シナモンは世界最古のスパイス
シナモンとは?
シナモンは、ニッケイ(肉桂)属の樹木の内樹皮から作られる香辛料です。ニッキとも呼ばれています。生薬としても使われていて、その場合は桂皮と呼ばれます。独特の香りが特徴ですね。
スパイスの王様
特徴的な芳香成分は、シンナムアルデヒド、オイゲノール、サフロールなどで、熱帯の各地で幅広く栽培されています。香りが高いことから「スパイスの王様」と呼ばれたり、聖書などにも登場していて、紀元前から使われているということで「世界最古のスパイス」と言われたりしています。
シナモンコーヒーとはどんなもの?
それでは、シナモンコーヒーとはどういううものなのでしょうか?簡単に言うと、シナモンをコーヒーに入れて、香りをつけたものを言います。
シナモンは、スティック状になったものやパウダータイプのものがあります。スティック状のものは香りが移りにくいので、お料理などのレシピでは、パウダー状のものが多く使われています。
シナモンコーヒーも、スティック状のシナモンをかき回して飲むものもありますが、一般的なコーヒーショップではパウダー状のものが置いてあることが多いようです。パウダー状のシナモンは、溶けないことが多々ありますので、スプーンなどでよくかき混ぜて飲んでくださいね。
シナモンコーヒーの効果【1】栄養分がとても豊富
シナモンコーヒーの効果にはさまざまなものがありますが、1番目は何と言っても栄養成分の豊富さではないでしょうか。シナモンには、ビタミン、ナイアシン、カリウム、カルシウムなどが含まれています。これらの栄養成分の豊富さと香り高さが「スパイスの王様」と呼ばれる所以なのですね。
シナモンコーヒーの効果【2】冷え性の方におすすめ
冷え性の原因はいろいろありますが、そのひとつに血液の循環が悪くなるためというものがあります。血管が細くなって血液の流れが悪くなるために体が冷えてしまうのです。シナモンには、血管を拡張させ、血液の循環を良くする効果がありますので、冷え性の改善に効果があるのです。
シナモンコーヒーを冷たくして飲むのも良いのですが、冷え性を改善するという目的であれば、やはり温かくして飲む飲み方が良いでしょう。冷たいものより体が温まりやすくなりますよ。
シナモンコーヒーの効果【3】むくみを解消
むくみの発生の原因のひとつに、体内に老廃物が蓄積してしまうことがあげられます。シナモンにはカリウムが含まれていますので、体内の余分な水分を体の外に排出してくれる働きを持っています。余分な水分が体外に排出されるのを促進させることによって、むくみが改善されていくと考えられています。
シナモンコーヒーの効果【4】ダイエット
コーヒーにダイエット効果があると言われていますが、シナモンにもダイエット効果があると言われています。シナモンには、発汗作用や利尿作用などのデトックス効果があります、さらに、脂肪細胞を小さくする働きもありますので、ダイエットに効果的なものと言えるのです。
シナモンだけでなく、コーヒーと合わせて飲むことで、シナモンのダイエット効果プラスコーヒーのダイエット効果の相乗効果で、結果に期待ができるのではないでしょうか。
シナモンコーヒーの効果【5】アンチエイジング
シナモンには、血管の老化を防いでくれる働きがあります。その結果、シミやたるみの改善や、くすみの改善、髪の毛の健康にも効果を発揮してくれますので、アンチエイジング効果が期待できるのです。
シナモンコーヒーの作り方と簡単レシピ
それでは、シナモンコーヒーの作り方とレシピをご紹介いたしましょう。
シナモンコーヒーの作り方
材料は、コーヒー(インスタントでもOKです)、シナモンパウダー、ハチミツや砂糖(お好みで)
まずは、いつも通りにコーヒーを入れます。次に、シナモンパウダーを2~3振りします。お好みで、砂糖やハチミツなどの甘みを加えたり、ミルクを入れます。よくかき混ぜればできあがりです。
シナモンパウダーは、非常にキメの細かいパウダーですので、なかなか溶けないことがあります。スプーンで念入りにかき混ぜて飲んでください。
その他にも、アイスコーヒーを作って、その上にミルクフォーマーで泡立てたミルクを乗せ、シナモンパウダーを振りかける飲み方もおすすめです。溶けないシナモンパウダーを溶かそうとするのではなく、あえて振りかけるだけの飲み方になります。
シナモンとコーヒーのフレンチトースト
シナモンとコーヒーのレシピとして、もうひとつご紹介いたしますね。シナモンとコーヒーのフレンチトーストです。お休みの日の朝食や、ランチにいかがでしょうか。
引用: https://cdn.oceans-nadia.com/rs/410/614/is/upload/save_image/49/49b128c70734.jpg?_t=1520838066
材料は、5枚切りの食パン1枚、コーヒー(濃い目)50ml、卵1個、牛乳30ml、メープルシロップ小さじ1、オリーブオイル・シナモンパウダー適量
コーヒー、卵、牛乳、メープルシロップをよく混ぜて、食パンを一晩漬けておきます。
食パンがしっかりと液を吸い込んでいたら、オリーブオイルを入れたフライパンを弱火で熱し、両面をじっくりと焼いていきます。
焼きあがったら、仕上げにシナモンパウダーを振りかけてください。カフェのランチプレートみたいに、生クリームやアイスクリーム、フルーツなどを飾ってもおしゃれになりますね。なかなか溶けないパウダータイプのシナモンですので、振りかけるだけのレシピになっています。
サングリア
シナモンを使ったワインの飲み方をひとつご紹介しておきましょう。サングリアは、ワインにスパイスを漬け込んだ飲み物です。簡単にできますので、ぜひ、お試しください。
引用: https://cdn.oceans-nadia.com/rs/410/614/is/upload/save_image/47/47848f1cabd635f1a55ee074faca10ca_20160427161036.jpg?_t=1520838066
材料は、赤ワイン400ml、オレンジ1個、リンゴ1個、シナモンスティック3本、オールスパイス2振り
オレンジは皮をつけたまま、リンゴは皮をむいていちょう切りにします。次に、赤ワインにシナモンスティックとオールスパイスを加えます。しばらく漬け込めばできあがりです。冷たくして飲む飲み方がおすすめです。
ここでは溶けないシナモンパウダーではなく、スティックタイプのシナモンを使っています。サングリアは色々なスパイスを加えると味わいがグッとアップしますので、ここでは簡単にオールスパイスを使っていますが、お好みのスパイスを色々と試してみるのもおすすめです。
シナモンの取りすぎには注意を
健康に効果的なシナモンを、コーヒーと一緒に飲む飲み方はとても簡単ですね。また、なかなか溶けないシナモンパウダーを、スイーツなどに振りかけてみるのもおすすめでした。
ただ、ひとつご注意いただきたいのが、シナモンの摂りすぎです。シナモンの香りの由来となっている「クマリン」という成分は、摂りすぎてしまうと肝臓障害を起こしてしまうことがあります。
1日に、体重1㎏あたりに0.1㎎を超えて、毎日摂り続けると過剰に摂取しているとなります。体重が50㎏の方なら、5gということです。シナモンパウダーは小さじ1/4で1gになりますので、小さじ1杯で4g、これを覚えておいてくださいね。くれぐれも摂りすぎにはご注意してください。
シナモンコーヒーをおいしくいただいて健康に
シナモンコーヒーの色々な効果や、シナモンを使ったレシピなどをご紹介してまいりましたが、いかがでしたでしょうか?溶けないパウダータイプのシナモンを、振りかけるだけのレシピもありましたね。摂りすぎに注意しながら、シナモンコーヒーをお楽しみいただけましたら幸いです。