どういう状態を肌荒れと呼ぶの？
よく、「最近肌荒れがひどくて……。」という言葉を耳にしますが、肌荒れと呼ぶ肌の状態って人それぞれ違いますよね。自分では肌荒れだと思っていても他の人が見たら、もう肌荒れを通り越していると思うかもしれません。結局、どこまでが肌荒れなのでしょうか。
肌荒れには色々な症状があります
一般的には肌荒れと聞くと、肌が乾燥してカサカサになることを想像しますが、実際はもっと広い意味を持っています。例えば、赤くなったり、吹き出物ができたり、かゆくなったり、湿疹から大人ニキビまで。不快な肌トラブルを総称して“肌荒れ”と呼びます。
肌荒れの原因①
肌荒れ原因の王道は乾燥
肌荒れの大元の原因として一番多いのが乾燥です。夏には冷房、冬には乾燥した空気が肌から水分を奪ってしまいます。植物は水分がなくなると葉がしおれてしまうので、直ぐに気が付き水をあげることができますが、肌はそのような極端な変化がないため、乾燥していることに気が付かない方も多くいます。また、乾燥すると肌を守ろうとして角質が厚くなります。これにより、毛穴が詰まりやすくなったり、ゴワゴワした肌触りになることもあります。
肌荒れの原因②
ホルモンバランスの乱れ
女性にとってホルモンバランスの乱れは、一生ついて回るのではないかと思うほど厄介なものです。生理前にホルモンのバランスが崩れ、肌荒れが起こりやすくなる方も多いです。その他にも、睡眠不足やストレス、ダイエット、更年期障害などでもホルモンバランスは崩れてしまいます。
肌荒れの原因③
日々口にしている食べ物も肌荒れの原因になります
見た目が可愛くて、甘くておいしいスイーツが大好きな方は多いのではないでしょうか。しかし、糖はシワやシミの原因になったり、ターンオーバーの低下につながったりします。特に、体内では糖を分解しようとしたときに、ビタミンB群やミネラルといった肌に大切な成分を消費してしまいます。そのため、肌荒れを起こしやすくなります。糖はお菓子やスイーツだけでなく、ジュースや炭水化物にも含まれています。体にとって必要な成分ですので、極端に減らす必要はありませんが、水代わりにジュースを買って飲んでいる方は気を付けましょう。糖だけでなく塩分も肌荒れの原因になります。きゅうりの塩もみを想像すると分かるかもしれないのですが、水分は塩分濃度の高い方に移行して均衡を保とうとする性質があります。（きゅうりもみをすると、きゅうりから水分が出てきますよね。そうすることで、きゅうりは外の塩分を薄めてきゅうり内部の水分と外を同じ濃度にしようとしているのです。）そのため、塩分を多くとると肌の細胞からも水分を奪ってしまいます。その他にも、アルコールは体内のアルコール濃度を下げようと水分を多く使うので、肌を乾燥させてしまい、カフェインもコラーゲンの材料となるビタミンCを尿として排出してしまいます。また、一番想像のしやすい油分の取りすぎは、ニキビの原因になります。
ブツブツ肌の原因
肌がブツブツしているまたは、ザラザラしているという経験はありませんか？世の中の出来事には必ず原因があります。どんなに小さな肌トラブルでも原因は存在します。それを隠すことはただの一時しのぎで何の解決にもなっていません。原因を見つけて、根本から解決することが大切です。
乾燥
肌荒れの主な原因と同じく、ブツブツの主な原因も乾燥です。お肌に乾燥は絶対的にダメというのは事実で、乾燥が原因で様々なトラブルを引き起こしていることは多くあります。
皮脂
肌が乾燥すると肌を守ろうとして、皮脂を多く出します。出しすぎた皮脂は毛穴に詰まりやすくなり、ブツブツの原因になります。
角栓
皮脂が増えると角栓ができます。原理は皮脂と肌に付いた汚れ（ファンデーションの洗い残しなど）とくっつき、固まることで角栓になります。
