーロッパで特に人気のあるはちみつと言えます。
⑩百花蜜
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この百花はちみつは他のはちみつとまったく違った特徴があります。というもの、他のはちみつは一種類の花の蜜から作られたものですが、この百花なちみつは色々な花の蜜をあつめて作られたものです。通常、ミツバチ達は一種類の花の蜜だけを集めます。ところが、諸事情、例えば花があまり開花していなかったりする場合、ミツバチ達は色々な花から蜜を集め始めます。そうして色々な花の蜜が混ざり合ってできたはちみつが百花はちみつです。現在日本のミツバチのほとんどが外来種であるセイヨウミツバチ。日本固有のミツバチであるその名も「ニホンミツバチ(ヤマトミツバチ)」は日本の野草の花から蜜を集めます。そのため百花はちみつは、とても希少価値の高いはちみつです。
ですが、この百花はちみつは、とても冒険性の高いはちみつなんです。というのもニホンミツバチ達がいったいどんな野草の花から蜜をあつめたかまでは把握できないからです。百花はちみつはニホンミツバチまかせ、その年々の気候まかせと言えます。一般に、色の薄い百花はちみつはあっさりな甘味、濃い色のものは癖が強いと言われています。
⑪リンゴ花はちみつ
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リンゴ花はちみつはその名の通り、リンゴの花から集められた蜜でできています。ですのでリンゴの産地である青森県が主な産地となります。実はリンゴの花は10日ほどしか咲かないんです。そのためリンゴ花のはちみつはとても希少価値の高いはちみつです。はちみつの風味や味はまさにリンゴ。やさしい甘さとうっすらと感じる酸味にりんごの香りがします。
⑫栗はちみつ
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栗はちみつはとてもクセのあるはちみつで、渋皮を口に入れた時のような渋みと正直さわやかではない香りがするため、日本では全くといっていいほど人気のないはちみつでした。ですが、栗はちみつはとても栄養価の高いはちみつで、最近はその栄養価によって日本でも注目され始めました。クセが強いため、料理やお菓子に使うのは難しく、飲みやすく黒酢に混ぜたりして飲むのが主な摂り方。良薬口に苦しの王道を行くはちみつです。
⑬そばはちみつ
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そばの実になる前のそばの花からとれるこのはちみつは、かなり個性的なクセのある香りと濃い甘味と苦味があるため日本人でも好みが真っ二つに分かれるはちみつです。ですが、最近注目されてきた理由としてはその栄養価。元々鉄分が豊富なはちみつの中でも、ずば抜けて多く、レンゲはちみつと比較するとなんと50倍もの鉄分が含まれています。学会でもその効果が発表され、そのため栗はちみつ同様に健康のために摂る人が増えています。ただし、蕎麦アレルギーの人は命の危険にかかわりますので決して摂ってはいけません。
⑭菩提樹はちみつ
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菩提樹はリラックス効果があるとして海外で重宝されているハーブです。菩提樹はちみつはトチはちみつと同様に、山のはちみつ。ヨーロッパでとても人気のあるはちみつです。甘味はやわらかですが、日本人にはあまり得意ではない、ハーブの香りが強烈なため好き嫌いの分かれるはちみつです。
⑮ナタネはちみつ
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ナタネは一般に菜の花、アブラナと呼ばれている春に見かける黄色い可愛い花を咲かせる植物です。日本では菜の花畑自体が減少してしまい、そのため国産のナタネはちみつは非常に希少価値の高いはちみつです。このナタネはちみつはブドウ糖が大変多く含まれているため、非常に固まりやすいはちみつです。固まりやすさは、ナタネはちみつ>みかん花なちみつ>レンゲ花はちみつの順です。くどいほど濃厚なコクがあり、敬遠されることも多いですが、病みつきになる人がいるのも事実です。
⑯クローバーはちみつ
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世界一をほこる生産量の寒い地域を代表するはちみつです。国内では北海道の石狩平野が代表的な産地となっています。甘味や香りにクセがなく、誰にでも受け入れられるはちみつです。ですが、クローバーが咲く時期に咲く花の蜜が混ざることが多々あり、そうすると味が落ちてしまうので、購入する際は純粋クローバーはちみつと明記されているものを選びましょう。
国産はちみつおすすめランキング
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日本には沢山の外国産の食材・食料が輸入されてきています。じつははちみつも同じ。日本国内で流通するはちみつのうち、なんと93%が外国産なんです。そして残り7%が国内産。さらに言うとその7%のうち、先ほど登場したニホンミツバチのはちみつは1%にも満たないんです。その希少価値の高さから、外来種のセイヨウミツバチの純粋はちみつの2~5倍もの値段がつけられます。そうはいっても品質の高さからいって国産の純粋はちみつほど安心な製品はないと言えます。
国産はちみつおすすめランキング第1位 国産れんげ|近藤養蜂場
