湿気虫が発生!その原因と正体とは…?
6月になってジメジメした日々が続きますね。気分もなんだかスッキリしません。そんな時、部屋に小さな虫を発見…!実は、そんな経験をしている人は多くいて、SNSでも話題にのぼるほどなんです。
湿気虫と呼ばれるその原因のもとの虫は、実は日本のほとんどの家に生息していると言っても過言ではありません…!本の間に挟まっている小さな虫を見たことはありませんか?実は、その虫こそ湿気虫…いわゆる“チャタテムシ”なんです。チャタテムシは、英語で「Booklouse(本のシラミ)」。本によく見られる虫なんですね。
しかし、湿気虫は本だけに生息する虫ではありません。本棚や畳、布団や押入れや米びつの中まで…ありとあらゆるところに発生する虫なのです。共通するのは、“高温多湿”の場所。湿気虫はジメジメとしたところが大好きなんです。湿気虫が好む環境は、温度が25℃から29℃、湿度は75%以上です。まさに、日本の梅雨の時期に当てはまります。
湿気虫が発生!その原因とは…?
先程もご紹介したとおり、湿気虫は湿気を好みます。湿気虫が発生する原因は、“湿度”にあります。また、湿気虫は、カビやホコリ、人のフケや垢などをエサにします。当然、それらが部屋にあると、湿気虫が爆発的に増えてしまう原因になってしまいます。ここで、湿気虫(チャタテムシ)の生態を少しご紹介しますね!
引用: https://i0.wp.com/travel-dictionary.net/wp-content/uploads/2018/02/2afa2f312ba9a2b934ca1f3393a6ef83.jpg?w=480&ssl=1
チャタテムシは、単体生殖できるので、繁殖力がとても強い虫です。メスは1日に卵を1~2個産み、一生で約200個もの卵を産みます。10日から20日程度で卵から孵化します。チャタテムシは、色は白く、体長は1ミリから2ミリほど。寿命は意外と長く、半年くらいです。
ある日突然、湿気虫(チャタテムシ)がたくさん発生していたら、ちょっとゾッとしてしまいますね。虫が苦手な人は、軽く悲鳴を上げてしまうかもしれません。この虫の厄介なところは、ダニのエサになってしまうことにあります。湿気虫がいるということは、いずれ、ダニにも悩まされる可能性大!早めの対策が必要なんです。それでは、湿気虫が発生した時の駆除方法を見ていきましょう。
湿気虫が発生!駆除方法①くん煙剤を使って駆除する
湿気虫が発生した時、ダニ退治用のくん煙剤を使って駆除する方法があります。駆除の準備として部屋の室温を25℃以下に、湿度を55%以下にして、湿気虫が住みにくい環境にします。そして、部屋の掃除をしておきます。また、部屋に積んである新聞紙やダンボールは処分しておきましょう。
準備が整ったら、くん煙剤の出番です!ただ、このくん煙剤…湿気虫の卵には効き目がありません。孵化する頃にもう一度トライしましょう!
