美味しい水にもたくさんの種類がある
水と一口にいっても、いろいろな種類があります。「水道水」や「天然水」「ミネラルウォーター」「アルカリイオン水」「海洋深層水」「水素水」「純水」などです。さらに純水は「RO水」「脱イオン水」「蒸留水」「精製水」と、浄化方法によって呼び名が異なります。
今回取り上げる美味しい水は、安く手に入れることができ、毎日飲める天然水とミネラルウォーターです。ミネラルウォーターについては後述するので、ここでは天然水について説明しておきましょう。天然水とは年単位の長い時間をかけて、自然にろ過されたミネラルの成分が豊富な水のことをいいます。日本国内でが数百種類が販売されていますが、塩素消毒されていないので栄養価が高く、産地や成分内容によって味が違うので、どれを美味しい水と思うかには個人差があります。
硬水と軟水はどう違う?どちらが美味しい?
硬水と軟水の違いについて
水は硬度によって「軟水」と「硬水」に分類されます。世界保健機関（WHO)が定める基準では、水1リットルあたりに含まれるカルシウムとマグネシウムの量が120mg未満のものを軟水、120mg以上のものを硬水としています。
美味しいといわれる水は?
硬水と軟水のどちらが美味しいかは、個人によって異なります。ですが、軟水の方がまろやかで飲みやすく、料理にも適しているので、毎日飲み続けたい人にはおすすめです。天然水やミネラルウォーターを飲みなれていない人は、まず軟水から試すとよいでしょう。一方の硬水は、軟水よりミネラル分が豊富です。整腸作用もあるので、ダイエットやスポーツ後の水分・ミネラルの補給におすすめです。硬水に慣れるまで飲みにくさを感じることが多いですが、毎日飲むのは健康にもよさそうです。
美味しい水のpHって何を表しているの?
pHとは、水溶液の性質を知るために用いられる単位のことです。0～14という15段階で表されます。pH7が中性で、そこから0に近づくにつれて酸性、14に近づくにつれてアルカリ性になっていきます。人間の体内はpH7.4の弱アルカリ性となっており、酸性に近づくと疲労回復しにくくなってしまいます。そのため、水道水はpH5.8～8.6になるように調整されています。健康を考えると、毎日アルカリ性の水を飲む方ことをおすすめします。健康管理がしやすくなるはずです。
ミネラルウォーターってどんな水のこと?
ミネラルウォーターの定義
では、ミネラルウォーターの定義を説明しておきましょう。農林水産省では、「ミネラルウォーター類の品質表示ガイドライン」を設けています。ここでいうミネラルウォーターの定義は、食品衛生法の39項目の基準をクリアしていることが前提で、ミネラルの添加並びに加熱以外の殺菌を行った水とされています。
美味しいミネラルウォーターの源水について
ミネラルウォーターが採れるところは、必ずしも地下とは限りません。ミネラルウォーターの源泉は、「浅井戸水」「深井戸水」「湧水」「鉱泉水」「温泉水」「伏流水」「鉱水」の7つあります。どの源泉からつくられたミネラルウォーターであっても、市販されている時点で農林水産省の基準はクリアしています。そのため、毎日飲み続けても問題ありません。美味しいと安いを兼ね備えた水を探してみましょう。そのためにも、次章でミネラルウォータの種類と特徴をご紹介します。
ミネラルウォーターの種類とは?
ナチュラルミネラルウォーターとは?
ナチュラルウォータとは、岩石や地層からカルシウムやマグネシウムといったミネラル成分がにじみ出て、それが溶解して含まれている地下水のことをいいます。そのため、採水できるのは特定の水源だけです。処理も加熱殺菌と沈殿による除菌、ろ過といった最小限にとどめているので、ミネラル補給に最適な水といえます。スポーツやダイエットをしている人が毎日飲むのにおすすめです。
ナチュラルウォーターって何?
しゃくなげの湯
— kimi (@Moku2Moku2) June 17, 2018
安曇野のナチュラルウォーターもパッケージに惹かれて買ってみた
FIRE FLY pic.twitter.com/J5N9E3ETbX
ナチュラルウォーターとは、ミネラルを含んでいない天然水のことです。こちらも、採水できるのは特定の水源で、加熱殺菌や沈殿による除菌、ろ過以外の化学処理は行いません。ミネラル分を含んでいないので、赤ちゃんのミルクを作る時に使えます。美味しい水で毎日飲むミルクを作ってあげたいと考えているなら、ぜひ試してみてください。
ミネラルウォーターとはどんな水?
ここでは、ナチュラルミネラルウォーターとミネラルウォーターの違いをまず説明しておきましょう。実はこの二つは、ミネラルの成分が含まれた地下水であることに変わりはありません。ただし、採水後の処理方法が違うのです。
今年の洞爺湖マンガアニメフェスタのミネラルウォーターはコチラです#洞爺湖 #tmaf2018 #tmaf pic.twitter.com/TZKYpBSlM4
— ゆめ～てる (@yumeteru999kai) June 24, 2018
ミネラルウォーターも加熱殺菌や沈殿による除菌、ろ過などの処理を行いますが、その後にミネラル成分を添加したり、複数の源水を混ぜることがあります。また、オゾン殺菌や紫外線殺菌を行っている商品もあるようです。こうした加工を行うことで、ミネラル成分や味に違いが生まれます。
ボトルドウォーターは安いって本当?
