麦焼酎とは、大麦と麦麹を原料につくられた焼酎のことで、主な生産地は大分をはじめとする九州です。香りにクセがないので、焼酎初心者でも飲みやすく、サワーのベースとして使われることも多いといいます。
美味しい焼酎の飲み方といえば、やはりロックでしょう。麦焼酎のロックは、氷の形状や量によって美味しさが変わります。グラスにアイスボールを入れて麦焼酎を注ぐと、お酒本来の味を堪能できます。冷え方と氷の解け具合のバランスをよくするためには、9回混ぜるのがおすすめです。また、氷をクラッシュアイスにすると、麦焼酎がキンキンに冷えます。そのまま飲んでも、クラッシュアイスごと食べても美味しいです。
麦焼酎を薄めて飲みたい人には、水割りがおすすめです。一般的な水割りの飲み方は、麦焼酎が6割、水が4割の割り合いで混ぜて飲むというものですが、自分の好みに合わせて調整しましょう。その際、より美味しく麦焼酎の水割りを飲みたい人は、軟水を使うことをおすすめします。また、まろやかな水割りを飲みたい場合は、あらかじめ好みの濃さで麦焼酎を水でわっておき、2~3日置いておく「前割り」という飲み方もあります。
暑い夏にピッタリなのが、麦焼酎のソーダ割という飲み方です。麦焼酎の量が少なくても、炭酸水を注ぐだけで香りたち、さわやかな飲み口になります。また、焼酎を飲み慣れていない人にも口当たりのいい飲み方です。
寒い冬や麦焼酎の香りを存分に楽しみたい人におすすめの飲み方が、お湯割りです。美味しいお湯割りの作り方は、湯のみに70前後のお湯を4割程度入れておき、麦焼酎を6割注ぐやり方です。麦焼酎の香りが湯気とともに、一気に広がります。
焼酎は「甲類」と「乙類」に大別されます。甲類は何度も蒸留するという新しい製法でつくられており、無味無臭で口当たりがスッキリした仕上がりになります。ソーダ割や果実割などに、適した麦焼酎です。一方の乙類は昔ながらの製法でつくられており、麦やアルコールの香りが強く仕上がります。そのため、ロックやお湯割りで風味を楽しむ飲み方がピッタリです。
焼酎や日本酒をつくる際に欠かせないのが「麹」です。これはカビの一種で、麦や米といった穀物に含まれるでんぷん質を当分に変える働きをします。麦焼酎のラベルを確認すると「白麹」あるいは「黒麹」と明記されているはずです。黒麹とは沖縄の泡盛には欠かせない麹で雑菌に強く、使うと濃厚でどっしりと骨太な味に仕上がります。一方の白麹は黒麹の突然変異から生まれたもので、使うとスッキリ軽快でシャープな味になるため、九州地方でよく使用されているそうです。
麦焼酎をプレゼントとして選ぶ場合には、味だけでなく、見た目の印象も大切です。人気ランキングの常連の焼酎であっても、限定品などは独特のボトルやパッケージにしていることが多く、プレゼントする相手にも喜ばれるはずです。贈答品用に販売されている麦焼酎の中から、プレゼントを探してみるのもよいでしょう。
Amazonの売れ筋ランキングでも上位に名を連ねるものの一つに、「佐藤 麦」があります。鹿児島県の佐藤酒造がつくっている麦焼酎で、霧島山系の中硬水と白麹を使っています。無濾過なのでやわらかな甘みを感じつつも、香りも味わいもしっかりと厚みがあります。
Amazonでは「佐藤 麦」1800mlが3,930円で販売されています。プレゼントにするには安くて手ごろですし、麦焼酎好きな人にはその価値を理解してもらえるはずです。
大分県宇佐市にある四ツ谷酒造は、1919年創業の老舗です。その当時から同じ手法を守り続け、普遍的な美味しさを実現しているのが「兼八」です。Amazonの売れ筋ランキングの常連でもあります。「幻の麦焼酎」とも呼ばれ、麦チョコのような香ばしい香りを楽しめます。
Amazonでは「兼八 麦焼酎 25度」1800mlを5,170円で販売しています。決して安いとはいえませんが、大切な人へのプレゼントに最適です。
Amazon売れ筋ランキングの上位にランクインすることの多い麦焼酎の一つに、「吉四六」があります。1866年創業の老舗酒蔵の二階堂酒造が製造しています。吉四六は長期貯蔵で熟成させてから出荷されるのですが、まろやかな舌触りとスッキリクリアな味わいが両立しています。
Amazonでは「吉四六 壺 25°」720mlが2,500円で販売されています。日常使いするほど価格が安いわけではありませんが、プレゼントすると喜ばれる1本です。
焼酎好きにはたまらないプレミアムな1本といえば、やはり「百年の孤独」でしょう。飲んでみたい麦焼酎ランキングを行ったら、きっとトップ争いをするはずです。宮崎県高鍋町にある黒木商店という酒蔵でつくられています。この酒蔵の有名商品の一つである「中々」を、ホワイトオークの樽で長期熟成させてつくるので、ウイスキーのように甘みも香ばしい香りも楽しめます。
気になる価格ですが、Amazonでは「百年の孤独 40度」720mlが6,299円で販売されています。ただし、製造本数が少ないので、時期によってはプレミアム価格になったり、購入本数が限定されるので注意が必要です。
1979年に発売されてから、ロングセラーを続けているのが「いいちこ」です。大分県宇佐市の三和酒類でつくられるいいちこは、「下町のナポレオン」とも呼ばれています。大麦と大麦麹、天然水が使われているので、麦のくさみを感じず、クリアで軽快な飲み口です。スーパーでパックのいいちこを見かける人が多いと思いますが、たまにはワンランク上の美味しさを試してみてほしい1品です。
Amazonでは「いいちこ 日田全麹 麦 25度 瓶」900mlが926円で販売されています。安いうえ味わいが繊細で、リピーター多数の美味しさです。毎日の晩酌にもピッタリといえるでしょう。
「一粒の麦」は、芋焼酎づくりで定評のある西酒造がつくった麦焼酎です。麦麹を使っているので、シャープさと香ばしさを感じる香りを楽しめます。口に含むと麦の香りがさらに変化し、ふくよかで濃厚な味わいと相まって、そのうまさにハマる人も多いといいます。飲み口は辛めなので、さまざまな飲み方に対応し、食中酒としても重宝するはずです。
Amazonでは「一粒の麦」1800mlを2,901円で販売しています。定番の芋焼酎に負けるとも劣らない美味しさですので、ぜひ飲み比べをしてみてください。
今回は、麦焼酎の基礎知識から安くても美味しい、人気ランキングでも名を連ねるさまざまな商品までを紹介しました。麦焼酎と一口にいっても、使われている麦や麹、水、熟成期間なので味が変わり、飲み方もいろいろあります。季節や食事を考慮しながら、自分に合う麦焼酎を見つける参考にしてくださいね。