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1909年創業の転地養蜂という伝統的な方法を今でも守りつづける養蜂場です。やはり一番のおすすめは人気のレンゲ花はちみつ。140g瓶1,300円(税抜き)
近藤養蜂場は、1909年(明治42年)より大分県国東の地で、 れんげの花の採蜜から養蜂を始め今年で105年を迎える養蜂場です。 以来100余年、伝統的な日本独自の’転地養蜂’を親子4代受継ぎ、 蜜箱を持って南は九州の鹿児島からはじまり、 大分、島根、北海道、と日本各地をみつばちと花を追って、旅をしています。 国内ではあまり見かけなくなったこの’転地養蜂’を受け継ぎ 守っていくことも私たちの使命です。
国産はちみつおすすめランキング第2位 国産あかしあ蜂蜜|小森養蜂場
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北海道産のアカシアはちみつ。最近は量がとれなくなってしまったとのことで、サイズは最大で1200gまでしか販売されなくなってしまいました。600g2,400円(税込) 1200g4,400円(税込み)
国産はちみつおすすめランキング第3位 国産トチはちみつ|秋田屋
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秋田谷は明治20年創業、120年以上の歴史ある蜂蜜問屋です。100g880円(税込み)
フローラルな香りと、濃厚で柔らかな甘さが人気 トチの花特有のフローラルな香りと、野山を感じさせるコッテリとしたコクがあり、濃厚で柔らかな甘さが人気です。アカシアに次いで、結晶しにくいのも特徴です。 東北では非常に人気が高く、親しまれているはちみつです。
国産はちみつおすすめランキング第4位 国産みかん蜂蜜|かの蜂
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標高450mの飛形山のみかん畑で、かの蜂が採蜜したみかん花はちみつ。蓋を開けた瞬間にプーンとみかんの香りが部屋中に広がります。300g1,571円(税抜き)
国産はちみつおすすめランキング第5位 ラベンダーはちみつ|ひふみ養蜂園
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ほのかなラベンダーの風味を楽しめるとても稀少な国産ラベンダー蜂蜜です。数量限定品180g2,500円(税込み)
国産はちみつおすすめランキング第6位 国産百花|近藤養蜂場
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季節や年によって風味が変わるため、その年の傾向を確認してから購入する必要がありますが、日本の野草を感じされるコクがありながらもさっぱりした甘味はどこか懐かしさも感じます。140g瓶800円(税抜き)
国産はちみつおすすめランキング第7位 国産「りんご」|松次郎の舗
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日本国内で有数のリンゴの産地である信州のりんごの花から集めた蜜。リンゴの花は咲く期間が短く4月末~5月初旬までしか採取できません。そのため国内産のりんご花はちみつは「はちみつの中の宝石」と呼ばれるほど大変稀少です。150g1,080円(税込み) 600g3,780円(税込み) 1000g5,940円(税込み)
国産はちみつおすすめランキング第8位 菜の花蜂蜜|東養蜂場
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なんとも言えず素朴なパッケージのナタネはちみつ。青森県南部が採取地となっています。5月下旬~6月上旬にかけてが採取の時期。一時期菜の花畑は激減したものの、近年休耕田活用にと菜の花畑が復活しつつあります。そうはいっても毎年作付けしなくてはいけず、安定した供給確保ができないのが稀少に拍車をかけています。500g1,814円(税込み)
国産はちみつおすすめランキング第9位 北海道産クローバー蜂蜜|みつばちの郷
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地球儀規模で人気のクローバーはちみつ。こちらは放牧が盛んな北海道産。クセが強くなく、さっぱりした甘味が楽しめます。300g1,836円(税込み)
国産はちみつおすすめランキング第10位 そば蜂蜜|小森養蜂場
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販売する小森養蜂場のサイトで目に飛び込むのが、”きわめて個性的なはちみつ”。お湯に溶かすとその独特の香りがやわらぐため、皆さんお湯割りにしてスライスしょうがをプラスして飲んでいるようです。600g1,800円(税込み)
「個性的な香り」 そば畑にいくと独自の香りがぷ~んとするように、はちみつにもその香りがしっかりと残っているため、個性的。味は黒糖のような感じですが、香りが独特なので苦手な方も多いです。
まとめ
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人気のおすすめ国内産はちみつをご紹介しました。はちみつはとってもミネラル豊富な健康食品です。普段の生活に上手に取り入れて健康・美容を手に入れましょう。ただし一度に大量にとっても意味はありません。まいにちコツコツ続けることが大事ですよ。