ボトルドウォーターとは、純粋や蒸留水、水道水、河川の表流水をいった地下水以外のものを源泉とした水のことです。ミネラルウォーターとは違い、処理方法の規定がありません。そのため、安い費用で殺菌あるいは除菌処理を行うことができます。それが価格の安さにも反映されるので、長く飲み続けたい人にはおすすめです。
水の種類はラベルを見て確認しよう！
もうナチュラルミネラルウォーターがラディアルナイトチェイサーに見えてしまう(全然違う pic.twitter.com/2AiflAJ3IZ
— めろ(ん) (@_ynmr15) June 25, 2018
ミネラルウォーターの種類が何かが、商品を見て即座にわかる人は少数派です。特に、ミネラルウォーターのおすすめランキングなどを見て、これまで飲んだことのない水を試してみたいと思う時には、ボトルのラベル表記をチェックしてみましょう。また、前述した農林水産省のガイドラインで、ラベルに「天然」「自然」と明記できるのはナチュラルミネラルウォーターだけと定められています。覚えておくと便利でしょう。
日本と海外では異なる美味しい水の基準
天然水やミネラルウォーターは、産地やその環境によって内容成分が異なります。海外産の水の多くは硬水ですが、この背景には高い山々が多いことがあげられます。高い山からゆっくりと時間をかけて流れてくる水は、その過程で多くのミネラル成分を含むため硬水になるのです。そうした産地の硬水を飲みなれた欧米人は、軟水より硬水が美味しいと感じるようです。
日本人が美味しいと感じる水は?
一方の日本は、森林に覆われてはいるものの低い山が多いです。そのため、水が山頂から河川まで届く期間が短くなります。その分、ミネラル成分を含みにくいので軟水になるのです。軟水はくせがなく、うまみ成分を引き出してくれるので、お茶を淹れたり、出汁をとる時に重宝します。そのため、日本人には軟水を好む人が多いです。
ランキング上位の美味しい水には何がある?
第1位 コスパがよいアメリカ産のクリスタルカイザー
では、ミネラルウォーターの中でも人気が高い水を、低価格ランキングで紹介しましょう。数ある美味しい水ランキングでよく見かけるものの一つに「クリスタルカイザー」があります。アメリカ産の軟水で、ナチュラルミネラルウォーターに分類されます。500mlで約39円と、価格が安いのも魅力です。
第2位 天然水 ピュアの森 名水百選も人気
最近口コミランキングなどで人気が上昇しているのが、「天然水 ピュアの杜 名水百選」です。長良川中流域の地下天然水を、加熱せずにろ過して商品化していますが、放射能性物質検査は済んでいるので安心して飲めます。500mlで約41円と安いので、日常使いしている家庭も多いようです。
第3位 赤ちゃんから高齢者までOK!い・ろ・は・す天然水
日本コカ・コーラの人気商品の一つである「い・ろ・は・す天然水」は、産地によって水の硬度が異なります。採水地が北海道や山梨、静岡、鳥取、愛媛、宮崎と異なるので、飲み比べるのも楽しそうです。500mlで約73円と安いうえ、みかんやりんごなどフレーバーを加えたものも発売されているので、飽きずに飲み続けられます。
第4位 産地が3カ所ある南アルプスの天然水
日本の天然水でランキング入りするものの筆頭といえば、「南アルプスの天然水」でしょう。この南アルプスの天然水は、地域によっては水源が南アルプスではなく、奥大山と阿蘇のものもあります。ナチュラルミネラルウォーターに分類され、550mlで約91円となっています。安い国産の水を探している人が、毎日使いやすい水といえるでしょう。
第5位 硬水派にリピーターが多いコントレックス
ダイエット目的で購入する女性が多いといわれているのが、「コントレックス」です。カルシウムとマグネシウムの含有量が豊富なので、ミネラル補給をしたい人に最適です。フランス産ということもあり価格は安いとはいえず、500mlで約146円となっています。これもナチュラルミネラルウォーターに分類されます。なお、通販サイトによっても水のランキングは変わります。Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのランキングもチェックしてみてください。
日本の名水にも美味しいものがたくさん!
神奈川県の波多野盆地湧水群
市販されている水を飲むのもよいですが、時には日本の名水の美味しさを味わってみるのもおすすめです。環境省の「名水百選」に選ばれている水を、いくつか紹介しておきましょう。まず、神奈川県秦野市にある「秦野盆地湧水群」です。ここでは21カ所から水が湧き出ており、容器を持参すれば持ち帰ることができます。まろやかな軟水で、とても飲みやすい水です。
長野県のわさび田湧水群
北アルプスの雪解け水が伏流水として湧き出ているのが、長野県安曇野氏にある「わさび田湧水群」です。毎日70万トンもの水が湧き出ていますが、真夏でも水温が15度以上になることはないといいます。この水が地元の農家でわさび栽培に用いられていることから、この名称がつきました。
京都府の伏見の御香水
京都府京都市で採水される「伏見の御香水」は、日本の名水百選に選ばれている美味しい水です。一方で霊水としても知られているので、病気平癒のために求める人も多いといいます。また、茶道や書道のために持ち帰る人もいるそうです。
自分にとって美味しい水を見つけよう!
今回は、美味しい水を選ぶための基礎知識や、ランキングで紹介されている安くておすすめの水を紹介しました。産地や硬度、目的によって、水を選ぶ基準が変わります。健康管理のうえでも毎日水を飲むのは良いことなので、自分にとって美味しい水をより安く手に入れられるように、この記事を参考にしてリサーチしてみてくださいね。
