コーヒーが飲めない理由と原因は何？
学生時代などは飲めなくても問題はありませんでしたが、社会人になると外出先などでコーヒーが出されることも多くあります。特に時間をかけて話すことが多い場合、基本的にお茶として出されるのは緑茶かコーヒーがほとんどです。そんなときにコーヒーが飲めないと困る、飲めるようになっておきたいという人は少なくないのではないでしょうか？
しかし、飲めるようになろうと克服しようとしても何が原因となって苦手意識を作り上げているのかが分からなければ改善することもできません。そんな飲めなくなる理由や原因をこの記事では詳しく調べてまとめていきます。気持ち悪い感覚やどうしても飲めない理由や原因を把握して克服していきましょう。
コーヒーが飲めない理由・原因その1 苦い
コーヒーが飲めない理由として一番に上げられるのがおそらくこの苦いという理由でしょう。香ばしい香りとは裏腹に酷い苦味で一口目から無理だな、と判断する人は少なくありません。この苦味がおそらくコーヒーを一番遠ざける理由でもあるのでしょう。
この苦味はコーヒー自体の成分から引き出されるものもありますが、そのほとんどが実はコーヒー豆を焙煎したことによる焦げなどによって引き起こされるものです。焦げたものを食べると苦いと感じるのと同じで、コーヒー豆も深入りの焙煎をした豆ほど苦味を感じやすくなります。また、市販のコーヒーの場合は風味を活かすことよりも火をきちんと通して香ばしく仕上げ、素材の良し悪しや雑味などを感じにくくしてあるため、その分苦味も感じやすくなっています。
コーヒーが飲めない理由・原因その2 酸味
コーヒーを飲んだ際に、苦味はまだ良いけれど後々来る酸味が苦手で飲めない、という人も少なくありません。苦味の方が強いものの、豆の品種や入れ方によっては酸味の方が強く出ることもあるコーヒーは、独特な酸味も飲めない理由や原因として挙げられています。
コーヒーになぜ酸味があるのか、というとコーヒー豆が果実から摂られるものであるというのが関係しています。コーヒー豆は「コーヒーノキ」と言う植物の「コーヒーチェリー」と呼ばれる果実の中に豆が入っています。このコーヒーチェリーが酸味の原因です。種類によって酸味もそれぞれ変わってくるものの、中には苦味よりも酸味の方が強いコーヒーも存在しています。
コーヒーが飲めない理由・原因その3 腹痛、胃痛が発生する
コーヒーを飲むと胃痛や腹痛などが発生してしまうため、飲めないという人もいます。飲むことが出来るとはいえ、こうした症状が原因で飲むのを敬遠してしまう、ということも良くある話です。胃痛や腹痛は気持ち悪い感覚と一緒に来ることも多いので、その気持ち悪い感覚を避けたくて飲まないという人もいるでしょう。しかし、どうして胃痛や腹痛が発生するのでしょうか？
コーヒーを飲むことで胃痛や腹痛を引き起こす原因は、コーヒーに含まれている成分またはコーヒーに入れる牛乳などです。コーヒーには胃酸の分泌を促進させる成分などが含まれているため、胃酸が分泌され過ぎたせいで胃痛などが発生してしまいます。また、ほかにもポリフェノールなどの収れん作用が腸に働くことで下痢などを伴う腹痛が引き起こされることもあるため、牛乳を入れたりしないコーヒーでも腹痛や胃痛が起こる場合はコーヒー自体の成分が原因で引き起こされている可能性が高いでしょう。牛乳を入れた状態で胃痛や腹痛などが引き起こされる場合は牛乳に対しての体の反応によるものだと考えられます。
飲めないコーヒーを飲むための工夫その1 豆にこだわる
コーヒーが飲めない理由や原因が主に苦味や酸味である場合、豆に少しこだわってみることで飲みやすさがグンと変わってきます。豆は種類によっても味や風味、苦味や酸味の強さが代わってくる物の、一番は焙煎加減が関係しています。