湿気虫が発生!駆除方法②乾燥機や日光の熱で駆除する
湿気虫がベッドや布団に発生した場合に有効なのが、布団乾燥機です。湿気虫は熱に弱いので、熱で駆除する方法はおすすめです。
また、衣類にくっついた湿気虫は、振り払って駆除しようとするのはNG!部屋に撒き散らすことになってしまいます。衣類などにいる湿気虫を駆除する時は、服から落ちないように乾燥機にかけるか、黒のビニール袋に入れて、日光に当てましょう。60℃以上で10分以上、50℃以上で30分以上熱を当てることができれば、駆除できているハズです。
いかがでしたか?湿気虫を駆除する方法も知っていて損はありませんが、それよりも除湿対策が大切なんです!それはプロの業者も認めるトコロ。続いて、家の中でも特に湿気がこもりやすい、クローゼット、下駄箱、バスルーム、ベッドルーム、それぞれの湿気対策をクローズアップします。
湿気虫を発生させないために今日からできる対策その①クローゼットの湿気対策
クローゼットの湿気対策は、ズバリ換気!いつも閉め切っているのではなく、外出時には扉を開けておきましょう。扇風機やサーキュレーターを使ってもいいですよ♪
また、脱いだ服はすぐにクローゼットにしまうと、湿気の原因に…。脱いだ服は十分乾かしてから、しまうようにしましょう。クリーニングから返ってきた衣類は、湿気がこもらないように、ビニール袋を外してクローゼットにしまいます。
湿気虫を発生させないために今日からできる対策その②下駄箱の湿気対策
下駄箱も湿気がこもりやすい場所。湿気取りに便利なのが、新聞です。吸湿効果と消臭効果が期待できます。新聞紙を下駄箱に敷いてから、靴をしまいましょう。また、靴は湿気がこもらないように、箱から出します。
衣類と一緒で、靴も脱いですぐに下駄箱にしまうのではなく、しばらく時間をおきましょう。梅雨時期は雨で靴が塗れることもあると思います。濡れた靴をそのまま下駄箱に入れると、一気に下駄箱内の湿度が上がってしまいます。くしゃくしゃにした新聞紙を濡れた靴の中に入れて、水分を吸い取り、乾燥させてから下駄箱の中に収納するように心がけましょう。
湿気虫を発生させないために今日からできる対策その③バスルームの湿気対策
電気代節約のため、換気システムをつけたり消したりすると、湿気が溜まってしまう時間が発生します。バスルームに発生するクロカビは、1週間もすれば生えてくるカビ。24時間換気システムがあれば、つけっぱなしにしておきましょう。換気システムがない場合は、換気扇を常時回しておきます。
バスルームは、こまめに掃除をしてカビを生えさせないことが大切です。カビを防止する簡単な方法は、換気扇を回しながら、入浴後にカビが発生しやすいところに50℃のお湯をかけて、その後水シャワーで浴室全体を冷やします。最後に壁についた水滴を拭き取ればOK!100均でも売られているスクイージーは簡単に水気を切ることができて便利ですよ♪
湿気虫を発生させないために今日からできる対策その④ベッドルームの湿気対策
ベッドルームも湿気がこもりやすい場所です。それは、ベッドや布団が湿気を多く含んでいるから。なぜなら、人は寝ている間に寝汗をかいているので、その汗を吸っているんです。その量は、コップ1杯から1.5杯というから驚きですよね!
引用: https://www.nitori-net.jp/wcsstore/ec/images/Image/catalog/7562197/646X1000/756219703.jpg
そんなベッドや布団がジメジメしていると感じる人は多いのではないでしょうか?そんな時に便利なのが、除湿シートです。吸湿効果はもちろん、消臭効果や抗菌効果があるものも…。多くの除湿シートには、吸湿センサーがついているので、お手入れ時期が一目瞭然!天日干しをすれば、繰り返し使えるので便利ですよ!
ベッドは、湿気がこもらないように、壁から少し離して置くようにするのもポイントですよ!
湿気虫を発生させないために今日からできる対策まとめ
湿気虫が発生しにくい環境をつくるためには、こまめな掃除と整理整頓が不可欠です。室内のホコリは、床の四隅やソファーの下などを特に念入りに取っておきましょう。クローゼットが荷物でいっぱいという人は、整理整頓を!クローゼットがギュウギュウだと、その分湿気が溜まりやすくなってしまいます。
また、意外と見落としがちなのが古新聞と使わないダンボール。クローゼットの中や部屋の角に置きっぱなしになっていませんか?実はそれらは湿気虫が大好きな場所なんです。使わない古新聞やダンボールはこまめに処分しましょう。
おわりに
いかがでしたか?湿気虫の駆除方法や対策をご紹介しました対策の基本は、湿度調整とこまめな掃除!湿気虫をできるだけ発生させないために、今日から始めてみましょう。