意外と知らない!?ハトムギの効能
巷では、『ハトムギ化粧水』なんかが大ブレーク中ですね。「ニキビが治った」「肌が白くなった」など、SNSやコスメの口コミサイトなんかでもおすすめされている話題の商品です。
また、流行しだしたのは最近ですが、昔から“日焼け後のほてり”を抑えるために使われているものでもあります。「子供の頃、日焼けした後にママに塗ってもらった!」なんて方も多いのではないでしょうか。
万能薬でもあるハトムギ。実は食材としてもおすすめなんです。
中から摂取することでどんな効能・効果が得られるのでしょうか。
具体的な身体の悩みから紐解いていきましょう。
①目・首のまわりのポツポツ「稗粒腫」に効果的
皆さんは「稗粒腫(はいりゅうしゅ)」というワードを聞いたことがありますか?目の周りや首筋にポツポツとできる、白くて小さなアレのことです。ニキビのような見た目ですが、一度できたらなかなか治らない厄介ものであるのがこの「稗粒腫」の特徴です。
稗粒腫は、肌の老廃物がうまく外に排出されずに溜まってしまったことが原因と言われます。本来、肌のターンオーバーに合わせて排出されるはずの老廃物が、皮膚の中に留まってしまったがゆえに白くポツポツと出てしまうわけです。
実は、自然界で最もと言っていいほど、この「稗粒腫」を治す効能・効果が期待できるのがハトムギなんです。
これらを治す役割なのが、ハトムギに含まれている「ヨクイニン」という成分です。このヨクイニンは、ハトムギの外皮を取り除いた“種子”の部分を指します。
ヨクイニンは肌の水分量を調節することでターンオーバーを促す効能があります。これにより、本来治りにくい稗粒腫が治癒していくという仕組みです。
②ガンの特効薬としての効能
美容だけでなく、実は身体の健康を守る効果があります。その役目を果たすのがハトムギの「外皮」の部分です。
外皮に期待できるのは、「抗腫瘍作用」。その実力は、中国では昔からガンの治療に使われているほど。
予防はもちろん、進行中のガン患者約100万人に使用されているそうですよ。
既にアメリカ・ロシアでの研究機関でも臨床試験が行われており、最近では日本の医療機関でも進めている研究だそうです。
食べ方決まりは?摂取量に制限?副作用はある?
肌の悩みから、身体の重大な病気にまで高い効能が期待できるハトムギ。これだけ効果があるのなら、摂取量や副作用が気になりますよね。
しかし、ご安心ください。ハトムギには摂取量の決まりや副作用の心配などは特にありません。
ただ、ハトムギの種子の成分であるヨクイニンには便秘解消などの効果があるので、過剰摂取することで下痢になってしまう場合もあります。重大な病気に繋がるわけではありませんが、「少しお腹がゆるくなったな」と感じたら摂取量を控えて下さい。
ハトムギはどこで買える?
肌のためにも身体のためにも効果的なら、毎日でもハトムギを摂取したいですよね。でも一体どこでどんな商品が買えるのでしょう。
ご安心ください。ハトムギはスーパーでもネットでも購入が可能です。
価格はお店によってばらつきがあるので、「大量買いしたい方はネット」「まずはお試しで、という方ならスーパー」がおすすめです。
ハトムギの美味しい食べ方~お米と一緒に~
一番始めやすいのが、主食としての摂取です。
ご飯ま毎日食べるもの。摂取量を多くすることを考えても、この食べ方が一番おすすめです。
調理の仕方はとても簡単で、“お米と一緒に炊く”だけです。
ハトムギはお米よりもすこしパサつきやすい食感なので、「お米3:ハトムギ1」の割合で混ぜるのがベストでしょう。
普段炊いているお米の量を3割程度減らし、通常通り研いで下さい。研ぎ終わったら水を流し、米の量を減らした分だけハトムギを加えて手で少し混ぜて下さい(炊飯中に水を均等に吸わせるため)。
後は水を加えて炊くだけですが、ここで注意ポイントがあります。
①炊きあがりをお米同様ふっくらさせるために、炊く前は30分程度置くこと
