コーヒーを飲むとどうして吐き気や頭痛がするの？
コーヒーを飲むと眠気も吹き飛んですっきりとするため、仕事の途中の集中力アップや食後の心地よい満腹感からくる眠気を吹き飛ばしてくれもするため、毎日飲んで仕事などに励むという人も少なくありません。毎日の生活の中でコーヒーを飲む機会が必ずある、という人も相当数存在することでしょう。
毎日の仕事や生活のお供として外せない、という人も多いコーヒーですが、飲んでいると頭痛や吐き気に悩まされてしまうということもあります。折角集中力などをアップしたり、眠気を覚ましているのに頭痛や吐き気で酷い状態になるのは嫌なものです。ではどうして吐き気や頭痛が引き起こされるのか、その原因と対処法、治し方を詳しく調べてみました。
コーヒーの吐き気や頭痛の原因 1.カフェインによる興奮
コーヒーにおける一番有名な成分であろうカフェインは交感神経に作用して、一種の興奮状態にさせてしまいます。この興奮状態により、仕事や勉強などに対する集中力も向上するため、食後やおやつ時に飲んでもうひと踏ん張りという時に大きなサポートをしてくれる成分でもありますね。
しかしカフェインの興奮状態と言うのは良い面ばかりではありません。交感神経を刺激し興奮状態にすることからも、たっぷりとカフェインを摂って更に集中力アップを狙う人もいるのですが、必要以上にカフェインを摂取してしまうと交感神経が刺激され過ぎて、自律神経のバランスが崩れてしまいます。その結果、頭痛や吐き気などの症状を引き起こしてしまうことになるのです。
コーヒーの吐き気や頭痛の原因 2．カフェインによる胃酸の分泌
カフェインは交感神経に働いて集中力アップなどのほかにも、胃酸の分泌を促進する効果も期待できる成分です。そのため、食後に飲むことで胃酸が更に分泌されて胃の内容物の消化をスムーズに行えるようにサポートしてくれる成分でもあります。このような働きなどからも食後などにコーヒーを勧められたりするのです。
しかし、この場合においてもカフェインを必要以上に摂取することで胃酸を過剰に分泌してしまうと吐き気を引き起こす原因となります。また、過剰な胃酸の分泌は吐き気以外にも胃炎や胃潰瘍などの消化器官の症状の悪化にも繋がり、胃痛や腹痛を引き起こさせる原因ともされています。吐き気以外にも気を付けておくべきことの多い成分がカフェインと言えるでしょう。
コーヒーを飲んで吐き気や頭痛を起こさないために
コーヒーを飲むことで、頭痛や吐き気を起こさないためにも、飲む時や飲む前などに色々と対処をしておきたいところです。どのような対処法で頭痛や吐き気と言った症状を軽減または出ないようにすることができるのでしょうか？
対処法としては二つの方法が挙げられます。まず一つ目としてコーヒーを飲みすぎないということです。コーヒーは利尿効果などもあって飲めば飲むほど喉が渇くため、更に飲みたいという思いになりやすい飲料です。コーヒーを一杯飲んだらその後喉が渇いた際には水などに切り替えて水分補給を行うようにすると、カフェインの過剰摂取を抑えられます。二つ目にコーヒーを飲むタイミングを食後にする、ということが挙げられます。コーヒーの胃酸分泌促進作用は食前に飲むと胃に負担をかけるものの、食後に飲むことでスムーズな消化の助けとなってくれます。なるべく何かを食べた後に飲むことで吐き気や胃痛などを抑えることにも繋がります。
コーヒーによる頭痛や吐き気を治すには？
コーヒーを飲むことで頭痛や吐き気が起こる原因についてを知り、飲む前にどんな対処をすればいいのかということも分かりましたが、それでもどうしても症状が出てしまうということもあります。
対処をしても症状が出てしまう原因としては、その日の体調や食べたものなどが主に関係しており、疲れが溜まっていたり食べたものが胃に負担のかかるものであったりすると、症状が出てしまうこともあります。その日の体調なども考えてコーヒーを飲むか飲まないかというところも判断していきたいところですが、症状が出てしまった時にはどのように治せばよいのでしょうか？
コーヒーによる頭痛や吐き気の治し方 1.水や白湯を飲む
コーヒーで頭痛や吐き気が起きる原因のほとんどがカフェインによるものですので、頭痛や吐き気が出た場合にはそのカフェインの濃度を下げてあげることが効果的です。コーヒーでなければ、と紅茶や緑茶などを飲む人もいますが、緑茶や紅茶にもカフェインが含まれているだけでなく、中にはコーヒー以上に含まれているものも存在していますので、水や白湯などを選ぶ方が良いでしょう。
水や白湯を飲むことでカフェインの濃度が下がり、症状の軽減を行うことも出来ますが、冷たい水よりも白湯（温かいお湯）の方が高い効果を狙うことも出来るようになります。白湯などの温かい飲み物を飲むという事は気分的にも落ち着きリラックスすることができるため、興奮した自律神経を落ち着ける効果が期待できます。バランスのくずれた自律神経を整えることができるため、お湯を用意できる場合には白湯を飲んでみると良いでしょう。
コーヒーによる頭痛や吐き気の治し方 2.食事をしないまたは様子見する
コーヒーを飲んで特に吐き気や胃痛が酷い場合は、食事などをすると余計に吐き気が増してしまうことにも繋がります。最悪の場合はたまらず嘔吐してしまうこともあるでしょう。そんな時には食事を1食ほど控えておき、様子を見ていくと良いでしょう。
食事を1食ほど控えて吐き気や胃の不調を落ち着けていくことで、胃の状態の悪化を防ぎつつ、深呼吸などを行うとよりリラックスするため吐き気を抑えることもできるようになります。食事はどうしてもお腹が空いたときにおかゆなどの胃に優しいものを食べるようにしましょう。
コーヒーによる頭痛や吐き気の治し方 3.ストレッチを行う
カフェインを必要以上に摂ることで交感神経が非常に興奮しています。用意できるのであれば白湯を飲むことが一番手早く簡単に行える方法ですが、それ以外にもストレッチを行うというのも手軽かつ簡単に行える治し方として知られていたりもします。
ストレッチは簡単なものを行うだけで大丈夫です。ぐっと伸びをしながらゆっくりと呼吸するだけでも興奮した交感神経をリラックスさせることができますので、白湯などを用意するのが難しい場合に行うと良いでしょう。ただストレッチをするだけで簡単に治るわけではありませんので、時間をかけつつゆっくりと行えるタイミングで行うことが求められます。
治し方を試してみてもどうしても駄目な場合
治し方を試してみても全く治らない、頭痛や吐き気が本当に酷いという場合には市販薬や無理をせずに病院にかかることをおすすめします。もしかするとコーヒーの成分などによる頭痛や吐き気の中でも重篤な可能性もあります。無理をせずに薬に頼る以外にも病院に行ってきちんと医師に診断してもらいましょう。
コーヒーによる症状を抑えて美味しく楽しもう
コーヒーによる症状はほかにも色々と発症することがあります。飲みすぎや胃の調子、その日の体調などによってコーヒーから引き起こされることも少なくありません。毎日の体調などはもちろん、飲むタイミングや飲む量などにも気を付けて、コーヒーを楽しみながら飲むようにしましょう。