ターンオーバーの低下
ターンオーバーとは肌の表面の古い皮膚が剥がれ、新しい皮膚に生まれ変わることをいいます。このターンオーバーが低下すると、いつまでも古い角質が肌の表面に残ってしまいます。この、古い角質がいつまでも肌に残っていることでブツブツができやすくなります。
顔のブツブツの対処法
顔にできるブツブツは白ニキビと呼ばれる症状です。一般的にニキビというと赤く炎症を起こしている状態を想像するかもしれませんが、白ニキビはアクネ菌と結びつく前、つまり、赤ニキビの初期段階です。白ニキビの原因は毛穴に皮脂が詰まり、そこに角栓ができてさらに皮脂を塞いでしまっている状態です。顔のブツブツを対処するには、一番に刺激の少ない化粧品や石鹸を選び、過度な洗顔を避けましょう。しっかりと泡立てた泡で優しく洗うのが効果的です。
二の腕のブツブツの対処法
二の腕のブツブツは毛孔性苔癬（もうこうせいたいせん）と呼ばれたり毛孔性角化症と呼ばれる症状です。主な原因は肌のターンオーバーが低下し、毛穴に角質が過剰にたまることでブツブツができます。二の腕のブツブツを対処するには、保湿が大切です。保湿クリームを多めに塗ること効果的です。
背中のブツブツの対処法
背中のブツブツは、ニキビであることが多いです。特に背中は洗い残しやすすぎ残し、汗をかきやすかったり、一人ではクリームを塗れないなど、お手入れが中々できない部分でもあります。背中ニキビは乾燥でひどくなるので、背中のブツブツを対処するには、清潔に保つことを第一に、乾燥を防ぐことが大切です。
全てのブツブツに効果的な対処法
クリームを塗ってブツブツを撃退！
ブツブツの主な原因は乾燥でした。そのため、保湿クリームを塗ることで改善される可能性があります。かゆみがある場合は保湿成分だけでなく、かゆみを抑える成分か入っているものがよいです。クリームの種類や成分は自分の症状に合わせて選びましょう。クリームを塗る量ですが、何となく少量を良く刷り込んだ方が効くような気がしていませんか？しかし、これは逆効果なんです。肌はデリケートなので、できるだけ刺激を与えないように優しく多めに塗りましょう。量の目安としては、人差し指の第一関節から先端までクリームを乗せた量で、両方の手のひらほどの面積を塗るようにしましょう。
血行を良くしてブツブツを撃退！
適度な有酸素運動を行うことで血行を良くし、肌細胞の隅々まで血液が栄養を運んでくれます。そうすることで、肌のターンオーバーが良くなります。また、湯船につかってリラックスするのも効果的です。お湯の温度はあまり熱すぎると肌の乾燥を悪化させてしまうので、40度以下に10分以上つかるのがおすすめです。マッサージをするのも効果的ですが、肌荒れが起こっている部分をマッサージしてしまうと、刺激が強すぎて悪化したりするので、例えば顔に肌荒れが起こっている場合は首や肩にかけてをマッサージするようにしましょう。
角質をとってブツブツを撃退！
角質が厚くなるとクリームを塗っても浸透しにくくなります。そのため、刺激の少ない天然成分などの石鹸を良く泡立て、優しく包み込みように洗うことが大切です。ブツブツを取ろうと、強くこすったりしてはいけません。肌が傷つけられ、逆効果になります。
肌荒れのまとめ
いかがでしたか？肌荒れの主な原因とブツブツの症状別対処法を紹介しました。症状は人それぞれだと思います。自分の症状にあった良い解決方法を見つける手助けに、少しでもこの記事が役立てればうれしいです。
▼以下の2つの動画は自分自身がひどい肌荒れに悩まされていて、皮膚科に通わずにキレイな肌を取り戻す方法を見つけ出した方々が、その方法を紹介している動画です。
▼こちらは、二の腕のブツブツについて対処法を紹介している動画です。