②ハトムギはお米に比べると硬くなりやすいため、いつもよりも1.2~1.3倍を目安に水を入れること
このひと手間でふっくらと美味しいハトムギご飯が出来あがります。
ハトムギの美味しい食べ方~薬膳スープ~
置き換えダイエットとしてもおすすめの食べ方が「薬膳スープ」としての食べ方です。
スープになると、味付けが少し難しいので、初心者さんでも始めやすいおすすめレシピをご紹介します。
■材料①※必須(ハトムギ大匙1~2、水3~4カップ、クコの実40粒程度、すりおろし生姜大匙1、干しシイタケお好み、昆布2枚程度)
■材料②※お好み(人参、大根、小葱)…分量はお好みでOK
■材料※調味料(醤油大匙2、酢大匙1)
シイタケ・人参・大根などは食べやすい大きさにざっくりカットしてください。
次に鍋に材料①と②を入れて、弱火でコトコト煮込んでください。
人参や大根など、固めの食材が柔らかくなってきたところで、醤油・酢を入れてかき混ぜてください。
中火で煮込んで、沸騰してきたら一旦火をとめて30分放置(味を染み渡らせるため)して完了です。
尚、摂取量を考慮してハトムギの配分を多めにする場合は、醤油と酢の量を増やす割合に応じて足してください。
ちなみにこの薬膳スープならクコの実や生姜との相乗効果で、新陳代謝をアップさせてくれる効能が期待できます。毎日でも作りたいですよね。
ハトムギの美味しい食べ方~ポタージュに混ぜて~
ハトムギの食感が苦手…という方におすすめなのが「ポタージュ」での食べ方です。
こちらのレシピはお米同様単純で、「ポタージュに混ぜるだけ」です。
と言っても、ポタージュにハトムギをそのまま入れるのはミスマッチなので、炊いたハトムギ×ポタージュをミキサーで混ぜてください。
尚、ハトムギの分量が多すぎると、粘り気が気になると思うので、お好みで水を入れて調節して下さい。
ハトムギの美味しい食べ方~白玉に混ぜて和風スイーツに~
和風パフェやぜんざいに使える白玉にも、ハトムギを混ぜることができます。
こちらもとっても簡単。白玉粉とハトムギ粉を1:1の割合で混ぜるだけです!
尚、混ぜるときにふるいにかけることがポイントです。
これをしていないと、ハトムギ粉と白玉粉が分裂してダマになることがあります。
ハトムギの美味しい食べ方~小麦の代用として「ケーキ」にも~
次は、ハトムギ粉を小麦粉の代わりに使う方法をご紹介します。
ハトムギ粉には甘さのあるタイプや無味無臭のタイプまで様々ですが、ケーキの材料として使う場合は「無味無臭」のものを使ってください。
本来小麦粉で入れる分量を、ハトムギ粉で代用するというこの方法ですが、少し注意点があります。
それは、「ハトムギ粉は小麦粉に比べてかたくなりやすい」ということです。
ハトムギ粉を入れる場合は、ベーキングパウダーの分量を1.1~1.2倍増やして下さい。
この方法なら小麦アレルギーの方も思う存分スイーツが食べられますし、お子様にも安心して食べさせられますね。
ハトムギの美味しい食べ方~ハトムギ茶を水代わりで色んな料理に~
スーパーなどで売られているパックのハトムギ茶。これをに出して、「料理に使う水代わり」として使うこともおすすめです。
水代わりといってもハトムギ茶だと香りが気になる場合もあるので、「煮物」「焼き物」などで、味の濃いものに使ってください。
①煮豆
甘さのある金時豆を煮るときに使っていただくのがおすすめです。
金時豆の甘さと、ほんの少しですがハトムギの香りが香ばしくて絶妙なハーモニーです。
②豚の角煮
味のしみ込んだ角煮は、煮込む段階でハトムギの香りが飛ぶので、味を左右させることはありません。
お茶やハトムギの香りが苦手な方も、手軽にハトムギを摂取できる調理法です。
【まとめ】ハトムギの食べ方をしって美活をはじめよう
以上、ハトムギの効能~食べ方についてのご紹介を終わります。
主食としても、スイーツに使っても食べられるハトムギは万能食材です。
毎日のお料理にプラスして、身体の中から「美活」をはじめましょう。