コーヒー豆は焙煎の種類が浅煎り、中煎り、深煎りの3種類になり、浅煎りが最も焙煎時間が短く、深煎りが焙煎時間が長い豆ということになります。浅煎りの場合は焙煎時間が短いため火の通りも強くなく、苦味が少なく酸味を感じやすいのが特徴です。深煎りは焙煎時間が長いため、酸味が少なく苦味の方が強い豆となります。中煎りは苦味と酸味の両方をバランス良く感じることができるでしょう。自分が苦手に感じる味をなるべく少なくするために、豆にこだわることも飲めるようになるための一つの工夫と言えるでしょう。
飲めないコーヒーを飲むための工夫その2 飲むタイミングにこだわる
コーヒーは飲むタイミングによって腹痛や胃痛などを抑えることも可能です。上記でコーヒーの成分によって胃痛や腹痛、気持ち悪い感覚などが発生すると説明しましたが、この成分も時間帯や飲むタイミングによっては胃痛、腹痛、気持ち悪い感覚を抑制することが可能です。
コーヒーを飲むのであれば、タイミング的には食後に飲むことがおすすめです。空腹状態でコーヒーを飲むという人も少なくありませんが、実はその状態で飲むと胃酸が分泌されてしまい胃痛や腹痛の原因となってしまいます。しかし食後にコーヒーを飲むとその分泌された胃酸が消化を促進し、胃の中のものを素早く消化するのをサポートしてくれるため、胃痛や腹痛の心配もかなり少なくなります。
飲めないコーヒーを飲むための工夫その3 水にこだわる
コーヒーの成分について注目しがちですが、飲料として見る場合その90％以上が実は水になってしまいます。お湯や水などで抽出または溶かして飲むということからも仕方のないことではありますが、この90％以上を占める水もコーヒーの飲みやすさに大きく関係してきます。
水道水などを使ってコーヒーを淹れて、飲めないと感じてしまう場合、豆以外にも水にこだわると飲みやすさが変わります。そのため、豆が多少安いものでも水にこだわっていれば意外と美味しいコーヒーを味わうことも可能です。浄水器などで水のカルキを抜く、軟水の水を使うなど色々と工夫もしやすく、水だけでもコーヒーの印象が大きく変わります。
飲めないコーヒーを飲むための工夫その4 カフェインレスコーヒー
カフェインが含まれる飲料が苦手だけれど、コーヒーは飲めるようになっておきたいという人におすすめなのがカフェインレスコーヒーです。カフェイン自体はそこまで体に悪い成分ではないのですが、どうしても飲めない理由があったり、カフェインの効果による不眠などが困るという人に人気があります。
カフェインを製造の過程で抽出し、含んでいない状態で販売されているのがカフェインレスコーヒーです。身体に対して悪い影響もなく、カフェインを控えた方が良い時間帯に通常のコーヒーの代わりに飲まれることも多いコーヒーです。しかし、カフェインが抽出されてしまっているため通常のコーヒーより味も香りも劣ってしまう点については要注意です。
コーヒーを飲まない方が良い人
コーヒーを飲めるようになりたい、と克服しようとしていても、むしろ飲まない方がいいという人も存在しています。その飲まない方が良いという人は主に貧血の人、胃潰瘍などの消化器官の傷病を患っている人などが挙げられます。
コーヒーに含まれる成分の内、タンニンは鉄分と結合して吸収しにくい物質に変えてしまう効果があります。そのためしっかりと鉄分を吸収して増血効果を狙う貧血の人には、コーヒーは不向きで、むしろ貧血の悪化などから気持ち悪い状態になりやすくなってしまうでしょう。そしてポリフェノールなどによる胃酸の分泌効果により、胃潰瘍などが悪化する傾向もあります。こうした症状などに悩まされている場合は、無理をして飲まない方が良いでしょう。
コーヒーを飲めるように克服しよう
今の世の中はほとんどがコーヒーが飲めるということが前提で回っているところがあります。商談や面談の最中のお茶として出されることはほとんどですし、レストランや喫茶店の食後に候補として出されることも多いのがコーヒーです。そんな世の中だからこそ、飲めないということを何とか克服したいという人はとても多いのです。無理して自分に合わないコーヒーを飲むよりは、自分に合ったものを少しずつ飲めるようになっていきましょう。
